逃げても、死んでも、また同じ一日が始まる。
気づけば何度も同じ瞬間を繰り返している――
それが楽しい日ならいい。でも、何度繰り返しても“死”や“恐怖”が待っていたら?
時間ループ系ホラーは、ただのスリルじゃ終わらない。
逃れられない運命、何度も繰り返される絶望、そして自分以外が誰もその異常に気づいていない孤独が、観る者の心をじわじわと蝕んでいきます。
この記事では、「殺されてもループ」「死ぬたびやり直し」「時間が閉じた空間から抜け出せない」――
そんなゾッとする状況に囚われた登場人物たちを描いた、おすすめの“時間ループ×ホラー映画”を4本厳選して紹介します。
「普通のホラーには飽きた」
「スリラーやタイムリープ系が好き」
そんなあなたにもきっと刺さる、“終わらない恐怖”の世界へようこそ。
同じ日を何度も繰り返す恐怖──時間ループ系ホラー映画まとめ

※各作品のタイトルをクリックすると作品の詳細ページに移動できます。
タイトル | ジャンル | 怖さレベル | 配信状況 |
---|---|---|---|
体探し | 学園・スラッシャー・Jホラー | 配信状況をチェック | |
ハッピー・デス・デイ | スラッシャー・タイムループ | 配信状況をチェック | |
ハッピー・デス・デイ 2U | SFホラー・サスペンス | 配信状況をチェック | |
ザ・コール | 韓国ホラー・サイコ・時間改変 | 配信状況をチェック |
体探し
映画紹介:
7月5日──その日、私たちは“死んだ”。
そして目を覚ますと、また“7月5日”が始まっていた…。
『体探し』は、LINEノベル発の人気ホラー小説を原作にした邦画ホラー。
舞台は高校。深夜の校舎で赤い人に襲われ、無残に殺されてしまう主人公たちは、“同じ1日を繰り返す”呪いに囚われていく。
何度逃げても殺され、何度死んでも目覚めるのは7月5日。
この絶望のループから抜け出すには、バラバラにされた「ある少女の体」をすべて見つけなければならない──。
スラッシャー要素・謎解き要素・友情と恐怖のバランスが取れた、“青春×ループ×残酷描写”が交錯する異色の邦画ホラーです。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:学園・スラッシャー・Jホラー
- 一言おすすめポイント:赤い人から逃げ切れ。死を繰り返すループと謎解きの絶望。
ループものってだけで好きなのに、しっかり怖くて見ごたえある。
学校ホラーでこの完成度はすごい。
赤い人の存在感が強烈すぎて夢に出そうだった。
ハッピー・デス・デイ
映画紹介:
誕生日の朝、目覚めた女子大生ツリー。
だがその夜、仮面の殺人鬼に襲われて殺されてしまう。──と思いきや、次の瞬間、また“誕生日の朝”に戻っていた。
『ハッピー・デス・デイ』は、スラッシャー×タイムループという一見ふざけた設定ながら、意外にも完成度の高いエンタメホラー。
ツリーはループの中で少しずつ犯人の正体に近づいていくが、同じ日を繰り返すたびに心も体も削られていく。
軽快なテンポとブラックユーモアを交えつつ、「自分の死を繰り返す」ことの重たさをしっかり描くバランス感が光る。
ホラーが苦手な人でも観やすい“楽しくてちょっと怖い”タイムループホラーの定番です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:スラッシャー・タイムループ・青春ホラー
一言おすすめポイント:死ぬ→やり直す→また死ぬ。何度殺されても進み続けるヒロインがアツい!
ホラーにしてはポップ。でもきちんと怖くてテンポもいい。
ループものの中でも設定が分かりやすくて楽しい。
ツリーの成長物語としても見ごたえある!
ハッピー・デス・デイ 2U
映画紹介:
あの地獄のループから脱出したはずのツリー。
しかし今度は別の人物がループに巻き込まれ、さらにはツリー自身も“別の時間軸”に飛ばされてしまう。
『ハッピー・デス・デイ 2U』は、前作のタイムループホラーをさらに発展させたSFスリラー寄りの続編。
ホラー色はやや控えめになるものの、「時間の分岐」や「並行世界」といったテーマが深掘りされ、シリーズとしての完成度を高めています。
前作で確立されたテンポ感とユーモアは健在で、今作ではツリーが「どの世界を選ぶか」という感情的な葛藤も描かれ、人間ドラマとしても見応えアリ。
“同じ恐怖の繰り返し”というより、“時間そのものをどう生きるか”がテーマの異色タイムループ作品です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:SFホラー・青春・時間SF
- 一言おすすめポイント:タイムループに科学的解釈と感情の深みが加わった、驚きの続編。
1作目とは違うけど、これはこれで面白い。
ツリーが完全に好きになった。ヒロインが強い!
ホラーというよりSFだけど、前作観てたら絶対観るべき。
ザ・コール
映画紹介:
現在を生きるソヨンと、過去の同じ家に暮らすヨンスク。
“ある電話”をきっかけに、異なる時代に生きる2人の女性が通話でつながってしまう──。
『ザ・コール』は、過去と現在がリンクすることで生まれる恐怖と、“過去を変えることで現在がどんどん狂っていく”タイムパラドックス系ホラー。
序盤は助け合うように見えた2人の関係が、ある瞬間を境に一変し、物語は一気にサイコスリラーへ。
過去のヨンスクが暴走を始めることで、現在のソヨンの世界が塗り替えられていく――
しかも彼女は“記憶”だけを持ったまま、何もできず変化を受け入れるしかない。
ホラーというよりサスペンス寄りの構成ながら、「変化を止められない」「繰り返される絶望」の感覚が、ループもの特有の苦しさとよく似ています。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:韓国ホラー・タイムパラドックス・サイコスリラー
一言おすすめポイント:過去とつながった瞬間から、現在が壊れていく。“時を超えた狂気”が襲う。
ヨンスクの変貌っぷりが怖すぎる…演技力もすごい。
時間ものとしてもホラーとしても完成度が高い。
見終わったあと、もう電話が怖くて鳴ってほしくない。
まとめ|ループは終わらない。恐怖も、また始まる。

同じ日を何度も繰り返す──
普通の人なら一度きりのはずの「死」や「恐怖」を、登場人物たちは何度も何度も体験します。
時間ループ系ホラーの怖さは、ただのジャンプスケアやスプラッターとは違います。
“自分だけが異常に気づいている”という孤独、
何をしても回避できない運命、
そして繰り返すほどに精神が削れていく感覚。
「もう一度」ではなく、「またか…」と絶望するその瞬間が、ホラーとして一番ゾッとするのかもしれません。
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