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ホラー映画の短編オムニバスおすすめ22選|短いのに恐怖が凝縮された傑作集

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幽霊屋敷やゾンビの群れも怖い──。けれど、本当にゾクッとするのは「短編だからこそ凝縮された恐怖」だったりします。

それが「短編オムニバス・ホラー映画」です。

数分から十数分という限られた時間の中で、一気に追い込んでくる恐怖。謎が解ける間もなく終わるラストの衝撃。まさに短編ならではの“後味の悪さ”と“余韻”が、長編にはない魅力です。

今回は2000年以降を中心に、海外の実験的なアンソロジーから、日本の都市伝説系、そしてアジア合作の怪作まで、
おすすめの「短編オムニバスホラー映画」22本を厳選しました。

一話完結の恐怖は、ちょっとしたスキマ時間でも容赦なく心に爪痕を残します──。

こんな人におすすめの記事です

・短時間でサクッと観られるホラー映画を探している人

・邦画の怪談系から海外の実験的オムニバスまで幅広く知りたい人

・有名作だけでなく、埋もれた短編ホラーの名作を見つけたい人

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目次

短編オムニバスホラー映画まとめ|サクッと震えるおすすめ22選

ホラー映画を観て考察を調べる20代前半のシースルーバングの女性が、暗い部屋でスマホを真剣に見つめている様子
タイトルジャンル怖さ
クリープショー怪奇譚・コミック調
トワイライトゾーン/超次元の体験SF怪談・リメイク
V/H/S シンドロームPOV・ファウンドフッテージ
The ABCs of Death国際アンソロジー・スプラッター
XX女性監督・心理ホラー
Scare Packageメタ・ホラーコメディ
ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談心霊・ミステリー
不安の種異形・都市伝説
闇動画投稿映像・心霊
怪談新耳袋実話怪談・短尺
ほんとにあった!呪いのビデオドキュメンタリー風・心霊
鬼談百景文芸怪談・実話風
コワイ女怪異・呪い
劇場版 恐怖のお持ち帰り芸能界怪談・実録風
劇場版 現代怪奇百物語 壱之章現代怪談・群像
いま、殺りにゆきます都市伝説・スリラー
「超」怖い話短編怪談・実話系
トリハダ 劇場版都会の怪談・不条理
呪怨(Vシネ版ほか)Jホラー・連作短編
THREE(死への扉)アジア合作・怪談
美しい夜、残酷な朝(Three… Extremes)アジア合作・サスペンス
口裂け女 in L.A.都市伝説・日米合作

クリープショー

公開年制作国上映時間
1982年アメリカ120分

映画紹介:
ジョージ・A・ロメロ監督×スティーヴン・キング脚本が、ECコミックスの怪奇譚をオマージュした5編+プロローグ/エピローグの正統派オムニバス。見開き風のコマ割り、原色ライティング、ページがめくれるトランジションまで、コミックの世界観を実写に移植した演出が光ります。

各話は次の通り。①「父の日」…長女ベデリアがかつて殺した暴君の父ネイサン・グランサムが墓から蘇り“父の日のケーキ”を求めて一族を襲う。②「ジョーディ・ベリルの孤独な死」…隕石に触れた冴えない農夫(演じるのはスティーヴン・キング本人)が全身を植物に侵食される。③「押し寄せる波」…富豪リチャード(レスリー・ニールセン)が不倫相手の男女を浜辺に生き埋めにし、潮が満ちて復讐の水死体が現れる。④「木箱」…1834年の南極探検隊の木箱から怪物“フラッフィー”が出現。気弱な教授は箱を利用して癇癪持ちの妻を始末しようとする。⑤「奴らは群がり寄ってくる」…潔癖症の実業家アップソン・プラット(E・G・マーシャル)が密閉高層マンションでゴキブリの大襲来に遭遇。
枠物語では、コミックを没収された少年ビリーがブードゥー人形で父に“お返し”をするオチ(清掃員のタム役でトム・サヴィーニがカメオ)。

流血や虫の不快描写はしっかり効きつつ、全体のトーンはブラックユーモアと怪奇ショーの快楽。短編ごとに作風を変えながら、どれも“語りのオチ”でスパッと切り上げる古典的カタルシスが心地よい。

コミック的演出×職人メイクの粋が詰まった、アンソロジーの教科書的1本。ホラーの多彩さを2時間で味わいたい人に最適です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:怪奇譚・コミックホラー・モンスター
  • 一言ポイント:5編+枠物語の“オチ”のキレ味。キング出演&サヴィーニ仕事も要注目。

怪奇ショーの愉悦が満載。短編ホラーの醍醐味を一気食いできる。

「押し寄せる波」の復讐ビジュアル、今見てもゾワッとくる。

ブラックユーモアが効いてて怖いのにニヤリ。これぞECスピリット。

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トワイライトゾーン/超次元の体験

公開年制作国上映時間
1983年アメリカ101分

映画紹介:
名TVシリーズを、ジョン・ランディス/スティーヴン・スピルバーグ/ジョー・ダンテ/ジョージ・ミラーの4監督が競作した正統オムニバス。車内会話から始まるプロローグ「REALLY SCARY」(ダン・エイクロイド&アルバート・ブルックス)で“奇妙な世界”の扉を開き、4話を経て救急車内のエピローグで円環する構成がニクい。

第1話「Time Out(偏見の恐怖)」(ランディス)は、差別意識にまみれた男が時空を飛ばされ、迫害される側を体感する皮肉譚。第2話「Kick the Can(真夜中の遊戯)」(スピルバーグ)は老人ホームに訪れる一夜の奇跡。第3話「It’s a Good Life(こどもの世界)」(ダンテ)は、何でも現実化できる少年が作るアニメ的悪夢を特撮と合成で暴走させる。そして第4話「Nightmare at 20,000 Feet(2万フィートの戦慄)」(ミラー)は、機内の窓外に“何か”を見てしまった乗客(ジョン・リスゴー)の極限サスペンス。いずれも原典の“落ち”の快感と、監督ごとの色が鮮明です。

特に④は、窓の外のグレムリン表現、切り返しの鋭さ、クライマックスの乱気流処理まで演出が切断的。ダンテ版③のカートゥーン悪夢もトーンコントロールが見事で、アンソロジーとしての振れ幅を体感できます。

“日常に割り込む異界”というシリーズDNAを、映画サイズのスケールで楽しめる一作。ホラーとSFの境界線でゾクッとしたい人にうってつけです。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:SF怪談・サスペンス・再構成リメイク
  • 一言ポイント:プロローグ&エピローグで円環させる“語り”の妙。④は短編サスペンスの教科書。

窓の外の“それ”を初めて見た時の冷や汗、いまだに忘れられない。

③のアニメ的悪夢→④の張り詰めた恐怖の流れ、アンソロジーの理想的な緩急。

②は怖さ控えめだが“奇妙な優しさ”が残る。シリーズらしさの幅を感じる。

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V/H/S シンドローム(V/H/S)

公開年制作国上映時間
2012年アメリカ116分

映画紹介:
日本公開題は『V/H/S シンドローム』。侵入窃盗団が廃屋で山積みのテープを再生し、そこで記録された“とんでもない出来事”を観るという枠物語「TAPE 56」(監督:アダム・ウィンガード)を軸に、5本の短編が次々と挿入されるファウンドフッテージ・アンソロジーです。

収録エピソードは以下のとおり。
「Amateur Night」(監督:デヴィッド・ブルックナー)…ナンパ撮影が悪夢化。
「Second Honeymoon」(監督:タイ・ウェスト)…ロードトリップを襲う不可解な影。
「Tuesday the 17th」(監督:グレン・マクエイド)…映像が“壊れる”スラッシャー。
「The Sick Thing That Happened to Emily When She Was Younger」(監督:ジョー・スワンバーグ)…ビデオチャット越しに露わになる真相(脚本:サイモン・バレット)。
「10/31/98」(監督:レディオ・サイレンス)…肝試しが儀式に遭遇するハロウィン夜。

粗い画質、手ブレ、音割れ—VHSの“欠点”を恐怖装置に変える設計が見事。POVの制約が想像の余白を生み、ラスト数秒で世界が反転する短編ならではのキレ味が連続します。以後『V/H/S/2』『V/H/S: Viral』『V/H/S/94』『V/H/S/99』『V/H/S/85』へと続く人気シリーズの起点にして、現代アンソロジーの基準点と言える一本です。

“観ることそのものが罠”というコンセプトを、最大限に活かした体験型ホラー。スキマ時間でガチの心拍上昇を味わいたい人に。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:POV・ファウンドフッテージ・アンソロジー
  • 一言ポイント:VHSの“粗さ”を武器化。短編×POVの最適解がここに。

「Amateur Night」の“あの一言”で一気に地獄。視点の檻に閉じ込められる感覚が怖すぎ。

チャット越しの真相暴きが容赦ない…短編の逆転オチが立て続けに決まる快感。

シリーズの出発点として完成度高い。POVアンソロジーの礎を築いた記念碑。

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V/H/Sシンドローム [DVD]

The ABCs of Death

公開年制作国上映時間
2012年国際合作129分

映画紹介:
アルファベットA〜Z、26文字=26本の“死”がテーマ。世界各国のフィルムメーカーが1文字ずつ担当し、わずかな尺で想像と悪趣味の限界に挑む、究極のアンソロジーです。トーンも作風もバラバラなのに、連打されるオチとショックで“短編でしか味わえないカタルシス”が続きます。

名物は、デヴィッド・サンドバーグ顔負けの勢いで魅せる格闘詩「D is for Dogfight」、井口昇の悪ノリが炸裂する「F is for Fart」、山口雄大の時代劇風スプラッタ「J is for Jidai-geki」、ティモ・ジャヤントの地獄絵図「L is for Libido」、バリー・ギリス特有のチープさが笑いと戦慄を生む「Q is for Quack」、ストップモーションの悪夢「T is for Toilet」など。アニメ、実写、コメディ、実験、ゴアが渾然一体です。

プロデューサー陣は“検閲なし”で各監督に自由を与えたと言われ、そこで立ち上がったのは世界規模のホラー見本市。出来の凸凹も含めて“攻めの精神”が楽しい1本で、以後のオムニバス企画に与えた影響も大きい。

「次の一撃はどんな死に方だ?」と身構えながら観る快楽。玉石混交こそご馳走だと知っているホラーファンに刺さります。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:国際アンソロジー・スプラッター・実験映画
  • 一言ポイント:26人×26通りの“死”。短編ホラーの可能性と暴走を一気見。

グロ耐性ない人は注意。特に「L」は胃がひっくり返るレベル…。

でも笑いもある。「Q」「T」みたいな肩の力の抜けた発明が良い塩梅。

出来不出来も含めて“攻め”が楽しい。次は何で殺しに来るのか…という緊張が続く。

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ABC・オブ・デス [Blu-ray]

XX

ダブルエックス
公開年制作国上映時間
2017年アメリカ80分

映画紹介:
4本の短編を女性監督だけで構成したコンセプト・アンソロジー。ソフィア・カリージョのストップモーションによるブリッジ映像を挟み、母性/家族/自我をそれぞれの切り口で抉っていきます。怖さの質は血や跳び上がりではなく、ゆっくりと心を締め上げる“生活密着型の不穏”。

ラインナップは、開けてはいけない箱が家庭を崩壊させる「The Box」(監督:ジョヴァンカ・ヴコヴィッチ/原作ジャック・ケッチャム)、死体を前に“完璧な誕生日会”をやり抜こうとする母の悪夢「The Birthday Party」(監督:アニー・クラーク=St. Vincent)、キャンプの一夜が古代の呪いで地獄に変わる「Don’t Fall」(監督:ロクサーヌ・ベンジャミン)、反抗期の息子に“血筋の真相”が芽吹く「Her Only Living Son」(監督:カリン・クサマ)。

短編ごとに温度差はありつつ、共通して見えるのは家庭という密室で膨張する恐怖。とりわけ「The Box」の静かな絶望と、「Her Only Living Son」の母の選択は胸に刺さるはず。派手なゴアに頼らず、語りと演出で冷や汗をかかせる一本です。

“女性監督だけ”という見出し以上に、短編ホラーの語法の巧さが際立つ。じわじわ来る心理ホラーが好きなら必見。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:女性監督・心理ホラー・ファミリースリラー
  • 一言ポイント:家庭の“見えない圧”が静かに牙をむく。短編だから刺さる冷たさ。

派手さはないけど、あとから効いてくるタイプ。特に「The Box」の余韻がエグい。

「Her Only Living Son」は母の視点が切ない…ホラーなのに胸が痛む。

短編ごとの色がハッキリ。コンセプトに負けない語りの強さが心地よい。

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Scare Package

公開年制作国上映時間
2019年アメリカ107分

映画紹介:
ビデオ店「Rad Chad’s Horror Emporium」を舞台に、店主ラッド・チャドが“ホラーの掟”を語り倒すメタ系アンソロジー。オープニングの「Cold Open」から始まり、樹海で肉体ホラーが暴走する「One Time in the Woods」、男たちの自意識を皮肉る「M.I.S.T.E.R.」、スラッシャー続編の地獄を笑撃に解体する「The Night He Came Back Again! Part IV: The Final Kill」、ガールズ・ナイトの悪夢「Girls’ Night Out of Body」などを経て、実験施設と連続殺人鬼を絡めた最終章「Horror Hypothesis」で大団円──短編ごとに“セオリー”を提示し、次のショックでひっくり返す快感が続きます。

監督陣はエミリー・ヘイギンズ、クリス・マクインロイ、ノア・セガン、アンソニー・カズンズ、コートニー&ヒラリー・アンドゥハー、アーロン・B・クーンツら。血みどろスプラッターと悪ノリギャグの混ざり具合が絶妙で、スラッシャー、クリーチャー、心霊、ボディホラー…あらゆるサブジャンルを一本で味わえます。

“お約束”を知っている観客ほど楽しい構造。ラストは『SAW』風のゲーム・シチュに見せかけて、きっちりホラー愛の宣言で締めるのがニクい。軽快でゴアい、祭り感満載の一本です。

メタ系が苦手でも、短編のバリエーションが多彩だから安心。ホラーあるあるで爆笑→次の瞬間に阿鼻叫喚、という温度差を楽しんで。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:メタ・ホラーコメディ/スラッシャー/ボディホラー
  • 一言ポイント:“ホラーの掟”をネタにしつつ、きっちり血で笑わせてくる愛の塊。

スラッシャー続編ネタの畳みかけ、声出して笑った。オチまで含めて完璧。

樹海エピのゴアが想像以上。コメディ寄りでも容赦なく見せ切るのが好き。

“掟”講義→実践の流れが快感。ホラー好きのためのホラーだね。

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ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談

公開年制作国上映時間
2017年イギリス98分

映画紹介:
舞台版を手がけたジェレミー・ダイソン&アンディ・ナイマンが自ら映画化。懐疑派の超常現象研究者・グッドマン教授が、未解決の3つの怪異ケースを検証するオムニバスです。トンネル警備員の“視たもの”、深夜ドライブの青年に起きた不条理、富裕な男の屋敷で続く産科絡みの怪――どの話も“説明不能”の余白で神経を削り、最後に一本の線でつながる構成が秀逸。

見せ場は英国流の冷たい演出。音を抑え、影と静止を使い、決して大声で驚かせない。だからこそ、ふと画面の隅に現れる“何か”が刺さる。短編ごとのトーンは違えど、宗教観や罪悪感が底流にあり、心理ミステリーとしても読み解けるのが強みです。

そして終盤、グッドマン教授の足元がにわかに軋み、個々の恐怖が連鎖して“現実”を侵食していく。オムニバスでありながら、一本の長編に昇華するラストの手際は見事。ネタバレ厳禁、初見の緊張感を大切に味わってください。

派手さはないのに後を引く、英国産・静音ホラーの良さが凝縮。じわじわ来る心霊と論理のせめぎ合いが好きなら必見です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:心霊・ミステリー・心理ホラー
  • 一言ポイント:三つの怪談が終盤で一本化――“懐疑”が崩れる音が怖い。

静かなのに心拍だけ上がるタイプ。英国ホラーの冷たさが最高。

検証番組っぽい語りが効いてる。論理で崩れない“違和感”が一番怖い。

終盤で伏線が収束する瞬間ゾワッ。ラストの余韻はぜひ未見で。

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ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談 [DVD]

不安の種

公開年制作国上映時間
2013年日本87分

映画紹介:
中山昌亮の同名オムニバス怪談コミックを、長江俊和監督が実写化。原作の“短編怪異”をばら撒くのではなく、地方都市に起きたバイク事故を起点に複数の怪異が連鎖する一つの物語として再構成したのがミソ。路地裏の影、電柱の上、間取りの隙間…視界の“端”に居座る違和感が、じわじわと生活を侵食していく。

主人公・陽子(石橋杏奈)は“見えてしまう”体質。バイト先や街中で目撃する不可解な存在が、やがて事故当事者や町の住人たちの運命と結びつき、説明不能の気配が濃度を増していく。原作の人気怪異「オチョナンさん」の造形もスクリーン映え。血で驚かすのではなく、フレーム外/画面の奥で震わせるタイプの恐怖が多く、短編怪談の“余白”を映画サイズで保っている。

フェイクドキュメンタリー『放送禁止』で知られる長江監督らしく、撮り口は冷静で観察的。街灯の色温度、古家の生活音、壁紙の模様…細部が“視られている”感触を生み、都市伝説×異形ホラーの気持ち悪い後味に着地させる。原作のオムニバス性を残しつつ、映画としての流れを持たせた好アレンジだ。

“何かいる”を論理で潰せない人へ。見てはいけないものは、たいてい視界の端にいる──その実感が骨の奥に残る。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:異形・都市伝説・実写化オムニバス
  • 一言ポイント:“端に潜む恐怖”を映画文法で再現。オチョナンさんの不在感が逆に怖い。

気づけば画面の隅を凝視してしまう…“見る側”を追い詰める作りが巧い。

派手な流血は少ないのに、背中がずっとザワザワ。町そのものが不吉。

原作の短編感を壊さず一本にまとめたのが好印象。余韻が長い。

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闇動画

公開年制作国上映時間
2011年〜日本各巻 約70〜80分

映画紹介:
Vシネマ市場で人気を博した心霊オムニバスシリーズ。投稿映像や再現ドラマ形式を軸に、1巻につき数本の“闇動画”が収録されるスタイルで、2011年以降コンスタントにリリースされ続けています。安っぽさすら恐怖を引き立て、レンタル棚で手に取った人をぞっとさせてきました。

内容は、廃墟探索で遭遇する不可解な影、心霊スポットでのドキュメント中に映る異形、日常の隙間に忍び込む霊障など多彩。なかには演出臭い作りもあるのですが、それが逆に“真偽不明の不気味さ”を醸し出しており、投稿ビデオ文化をホラーに落とし込んだ好例と言えます。

シリーズの魅力は、長編映画ほど“説明”をしないこと。唐突に始まり、唐突に終わる短編の積み重ねが、むしろ現実の怪異に近いリアリティを持たせています。観る側が“脳内補完”を迫られる点もスリリングです。

テレビの心霊特番が好きだった人には刺さる、“平成ホラーの残り香”を閉じ込めたシリーズ。地味で湿った怖さを堪能できます。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:心霊ドキュメンタリー風・オムニバス
  • 一言ポイント:投稿映像×再現ドラマのハイブリッドで、“真偽不明”を楽しむシリーズ。

ふと映り込む女の顔とか、低予算感が逆にリアルで怖い。

説明もオチもないのが妙にリアル。モヤっとした後味がクセになる。

時々“やらせっぽさ”が見えるけど、それすらホラー的に味になってる。

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光あるうちに光の中を進め 闇動画 極選 上 [DVD]

怪談新耳袋

公開年制作国上映時間
2003年〜日本各話 約10分/劇場版は90分前後

映画紹介:
木原浩勝・中山市朗による実話怪談集『新耳袋』をベースにした映像化シリーズ。テレビドラマ版・劇場版・DVD版と幅広く展開され、一話完結・約10分の短編怪談というスタイルを確立しました。邦画ホラーの“短尺でゾッとさせる”美学を体現した存在です。

代表的なエピソード「赤い洋服の女」「ぎぃ」などは、わずかな尺で背筋を凍らせる切れ味。日常の一コマに不可解な存在が入り込み、説明もなく“そこにいる”だけで恐怖を成立させるのは、日本怪談の真骨頂と言えます。

またシリーズ全体の特徴として、余白の多さが際立ちます。オチで説明をつけないからこそ、観る者の想像力が加速し、短編であっても長く尾を引く余韻を残すのです。低予算ながら、演出と間の妙でしっかり怖がらせるバランス感覚も評価が高いです。

“短編怪談の金字塔”と呼んで差し支えないシリーズ。オムニバスホラーを語るなら絶対に外せません。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:実話怪談・短編ホラー
  • 一言ポイント:短尺でゾッとさせる、日本怪談映像化の代表格。

10分でこんなに怖いなんて…。余白が逆に恐怖を増幅させてる。

Jホラーの美学が凝縮された感じ。派手さはないのに背筋が冷える。

怖さの種類がリアル寄りでガチ。オチが説明不足だからこそ刺さる。

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怪談新耳袋 劇場版 [DVD]

ほんとにあった!呪いのビデオ

公開年制作国上映時間
2000年代〜日本各巻 約60〜100分

映画紹介:
心霊オムニバスの代名詞とも言える長寿シリーズ。一般から寄せられた“投稿映像”を再現・再編集し、スタッフが調査を進めるドキュメンタリー風スタイルで知られています。1999年にスタートし、現在も続編がリリースされ続けている“ライフワーク的作品”です。

心霊スポットで撮られた映像や、家庭用ビデオに映り込んだ不可解な影、何気ない日常に突然現れる異形の存在…。それらを淡々と紹介しつつ、時に“後追い取材”でさらに恐怖を深掘りするのがポイント。虚実の境目を揺らす構成が独自のスリルを生んでいます。

一話数分の短編で区切られ、尺は短いのにゾッとさせる後味が強烈。作り物めいた部分があるのも事実ですが、それを補って余りある“リアルさ”と“継続力”は圧倒的です。心霊オムニバス文化を支えてきた存在と言えるでしょう。

ホラーファンなら誰もが一度は触れるべき、日本心霊映像の金字塔。“映ってしまった”恐怖を味わいたい人に必見です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:心霊・ドキュメンタリー風・オムニバス
  • 一言ポイント:20年以上続く投稿映像怪談。短編ホラーの文化的基盤。

ふとした瞬間に“映り込み”が来るから油断できない。定番だけど外せない。

演出っぽさもあるけど、それを含めて“呪いビ”ワールド。中毒性がある。

短編の積み重ねが逆にリアル。長年続いているのも納得のシリーズ。

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鬼談百景

公開年制作国上映時間
2016年日本99分

映画紹介:
小野不由美の百物語集を映像化した全10話の短編オムニバス。それぞれのエピソードはわずか10分前後と短いながら、説明を削ぎ落とした“怪異の断片”をそのまま突きつけてきます。都市伝説のような奇妙な出来事から、日常の隙間に入り込む怪異まで、多彩な恐怖が詰め込まれています。

収録作は「追い越し」「影男」「尾けてくる」「一緒に見ていた」「赤い女」「空きチャンネル」「どこの子」「続きをしよう」「どろぼう」「密閉」。いずれもシンプルながら余韻が強烈で、語られなかった部分が想像力を刺激する、日本怪談の醍醐味が味わえます。

派手な演出や血の描写に頼らず、生活の中にじわりと忍び寄る恐怖を映像化した本作は、まさに現代版百物語。観終えた後、日常のふとした瞬間に“あれ、何かいる?”と振り返りたくなるはずです。

『怪談新耳袋』に続く、日本短編怪談映像の集大成的存在。短いからこそ強烈に残る恐怖を体験できます。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:短編怪談・オムニバス
  • 一言ポイント:百物語の断片を映像化。短さゆえに“余韻”が最恐。

どの話も短いのに後味が長い。特に「どこの子」は忘れられない。

説明を省いた演出が逆にリアル。観てから夜道が怖くなった。

一気に観ると本当に百物語を体験してる気分。余白の恐怖が効いてる。

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鬼談百景 [DVD]

コワイ女

公開年制作国上映時間
2006年日本107分

映画紹介:
『コワイ女』は「カタカタ」「鋼」「うけつぐもの」の3話からなる短編オムニバスホラー。それぞれ異なる監督が手がけ、“女性”をテーマに据えた恐怖を描き出しています。邦画オムニバスらしい不条理さと奇抜なアイデアが光る一作です。

第1話「カタカタ」では、赤い服の女が“カタカタ”という音とともに迫り来るビジュアル系怪異が登場。逃げ場のない追跡に不条理な恐怖が漂います。
第2話「鋼」は、青年と妹が出かける中で突如“ズタ袋姿”の怪異に遭遇するシュールな物語。理解不能な存在が現実を侵食していく不条理さが強烈です。
第3話「うけつぐもの」では、母と娘の間に伝播する呪いがテーマ。母親が少しずつ狂気に取り込まれていく姿は、怪異そのもの以上にゾッとさせられます。

3編に共通するのは、説明のつかない怪異が“女性”を媒介に顕現する恐怖。派手なスプラッターや演出ではなく、不気味で理不尽な空気感が全体を支配しています。

短編集としてのバラエティも豊かで、Jホラーの“奇妙で理不尽な怖さ”を味わいたい人には見逃せない一本です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:短編オムニバス・Jホラー
  • 一言ポイント:赤い女・ズタ袋の怪異・母子に受け継がれる呪い──三者三様の恐怖を描く邦画オムニバス。

「カタカタ」の赤い女、シンプルにビジュアルで怖い!夢に出てきそう。

「鋼」は意味不明なのに怖い。不条理ホラー好きにはたまらない。

「うけつぐもの」の母親の変貌が一番ゾッとした…。呪いがリアル。

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劇場版 恐怖のお持ち帰り

公開年制作国上映時間
2016年日本62分

映画紹介:
『劇場版 恐怖のお持ち帰り』は、ホラー映画監督の心霊体験談をベースに作られた短編オムニバス。監督たちが“実際に体験した怪異”をモチーフにしているため、作り物めいた派手さはなく、じわじわとしたリアルな恐怖が漂います。

第1話「お持ち帰り」では、若手女優が映画監督の部屋に招かれたことから怪異が続発。次第に彼の裏の顔と恐ろしい真相が露わになります。
第2話「墓荒らしアイドル」は、肝試しロケに訪れた二人組アイドルが不可解な現象に巻き込まれ、怪異と秘密を暴こうとするも恐怖に直面。
第3話「神隠し」では、アイドルグループのメンバーが廃屋に立ち入ったことで、過去の一家失踪事件と重なるような怪異に引きずり込まれていきます。

低予算らしい荒削りさはあるものの、逆に“作り手が本気で怖がった話”というリアルさが武器。B級テイストとドキュメンタリー的な生々しさが混じり合い、独特の後味を残します。

心霊体験談をベースにしたオムニバスが好きな人にオススメの一作です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:心霊・オムニバス・実録風
  • 一言ポイント:ホラー監督たちの“本当に体験した怪異”を映像化した心霊短編集。

作りはチープだけど、“体験談ベース”ってだけで妙にリアルに感じた。

墓荒らしアイドルのエピソードが地味に怖かった。実録っぽいノリが効いてる。

短いし荒削りだけど、不思議とクセになる。こういう怪談実録系好き。

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劇場版 恐怖のお持ち帰り ~ホラー映画監督の心霊実話怪談~ [DVD]

劇場版 現代怪奇百物語 壱之章

公開年制作国上映時間
2019年日本128分

映画紹介:
『劇場版 現代怪奇百物語 壱之章』は、オーディションで集められた若手キャストを中心に制作されたオムニバス怪談映画。総勢50人以上が出演し、100話の怪談のうちから短編を映像化するという意欲的な企画です。

ストーリーは各話完結型で、日常に潜む違和感や不可解な出来事を描写。学校、家庭、職場など身近な空間で起こる怪異を題材にしており、素朴な恐怖と手作り感がむしろリアリティを強調しています。派手な演出よりも、奇妙な間や不自然な静けさが不気味さを生み出しているのが特徴です。

評価は賛否ありますが、インディーズホラーの実験精神を感じさせる一作。低予算ゆえの粗さはあるものの、数珠つなぎで語られる百物語の雰囲気を疑似体験できる点はユニークです。

大作ホラーとは一味違う、若手による手触り感のある怪談映像集を求めている人にはおすすめです。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:オムニバス・怪談
  • 一言ポイント:素朴な恐怖と不気味な間──若手キャストによる百物語実写化企画。

大作感はないけど、インディーズならではの“素朴な怖さ”があった。

学園ホラーっぽい雰囲気が多くて、文化祭で観る自主制作映画みたいで逆にリアル。

百物語を実写化するアイデアは面白い。粗さも含めて体験型って感じ。

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劇場版 現代怪奇百物語 壱之章 [DVD]

いま、殺りにゆきます

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公開年制作国上映時間
2012年日本86分

映画紹介:
『いま、殺りにゆきます』は、都市伝説や怪談をモチーフにした短編オムニバス。複数のエピソードを束ねた形で構成され、「身近に潜む狂気や怪異」をテーマにしています。日常的な風景から突如として恐怖が立ち上がる、“和製ホラーらしい不気味さ”が特徴です。

学校帰りに声をかけてくる不審者、謎めいた詩集を売るホームレス、家庭に忍び込む異様な影……。それぞれのエピソードは短く、怪談めいた雰囲気を持ちながらも、不条理で説明のつかないラストが後味を引きずります。

俳優陣も森田涼花や桃瀬美咲といった若手を起用し、B級テイストを漂わせつつもリアルで生々しい怖さを表現。低予算ならではの荒さはあるものの、“本当にありそう”と思わせる空気感が強烈です。

スタイリッシュさはなくても、都市伝説的な怪異の空気感を味わいたい人には適した一作です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:都市伝説・オムニバス
  • 一言ポイント:都市伝説の不気味さを映像化。低予算ながら“ありそう感”が怖い。

低予算感はあるけど、逆にリアル。夜道で思い出してゾッとした。

「詩集のホームレス」の話が一番怖かった。説明がないのが不気味。

派手さはないけど、都市伝説っぽいジワジワくる怖さが良い。

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いま、殺りにゆきます [DVD]

「超」怖い話

公開年制作国上映時間
2016年日本76分

映画紹介:
2016年に公開された『「超」怖い話』は、全3話構成の短編オムニバスホラー。人気文庫シリーズの映像化をベースにしつつ、実際の怪談を脚色した不条理で理不尽な恐怖が展開されます。短いながらもそれぞれに異なるシチュエーションを舞台にしており、ラストにかけてじわじわと恐怖が増幅していきます。

第1話「干瓢かんぴょう」では、友人と山奥にキャンプへ出かけた少女が謎の存在に襲われ、説明不能な恐怖に追い詰められます。
第2話「教育実習」では、学校に残った教育実習生が幽霊と遭遇し、隠された家族の過去と結びついていく異様な展開が描かれます。
第3話「廃墟」は、心霊スポットに肝試しで訪れた若者たちが惨劇に巻き込まれる物語で、血に染まる狂気のクライマックスが待ち受けています。

ホラーとしての完成度は決して高くはないものの、B級テイストのカオス感不条理な怪異の押し寄せる感覚がクセになる作品です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:短編オムニバス・心霊
  • 一言ポイント:理不尽で不可解な恐怖が3話に凝縮されたB級オムニバス。

「干瓢かんぴょう」、意味不明だけど雰囲気が怖い。不条理感が強烈。

「廃墟」の惨劇シーンは低予算っぽいけど、妙にグロい。

B級っぽさを楽しめる人向け。真剣に怖がるより“味わう”映画かも。

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「超」怖い話×中山市朗

トリハダ 劇場版

公開年制作国上映時間
2012年日本87分

映画紹介:
深夜のオムニバスドラマから人気を博した「トリハダ」シリーズ初の劇場版。日常に潜む“ありそうでなさそうな恐怖”をテーマに、怪談や幽霊ではなく人間の狂気や社会の歪みをリアルに描き出すスタイルは健在です。

舞台は、ごく普通のコールセンターやマンションの一室。そこに忍び寄るのは幽霊ではなく、隣人や通りすがりの人間の異常性。密やかに狂気が広がっていく過程が克明に描かれ、「自分の身にも起こり得るかもしれない」恐怖を突きつけてきます。

TV版から続投するキャストの存在もシリーズファンには嬉しいポイント。緊迫感ある演技と演出が、画面越しにじわじわと不安を増幅させます。派手な演出や血みどろのショック描写がないからこそ、リアルで冷たい恐怖が生々しく迫ってきます。

「幽霊よりも人間が一番怖い」という事実を、改めて突きつけてくるオムニバス映画です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:サイコ・人間ホラー
  • 一言ポイント:派手さゼロなのに背筋が寒くなる、“日常の狂気”を描いた人間ホラー。

血も幽霊も出ないのに、観終わった後すごく怖い…。妙にリアル。

サイコ的な人間描写が多くてゾクゾク。シリーズらしさ全開。

派手なホラーじゃないけど、こういう日常に潜む恐怖が一番効く。

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トリハダ 劇場版 [レンタル落ち]

呪怨〈オリジナルビデオ版〉

公開年制作国上映時間
1999年日本約70分×2作

映画紹介:
『呪怨』シリーズの原点であるオリジナル・ビデオ版。清水崇監督が手掛けた本作は、のちに劇場版・ハリウッド版へと拡大していく“呪怨ワールド”の出発点です。ビデオ2巻構成で制作され、低予算ながらも徹底した不気味さで観る者を震え上がらせました。

ストーリーは、ある一軒家を舞台に展開。
夫に惨殺された妻・伽椰子の怨霊と、その目撃者を次々と呪い殺していく俊雄の存在が恐怖の連鎖を生み出します。家に入ったら最後、誰も逃げられないというシンプルで強烈なルールが、観客の心を掴みました。

ビデオ版ならではの粗い映像や限られたセットが逆にリアルさを増し、“本当に記録された心霊映像を見ているような感覚”を与えます。後の劇場版よりも説明を削ぎ落とした構成で、謎が謎のまま恐怖だけが押し寄せる仕上がりです。

Jホラーの象徴的存在となる前夜を知ることができる、貴重かつ最恐の一本です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:心霊・オムニバス・Jホラー
  • 一言ポイント:“家に入った者は必ず死ぬ”──呪怨の原点にして最恐ビデオ版。

劇場版よりも不気味さが直撃する。説明がないぶん本当に怖い。

俊雄の無言の出現シーン、何度見ても心臓に悪い…。低予算なのに最恐。

“呪怨ワールド”の出発点。ホラー好きなら絶対に押さえるべき作品。

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呪怨 [DVD]

THREE/死への扉

公開年制作国上映時間
2002年韓国・香港・タイ約120分

映画紹介:
アジア3か国の監督が集結し、それぞれ異なる恐怖を描いた短編オムニバスホラー。参加したのは、韓国のキム・ジウン、タイのノンシー・ニミブット、香港のピーター・チャン。文化や価値観の違いがそのまま反映された、多彩な恐怖が味わえる意欲作です。

キム・ジウン監督の「Memories」は、失踪した妻を探す男が幻覚と現実の狭間に引き込まれる幻想的なホラー。映像美と静かな恐怖が融合した異色作。
ノンシー・ニミブット監督の「The Wheel」は、人形に宿る呪いによって次々と惨劇が引き起こされる怪談譚。タイの伝承的要素が盛り込まれ、不気味な余韻を残します。
ピーター・チャン監督の「Going Home」は、妻を亡くした男と、廃墟で暮らす謎めいた一家が織りなす物語。ホラーでありながら切なさが胸を打ち、“泣けるホラー”として高く評価されています。

3作ともテイストは異なりますが、共通するのは「説明できない恐怖」を描いている点。アジア特有の湿度感や文化的背景がにじみ出ており、国際オムニバスとしても高い完成度を誇ります。

アジアホラーの多様性を一気に体験できる、見逃せないアンソロジーです。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:アジア・オムニバスホラー
  • 一言ポイント:韓国・香港・タイの監督が描く、文化の違いが際立つ恐怖の競演。

「Going Home」で泣いた…。ホラーでこんなに切なくなるとは思わなかった。

「The Wheel」は地味だけど、タイの伝承がにじみ出ていて不気味さが強い。

「Memories」の映像美と不穏さはさすがキム・ジウン。センスが光ってる。

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THREE 死への扉 [DVD]

美しい夜、残酷な朝

公開年制作国上映時間
2004年香港・韓国・日本118分

映画紹介:
『美しい夜、残酷な朝(Three… Extremes)』は、韓国・日本・香港の名匠が集結したオムニバスホラー。パク・チャヌク、三池崇史、フルーツ・チャンという豪華監督陣が、それぞれ独自の恐怖を描き出しています。前作『THREE/死への扉』の続編的位置づけですが、より過激でアート性の強い一本に仕上がっています。

パク・チャヌク監督の「Cut」は、映画監督とその妻が狂気の男に監禁され、指を切り落とすか、少女を殺すかという極限の選択を迫られるショッキングな物語。
三池崇史監督の「Box」は、双子の姉妹と母との歪んだ関係を描いた幻想的ホラーで、不条理と抑圧が溶け合う不気味な世界が広がります。
フルーツ・チャン監督の「Dumplings」は、美しさを取り戻すために食べる餃子の“正体”をめぐる物語。生理的嫌悪と社会風刺が渦巻く、後に長編化されたほどの問題作です。

3作ともジャンルや作風は大きく異なりますが、共通しているのは「人間の欲望が生み出す恐怖」。単なる怪異や心霊を超え、深層心理を抉り出すような残酷さが観る者の心に突き刺さります。

アジアホラーの多様性と狂気を一気に体験できる、濃密なオムニバスの傑作です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:心理ホラー・オムニバス
  • 一言ポイント:名匠3人が競作した、欲望と狂気に満ちた異色オムニバスホラー。

「Dumplings」の生理的な嫌悪感は本当にキツい…。でも忘れられない。

「Cut」の選択シーンがトラウマ級。パク・チャヌクらしい緊張感。

「Box」は幻想的で美しいけど、不気味さが後を引く…。三池節炸裂。

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美しい夜、残酷な朝 オリジナル完全版 [DVD]

口裂け女 in L.A.

公開年制作国上映時間
2014年日本・アメリカ104分

映画紹介:
日本の都市伝説「口裂け女」をロサンゼルスに舞台を移して描いた異色のホラー。比呂啓監督によるこの作品は、日米合作という形で生まれ、日本の怪談が異国の地でどう解釈されるのかという興味深い試みになっています。

物語は、友人が惨殺される事件をきっかけに「口裂け女」の呪いに巻き込まれていく若者たちを中心に展開。ロサンゼルスの街並みに、唐突に現れる日本の怪異が持つ違和感と異質さが最大の怖さになっています。

口裂け女のビジュアルは、伝統的な日本版に比べるとアメリカ的なゴア演出が強調されており、血まみれの惨劇シーンも多め。
一方で、日本文化に根ざした「こっくりさん」などの要素も盛り込まれており、Jホラーの雰囲気と洋画的スプラッターの両方を味わえる内容です。

怪談の持つ普遍性と、文化的な違和感がぶつかり合うことで生まれた、ホラー史の中でも珍しい“輸出型口裂け女”映画です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:都市伝説・スプラッターホラー
  • 一言ポイント:日本発の怪談がL.A.で蘇る!カルチャーギャップが生む異色の口裂け女ホラー。

和ホラーと洋ホラーの融合感が独特!違和感が逆に怖い。

グロ描写が多くてびっくり。Jホラーの静けさを期待すると戸惑うかも。

珍作感はあるけど、都市伝説の輸出として一度は観てみたい一本。

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メイキング・オブ・口裂け女 in L.A. 《血まみれ篇》

オムニバス形式の多彩な恐怖を体験するなら、U-NEXTで

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短編オムニバスで体験する、多彩な“恐怖”の断片。

記事のまとめタイトルと可愛い幽霊のイラスト

ホラー映画の魅力のひとつは、限られた時間で観客を震え上がらせる“凝縮された恐怖”にあります。短編オムニバスは、その力を最も発揮するスタイルです。

数十分という短い尺だからこそ、余計な説明を排し、一撃必殺のように恐怖を叩き込むことができる。そこには文化や国境を越えて生まれた多様な恐怖の形があり、実験性や独自性に満ちたホラー体験が詰まっています。

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