最初からクライマックス！冒頭から怖いホラー映画おすすめ10選

ジワジワと忍び寄る恐怖もいいけれど、時には“待ったなし”で襲いかかる恐怖に飲み込まれたい──。

そんな欲望を満たしてくれる最初から怖いホラー映画をまとめました。

開始数分で日常が崩れ落ちる家族、オープニングから惨劇に巻き込まれる登場人物…。
観客に“心の準備”を与えず、いきなり地獄へと叩き込むその衝撃は、通常のホラーとは一線を画します。

今回は1990年代の名作から、2010年以降の新しめの注目作まで、冒頭から恐怖のアクセル全開で突っ走るホラー映画10本を厳選しました。
スリラー要素の強い心理劇から、グロテスクなスプラッター、そして“息をつく暇もない”モダンホラーまで、幅広く紹介します。

映画は始まった瞬間から怖くてこそ、真のホラー体験になる──。

最初からクライマックス！冒頭から怖いホラー映画おすすめ10選

タイトル	ジャンル	怖さ
IT／イット “それ”が見えたら、終わり。	異形・スラッシャー
クワイエット・プレイス	クリーチャー・サバイバル
REC／レック	POV・感染パニック
テリファー	スラッシャー・ゴア
哭悲／The Sadness	ゾンビ・ゴア
CUBE	密室・デスゲーム
ムカデ人間	サイコ・ボディホラー
キャラクター	サイコ・クライム
シライサン	Jホラー・呪い
悪魔を見た	サイコ・リベンジ

IT／イット “それ”が見えたら、終わり。

公開年	制作国	上映時間
2017年	アメリカ	135分

映画紹介：
開幕わずか数分、雨の路地で少年ジョージーが“それ”と出会う──。観客の心臓を一瞬でつかむこのプロローグこそ、本作が「最初から怖い」代表作と呼ばれる理由です。下水口に潜むピエロ、ペニーワイズは、笑顔の仮面を被った捕食者。甘い言葉で誘い込み、次の瞬間に世界を悪夢へと裏返します。

恐怖の質は単なるジャンプスケアにとどまりません。学校・家庭・街全体に蔓延する暴力や無関心といった“社会の歪み”を増幅して見せる怪物のメタファーが、序盤から徹底して効いている。だからこそ観客は、子どもたちの冒険に胸を熱くしながらも、常に背中を撫でる冷気から逃れられないのです。

80年代テイストのノスタルジーと、現代的な恐怖演出のキレが共存。ペニーワイズの出現カットは一つひとつが“見せ場”で、不意打ちではなく積み上げた不安の果てに襲う恐怖が光ります。子どもたちの連帯が強まるほど、怪物の影が濃くなる構図も巧み。

「怖い映画を今すぐ！」という欲求に即答する、出だしから全開の恐怖アトラクション。同時に、成長譚としての手触りも確かな一本です。

クワイエット・プレイス

公開年	制作国	上映時間
2018年	アメリカ	90分

映画紹介：
冒頭10分で観客を突き落とす衝撃──。『クワイエット・プレイス』は、“音を立てたら即死”という究極のルールを掲げたサバイバルホラーです。開始早々、家族に襲いかかる惨劇が描かれ、観客は言葉を失う緊張感に包まれます。

無音の世界で生き延びる一家。小さな物音すら死を招く環境は、観客自身をもスクリーンの中に閉じ込める仕掛けとして機能します。冒頭の事件以降、彼らがどう息を潜め、どう生き抜くのか。心臓を握られるような緊張が途切れる瞬間はありません。

クリーチャーの脅威はもちろんですが、物語の核にあるのは家族の絆と喪失の痛み。サスペンスとエモーションが同居することで、ただ怖いだけでなく、観客に深い余韻を残します。

「静寂の恐怖」をここまで巧みに映画化した作品は稀有。冒頭から最後まで張り詰めた緊張が続く、現代ホラーの傑作です。

REC／レック

公開年	制作国	上映時間
2007年	スペイン	78分

映画紹介：
TVリポーターとカメラマンが消防隊に同行取材する──そんな日常的な導入が、わずか数分で地獄絵図へと転じる。『REC／レック』は、POV（主観撮影）ホラーの到達点とも言える一作です。マンションに入った瞬間から不気味さが漂い、最初の感染者が暴れ出すシーンで、観客は完全に逃げ場を失います。

カメラを通した視点で描かれるため、観客は“取材クルーの一員”として閉鎖空間に取り残される感覚に陥ります。照明が乏しい廊下、突然響く悲鳴、そして容赦なく迫る感染者。序盤から心臓を鷲掴みにする恐怖演出は、観る者を息苦しくさせるほどです。

さらに本作の恐怖は、ただの感染パニックにとどまりません。物語が進むにつれ明らかになる宗教的な闇と“悪”の存在が、観客の想像を超えて襲いかかります。序盤の衝撃と終盤の絶望が直線的に繋がっているため、冒頭から最後まで緊張が解けないのです。

カメラが揺れ、視界が制限される中での恐怖は、まさに“生きた心地がしない”体験。始まりからクライマックスまで息を継がせない名作POVホラーです。

テリファー

公開年	制作国	上映時間
2016年	アメリカ	82分

映画紹介：
無言の殺人ピエロ「アート・ザ・クラウン」が、冒頭から不気味な存在感を放つ──。『テリファー』は、スラッシャー映画の中でも特に狂気と残虐性が際立つ一作です。ハロウィンの夜、道端に現れるピエロの笑顔が観客の心を凍り付かせ、わずか数分で“異常者に見つかった恐怖”を突きつけます。

一切の言葉を発さず、ただ笑顔と仕草だけで相手を追い詰めるアート。彼の存在は、人間が持つ本能的な嫌悪感や恐怖を極限まで引き出す仕掛けになっています。そして始まった惨劇は、容赦のないゴア描写とともに観客を圧倒。ショッキングなシーンの連続により、「目をそらしたいのに見てしまう」という悪夢の体験が続きます。

物語性よりも恐怖の“見せ場”を徹底的に追求しているため、展開はシンプル。しかしその分、狂気のショーケースとしての完成度は異様なまでに高い。特に中盤の拷問的シーンは、ホラー史に残るほどの衝撃度です。

スプラッターに耐性がある人なら必見。冒頭から最後まで血と狂気で押し切る、正真正銘のゴア・スラッシャーです。

哭悲／The Sadness

公開年	制作国	上映時間
2021年	台湾	99分

映画紹介：
台湾発の超過激ゾンビ映画『哭悲／The Sadness』は、冒頭から人間の理性が崩壊する地獄絵図を描き出します。感染者はただのゾンビではなく、欲望と暴力を全開にして暴れ回る存在。平穏な日常が数分で崩壊する衝撃的なスタートに、観客は息をのむしかありません。

本作が恐ろしいのは、感染者の行動が本能的でありながらも残酷さに満ちている点です。冒頭の街中の混乱シーンから、人間が人間に牙をむく瞬間がリアルに描かれ、倫理やモラルが完全に崩壊した世界が立ち上がります。

映像は徹底して過激。容赦のないゴア描写やタブーを踏み抜く演出は、観る者にショックを与えると同時に、“ゾンビ映画はここまでいける”という新境地を提示しました。恐怖と嫌悪、そして中毒性が入り混じる圧倒的な体験です。

ゾンビ映画に慣れた人でも油断禁物。最初から最後まで暴力の奔流に飲み込まれる、21世紀屈指の問題作です。

CUBE

公開年	制作国	上映時間
1997年	カナダ	90分

映画紹介：
目を覚ますと、そこは無数の立方体が連結した謎の空間──。『CUBE』は、観客を冒頭から一気に極限状況へと放り込む傑作スリラーです。導入わずか数分で描かれる人体を切り裂く罠シーンは、ホラー史に残る衝撃のオープニングとして語り継がれています。

閉ざされた立方体の中で出会う見知らぬ人々。誰が何者で、なぜここにいるのかは一切不明。脱出を目指す彼らの前に待ち受けるのは、冷酷に仕掛けられたトラップの数々です。理不尽で容赦のない死の装置が、観客に緊張と不安を植え付けます。

シンプルな舞台設定にもかかわらず、登場人物たちの心理戦が加わることで物語はよりスリリングに。「人間同士の不信」と「機械的な死」が絡み合い、息をのむ展開が続きます。冒頭から提示される“死のルール”が最後まで観客を縛り付けるのです。

極限空間ホラーの金字塔。最初から最後まで張り詰めた緊張感を味わえる作品です。

ムカデ人間

公開年	制作国	上映時間
2009年	オランダ	92分

映画紹介：
狂気の外科医が、人間を“つなぎ合わせる”という悪夢の実験を始める──。『ムカデ人間』は公開当時から世界中で物議を醸した、究極のボディホラーです。物語は、旅行中の女性たちが館に迷い込み、怪しげな医師に捕らえられるところからスタート。導入からすでに不穏さが漂い、すぐに狂気の手術計画が語られるため、観客に逃げ場を与えません。

本作が恐ろしいのは、ただのゴア描写に終わらない点です。人間の尊厳そのものを踏みにじる発想が観客を震え上がらせます。手術シーンまでの流れも容赦がなく、「もし自分が捕まったら」という想像力を掻き立て、精神的に追い詰められる感覚を生み出します。

また、屋敷という閉鎖空間が恐怖を増幅。冷静で執拗な医師の態度は、モンスターよりも恐ろしい“人間”の顔を浮かび上がらせます。冒頭からエグさ全開の展開は、耐性のない観客には衝撃的すぎるでしょう。

ホラー史上最も忌まわしいアイデアを具現化した問題作。最初から最後まで狂気のショックが続く、禁断のスプラッターです。

キャラクター

公開年	制作国	上映時間
2021年	日本	125分

映画紹介：
「もし、自分の目の前で殺人鬼に遭遇したら──」そんな悪夢のような状況から物語が始まる邦画サイコスリラー『キャラクター』。青年漫画家が偶然目撃した連続殺人事件をきっかけに、現実と創作の境界が崩れ、冒頭から観客を凍り付かせる恐怖へと突入します。

主人公が見てしまった“惨劇”を漫画の題材にしたことから、物語は加速。やがて彼の前に現れるのは、天才的で冷酷な殺人鬼。その存在は、創作のインスピレーションであり、同時に命を脅かす現実の恐怖でもあります。

本作の魅力は、静謐な雰囲気の中で突如訪れる暴力描写の鋭さ。特に冒頭シーンは、邦画ホラーらしいリアリティを帯びた生々しさで観客を引き込みます。「創作」と「犯罪」の境界を突き崩すテーマ性も深く、ただのスリラーにとどまりません。

日本映画ならではの心理的な怖さと、世界基準のサイコスリラー演出が融合した一本。開始から緊張感が途切れない邦画ホラーの新機軸です。

シライサン

公開年	制作国	上映時間
2020年	日本	99分

映画紹介：
名前を呼んだ者の前に現れ、目を逸らした瞬間に命を奪う──。『シライサン』は、日本の新たな都市伝説ホラーとして公開された作品です。冒頭から、若者が謎の怪死を遂げる場面が描かれ、開始直後に呪いの存在を観客へ突き付ける構成になっています。

シライサンの恐怖は、姿を見てはいけない・視線を外してはいけないというシンプルで強烈なルールにあります。日常の中にふと現れるその存在は、貞子や伽椰子に連なる“日本型ホラーの正統”でありながら、現代風の不気味さを備えています。

また、怪異だけでなく、登場人物たちの人間関係や心の傷が物語に深みを与えています。呪いと心理描写が絡み合うことで、恐怖が現実感を増すのも本作の特徴です。冒頭から怪死シーンで観客を掴み、終盤にかけて緊張を高める構成は秀逸。

Jホラーの新しい担い手を探している人におすすめ。出だしから観客を凍りつかせる都市伝説ホラーです。

悪魔を見た

公開年	制作国	上映時間
2010年	韓国	141分

映画紹介：
婚約者を残虐な連続殺人鬼に殺された刑事が、復讐のため悪魔に挑む──。『悪魔を見た』は、冒頭から女性が殺人鬼に襲われる惨劇を描き、観客に一瞬で絶望を突きつけます。その衝撃的な始まりは、物語全体の凄惨なトーンを決定づけるものです。

加害者と被害者、追う者と追われる者という境界が曖昧になっていく展開は、人間の心の闇そのものを抉る心理ホラーとしても際立っています。刑事の復讐劇が進むにつれ、観客は「正義とは何か」「悪を討つとはどういうことか」という問いを突き付けられるのです。

残虐描写は韓国映画らしく徹底して生々しい。殺人鬼の狂気と刑事の執念がぶつかり合うたび、画面は暴力と苦痛に満ち、逃げ場のない緊張感が続きます。冒頭のショッキングな事件から、最後の瞬間まで観客を釘付けにする重厚な復讐ホラーです。

単なるスリラーを超え、暴力の連鎖と復讐の虚しさを描き切った傑作。冒頭から心をえぐる恐怖と衝撃を体験したい人に強くおすすめです。

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開始数分で心臓をつかむ“最初から怖い”ホラー──『IT／イット “それ”が見えたら、終わり。』『クワイエット・プレイス』『REC／レック』のように、オープニング直後から緊張が途切れないタイプの名作も、U-NEXTならしっかり揃っています。

雨の路地で忍び寄る道化師、沈黙サイレンスが支配する世界、リアルタイムで崩壊していく集合住宅──待ち時間ゼロで地獄へ落ちる感覚を、テレビでもスマホでも高画質で体験可能です。

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冒頭から恐怖に叩き込まれる快感を。

ホラー映画の醍醐味は「いつ恐怖が始まるのか」という緊張感にあります。

しかし今回紹介した作品群は、その余韻を与えることなく、冒頭から容赦なく観客を地獄に突き落とすタイプばかり。最初の数分で強烈なショックを浴びることで、物語の最後まで張り詰めた緊張が続きます。

「待っている暇なんてない、いきなり恐怖を味わいたい！」という方には、これ以上ないセレクト。心の準備をする間もなく始まる絶叫体験──ぜひ、その衝撃を体感してみてください。