白夜に包まれた村、無表情な子ども、何かを隠し持つ家族──。
北欧ホラー映画は、ハリウッドやアジアのホラーとは一線を画す、“静かで不気味な恐怖”が魅力です。
本記事では、スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドなど北欧諸国から生まれた、おすすめホラー映画を厳選して10本ご紹介します。
民俗信仰や宗教観を背景にした作品から、心理サスペンス、異形の存在を描いたダークファンタジーまで、美しさと恐怖が同居する北欧ホラーの世界を堪能してください。

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【2025年版】北欧ホラー映画の傑作10選|ミッドサマーだけじゃない注目作まとめ

※タップすると各作品の詳細紹介にジャンプします。
タイトル | ジャンル | 怖さ |
---|---|---|
ミッドサマー | 民俗・カルト | |
テルマ | 超能力・宗教 | |
イノセンツ | サイキック・社会派 | |
ハッチング ー孵化ー | クリーチャー・寓話 | |
LAMB/ラム | 民話・母性 | |
ココディ・ココダ | ループ・不条理 | |
ボーダー 二つの世界 | 異形・恋愛 | |
胸騒ぎ | 不穏・心理劇 | |
偽りなき者 | 社会派・冤罪 | |
ぼくのエリ 200歳の少女 | 吸血鬼・成長物語 |
ミッドサマー
映画紹介:
北欧の白夜を舞台に、狂気と祝祭が交錯する衝撃作。『ミッドサマー』は、恋人との関係が冷え切ったままスウェーデンの奥地を訪れたアメリカ人女性が、現地の奇妙な祝祭に巻き込まれていくフォークホラーです。
監督は『ヘレディタリー/継承』で注目を集めたアリ・アスター。今回も家族や人間関係の壊れゆく過程を、じわじわと精神を削る演出で描き出します。真昼の青空と花々に彩られた美しい景色の中で展開する惨劇は、通常のホラーとは真逆の“不気味さ”で観る者を圧倒。
グロ描写や儀式的な描写も多く、苦手な人は注意が必要ですが、北欧の民俗信仰や自然崇拝に興味がある方には深く刺さる内容です。「ホラー映画=暗くて怖い」という常識を覆す、唯一無二の体験が味わえます。
カルト的な人気を誇る本作は、北欧ホラー映画を語るうえで外せない1本。心理的な崩壊と美の暴力に魅了されたいなら必見です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:民俗ホラー・カルト・サイコロジカル
- 一言ポイント:昼間の太陽の下で繰り広げられる“明るすぎる地獄”
ホラーなのに明るい…のに怖い。頭が混乱する感じがクセになる。
美術や民族衣装の細部まで異常に凝っていて、世界観に引き込まれた。
終盤はちょっとトラウマ級。しばらく花冠が怖くなるかも。
テルマ
映画紹介:
『テルマ』は、抑圧された感情と超能力が静かに交差する、ノルウェー発のスーパーナチュラル・ホラー。都会に出てきた内気な女子大生テルマが、ある女性に惹かれた瞬間、彼女の中で“何か”が目覚めていきます。
本作の特徴は、宗教的な罪悪感と同性愛への葛藤、そして家族の異常なまでの支配と依存を絡めて、感情の解放=超常現象という形で描いている点。ジャンルとしてはホラーに分類されますが、ジャンプスケアやゴア表現は少なく、静かな演出がじわじわと恐怖を増幅させます。
まるで北欧版『キャリー』とも言える物語構造に加え、美しい映像と抑制の効いた演技が物語をより重厚に。内なる力と恐怖をリンクさせるアプローチは、北欧ホラーらしい知的な怖さです。
「ただの青春映画かと思ったら、後半からゾッとする展開に……」というギャップがあり、静かな狂気を味わいたい人には特におすすめの一作です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:心理ホラー・超能力・宗教スリラー
- 一言ポイント:「罪悪感」が呼び起こす恐怖の正体とは?
前半は静かだけど、途中からじわじわ精神が削られていく感じ…刺さる。
信仰と性的抑圧、家族関係、ホラーの題材として新鮮だった。
“怖い”というより“深い”…観終わったあとに思い返してゾッとするタイプ。
イノセンツ
映画紹介:
ノルウェー発の本作『イノセンツ』は、無垢な子どもたちが持つ“超常の力”と“悪意”をテーマにした異色のサイキック・ホラーです。舞台は静かな団地群。大人の目が届かない場所で、4人の子どもたちは不思議な能力に目覚めていきます。
最初は好奇心と遊び感覚だった力の使い方が、徐々にエスカレートしていき、やがて取り返しのつかない事態へ。子どもの感情の未熟さと、善悪の境界の曖昧さが、観る者に重くのしかかってきます。
恐怖演出はあくまで静かで、決して派手な演出はありません。ですが、その静寂と子どもたちの無表情が生む“ぞわっ”とする瞬間の連続に、心が削られていく感覚を味わうことができます。
北欧ホラーの真骨頂とも言える、日常に潜む異常と倫理の揺らぎを描いた良作。感情移入しすぎると辛い部分もありますが、それだけに記憶に残る1本です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:超能力・サイコキネシス・児童スリラー
- 一言ポイント:子どもたちの“無垢な悪意”が、静かに世界を壊していく
静かすぎて油断してたら…急にゾッとした。音じゃなく空気で怖がらせてくる。
北欧の団地がこんなに不穏な場所に見えるなんて…演出がすごい。
ホラーというよりも、“子どもの裏側”を描いた社会派スリラーかも。
ハッチング ー孵化ー
映画紹介:
『ハッチング ー孵化ー』は、フィンランド発のクリーチャー系ホラーでありながら、思春期の葛藤や家庭の闇を生々しく描いた作品。主人公は体操に打ち込む12歳の少女ティンヤ。完璧主義の母に抑圧されて育つ彼女は、森で見つけた奇妙な卵を密かに持ち帰り、大切に孵化させてしまいます。
やがて卵から孵った“それ”は、ティンヤの感情や願望を体現するかのように成長を遂げ、家族の中に不穏な変化をもたらしていきます。少女の内面と怪物がリンクするというメタファーが巧みに描かれており、単なるモンスターホラーにとどまりません。
映像は淡い北欧カラーで美しく撮られており、グロ描写も“芸術的に気持ち悪い”レベルに抑えられています。少女の成長、母親との軋轢、そして社会が求める“理想の姿”に押しつぶされそうになる心理を、恐怖という形で昇華させた傑作です。
特に女性視点でのホラーに敏感な人や、エモーショナルな怪物譚が好きな人には強く刺さる1本。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:クリーチャー・心理ホラー・成長譚
- 一言ポイント:少女の心の闇が“ある存在”として孵化する衝撃
見た目以上に“中身”がエグい。親子関係に悩んでる人は刺さるかも。
怪物というより“自分の分身”って感じ。ティンヤの表情が切ない…
怖いというより、苦しくて、でも美しくて、すごく印象に残った。

LAMB/ラム
映画紹介:
アイスランドの雄大な自然の中に佇む牧場。そこに暮らす夫婦のもとへ、ある日“不思議な存在”が生まれます──人間の子のようであり、羊のようでもあるその子を、彼らは「ラム」と名づけ、実の子のように育て始めるのです。
『LAMB/ラム』は、異形の存在を題材にしながらも、グロや直接的な恐怖を排除した“静かなホラー”。むしろ物語の中心にあるのは、喪失と執着、家族の再生と破綻といったヒューマン・ドラマにあります。
恐怖は“見えないもの”としてじわじわ迫ってきます。得体の知れないラムの存在に、観る者は「これは祝福なのか、それとも呪いなのか」と戸惑いながら、次第に不穏な空気に飲み込まれていくでしょう。
まさに“北欧らしいホラー”。自然崇拝や民間信仰が根付いた土地ならではの死生観と静謐な映像美が融合した、詩的で奇妙な寓話です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:寓話ホラー・民話・ファンタジー
- 一言ポイント:“異形の子ども”が家族を壊し、愛を試す物語
怖いっていうより、不気味で、悲しくて、変な映画。だけど忘れられない。
アイスランドの風景が最高…。美しさと不穏さのバランスが絶妙。
ラストは賛否あると思うけど、あの終わり方、個人的には好き。
ココディ・ココダ

映画紹介:
『ココディ・ココダ』は、スウェーデン発の不条理ループ系ホラー。ある悲劇をきっかけに関係が壊れた夫婦がキャンプ旅行に出かけるところから物語は始まりますが、その先に待っていたのは“永遠に繰り返される悪夢”でした。
突然現れる風変わりな道化師、死んだ犬を抱えた不気味な男、無表情の女──彼らが夫婦に執拗に襲いかかる場面が繰り返されるうちに、現実と幻覚、過去と現在の境界が曖昧になっていきます。
特徴的なのは、童話的な人形劇のパートとループの繰り返しを通して、喪失と許し、そして再生を抽象的に描いている点。エンタメ的な怖さよりも、“精神的に追い詰められる恐怖”がじわじわと効いてきます。
作品全体に漂う不条理さと不気味さは、好みが分かれるかもしれませんが、「意味のわからない怖さ」が好きな人には刺さる1本です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:ループホラー・不条理・メタファー
- 一言ポイント:繰り返される悪夢が、夫婦の心を削り続ける
ずっと夢を見てるみたいな変な感覚。怖いのに目が離せなかった。
意味がわからない。でも何かが刺さる。これが不条理ホラーの魅力かも。
あの道化師が出てくるだけで心臓バクバクになる。地味にトラウマ。
ボーダー 二つの世界
映画紹介:
スウェーデン発の異色作『ボーダー 二つの世界』は、ホラー・ミステリー・ダークファンタジーが融合したような、非常に独特な作品です。主人公は税関職員のティーナ。人並み外れた嗅覚を持つ彼女は、ある日“自分に似た謎の人物”と出会い、自身の出自と存在意義を問い直す旅に巻き込まれていきます。
本作の核にあるのは、「人間とは何か?」という問い。外見の醜さ、社会からの疎外、性的なアイデンティティといったテーマを、寓話的な語り口と北欧神話の要素で包み込みながら描いていきます。
ホラーというよりは“奇妙な物語”に近く、グロテスクでありながらも美しさすら感じる世界観。映像と演出の完成度も高く、人間の境界を越える異形の存在に対する不気味さと哀しさが観る者の感情を揺さぶります。
「ゾッとするけど考えさせられる映画」を探している人にとって、忘れられない一本になるでしょう。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:異形・ダークファンタジー・スリラー
- 一言ポイント:「人間とは何か?」を問う北欧ホラー的怪作
え?ホラーじゃないと思って観たら、めちゃくちゃ不気味で怖かった。
終わったあとに「私は何を観たんだ…」って呆然とするタイプの映画。
異形の描き方がただの気持ち悪さじゃなくて、どこか切ないのが印象的。
胸騒ぎ
映画紹介:
『胸騒ぎ(Speak No Evil)』は、善意と気遣いが、地獄への片道切符になる――そんな恐ろしい現実を突きつけるデンマーク×オランダ合作の心理ホラーです。
イタリア旅行で知り合ったデンマーク人家族が、オランダ人夫婦から田舎の別荘に招待されるところから物語は始まります。最初こそ親しげに見えた招待主でしたが、徐々に垣間見える異常な行動、言葉にできない違和感、そして忍び寄る狂気――観ているこちらが「なぜ帰らないのか」と叫びたくなるほど、不穏な空気が日常の中にじわじわと侵食していきます。
本作が描く恐怖は、ゴアやモンスターではなく、“断れない心理”と“マナーの暴力”です。遠慮、気遣い、建前といった社会的コードが、極限状況において人をいかに無力にするのかを、観客に突きつけてきます。
ラストの展開は強烈かつ衝撃的。優しさや常識が仇になる時、人はどこまで残酷に利用されるのか──その結末を、あなたの目で確かめてください。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:サイコスリラー・不条理ホラー・社会派
- 一言ポイント:「なぜ逃げない?」が、観る者の胸に刺さる地獄系リアルホラー
観てる間ずっとストレス。でも目が離せない。不快なのに完成度が高すぎる。
「普通であろうとすること」が一番怖い。これリアルにありそうで震えた。
終盤が容赦なさすぎて言葉を失った。誰にもおすすめできるけど、覚悟して。

偽りなき者

映画紹介:
『偽りなき者』は、デンマークの名優マッツ・ミケルセン主演による社会派サスペンスであり、“言葉ひとつ”がいかに人を地獄に突き落とすかを描いた静かな恐怖の物語です。
舞台は田舎町の保育園。ある日、教員として働くルーカスは、園児の少女の一言から“性的虐待の疑い”をかけられてしまいます。明確な証拠がないにもかかわらず、町全体の空気が彼に向けて凍りつき、無実の人間が孤立し追い詰められていく恐怖がリアルに描かれます。
ジャンルは法廷劇でもサイコホラーでもありませんが、現代社会に潜む“冤罪”という恐怖をテーマに据えた本作は、ホラーという言葉以上に心を深く抉ってくる異色作です。
観終わったあと、「誰も悪人ではなかったのに、なぜこうなったのか」と自問せずにはいられない──そんな心理的ホラーとして、忘れられない一本になるでしょう。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:社会派サスペンス・冤罪スリラー
- 一言ポイント:“言葉ひとつ”が人生を壊す、現代の静かな地獄
怖いシーンはないのに、こんなに苦しい映画は初めてだった。
「嘘」じゃないからこそ、どうしようもない。誰も責められないのが怖い。
マッツ・ミケルセンの表情だけで泣ける。北欧映画の静かな演出が効いてた。
ぼくのエリ 200歳の少女

映画紹介:
『ぼくのエリ 200歳の少女』は、スウェーデン発のヴァンパイア映画でありながら、その枠を超えて“孤独な者同士の愛”を描いた純粋で切ないホラーです。
いじめられっ子の少年オスカーは、雪の降る夜に現れた不思議な少女エリと出会います。やがて彼女が“人ならざる存在”であることに気づくのですが、それでも彼は彼女を受け入れ、二人は少しずつ心を通わせていきます。
本作の魅力は、グロテスクな吸血描写と、繊細で美しい情緒が共存している点。ホラーでありながらも抑制された演出と静謐な映像美が、観る者に深い余韻を残します。
アメリカでリメイクされた『モールス』もありますが、北欧オリジナル版の“静けさ”と“空白”の使い方こそが、この作品の最大の魅力。ホラー初心者にも、心に残る1本を探している方にもおすすめです。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:ヴァンパイア・青春ホラー・ロマンス
- 一言ポイント:血と孤独が交わる、“静かなる北欧の傑作ホラー”
ホラーなのにこんなに綺麗で切ない映画があるなんて…感動した。
エリの存在が怖いのに愛おしくて、観終わったあとずっと余韻が残る。
『モールス』も観たけど、やっぱりこのオリジナルの“間”が最高だった。
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まとめ|“静けさの中に潜む狂気”──それが北欧ホラーの真髄

ミッドサマーのような“祝祭と狂気”から、
ぼくのエリやテルマのような“孤独と異能”まで──。
北欧ホラー映画は、派手な演出やジャンプスケアに頼ることなく、じわじわと精神を追い詰めてくる「静かな恐怖」を得意としています。
雪に覆われた自然、冷たく静まり返った人間関係、そして根強く残る宗教・民俗・差別といったテーマが独自の不穏さを生み出し、他の国のホラー作品とはひと味違う“空気感の恐怖”を体験させてくれます。
心霊やモンスターといった定番の怖さに飽きてしまった方、
もっと深い“心に残る恐怖”を求めている方は、ぜひ北欧ホラーの世界へ。
映画を観たあとはきっと、「北欧=美しい」だけではないことを、あなたも痛感するはずです。