夏に観たいホラー映画おすすめ10選｜暑さを吹き飛ばす本気で怖い名作たち

ジメジメとした空気、汗ばんだ夜、どこかから聞こえる風鈴の音──。

そんな夏にこそ観たくなるのが、背筋をゾッと冷やしてくれるホラー映画です。

今回は「夏のホラー映画おすすめ」をテーマに、青春や恋愛のエモさが光る作品から、肝試し感覚で観られる本格ホラー、そして夏にぴったりな和製怪談まで、10本を厳選。

ただ怖いだけじゃない。
どこか切なくて、甘酸っぱくて、でもやっぱり恐ろしくて──夏の夜に心をざわつかせる“夏ホラー”の魅力をたっぷり味わってください。

この夏、あなたの心に残る一作が、きっと見つかります。

夏に観たいホラー映画おすすめ10選｜青春・怪談・ガチ怖まで厳選

※タイトルをタップすると各作品の詳細へジャンプできます。

タイトル	ジャンル	怖さ
サマー・オブ・84	青春・スリラー
カラダさがし	学園・ループ・青春
シライサン	怪談・恋愛
きさらぎ駅	都市伝説・異世界
リゾートバイト	夏バイト・呪い
IT／イット “それ”が見えたら、終わり。	青春・モンスター
仄暗い水の底から	和製心霊・親子
貞子DX	Jホラー・現代版
呪怨	Jホラー・怨霊
コンジアム	心霊スポット・POV

サマー・オブ・84

公開年	制作国	上映時間
2018年	カナダ・アメリカ	105分

映画紹介：
1980年代のノスタルジックな夏、少年たちは“隣人が連続殺人鬼ではないか”という疑念を抱く──。『サマー・オブ・84』は、スリルと青春の甘酸っぱさが同居する傑作ホラーです。

舞台は1984年の郊外。自転車で駆け回り、くだらない話に笑い合う毎日。だがある日、主人公デイビーは、警察官の隣人に違和感を抱き、仲間たちとともに“尾行作戦”を決行。少年探偵団的ワクワク感と、次第に忍び寄るリアルな恐怖が絶妙なバランスで描かれています。

ただ怖いだけじゃないのが本作の魅力。青春の葛藤、友情のきしみ、ほのかな恋──すべてが夏の空気に溶け込みながら、最後には心を突き刺すエンディングが待っています。

『スタンド・バイ・ミー』や『IT／イット』が好きな人には間違いなく刺さる一本。夏に観るからこそ、より切なく、より怖く、心に残るホラーです。

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カラダさがし

公開年	制作国	上映時間
2022年	日本	102分

映画紹介：
「死んでも終わらない夜」が始まる──。人気ホラー小説を実写化した『カラダさがし』は、ループする恐怖と青春のきらめきが交錯する、異色の学園ホラーです。

舞台は高校。放課後、仲間たちと共に“赤い人”の噂に巻き込まれ、深夜の校舎でバラバラになった少女の体を探すという怪異に挑む主人公たち。死んでは同じ日を繰り返す“時間ループ”のなかで、恐怖と絶望が積み重なっていきます。

グロや脅かしだけでなく、仲間との絆や淡い恋模様が丁寧に描かれているのも本作の魅力。青春の痛みや成長の物語が、恐怖と並走しながら胸に残ります。

“生き残るために協力し合う”というシンプルな構造の中に、友情・恋愛・後悔といった人間ドラマがしっかり詰め込まれた一作。夏の夜にぴったりな学園ホラーです。

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シライサン

公開年	制作国	上映時間
2020年	日本	98分

映画紹介：
「その名前を聞いたら、目をそらしてはいけない」──都市伝説が現実になる瞬間を描いた『シライサン』は、怪談的恐怖と静かな死の気配がじわじわと迫る、新世代Jホラーです。

物語は“目を見開いた女の霊”に関する奇妙な噂から始まります。関わった者は目をそらした瞬間に死亡。原因不明の死が続く中、事件に巻き込まれた大学生たちが謎に迫っていく…という流れは、まさに現代版・都市伝説ホラーの王道。

ただ怖がらせるだけでなく、人間関係の微妙な機微や“喪失感”にフォーカスしたドラマ性も魅力。恋愛感情や友情のすれ違いが、恐怖の中でより鮮烈に浮かび上がります。

日常のすぐ隣にある“語ってはいけない話”。「目をそらしてはいけない」恐怖を、真夏の夜にぜひ。

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きさらぎ駅

公開年	制作国	上映時間
2022年	日本	80分

映画紹介：
「その駅は、存在しないはずだった──」。“2ちゃんねる発”の有名都市伝説を映画化した『きさらぎ駅』は、ネット怪談と異世界ホラーの融合という新しいJホラーの形です。

ある日突然、謎の駅「きさらぎ駅」に降り立ってしまった女子大生が、現実とは思えない異世界の恐怖に巻き込まれていくストーリー。緩やかに狂っていく景色、不気味な住人たち、戻れない不安──そのすべてがじわじわと恐怖を増幅させていきます。

単なる怪談再現ではなく、恋愛の後悔や家族との葛藤など感情的な背景を絡めた人間ドラマとしても見ごたえあり。登場人物たちの思いが「帰れない理由」に繋がっていく構成が切なくも恐ろしい。

カップルや友人と「もし自分だったら」と話しながら観ると盛り上がる一本。都市伝説好きにはたまらない夏の怪談ホラーです。

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リゾートバイト

公開年	制作国	上映時間
2023年	日本	95分

映画紹介：
「このバイト、時給高すぎない？」──夏の風物詩・リゾートバイトを舞台に描かれる『リゾートバイト』は、身近な非日常の中でじわじわ迫る呪い系ホラーです。

大学生たちが夏のバイト先として訪れたのは、海辺の旅館。しかし、そこには“入ってはいけない部屋”や“決して見てはいけないもの”があり、次第に彼らの日常は崩壊していきます。序盤はゆるい青春群像劇、後半はガチホラーへの加速が凄まじい。

友情、恋愛、若さの軽はずみ──そういった“夏らしさ”の裏にある恐怖の正体を見事に描き出しています。誰もが経験しうる「リゾートバイト」という設定が、よりリアルな恐怖を感じさせてくれます。

夏の定番ネタが、ここまで恐ろしくなるとは──。「海」と「旅館」という最強の舞台設定に、背筋が冷えること間違いなしです。

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IT／イット “それ”が見えたら、終わり。

公開年	制作国	上映時間
2017年	アメリカ	135分

映画紹介：
赤い風船とピエロがトラウマになる──スティーヴン・キング原作の『IT／イット』は、恐怖と友情と少年時代の記憶を見事に交錯させた、まさに“夏に観るべき”傑作ホラーです。

物語は、田舎町デリーで次々と子どもが失踪するという事件から始まります。少年たちは“それ＝ペニーワイズ”という謎の存在に立ち向かうことを決意。怪物への恐怖と、少年たちの成長と絆が交差するストーリーは、『スタンド・バイ・ミー』のホラー版と呼ぶにふさわしい熱さがあります。

ペニーワイズの不気味な存在感や、トラウマを突いてくる演出は圧巻。ただ怖いだけではなく、感情に訴えるシーンが多いのも本作の大きな魅力。少年期にしか見えない“恐怖”の象徴を、圧倒的な映像で描き出しています。

『サマー・オブ・84』と同じく、夏に観ると余計に胸が締め付けられるタイプの青春ホラー。まだ観ていないなら、この夏こそが絶好のタイミングです。

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仄暗い水の底から

公開年	制作国	上映時間
2002年	日本	101分

映画紹介：
じっとりとした空気、止まらない雨漏り、誰もいない上の階からの足音──『仄暗い水の底から』は、湿度と不安で満たされた、梅雨から夏にかけての日本ホラーの傑作です。

離婚後、娘とふたりで新しいマンションに越してきた主人公。そこでは赤いバッグを持った少女の霊が現れ、次第に母子の生活を蝕んでいきます。怪異そのものよりも、静かに壊れていく“日常”の描写がとにかく怖い。

本作の恐怖はジワジワ系。音や水、空間の“湿っぽさ”そのものが恐怖を演出し、梅雨〜夏の季節にぴったりな空気感を生み出しています。加えて、母と娘の絆や孤独感にも胸を締め付けられる。

ドカンと派手な演出はないけれど、見終えたあとも心に染み込むような怖さが残る一本。日本の“湿度系ホラー”の真骨頂です。

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貞子DX

公開年	制作国	上映時間
2022年	日本	99分

映画紹介：
令和になっても、この女は追いかけてくる──。日本ホラーの象徴・貞子を現代にアップデートした『貞子DX』は、王道と新しさを掛け合わせたエンタメ系Jホラーです。

呪いのビデオが“拡散”されるという、SNS時代ならではの恐怖がテーマ。理系女子の主人公が論理と科学で呪いの謎に挑むという異色のストーリー展開は、シリーズの中でもかなり新鮮です。

とはいえ貞子らしい演出は健在。テレビから這い出るシーンや、死のカウントダウン演出など、原点へのリスペクトも随所に。シリーズ初心者にも、長年のファンにも楽しめるバランスの良さが光ります。

夏になると無性に観たくなる“ザ・Jホラー”の代表格。現代風にアレンジされた貞子の恐怖を、気軽に味わえる一本です。

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呪怨

公開年	制作国	上映時間
2002年	日本	92分

映画紹介：
「この家に関わった者は、必ず呪われる──」。『呪怨』は、Jホラー史に名を刻む不朽の名作であり、夏にこそ観たい“王道の恐怖”が詰まった一作です。

物語の舞台は、東京郊外の一軒家。そこで起きた凄惨な事件の「呪い」が時間と人を超えて拡がり、関わったすべての人々を確実に追い詰めていく…。カヤコとトシオという“ホラーアイコン”の登場は、今なお語り継がれるインパクトです。

脅かし演出はもちろん、静寂と日常の中に入り込む異質さがとにかく怖い。時系列が錯綜する構成も“わかりにくさ”ではなく“積み重なる恐怖”として機能しており、何度観ても新たな発見があります。

日本の夏＝怪談。そんな伝統を現代に伝える名作です。「最恐のJホラーを一本だけ」と言われたら、まずこれ。

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コンジアム

公開年	制作国	上映時間
2018年	韓国	94分

映画紹介：
心霊スポットにカメラを持ち込んで肝試し──そんな軽いノリが地獄の始まりだった。『コンジアム』は、韓国最恐心霊スポット“コンジアム精神病院”を舞台にしたPOVホラーの傑作です。

人気動画チャンネルが企画した“心霊スポット生配信”。出演者たちは肝試し気分でカメラを回しますが、次第に笑えない現象が次々と起き始めます。主観視点（POV）を生かしたリアルな映像が、恐怖を加速させていく構成が秀逸。

単なる驚かせ系ではなく、「カメラに映っていない場所」の恐怖をうまく活かしており、没入感は抜群。観ているこちらも画面の奥を凝視してしまうほど、緊張感が持続します。

肝試し感覚で観はじめて、気づけば本気で震えてる──暑い夏の夜に観るのにこれ以上ふさわしい作品はありません。

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U-NEXTで、“夏に観るべきホラー”を一気見。

『シライサン』『きさらぎ駅』『リゾートバイト』など、日本の都市伝説・学校の怪談・田舎の神隠しをテーマにした良質ホラーが、U-NEXTでは多数配信中。

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まとめ｜夏の夜にこそ観たいホラー体験を。

夏という季節は、ホラーと相性抜群。湿気を含んだ空気、虫の声、寝苦しい夜──そんな時こそ、心も凍るような恐怖に触れてみませんか？

今回紹介した10本は、いずれも「夏だからこそ観たくなる」エッセンスが詰まったホラー映画ばかり。学校、リゾート、田舎の村、異界への通路…どれも背筋がゾクッとする物語が待っています。

青春、友情、家族、恋──そんな“あたたかい感情”を丁寧に描いた上で、突き落とすように怖がらせてくる構成も多く、感情の落差がたまりません。

ぜひこの夏は、扇風機の風を浴びながら、電気を消して、イヤホンで──全身で「恐怖の物語」に浸ってみてください。