誰かが語る“怖い話”──それを聞いただけなのに、背筋が凍る。映像よりも声のトーンや間、そして語り手の表情に、ぞわりと鳥肌が立つ。
霊そのものよりも、人が語る“物語”の方が恐ろしい。
怪談は、聞く者の想像力を刺激し、見えない恐怖を増幅させるジャンル。淡々とした口調の裏に潜む狂気、ひそひそとした声に潜む絶望が、じわじわと心を侵食していきます。
この記事では、「語り」や「証言」「記録」を通して恐怖が伝わるホラー映画を10本厳選。
語り部の一言で世界が変わる、“聞く”ことで恐怖が完成する名作たちを紹介します。
あなたは、最後まで冷静に“聞いていられる”自信がありますか?
・語り部やドキュメンタリー風の怪談が好きな人
・霊の登場よりも「話の内容」や「雰囲気」でゾッとしたい人
・“静かな怖さ”や、“語り口の上手さ”で震えたい人
“語りの怖さ”でゾッとする怪談ホラー映画10選|霊より話が怖い…

| タイトル | ジャンル | 怖さ |
|---|---|---|
| 残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋- | 心霊・怪談 | |
| 怪談新耳袋 劇場版 | オムニバス・実話風 | |
| 戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-01 口裂け女捕獲作戦 | モキュメンタリー・心霊 | |
| 劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100 | 投稿映像・ドキュメンタリー | |
| 闇動画 | フェイク・オムニバス | |
| 真・鮫島事件 | ネット怪談・実録風 | |
| 事故物件 恐い間取り | 実話・心霊 | |
| 劇場版 怪談百物語 | 古典・時代劇ホラー | |
| 怪談(1964) | 古典・芸術ホラー | |
| シライサン | 呪い・現代怪談 |
残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-
映画紹介:
「変な音がするんです、私の部屋──」。何気ない相談から始まった一連の語りが、やがて“土地に染みついた怪異”という底なしの闇を呼び起こしていく。
この作品は、幽霊が画面に現れることなく、ただ“話される”ことで恐怖が広がる異色の怪談ホラー。登場人物たちが語る体験談、過去の事件の記録、そこにある無数のつながり──すべてが“聞かされた者の心”に穢れを残すように積み重なっていく。
最初はひとつの部屋の怪談だったはずが、それを追うごとに連鎖し、増殖し、いつの間にか観ている自分自身がその“物語の続きを聞かされている当事者”になってしまう。
派手な演出は一切ない。だが、「語ること」自体が呪いになる──そんな恐怖を真正面から描いた本作は、語りでゾッとしたいすべての怪談好きにとって、避けて通れない1本だ。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:心霊・怪談・調査譚
- 一言ポイント:「証言が増えるほど凍る――“語り”が感染する恐怖」

話が進むごとに背筋が冷える。派手じゃないのにここまで怖いのはすごい。

“幽霊が出る”じゃなくて、“何かがいる”って空気がずっと続くのがキツい…!

終盤の“ある繋がり”に気づいた瞬間、本気でゾッとした。怪談好きなら絶対に観るべき。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
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残穢 ざんえ 住んではいけない部屋 [DVD]



怪談新耳袋 劇場版
映画紹介:
「これは、実際にあった話です──」そう言われた瞬間から、もう逃れられない。
『怪談新耳袋 劇場版』は、日常のすぐそばにある“ありえそうな怖さ”を、短編形式で積み上げる実話怪談オムニバス。演出も音響も控えめだが、だからこそ“話そのもの”の力がダイレクトに伝わってくる。
どれも数分で終わる物語なのに、なぜか心に引っかかって離れない。洗面所の鏡、夜の団地、放課後の教室──そうした「あるある」の舞台で、じわじわと恐怖が染み込むように忍び寄ってくる。
“幽霊が出る”ことより、“こういう話を聞いてしまった”ことが怖い。この作品はまさに、「語られることで広がる怪談」の本質を突いてくる。怪談の原点とも言えるような、純度の高い語りの怖さを体感できる傑作です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:オムニバス・実話風ホラー
- 一言ポイント:「語りでゾッとさせる、“音と沈黙”の怪談芸術」

短い話ばっかりなのに、めっちゃ怖いやつが多くてびっくりした。

心霊描写があるのに説明がないところが逆に怖い。想像させてくる系。

「これ、昔友達から聞いたかも…」って思えるリアル感があって最高。
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怪談新耳袋 劇場版 [DVD]



戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-01 口裂け女捕獲作戦
映画紹介:
口裂け女は、本当に“いる”のか──。誰もが知る都市伝説を、あくまで真剣に“調査・記録”するという視点で追い詰めていく異色のフェイクドキュメンタリー。
語り部は、謎のディレクター工藤とその取材班。彼らが投稿映像や証言をもとに一歩ずつ真相に迫るごとに、画面越しのこちらまで「この話、本当にマズいやつかもしれない…」という実感に飲み込まれていく。
「語り」を通じて伝わるのは、荒唐無稽な作り話ではない。噂話、投稿、インタビュー、それらの“断片”が一つの実像へと結びついていく過程にこそ、ゾッとするリアリティがある。
口裂け女という古典怪談を、まったく新しい“語りの手法”で再構築した本作。フィクションのはずなのに、なぜこんなに恐ろしいのか──その理由は、あなた自身の体感で確かめてほしい。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:モキュメンタリー・心霊
- 一言ポイント:「カメラが“語る”恐怖。虚構が現実を侵食する瞬間」

工藤Dの雑すぎる調査が笑えるけど、後半から空気が一変して震えた。

バラエティかと思いきや、最後の方マジでやばい映像映るの最高。

モキュ系ホラーの中でもトップクラスに完成度が高いシリーズ。入口として最高。
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劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100
映画紹介:
“この映像には、決して触れてはならない何かが映っています──”。
数多の怪異を記録してきた長寿シリーズの記念すべき100作目。だが、その中身はお祝いムードとは真逆。投稿映像に隠された“語られてこなかった恐怖”を掘り起こしていく構成が、じわじわと不安を煽ってくる。
映っているもの自体も不気味だが、それ以上に怖いのはその背後にある“背景”。映像の前後に語られる投稿者の証言、現場の様子、撮影後の異変──そうした語りの積み重ねが、ひとつの映像を怪談へと昇華させる。
「呪い」は、映像ではなく“語り”の中にこそ宿っている──。そんな本質的な恐怖を突きつけてくる一本です。観たあと、誰かに話したくなる。でも、話すことが呪いを広げるかもしれない…。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:投稿映像・ドキュメンタリーホラー
- 一言ポイント:「語られすぎた恐怖が、語り手を呪う――20年の集大成」

ナレーションが怖すぎる。淡々と説明されるから余計にリアルで不気味…

シリーズ全部観てるけど、これはガチでトラウマ級。映像の後に語られる“背景”が一番ゾッとした。

普通に映像作品としても完成度が高い。語り口と構成で一気に引き込まれた。
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闇動画
映画紹介:
「これは、TVでは絶対に放送できない──」。そんな警告とともに、語られる“いわくつきの映像たち”。
『闇動画』は、ネットや都市伝説界隈でひっそりと囁かれてきた怪異の数々を、映像と語りの力で甦らせるオムニバスホラー。投稿者の証言や関係者のインタビューが、静かに、しかし確実に不穏さを深めていく。
目に見える怖さだけでなく、「なぜこんなことが起きたのか」「この話の裏には何があるのか」といった“語られた背景”が、物語に深みと説得力を加える。その語りが現実味を帯びるほど、映像はより禍々しいものに感じられる。
映像と語りが交錯し、「知ってしまったこと」そのものが恐怖になる。聞いて、観て、信じてしまったら最後──そんな“怪談の感染力”を実感させてくれる作品です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:フェイク・オムニバスホラー
- 一言ポイント:「語りの震えが恐怖を生む――声で凍らせる映像怪談」

ガチっぽい話し方が逆に怖い。派手な演出がない分、リアリティが増してる。

話を聞いてるうちに、ふとしたタイミングでゾクッとする。これが一番怖い。

シリーズたくさんあるから他の作品も見てみたい。
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真・鮫島事件
映画紹介:
ネット掲示板に封印された“あの話”、覚えていますか?
『真・鮫島事件』は、2000年代初頭からネット上で語られ続けた怪談──「鮫島事件」という“話してはいけない話”を題材にしたホラー映画。肝心の内容は一切明かされてこなかったのに、「やばい」「触れたら終わる」といった“語り”だけがネット中に浸透していった、あの伝説の再構築です。
映画では、配信中に“禁忌のスレッド”にアクセスしてしまった若者たちが、次々に不可解な現象に巻き込まれていく。だが、真に怖いのは現象そのものより、「なぜ語ってはいけないのか」という“語りの封印”そのもの。
言葉にすることが呪いになる──そんな怪談的恐怖の真髄を現代風にアレンジした本作は、“語りの怖さ”というテーマにこれ以上なくマッチする1本です。画面越しに、あなたも巻き込まれる覚悟を。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:ネット怪談・実録風ホラー
- 一言ポイント:「語った瞬間、現実が歪む。言葉が呪いになるネット怪談」

友達とふざけて観たけど、途中からマジで怖くなって後悔した…。

あの有名なネット怪談を、ちゃんと“語りの恐怖”として仕上げててよかった。

自分も話を聞いた当事者みたいでゾッとする。観たあとに検索したくなる系。
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事故物件 恐い間取り
映画紹介:
芸人・松原タニシの体験談をもとにした実話ホラー。テレビの企画で事故物件に住むことになった主人公が、実際に体験した怪異の数々をコミカルかつリアルに語る作品です。
霊が見えるわけでも、凄惨な現場が映るわけでもない。だが、彼の一つひとつの証言が、まるで自分の部屋の話であるかのようにリアルで、異様なまでに生々しい。
映像的な驚かしは最小限。代わりに丁寧に積み重ねられていく“住んではいけなかった理由”が、静かに背筋を凍らせていく。「なぜこの部屋は空いていたのか?」「誰が、何を、残していったのか?」
不動産広告には絶対に載らない、“語られない履歴”が、恐怖として立ち上がる。物件にまつわる怪談というジャンルを語りの力で深化させた、秀逸な1本です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:実話・心霊ホラー
- 一言ポイント:「“実話怪談”が現実を侵す――語れば呪われる部屋の記録」

ネタだと思ってたけど、ラストは気味の悪いシーンがあってゾクッとした。

“実際にあった話”ってやっぱり怖い…。語りが上手いから余計リアルに感じる。

ホラー初心者でも観やすいけど、ちゃんと怪談してて良かった。
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劇場版 怪談百物語
映画紹介:
百話語り終えると“何か”が現れる──そんな古来の風習を現代に甦らせるように、静かに語られていく怪談の数々。
『劇場版 怪談百物語』は、怪談の本質を余すことなく詰め込んだオムニバス。幽霊や怪異そのものよりも、“話の運び方”“間”“余白”によって怖さがじわじわと沁み込んでくる。
登場するのは、封じられた過去、呪いを受け継ぐ血、そして語ること自体がタブーとされてきた話たち。それらが俳優たちの語りを通して“物語としての生命”を与えられ、観る者の想像力に火をつける。
百物語という怪談文化が持つ「語りによって怪異を現実にする力」。それを真正面から描いた本作は、まさに“語りの怖さ”を味わうために存在するような怪談映画です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:古典・時代劇ホラー
- 一言ポイント:「百の語りが百の呪いに変わる――静かな儀式の怪談劇」

落ち着いた雰囲気なのに、どんどんゾワッとする。不思議な怖さ。

話が“語り継がれてきたもの”って感じで、歴史の重みもあって余計に怖い。

“語られる恐怖”をここまで美しく仕上げた作品は貴重。怪談ファンは必見。
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怪談(1964)
映画紹介:
声高な恐怖演出など不要。静かに、そして妖しく語られる4つの怪異譚──それが、あなたの心をじわじわと侵食していく。
小泉八雲の怪談をベースに、映像美と語りの力で構成されたこの作品は、日本怪談映画の金字塔。“怖い”というより“恐ろしい”という感覚が、詩のような台詞回しと美術の隙間から忍び寄ってくる。
特に印象的なのは、物語そのものが語り継がれることを前提にしている点。ひとつひとつのエピソードが、まるで耳元で誰かが話しているかのような“怪談の語り口”を持っており、その言葉に引き込まれた時点で、もう逃れられない。
50年以上経った今なお、“語られる恐怖”の本質を体現する本作。語りと想像力だけで恐怖を生む、日本怪談の原点を知りたい人にこそ観てほしい一本です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:古典・芸術ホラー
- 一言ポイント:「言葉が描く怪異――静と美で魅せる日本怪談の最高峰」

語りと映像のバランスが絶妙。まるで怖い絵本を読んでるような気分になる。

ホラーだけど芸術。じわじわ怖いのに、ずっと観ていたくなる。

「耳なし芳一」がトラウマ級。ナレーションも音も、すべてが計算された怪談美。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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怪談 東宝DVD名作セレクション



シライサン
映画紹介:
「その名前を聞いたら、もう逃げられない──」。
“語られることで広まる怪談”の恐怖を真正面から描いた本作は、まさに“語りの怖さ”というテーマの体現。自殺に見せかけた連続死を追う主人公が辿り着いたのは、「シライサン」と呼ばれる謎の存在だった。
誰かから話を聞いた瞬間に呪いが始まり、逃れられなくなる。この設定自体がまさに“語り=感染”という怪談的構造そのものであり、作中でも語り継がれるたびに恐怖が連鎖していく演出が見事。
シライサンの姿や登場シーンも恐ろしいが、それ以上に怖いのは「この話を聞いてしまった」という事実。観た者の心にも、どこかにその名前が“残って”しまう──そんな後引く恐怖を残す、現代怪談の秀作です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:呪い・現代怪談
- 一言ポイント:「語れば死が迫る――“言霊の恐怖”を描いた現代怪談」

“語られた瞬間から呪いが始まる”って設定が良すぎる。怪談好きは必見。

冒頭の怪談シーンから一気に引き込まれた。地味だけどめちゃくちゃ怖い。

観終わったあとに「自分も聞いちゃったかも」って思わせてくるのが最高にホラー。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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“語られることで始まる恐怖”を体験するなら、U-NEXTが最適。

誰かが話し始めたその瞬間から、空気が変わる。
静かな語りの中に潜む違和感、次第に崩れていく日常…。
U-NEXTでは、そんな“語りの怖さ”を軸にした怪談ホラー映画が多数ラインナップされています。
今回ご紹介した『残穢』『事故物件 恐い間取り』『シライサン』をはじめ、
『怪談新耳袋』『ほんとにあった!呪いのビデオ』など、“話の怖さ”をじわじわと感じさせる作品が充実。
一部レンタル作品も、初回登録時にもらえる600円分のポイント+毎月1,200円分のポイントで実質無料視聴が可能。
地味だけど本気で怖い、“静かに忍び寄るホラー”を味わいたい人にこそおすすめです。
31日間の無料トライアルつきで、いつでも解約OK。
今すぐ、語られる恐怖の世界へ。
▶ U-NEXTのおすすめポイント
- 月額:2,189円(税込)
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- 登録時・毎月1日に1,200円分のポイント付与
- 見放題作品数32万本以上(※2024年5月時点)
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\ 初回31日間は無料登録可能! /
※解約はいつでも可能です
“語り”が生む恐怖を体験しよう。

幽霊や怪物よりも恐ろしいのは、人の「声」や「言葉」かもしれません。
誰かが淡々と語るだけで、空気が凍りつき、想像が現実を侵食していく。“語り”という行為そのものが怪異を呼ぶ――それが怪談ホラーの本質です。見えないものを見せ、起きていないことを信じさせる力こそ、ホラーという語り芸の極みでしょう。
もしあなたが派手なジャンプスケアより、静かな不安や余韻の怖さを味わいたいなら、この10本の怪談映画は間違いなく刺さるはずです。
語り手の一言が、あなたの心のどこかにいつまでも残り続ける――そんな恐怖を、ぜひ体験してください。

















