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『呪怨』の俊雄くんとは何者なのか?死因の真相・猫との関係など徹底解説

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ホラー映画を観て考察を調べる20代前半のシースルーバングの女性が、暗い部屋でスマホを真剣に見つめている様子

白い肌、真っ黒な瞳、そして何も語らない少年──。

『呪怨』に登場する俊雄くんは、Jホラー史上もっとも有名で、もっとも恐れられている“子どもの幽霊”です。

無垢なはずの子どもが、なぜこれほどまでに不気味で恐ろしい存在になったのか。彼がこの世に残した“呪い”の正体とは何なのか。そして俊雄くんというキャラクターは、なぜ死に、なぜ霊となったのか──。

今回は俊雄くんというキャラクターの設定と背景に迫りながら、彼の死因や猫との意味深な関係、さらには演じた子役の現在までを徹底解説していきます。

俊雄は、なぜ“見るだけで怖い”存在になったのか──その全貌を明らかにします。

こんな人におすすめの記事です

・『呪怨』の俊雄くんが何者なのか、ちゃんと知りたい人

・俊雄くんの死因や、なぜ猫と一緒に出てくるのか気になっている人

・どの作品で俊雄くんがみられるか知りたい人

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目次

俊雄くんにまつわる“恐怖の謎”を徹底解説

ホラー映画を観て考察を調べる20代前半のシースルーバングの女性が、暗い部屋でスマホを真剣に見つめている様子
項目内容
俊雄くんとは何者か?生前の設定とキャラ背景を解説
俊雄の死因と怨霊化の経緯父・剛雄の狂気と“目撃者の地獄”
猫のマーとの関係“融合”という異様な描写の意味とは
俊雄の目的は何か?呪いの拡張者か、母のサポートか
新劇場版の俊雄くん“山賀俊雄”という別設定と伽椰子との因縁
俊雄はどのシリーズで見られる?俊雄くんの出演作品まとめ

俊雄くんとは何者か?

『呪怨』シリーズに登場する“佐伯俊雄”──彼は、単なる幽霊の子どもではありません。怨霊となった母・伽椰子とともに、この世に呪いを撒き散らす存在。そしてその始まりは、ほんの些細な偶然から生まれました。

俊雄は小学1年生。母・伽椰子、父・剛雄とともに東京の一軒家で静かに暮らしていました。見た目も行動も、ごく普通の優しい少年で、愛猫の「マー」を可愛がる姿からも、純粋で穏やかな性格がうかがえます。

そんな彼の担任教師となったのが、小林俊介──実は、伽椰子の大学時代の想い人でした。俊雄の家庭はこの再会をきっかけに崩壊へと向かっていきます。

俊雄の母・伽椰子は、小林への叶わぬ想いを何年も心に秘め、ついには彼への執着を日記に綴り続けるストーカーとなっていました。その日記を偶然読んでしまった夫・剛雄は、嫉妬と狂気に満ち、家族を血に染めていきます──。

『呪怨』において俊雄は、“事件の被害者であり目撃者”、そして“母の呪念の伝達者”でもあるという三重の立場を担っています。怨霊化したあとはほとんど言葉を発することなく、ただ静かに、しかし確実に周囲に死をもたらす存在へと変貌しました。

その姿は、白塗りの肌に黒々とした瞳、そして下着姿という異様なビジュアル。少年の“無垢さ”と“怨念”という真逆の感情が同居しているからこそ、俊雄くんは見るだけでゾッとする“存在そのものがホラー”なのです。

彼はただの幽霊ではありません。“壊れた家庭”と“拗れた愛”の産物として、日本ホラーが生んだ最も悲しく、そして最も恐ろしい怨霊のひとり──それが、俊雄くんなのです。

俊雄の死因と怨霊化の経緯

『呪怨』という物語の中で、俊雄くんは“目撃者であり、犠牲者であり、怨霊の核”でもある存在です。その恐るべき変貌の背景には、血塗られた家庭の崩壊がありました。

俊雄の死の発端は、母・伽椰子の“日記”でした。彼女は大学時代に想いを寄せていた小林俊介への未練をノートに綴り続けており、それを夫・剛雄に読まれてしまいます。

嫉妬と憎しみに狂った剛雄は、伽椰子をカッターナイフで惨殺。その姿を俊雄は目の前で目撃してしまいます。押し入れに隠れていた彼は、父からも暴力を受けながら、息を潜めて恐怖の瞬間を見届けていたのです。

映画によって俊雄の死の描写には差がありますが、共通しているのは彼が「父・剛雄に殺された」という点。ビデオ版では母と猫を失ったあとも生き延びますが、父によって押し入れに閉じ込められた末、ついには息絶えます。

また、劇場版や海外版では「伽椰子が怨霊化したあと、彼女にあの世へと連れていかれた」という描写が主流で、死因はより曖昧に演出されています。

いずれにせよ、俊雄は母が殺される瞬間を見た“最大の被害者”でありながら、誰にも救われることなく消えていった存在。その“強烈な無念”こそが、彼をこの世に縛りつける怨念の正体なのです。

そして彼の死は、単なる事件ではなく、“呪怨”という終わりなき死の連鎖の始まりを告げる引き金となりました。

猫のマーとの関係

布団に入っておびえた表情を浮かべるシースルーバングのかわいい女の子と、掛け布団の上に丸まっている5匹の黒猫たち

『呪怨』シリーズの中で、俊雄くんの恐怖を一層際立たせているのが、彼の相棒ともいえる存在──愛猫「マー」の存在です。

俊雄は生前、黒くてふわふわとした猫・マーをとても大切にしていました。劇中ではその純粋な“少年と猫の絆”が、わずかな日常の象徴として描かれます。

しかし、母・伽椰子が殺されたあと、マーもまた父・剛雄によって無惨に命を奪われてしまいます。俊雄にとって、この世に残された“最後の心の拠り所”すら失われた瞬間でした。

そしてここから、シリーズ最大級の“異様な現象”が始まります。

怨霊となった俊雄くんは、なんと猫のマーと魂が融合します。以降、彼はまるで猫のような声で「ミャァァア…」と鳴き、登場するたびに背筋の凍る異音を響かせるようになります。

この演出は単なるホラーの工夫ではありません。虐げられ、命を絶たれた弱き者同士の魂が呼び合い、一体となって怨霊化する──という“感情の残響”を表現しているのです。

俊雄の発する猫の鳴き声は、視覚以上に聴覚を刺激する“恐怖のサイン”。静かなシーンで響く「ミャァ…」という声だけで、観客は無意識に身構えてしまう。それほどまでに、この融合は呪怨ワールドの象徴的存在なのです。

無垢な少年と、無力な動物。その両方が理不尽に命を奪われ、怨霊となって結びついた結果が、俊雄くんの“恐怖の真髄”──それは、“哀しみが濃縮された呪い”なのです。

俊雄の目的は何か?

俊雄くんはなぜ現れるのか?なぜ呪いに関わる人々の前に姿を現すのか?

『呪怨』シリーズを通して、俊雄の目的は明確に語られることはありません。しかしその行動や登場タイミングから、多くのファンや評論家たちが共通して感じ取っているのが──彼は“伽椰子の呪い”を拡張・補完する存在だということです。

実際、俊雄単体で人を呪い殺すシーンは多くありません。彼は母・伽椰子のように襲いかかることはなく、常にその一歩手前で現れる“死の予兆”のような存在として描かれます。

彼の役割は、呪いの発動装置としての「伽椰子」に対し、呪いの伝播メディアのような役割を担っていると考えられます。電話、映像、音、視線──俊雄はあらゆる手段で“何かおかしい”という違和感を生み出し、呪いのステージを整えていくのです。

また、幼い子どもという姿形そのものが、見る側の警戒心を緩める装置にもなっています。「こんなに小さな子がなぜ?」という感情を逆手にとり、不気味さを何倍にも引き上げてくる。俊雄の存在は、感情と理屈を同時に破壊してくるホラー装置なのです。

では、彼に“意識”や“意志”はあるのか?──この問いに明確な答えはありません。ただ、時折見せる“表情”や“視線”には、どこか哀しげな色が宿っていることもある。

彼は単なる殺意の塊ではなく、母とともに世界を呪う「傷ついた魂」なのかもしれません。そしてそれこそが、俊雄くんが恐ろしくも、どこか切ない存在である理由なのです。

新劇場版の俊雄くん

2014年公開の『呪怨 終わりの始まり』、およびその続編『呪怨 ザ・ファイナル』に登場する俊雄は、それまでのシリーズとはまったく異なる背景を持っています。名前も「佐伯俊雄」ではなく、“山賀俊雄”──。つまり、この俊雄は伽椰子の息子ではないのです。

物語は19年前にさかのぼります。山賀俊雄という名の少年は、実の母親から凄惨な虐待を受け、命を落とします。その後、彼の怨念が染みついた家に、佐伯伽椰子と剛雄が引っ越してきます。

そしてある日、不妊に悩んでいた伽椰子の前に、“死んだはずの俊雄”が現れる。俊雄の怨念はなんと伽椰子の胎内に入り、佐伯俊雄としてこの世に再び生を受けるのです。

この設定により、新劇場版では伽椰子自身も「呪いに巻き込まれた被害者」という側面が強調されるようになります。母子の関係性がより複雑になり、単なる共犯的怨霊ではなく、“怨念に取り憑かれた家族”として描かれるのが大きな特徴です。

山賀俊雄は、自らが起点となって周囲の人間に呪いを広げていく存在。旧シリーズの俊雄とは異なり、意志を持って呪いを操る“元凶”のような立ち位置が与えられています。

どちらの俊雄も共通しているのは、“愛されることなく死んだ子ども”であるということ。ですが、新劇場版の俊雄は、母を選び、母の中に生まれなおし、再び世界を呪い始める──より積極的で、より闇の深い存在となっています。

俊雄はどのシリーズで見られる?

俊雄くんは、実は『呪怨』シリーズのほとんどすべてに登場している皆勤賞級の存在。彼の姿を見たい人は、以下の作品をチェックしてみてください。

『呪怨 ビデオ版1・2』(2000年)

俊雄くん初登場。ビデオオリジナルながら、そのインパクトは絶大。

公開年制作国上映時間
2000年日本76分
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『呪怨(劇場版)』(2003年)

白塗り・ブリーフ・猫の鳴き声──俊雄のホラーアイコン化が決定づけられた一作。

公開年制作国上映時間
2003年日本92分
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『呪怨2(劇場版)』(2003年)

劇場版続編。俊雄の登場頻度は少なめだが、存在感は健在。

公開年制作国上映時間
2003年日本92分
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『呪怨 パンデミック』(2006年・米国)

ハリウッド版。海外でも「Toshio」として登場、ビジュアルもより怖くリメイク。

公開年制作国上映時間
2006年アメリカ・日本102分
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『呪怨 ザ・グラッジ3』(2009年・米国)

ハリウッド続編。俊雄くんの出番も多く、“海外ホラー”な演出も魅力。

公開年制作国上映時間
2009年アメリカ90分
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『呪怨 終わりの始まり』(2014年)

「山賀俊雄」として登場。伽椰子の実子ではない新たな設定。

公開年制作国上映時間
2014年日本91分
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『呪怨 ザ・ファイナル』(2015年)

山賀俊雄編の完結作。怨霊の元凶としての俊雄が描かれる。

公開年制作国上映時間
2015年日本90分
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『貞子vs伽椰子』(2016年)

クロスオーバー作品にも登場。短時間ながら、確かなインパクト。

公開年制作国上映時間
2016年日本98分
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Netflixドラマ『呪怨:呪いの家』(2020年)

俊雄は名前こそ登場しないが、強く連想させる“少年霊”が登場。

公開年制作国上映時間
2020年日本28分
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取り扱い無し

このように俊雄くんは、シリーズを通して常に“呪怨の顔”として君臨してきた存在です。どの作品でも必ずゾクッとさせてくれるので、見逃しなく。

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