同じストーリーなのに、こんなに違う!?
Jホラーの名作は、その独特の“静かな恐怖”が世界中に衝撃を与え、ハリウッドで多数リメイクされてきました。
でも、実際に観てみると「怖さの方向性が全然違う…」なんてことも。
この記事では、邦画ホラーの名作と、そのハリウッドリメイク版を1組ずつ比較していきます。
演出、ストーリー、雰囲気、怖さの質などをざっくり比較しながら、「どっちがより怖いか?」もコメントしていきます!
邦画ホラーとリメイク版を比較!おすすめペア5選

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邦画タイトル | ハリウッドリメイク | 比較へジャンプ |
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リング(1998) | ザ・リング(2002) | 比較を見る |
呪怨(2002) | THE JUON/呪怨(2004) | 比較を見る |
仄暗い水の底から(2002) | ダーク・ウォーター(2005) | 比較を見る |
回路(2001) | パルス(2006) | 比較を見る |
着信アリ(2003) | ワン・ミス・コール(2008) | 比較を見る |
リング(1998) × ザ・リング(2002)
【比較ポイント:どっちが怖い?】
→ 日本版は「心が冷える怖さ」、ハリウッド版は「ドーンとくる恐怖」。
“静”の怖さは邦画、“映像インパクト”は洋画が強め。
🟥 邦画:リング(1998・日本)
【あらすじ】「呪いのビデオ」を見た者は1週間後に死ぬ…という都市伝説を追うTVレポーターの浅川玲子。やがてその映像の正体と、貞子という存在にたどり着く——。
- 不気味な映像と音が静かに恐怖を積み上げていく“じわじわ型”
- 説明されすぎない不穏さが日本的
- テレビから出てくるシーンは伝説的トラウマ
🟦 ハリウッド版:ザ・リング(2002・アメリカ)

【あらすじ】ジャーナリストのレイチェルが“呪いのビデオ”の噂を調査。やがて彼女自身も呪われ、息子を守るためにビデオの謎に迫っていく。
- 貞子改め“サマラ”の過去や能力が丁寧に描かれストーリー性強め
- 映像がよりグロテスクでダークなビジュアル多め
- ハリウッド的なテンポとショック演出が特徴
呪怨(2002) × THE JUON/呪怨(2004)
【比較ポイント:どっちが怖い?】
→ 邦画版のほうが「説明されない不気味さ」が上。
洋画版は親しみやすさとテンポで見やすさは上。
🟥 邦画:呪怨(2002・日本)

【あらすじ】とある一軒家で起きた惨劇により“呪い”が生まれ、それに関わった者が次々と怪異に巻き込まれていく。
- 俊雄と伽椰子によるトラウマ級のビジュアル&声
- 時系列がバラバラな構成で混乱と恐怖を倍増
- Jホラーの中でも最恐の呼び声高い一本
🟦 ハリウッド版:THE JUON(2004・アメリカ)

【あらすじ】舞台を日本に据えたまま、外国人看護師が呪いに巻き込まれるストーリーに再構成。
- 清水崇監督自身によるセルフリメイク
- 日本の雰囲気を残しつつ、海外ホラーらしいテンポ感もある
- Jホラーの輸出成功例としても名高い
仄暗い水の底から(2002) × ダーク・ウォーター(2005)
【比較ポイント:どっちが怖い?】
→ 邦画の方が“音と水の不気味さ”が活きている。
洋画は「悲劇性」を丁寧に描いた人間ドラマ寄り。
🟥 邦画:仄暗い水の底から(2002・日本)
【あらすじ】離婚調停中の母親と幼い娘が引っ越した団地で、天井からの水漏れとともに奇妙な現象が起き始める——。
- “水”を使った演出がとにかく不穏で不気味
- 母子の関係性を軸に、ヒューマンホラーとしても秀逸
- 最後にくる切なさと余韻が強い
🟦 ハリウッド版:ダーク・ウォーター(2005・アメリカ)

【見どころ】
・主演はジェニファー・コネリー。心理描写が深くドラマ寄り
・ホラーよりもヒューマン要素強めの仕上がり
・原作の“怖さ”より“悲しさ”を前面に出した印象
- “水”を使った演出がとにかく不穏で不気味
- 母子の関係性を軸に、ヒューマンホラーとしても秀逸
- 最後にくる切なさと余韻が強い
回路(2001) × パルス(2006)
【比較ポイント:どっちが怖い?】
→ “怖さ”というより”深さ”で邦画に軍配。
洋画は娯楽ホラーとして割り切ればアリ。
🟥 邦画:回路(2001・日本)

【あらすじ】インターネットを通じて広がる“死の世界”に触れた人々が、次々と不可解に消えていく——。
- 静けさと空虚感で“世界が終わっていく”不気味さを演出
- 人間の孤独や存在意義という哲学的なテーマを含む
- 難解ながら刺さる人には深く突き刺さる名作
🟦 ハリウッド版:パルス(2006・アメリカ)

【あらすじ】邦画版のアイデアをもとにしつつ、アクション・パニック要素を強めにアレンジ。
- テンポ重視の構成で、わかりやすさ重視
- ホラーというよりSFスリラーに近い印象
- “回路”の持つ虚無感は薄れたが、別物として観れば楽しめる
着信アリ(2003) × ワン・ミス・コール(2008)
【比較ポイント:どっちが怖い?】
→ 圧倒的に邦画版。リメイク版は残念ながらB級感が強い。
🟥 邦画:着信アリ(2003・日本)

【あらすじ】“未来の自分からの着信”を受けた人が、予告通りの日時に死ぬという事件が連鎖していく。
- 当時の携帯文化とホラーを掛け合わせた設定が斬新
- “着信音”の使い方がトラウマ級
- 殺し方にもバリエーションがあり、エンタメ性高め
🟦 ハリウッド版:ワン・ミス・コール(2008・アメリカ)

【あらすじ】邦画版をベースにしたリメイク。舞台をアメリカに置き換えた以外、基本的な筋は同じ。
- テンプレ化したJホラー演出に頼りすぎ感あり
- 批評家からの評価は低め
- ジャンプスケア多めで“びっくり系”ホラーとして観れば楽しめる
まとめ|Jホラーの“怖さ”は、やっぱり静かで深い

ハリウッドリメイク版は、テンポや映像の派手さがあってわかりやすく、娯楽としてはとても優秀。
でも、本当にじわじわと恐怖を植えつけてくるのは、やっぱりオリジナルの邦画版です。
リメイク版を観たことがある人は、ぜひ元の邦画も観て比べてみてください。逆に邦画しか観たことがない人は、リメイク版で違いを感じるのも面白い体験になるはず!
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