血まみれの怨念も、異形の怪物もいらない。
ページの向こうに潜む“紙の中の恐怖”が、スクリーンを通して現実に染み出してくる──。
人間の狂気を描くサイコホラーから、呪いや復讐に彩られた怪奇譚まで。
紙とインクでしか表現できなかった地獄絵図が、実写やアニメでさらに凶暴に変貌します。
今回は、原作ファンも唸る“日本ホラー漫画の映像化作品”を厳選。
映像化によって増幅した恐怖、そして消えなかった原作の毒を、存分に味わってください。
この恐怖は、ページを閉じても終わらない──。
・ホラー漫画原作の映画・アニメをまとめてチェックしたい人
・原作と映画の“怖さの違い”を味わいたい人
・実写化に成功したホラー作品を探している人
・日本のホラー文化や漫画原作の恐怖表現に興味がある人
映画化された日本のホラー漫画まとめ|原作から実写・アニメ化された傑作ホラー集!

| タイトル | ジャンル | 怖さ |
|---|---|---|
| 彼岸島 | 吸血鬼・サバイバル | |
| 地獄少女 | 復讐・怪談 | |
| ミスミソウ | サイコ・復讐 | |
| Another アナザー | 学園・呪い | |
| エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS | 魔術・オカルト | |
| カラダ探し | 学園・タイムループ | |
| トーキョーグール | ダークファンタジー・食人 | |
| ヒミズ | 青春・サイコ | |
| 累 -かさね- | 変身・サスペンス | |
| さゆり | 怨霊・心霊 |
彼岸島
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2010年 | 日本・韓国 | 122分 |
映画紹介:
文明の灯りが届かない孤島で、人は吸血鬼のエサに堕ちる──。実写映画『彼岸島』は、原作の地獄感を泥臭いサバイバルと容赦のないバイオレンスで引きずり出した一作。行方不明の兄を追って辿り着いた若者たちが、島を支配する吸血鬼“雅”の恐怖に正面から挑む。安全地帯ゼロ、逃げ場なし。武器を拾い、仲間を失い、夜が来るたびに希望が削られていく。
序盤から中盤にかけての肝は「音」。闇の中で聞こえる湿った足音、鉄の軋み、群れの唸り──視界が利かないほどの暗部設計が、観客の想像力を最大限に煽る。屋内・坑道・竹林とシチュエーションが切り替わるたび、行動選択を迫るゲーム的スリルが積み上がっていく。
戦闘は力任せではなく、即興の罠や間合いの読み合いが軸。だからこそ、ひとつの判断ミスが仲間の死に直結する。“人間側の弱さ”を誤魔化さない演出が、吸血鬼の異常な機動力と合わさって、追撃シーンの圧を何倍にも増幅している。
原作の血と泥の匂いを映像化しつつ、映画ならではのスケールで「夜を生き延びる」という体験に仕立てたサバイバル・ホラー。島の地形・拠点・補給線が物語の緊張を支え、鑑賞後もしばらく身体に恐怖が残る。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:吸血鬼・サバイバル
- 一言ポイント:「逃げ場ゼロの孤島で夜が来る──“生き延びる”恐怖が牙をむく」

闇から群れが湧くカット、音の作りが反則級。息を止めて観てた。

罠と地の利で戦うサバイバル感が最高。人間が知恵を絞るほど熱い。

仲間が減るたび胃が重くなる…“夜”の残酷さが身体に刺さる。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
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彼岸島 [レンタル落ち]



地獄少女
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2019年 | 日本 | 107分 |
映画紹介:
「その恨み、晴らします。」――深夜0時にだけアクセスできる“地獄通信”。そこに名前を書かれた者は、地獄へと流される──。実写版『地獄少女』は、アニメ・漫画の世界観を丁寧に再現しながら、現代社会の闇に鋭く切り込んだ作品だ。
人間の「恨み」と「正義」は、いつだって紙一重。被害者が加害者に変わる瞬間を、静かに、冷たく描き出す。主演の玉城ティナが演じる閻魔あいは、神秘的でありながらも人間的な苦悩を滲ませ、まるで“感情を持つ地獄”のように観客を魅了する。
特筆すべきは映像美。真っ赤な糸、夜闇に浮かぶ提灯、静寂を切り裂く鐘の音──すべてが詩的で、恐ろしくも美しい。SNS時代の「晒し」や「匿名の復讐」を下敷きにしており、現代の闇に呼応するテーマ性も深い。
復讐のカタルシスと後味の苦さが見事に共存する“静のホラー”。人を呪わば穴二つ──この古い言葉の意味を、観終わったあと痛いほど理解するはずだ。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:復讐・怪談
- 一言ポイント:「静かな地獄に沈む人間の業──美しくも痛ましい復讐劇」

人を呪う側の苦しみをここまで描くとは…。心がざらつく。

原作よりも静かで深い。映像の赤と闇のコントラストが美しい。

閻魔あいの存在感がすごい。声も仕草も“地獄”そのもの。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
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地獄少女 [DVD]



ミスミソウ
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2018年 | 日本 | 114分 |
映画紹介:
雪に覆われた田舎町で静かに燃え上がる復讐の炎──。『ミスミソウ』は、押切蓮介の問題作を実写化した、衝撃と哀しみのサイコリベンジホラー。いじめの果てにすべてを失った少女が、冷たい雪の上で復讐を遂げるまでを描く。
冒頭から空気が重い。白い世界に、血の赤が映える。教師も親も助けてくれない閉ざされた村社会の中で、少女の心は静かに壊れていく。この映画の本当の怖さは、人間の“無関心”だ。暴力も残酷だが、見て見ぬふりをする周囲こそが最大の地獄を作り出している。
復讐のシーンはどれも冷徹でリアル。派手な演出はないのに、ナイフの一振り、薪割りの音、息の白さが、すべて観客の心を凍らせる。“やり返す”快感より、“戻れない”痛みが支配するのだ。
狂気と純粋さが混ざり合ったラストには、涙すらこぼれる。ホラーでありながら、これは人間の尊厳を問い直す物語。復讐の果てに残るのは、快楽ではなく虚無。その冷たさこそが、本作の真の恐怖だ。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:サイコ・復讐
- 一言ポイント:「美しい雪と血のコントラスト──“静かな怒り”が凍てつく復讐劇」

復讐の瞬間に涙が出た。悲しいのに美しい…この感情は何?

グロさよりも人間の冷たさが怖い。心が凍るホラーだった。

原作の絶望をここまで再現できたのはすごい。演出が容赦ない。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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ミスミソウ [DVD]



Another アナザー
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2012年 | 日本 | 109分 |
映画紹介:
教室に“死”が紛れ込んだ──。『Another アナザー』は、綾辻行人のホラー小説を漫画化した作品を原作に持つ、学園ミステリー×呪いホラーの傑作。転校生・恒一が出会う、不思議な少女・見崎鳴。そしてクラスを覆う「この世に存在してはいけない死者」の噂。次々と起こる事故死の連鎖が、静かな学校を地獄に変えていく。
物語は淡々としているが、空気の圧が異常。誰が“死者”なのかという謎を軸に、日常と死の距離がじわじわと詰まってくる恐怖が展開する。傘が倒れ、階段を踏み外し、ガラスが割れる――何気ない事故が死を呼ぶ“偶然のリアリティ”が不気味すぎる。
映画版では、教室の静寂や風の音、チャイムなどの演出が秀逸で、まるで観客自身が「呪われたクラス」に取り込まれたかのような没入感。見崎鳴を演じる橋本愛の存在感も圧倒的で、人間ではないような透明感と哀しみが作品を支配している。
ラストに向けてのパニック展開は原作以上にスリリング。平凡な学園生活の裏に潜む“死のルール”を体感できる、Jホラーの王道と青春が融合した異色の一本だ。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:学園・呪い
- 一言ポイント:「誰かが“死者”──見えない恐怖が日常を侵食する学園ホラー」

最初は静かすぎると思ったけど、中盤から一気に怖くなる!

橋本愛の演技がゾッとするほど繊細。視線ひとつで空気が変わる。

事故シーンが生々しい。呪いより“現実の偶然”の方が怖い…。
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アナザー Another DVD スタンダード・エディション



エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 1995年 | 日本 | 90分 |
映画紹介:
「エコエコアザラク エコエコザメラク…」――この呪文を知っているなら、もう逃げられない。
魔女・黒井ミサが活躍する伝説的ホラー漫画『エコエコアザラク』の実写化は、90年代Jホラーの礎を築いたとも言われるオカルト・スプラッターの怪作だ。
舞台は女子高。平凡な日常に紛れ込む血と儀式。閉ざされた校舎で起こる連続惨劇の裏には、黒魔術の儀式と人間の欲望が渦巻いている。黒井ミサを演じる吉野公佳は、可憐さと不気味さを同居させた存在感で観る者を釘付けにする。
低予算ながら、手作り感ある特撮と過激な演出がクセになる。血しぶきと呪文、異様な静寂と絶叫が交互に押し寄せる構成は、まさに90年代ホラーの混沌そのもの。ホラー黄金期の“勢い”を体感できる一作だ。
呪文の響き、魔方陣の光、闇を纏うミサの微笑み――そのすべてが、時代を超えてカルト的な魅力を放つ。理屈ではなく“雰囲気で怖がらせる”。それこそがこの作品の真骨頂である。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:魔術・オカルト
- 一言ポイント:「呪文が響くたび、90年代の闇が蘇る──少女と悪魔の儀式ホラー」

低予算なのに異様に怖い!90年代特有の空気感がたまらない。

呪文のテンポとカメラワークがクセになる。オカルト愛が深い。

ストーリーより雰囲気で押すタイプ。理屈抜きで楽しむのが正解。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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エコエコアザラク [DVD]



カラダ探し
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2022年 | 日本 | 102分 |
映画紹介:
真夜中の学校に響く“笑い声”──それは、何度も繰り返される死の合図。
『カラダ探し』は、ウェブ漫画発の人気ホラーを実写化したタイムループ型・学園ホラー。ある日、女子高生・明日香のもとに「バラバラになった“赤い人”の体を探して」と謎の依頼が届く。だが、その夜から彼女たちは“死んでも翌朝に戻る”無限ループに囚われてしまう。
この設定が最高に効いている。逃げても、隠れても、死がリセットされる。しかも、赤い人の恐ろしさは“姿”ではなく“規則”。まるでプログラムのように襲ってくる存在感が、ゲーム的な緊張を生む。死の瞬間を何度も見せる構成なのに、同じ展開が一度もないのが見事だ。
映像化にあたってはスリルとテンポを重視。暗闇の中で光る血痕、廊下に響く足音、携帯の明かり一つで張り詰める空気──“閉ざされた校舎ホラー”の恐怖演出が冴えわたる。さらに仲間同士の信頼と裏切りが交錯し、青春ドラマ的な切なさも漂う。
原作の“絶望のループ”を映像としてしっかり体感できる仕上がり。命を賭けた脱出ゲーム×怪異ホラーとして完成度が高く、近年の邦画ホラーでも屈指の緊張感を誇る。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:学園・タイムループ
- 一言ポイント:「死んでも終わらない“夜”──ループする恐怖が心を削る学園ホラー」

ループ系ホラーでここまでテンポいいの珍しい!赤い人の出方が怖すぎ。

“次こそ生き残る”の繰り返しが地獄。青春ドラマ部分も良いバランス。

終盤の展開で泣いた…。ホラーなのに希望がある不思議な余韻。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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カラダ探し [DVD]


トーキョーグール
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2017年 | 日本 | 119分 |
映画紹介:
「人間を食べるしか生きられない存在」――その業を背負った者たちの闇。
『トーキョーグール』は、石田スイによるダークファンタジー漫画を実写化した、食人と人間の共存を描くアンダーグラウンドホラー。平凡な大学生・金木研が、ある事故をきっかけに“喰種(グール)”となり、人間社会と怪物の狭間で苦悩する姿を描く。
本作の魅力は、アクションでも特殊メイクでもなく、「何を食べるかで、人間の境界を問う」テーマ性にある。グールたちは人を襲う怪物でありながらも、感情を持ち、愛し、恐れる。金木が「普通に生きたい」と願う姿は、観る者に深い同情と葛藤を呼び起こす。
実写版では、赫子(かぐね)のビジュアル表現が秀逸。肉体から生える異形の武器が、戦闘のたびに悲鳴のようにうねる。血の匂いが漂う映像と、美しい照明が織りなす対比は、まるで悲劇的な芸術作品のようだ。
“人間でありたい怪物”という設定が心を抉る。ホラーというより、存在の苦しみを描いた心理ドラマとして完成度が高い。グロテスクでありながら、どこか切ない余韻を残す異色の実写化だ。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:ダークファンタジー・食人
- 一言ポイント:「“喰う側”になった人間の苦悩──美しくも残酷な共食いホラー」

バトルより葛藤の描き方が印象的。金木の苦しみが胸にくる。

赫子の映像がかっこいい!CGなのに質感がすごく生々しい。

怖いのに切ない…“怪物にも生きる理由がある”って思わせる映画。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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東京喰種 トーキョーグール [DVD]



ヒミズ
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2012年 | 日本 | 129分 |
映画紹介:
平凡に生きたかった少年が、壊れていく日本の中で“生きる”ことを選ぶ──。
『ヒミズ』は、古谷実の漫画を園子温監督が実写化した青春×サイコドラマ。ホラーの枠を超えた精神的暴力と絶望が観る者の心をえぐる。
震災後の日本を舞台に、家庭崩壊・貧困・暴力・希望の欠如を背負った少年・住田が、ただ「普通になりたい」と願う姿が痛ましい。園子温監督らしい過剰な演出が、現実の不条理をホラー以上に恐ろしく見せる。血や怪物は出ないのに、心が削られていくような感覚に襲われる。
主演の染谷将太は圧巻。狂気と無力さを行き来する演技は、まるで“心が壊れていく過程”そのもの。共演の二階堂ふみとの関係性も美しく歪んでおり、人間の愛と絶望が紙一重であることを見せつける。
『ヒミズ』はホラーではなく、「現実のほうがよほど怖い」と教えてくれる映画だ。人間の狂気、社会の残酷さ、そしてそれでも生きようとする意志──観終わったあと、静かに心が震える。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:青春・サイコ
- 一言ポイント:「ホラーを超えた“生の痛み”──壊れた心に残る再生の叫び」

血は出ないのに、心がズタズタになる映画。リアルすぎて苦しい。

二階堂ふみのセリフが刺さった。“生きて”って言葉がこんなに重いとは。

怖いというより痛い。でも観終わったあと、確かに何かが残る。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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ヒミズ [DVD]



累 -かさね-
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2018年 | 日本 | 111分 |
映画紹介:
美しさとは、呪いだ。――
『累 -かさね-』は、松浦だるまの人気漫画を実写化した顔を“入れ替える”サスペンスホラー。天才的な演技力を持つが醜い容姿の女優・累と、美しいが才能に恵まれない舞台女優・ニナ。二人の“キスで顔を交換する”契約が、やがて狂気と悲劇を生む。
この作品が怖いのは、血や怪物ではなく「人の欲望」そのものだ。美しさを得た瞬間に変わっていく累の瞳。才能を奪われて壊れていくニナの絶望。二人が求めたのは、愛か、名声か、それとも存在の証か――。“顔を奪う”という禁忌を通して、人間の心の闇を照らし出す。
土屋太鳳と芳根京子のW主演が見事。互いのキャラを入れ替えながら演じる入魂の演技は圧巻で、「演技する女優」を演じる演技という入れ子構造が狂気を加速させる。メイク、照明、音の演出も美しく、恐怖と官能が混ざり合う独特の世界観を構築している。
ホラーでありながら、どこか哀しい。「美しくなければ愛されない」という社会の呪いに抗う物語は、現代の私たちにも突き刺さる。美の裏側に潜む恐怖を描いた心理ホラーの秀作だ。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:変身・サスペンス
- 一言ポイント:「美しさの代償は魂──顔を奪い合う女たちの心理ホラー」

美しいのに怖い。土屋太鳳と芳根京子の入れ替え演技が鳥肌モノ。

ホラーというより“欲望のスリラー”。人間ってこんなにも怖いのか。

最後のシーンで泣いた。恐ろしいのに、切なくて、美しかった。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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累‐かさね‐ 通常版 DVD



サユリ
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2024年 | 日本 | 108分 |
映画紹介:
夢のマイホームが、悪夢の始まりだった──。『サユリ』は、ホラー漫画の鬼才・押切蓮介の原作を、白石晃士監督が実写化した進化系・怨霊ホラー。一見平和な家族に忍び寄る“笑い声”と“謎の少女”の影が、やがて惨劇を引き起こしていく。
引っ越してきた神木家は、穏やかな日常を手に入れたはずだった。しかし、どこからともなく聞こえる笑い声とともに、家族が一人、また一人と奇妙な死を遂げていく。この家に取り憑く“サユリ”の霊。その存在がもたらすのは単なる呪いではなく、人間の心の奥底に潜む罪と恐怖を暴き出すものだった。
白石晃士監督らしい“記録映像的リアリティ”と、“恐怖の蓄積型演出”が炸裂。認知症の祖母、崩壊していく家族、そして中学生の息子・則雄の絶叫が、すべて現実味を伴って観客に迫る。音の間、カメラの揺れ、声のトーンまで計算され尽くした構成は、まさに“体感型Jホラー”の新境地だ。
復讐に駆られた怨霊と、壊れていく家族のドラマが交錯する終盤は圧巻。「笑い声が聞こえたら、もう逃げられない」――その一言が観客の背筋を凍らせる。押切蓮介の原作が持つ不条理さを保ちながら、白石監督が“現代的リアル”へとアップデートした傑作ホラーだ。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:怨霊・心霊・家族ホラー
- 一言ポイント:「笑い声が聞こえたら終わり──家族の絆を崩壊させる進化系Jホラー」

この“笑い声”の演出が本気で怖い。静かな場面ほど心臓に悪い!

白石晃士監督らしいリアリティ演出が冴えわたる。カメラの“揺れ”が恐怖を倍増。

ホラーなのに悲しい。家族を守ろうとする則雄の姿に泣いた。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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サユリ [DVD]



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