普段通りの日常が、ある日ふとしたことから“壊れてしまう”──。
そんな「じわじわ来る系」のホラーが好きな人にこそ観てほしいのが、日常に潜む恐怖を描いた作品たちです。
突然現れる“何か”や、日常の裏に隠されていた狂気、家族や恋人さえも信じられなくなる状況……。
派手な演出がなくても、私たちのすぐ隣にあるようなリアルな世界観だからこそ、恐怖はより深く突き刺さります。
この記事では、そんな「日常がじわじわ崩れていく恐怖」にフォーカスしたホラー映画を10本厳選しました。
邦画・洋画どちらも含め、サスペンス・心霊・カルト宗教などジャンルは幅広く網羅しています。
「グロは苦手だけど怖い映画が観たい」
「身近な恐怖にゾッとしたい」
そんな方にぴったりのラインナップです。
▼ まずは一覧でチェック!日常崩壊ホラー10選

日常が崩れていく恐怖を描いたホラー映画を、ジャンルや怖さの目安とともに一覧にまとめました。
気になる作品からチェックしてみてください。
映画タイトル | ジャンル・テーマ | 怖さレベル |
---|---|---|
キャラクター | サイコサスペンス/猟奇殺人 | ★★★★☆ |
来る。 | 除霊・呪術/家庭崩壊 | ★★★★☆ |
黒い家 | 保険調査員×狂気の女 | ★★★☆☆ |
アザーズ | 屋敷ホラー/心理的恐怖 | ★★★☆☆ |
イット・フォローズ | 追跡型呪い/不安の連鎖 | ★★★★☆ |
ミッドサマー | 明るいカルト/日常崩壊 | ★★★★★ |
残穢【ざんえ】 | 住居の因縁/連鎖する怪異 | ★★★★☆ |
パラノーマル・アクティビティ | ホームビデオ風/悪霊 | ★★★☆☆ |
見えない目撃者 | 盲目の少女/人間の闇 | ★★★☆☆ |
ヘレディタリー/継承 | 家系に潜む呪い | ★★★★★ |
キャラクター
映画紹介:
「もしも漫画家が、本物の殺人犯をモデルにしてしまったら?」という斬新な設定で描かれる、サイコサスペンスホラー。
売れない漫画家・山城が偶然目撃した猟奇殺人事件。その加害者をそっくり描いた漫画が大ヒットしてしまったことで、彼は犯人に「“僕の”キャラクターを描いてくれてありがとう」と接触され、異常な関係に引き込まれていきます。
物語が進むにつれて、主人公自身の“狂気”がにじみ出てくるのが見どころ。日常だったはずの創作活動が、いつしか現実の凶行と重なっていく恐怖──
加害者と創作者、虚構と現実、その境界線がどんどん曖昧になっていく心理的な怖さが際立っています。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★★☆☆
- ジャンル:サイコサスペンス・猟奇スリラー
- 一言おすすめポイント:静かに狂気に染まっていく日常の怖さがクセになる
視聴者の声:
「菅田将暉とFukaseの演技が本当にゾッとする…特にFukaseの不気味さが怖すぎた」
「創作と現実の境界が崩れていく感覚がリアルで怖い。作家なら余計に刺さる」
「ホラーというよりサスペンス寄りだけど、じわじわくる恐怖と違和感が良い」
来る。
映画紹介:
「何か」が“来る”──それだけが分かっている。
物語は、平凡な家庭にじわじわと忍び寄る得体の知れない恐怖から始まります。異変に気づいた夫は霊能者に相談するものの、状況はどんどん悪化。
やがて“除霊チーム”が結成され、日本映画史上でも類を見ない大規模な祈祷バトルへと突入します。
ホラーでありながら、家族の闇・夫婦関係・親の愛情など、リアルな人間ドラマも絡めて描かれるのが本作の魅力。
序盤の不穏な空気から、怒涛の後半パートへの落差もすさまじく、「ホラー映画ってここまでできるんだ」と唸る一本です。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★★☆☆
- ジャンル:心霊・除霊・呪術ホラー
- 一言おすすめポイント:人間ドラマとスケール感ある除霊シーンの融合がすごい
視聴者の声:
「“怖い”だけじゃなく、“何だったのか”を考察したくなるホラー」
「除霊のスケールが想像以上で、鳥肌立った」
「小松菜奈と柴田理恵がガチすぎて、演技にも引き込まれる」
黒い家
映画紹介:
保険会社で働く若手社員が、ある日「息子が自殺した」という保険金請求の電話を受けたことから物語が動き出します。
訪問先の“黒い家”に住む母親はどこか不自然で、不気味な空気が漂う中、次々と常識では説明できない出来事が起こり始めます。
本作は、特別な怪異やゴア表現に頼らず、登場人物の“異常さ”そのものが恐怖を生み出すタイプのサイコホラー。
職場や日常の中に潜む狂気がじわじわと染み込んでくるような、現実感のある怖さが魅力です。
「人間がいちばん怖い」と思い知らされる一作。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★★★☆☆
- ジャンル:サイコホラー・人間の闇
- 一言おすすめポイント:日常業務の延長線上で出会ってしまう“狂気”がリアル
視聴者の声:
「ジワジワくる恐怖。日常が少しずつ壊れていく感じがリアルすぎる」
「静かな描写なのに、めちゃくちゃ不安になる。心理ホラーとして名作」
「どこにでもありそうな話なのに、どんどんゾッとする方向に進んでいく」
アザーズ
映画紹介:
光に過敏な体質を持つ子どもたちと共に、古い屋敷で静かに暮らす母親。しかし屋敷では次第に、奇妙な物音や“誰もいないはずの部屋”の気配が漂いはじめます──。
『アザーズ』は、ゴシックホラーの王道を踏襲しながらも、視聴者の予想を裏切る構成と、息を呑むラストが印象的な作品。
“幽霊が出る”というより、“自分たちの世界が少しずつズレていく”ような不気味さに満ちています。
ジャンプスケアのような派手な演出は少なめながら、日常のすぐ隣にある「何かが違う」違和感を、静かに積み上げていく恐怖演出が見事。
最後まで観てこそ、本作の怖さと美しさがじわじわ効いてきます。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:ゴシック・心理ホラー・屋敷系
- 一言おすすめポイント:静かな演出の中に潜む“ズレ”と衝撃のラストが光る
視聴者の声:
「怖さは控えめだけど、とにかく空気が不気味。ラストで鳥肌」
「“アザーズ”というタイトルの意味が分かった時、震えた」
「何度も観返したくなる構成。ホラー初心者にもおすすめ」
イット・フォローズ
映画紹介:
それは“人にうつすまで、決して追ってくるのをやめない”。
性行為を通じて感染する“何か”に追われ続ける若者たちを描いた、現代型の呪いホラー。追ってくる存在は見た目も動きもごく普通。でも“誰にも止められず、必ずゆっくりと近づいてくる”というルールが、逆に恐怖を増幅させます。
本作は、ジャンプスケアに頼らず、静かで不穏な空気感とじわじわとした緊張感で攻めるタイプ。
登場人物たちは普通の若者たちで、何気ない日常がどんどん崩れていく描写がリアルです。
設定のユニークさと、“追われる恐怖”を極限まで研ぎ澄ませた演出により、今や新世代ホラーの代表格として評価されています。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★☆☆☆
- ジャンル:呪い・スリラー・追跡ホラー
- 一言おすすめポイント:目に見えるのに逃げられない“追われ続ける恐怖”が秀逸
視聴者の声:
「設定が斬新で、地味に怖い。気づけば後ろを気にしてる自分がいた」
「誰にでも見える“それ”が、どんどん近づいてくるのが怖すぎる」
「ホラーとしては静かだけど、不安感の演出がうまい。クセになる」
ミッドサマー
映画紹介:
明るい太陽の下で、花咲く村の人々が笑顔で迎えてくれる──そんな“祝祭”の裏に、じわじわと狂気が潜む。
スウェーデンの田舎村を舞台に、主人公たちは90年に一度の“夏至祭”に招待されます。しかしその儀式の正体は、想像を超えるものだった…。
本作は、明るい映像・爽やかな音楽・美しい自然の中で、徐々に精神が崩壊していくという異色のカルトホラー。
誰もが“こんなところに行ってみたい”と思うような雰囲気の中で、観客の価値観や倫理観を揺さぶってくる異常な展開が待っています。
「悪意がない分、怖い」「日常に見える風景こそが最も不気味」という新感覚ホラーの代表格。
“日常が壊れていく”というテーマにおいては、まさに外せない1本です。
ポイント:
- 怖さ:★★★★★
- グロ度:★★★★☆
- ジャンル:カルト宗教・儀式ホラー・心理崩壊
- 一言おすすめポイント:日常に見える“祝祭”がゆっくり狂気に変わる恐怖
視聴者の声:
「昼の明るさが逆に怖い。じわじわ精神を侵食される感じ」
「最初はキレイなのに、気づけば息が詰まるほど不安になる」
「宗教とか儀式とかじゃなく、“人間の感情”が壊れていく怖さがある」
残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-
映画紹介:
「部屋で奇妙な音がするんです」──ある女性読者からの一通の手紙が、すべての始まりだった。
小説家とその読者が“ある部屋”の調査を始めると、過去に住んでいた人々に次々と異変が起きていたことが明らかになっていきます。やがて判明する“土地に染みついた過去”とは──。
本作は、幽霊そのものよりも“場所に刻まれた因縁”がじわじわと影響を及ぼしていくという、静かな恐怖を描いたホラー。
派手な演出や音で驚かせるタイプではありませんが、調査が進むごとに深まっていく不穏な空気に引き込まれ、観終わったあとにふと部屋の音が気になるようになります。
“日常の中の異変”をテーマにするなら、間違いなく外せない1本。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:心霊・土地の因縁・ミステリーホラー
- 一言おすすめポイント:静かに忍び寄る「場所の記憶」が後を引く恐怖
視聴者の声:
「怖いけど派手じゃない。ジワジワくる系が好きな人には最高」
「物音がするだけで怖くなる。自分の部屋に違和感を感じた」
「怪異の説明がリアルすぎて、逆に信じてしまいそうになる」
パラノーマル・アクティビティ
映画紹介:
「最近、夜中におかしな物音がするんだ」──
何気ない日常に起こる異変をきっかけに、カップルが寝室にカメラを設置する。やがて、その映像に映っていたのは“誰もいないはずの部屋”で起きている、不可解な出来事の数々だった…。
本作は“モキュメンタリー(偽ドキュメンタリー)”スタイルで展開される低予算ホラー。
誰かの家にあるようなごく普通の空間、誰にでも起こりそうな出来事をリアルに切り取った映像が、「もしかしたらウチでも…」という恐怖を呼び起こします。
ジャンプスケアや派手な音で驚かすのではなく、「何も起きていない時間の不気味さ」を巧みに使った演出が秀逸。
これぞ“日常の崩壊”ホラーの代表格です。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:心霊・モキュメンタリー・家庭ホラー
- 一言おすすめポイント:“何もない時間”がこれほど怖い映画は他にない
視聴者の声:
「音とか動きが少ない分、逆にリアルで怖い」
「家で撮っただけでここまで怖くできるのがすごい」
「深夜に観ると本気で寝室が怖くなる。観る時間に注意」
見えない目撃者
映画紹介:
ある夜、盲目の少女がタクシーの中で“助けを求める少女の声”を聞いた──それが、恐ろしい事件の始まりだった。
彼女は警察に通報するが、証拠も目撃者もないため取り合ってもらえない。しかし事件の真相を追う中で、闇に潜む“人間の狂気”に触れることになる。
『見えない目撃者』は、視覚障害という設定を巧みに活かしたサスペンス・ホラー。
目が見えないというハンデを持ちながらも、知覚や記憶、そして人間としての“勘”を頼りに真実を追う主人公の姿は、共感とともに緊張感を生み出します。
誰が敵で、誰が味方か。すべてが見えにくくなる恐怖の中で、「信じられるのは自分の感覚だけ」という不安が、観る者を追い詰めてきます。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★★☆☆☆
- ジャンル:サスペンス・人間ホラー
- 一言おすすめポイント:視覚が奪われた世界で、追い詰められていく恐怖がリアル
視聴者の声:
「視覚が使えないってだけで、ここまで怖さが増すのかと思った」
「普通のスリラーかと思ったら、意外とホラー寄りでゾクッとした」
「音や気配に頼る演出が秀逸で、臨場感がすごい」
ヘレディタリー/継承
映画紹介:
祖母の死をきっかけに、ある一家の中で“何か”が目を覚ます。
家の中で次々と起こる異常現象。家族の間に漂う微妙な違和感と緊張。やがて明かされるのは、“受け継がれてしまったもの”の正体──。
『ヘレディタリー/継承』は、派手な演出よりも「家庭」というごく日常的な空間の中で、じわじわと狂気が広がっていく様を描いた心理ホラーの傑作です。
トラウマ級のシーンと、不穏な空気の積み重ねが恐怖を底上げし、観る者の精神を削ってくるような仕上がりに。
“何が起きているのか分からない”という不安と、“最後に全てがつながる”構成の見事さ。日常が音もなく壊れていく怖さを体験できます。
ポイント:
- 怖さ:★★★★★
- グロ度:★★★☆☆
- ジャンル:心理ホラー・家系の呪い・サスペンス
- 一言おすすめポイント:日常の崩壊と家族の狂気を描いたトラウマ必至の一本
視聴者の声:
「観終わったあともしばらく動けなかった。精神的に来る」
「ホラーなのに、どこかリアルで納得させられてしまうのが逆に怖い」
「“家族”ってテーマだからこそ、深く刺さる。もう一回観たくは…ないけどすごい映画」
まとめ|じわじわ怖い“日常崩壊系ホラー”は、あと引く怖さが魅力

日常が少しずつ壊れていく恐怖を描いたホラー映画は、ジャンプスケアに頼らない“静かな怖さ”が好きな方にぴったり。
身近な環境や人間関係が恐怖の舞台になるからこそ、観終わったあともしばらく頭から離れません。
今回紹介した10本は、どれも「非日常が突然入り込んでくる恐怖」と「崩壊していく日常のリアルさ」が光る作品ばかり。
「派手じゃないのに怖い」「リアルすぎてゾッとする」と感じたい方に、自信を持っておすすめできます。
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