ハリウッドの派手なホラーとは違う、じっとりと肌にまとわりつくような“恐怖”がある──。
呪術、因習、土地に根付く信仰や怨念…。
文化と歴史に裏打ちされたリアルな恐怖は、単なる娯楽を超えて観る者の心を深くえぐります。
今回はアジア各国から選りすぐりのホラー映画を10本厳選。
日本のクラシックから、韓国の社会派スリラー、タイの怪異、台湾やインドネシア発の衝撃作まで、国ごとに特色ある恐怖をご紹介します。
あなたがまだ知らない“本場の恐怖”が、ここにあります──。
・日本だけでなく韓国・タイ・台湾など、アジア各国のホラーに触れてみたい人
・『リング』『呪怨』以外の隠れた名作を探している人
・アジア特有の呪いや因習、文化的背景に根ざした“本格的な恐怖”を体感したい人
アジアのホラー映画おすすめ10選|本場の“呪い”と“恐怖”を体感せよ
タイトル | ジャンル | 怖さ |
---|---|---|
リング(殿堂入り) | 呪い・Jホラー | |
呪怨 | 呪い・心霊 | |
哭声/コクソン | 民間信仰・サスペンス | |
コンジアム | モキュメンタリー・心霊 | |
哭悲/The Sadness | ゾンビ・ゴア | |
心霊写真 | 心霊・呪い | |
女神の継承 | 民間信仰・ドキュメンタリー風 | |
悪魔の奴隷 | カルト・家族 | |
悪魔に呼ばれる前に | オカルト・スプラッター | |
呪詛 | 呪い・モキュメンタリー | |
霊幻道士(キョンシー) | カルト・妖怪 |
リング(殿堂入り)
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
1998年 | 日本 | 96分 |
映画紹介:
“7日後に死ぬ”――このシンプルなルールが生む圧倒的な恐怖。『リング』はVHSという身近なメディアに呪いを宿らせ、見た瞬間から観客自身にもカウントダウンが始まる仕掛けで、日本発ホラーを世界基準へ押し上げた金字塔です。
取材記者の浅川玲子は、都市伝説化した「呪いのビデオ」の連続死を追ううち、自らもその映像を目にしてしまう。電話が鳴り、受話器から響く無機質な“予告”。彼女は元夫の高山と共に出自を辿り、山村貞子の痕跡と井戸の秘密へと至ります。論理で呪いを解体しようとするジャーナリズムの視点が、逆に不条理の強度を際立たせるのが見事。
画づくりは徹底して冷ややか。砂嵐のノイズ、湿度のある環境音、電話のコール音、そしてテレビの“面”――日常の道具立てで恐怖を立ち上げる演出が、時代を超えて効きます。露骨なゴアはほぼ皆無なのに、心拍は上がり続ける。
クライマックスでは「救い」と思えた行為が別の意味を持つことが判明し、“伝播する恐怖”という現代的テーマが鮮明に。観終わった後、あなたはテレビの黒い画面を真正面から見られるだろうか。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:呪い・Jホラー
- 一言ポイント:“見る”という行為そのものを呪いへ変えた、Jホラーの決定版。

電話の音がいちいち怖い。見終わった後、テレビを直視できない…。

ゴアなしでここまで怖いのが信じられない。音と間の使い方が神。

“救い”の解釈がひっくり返る瞬間、背筋が凍った。伝播する恐怖ってこういうことか。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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リング [DVD]



呪怨
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2002年 | 日本 | 92分 |
映画紹介:
日常のなかに“出口のない呪い”を落とし込んだ作品、それが『呪怨』です。家という最も安全であるはずの場所を舞台に、触れた者すべてに災いをもたらす怨念を描き、観客を恐怖の連鎖へと引きずり込みます。
物語の中心は、とある一軒家。そこに巣食うのは、惨殺された佐伯伽椰子とその息子・俊雄の怨霊。一度関わってしまえば、時間も場所も関係なく取り憑かれるという設定が、逃げ場のない恐怖を際立たせます。
静寂の中で聞こえる「カタ…カタ…」という伽椰子の声、押し入れや布団の中といった生活の延長に潜む俊雄の姿。これらはホラーの定番表現を刷新し、観客の日常そのものを脅かしました。“ホラーは音と間で怖がらせる”という概念を世界に示した代表例です。
『リング』が“見ること”の恐怖を提示したなら、『呪怨』は“住むこと”そのものを呪いに変えた作品。家という普遍的なテーマと無限に続く怨念が、いまも世界中のホラー作品に影響を与え続けています。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:呪い・心霊
- 一言ポイント:「日常に潜む“逃げ場のない怨念”を描いた傑作Jホラー」

押し入れのシーンはトラウマ級。布団に入るのが怖くなった。

伽椰子の声が頭から離れない…。シンプルなのに強烈すぎる演出。

呪いの広がり方が理不尽で、本当に救いがない。そこが逆にリアル。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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呪怨 劇場版 デラックス版 [DVD]



哭声/コクソン
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2016年 | 韓国 | 156分 |
映画紹介:
美しい山村に突如として広がる奇病と殺人事件。『哭声/コクソン』は、現実の風景に超自然的な恐怖を溶け込ませた韓国ホラーの金字塔です。単なる怪異譚ではなく、信仰や疑念、そして人間の弱さをえぐり出す作品として高く評価されています。
物語は警官ジョングの視点で進む。村人が次々と錯乱し、家族を惨殺する凄惨な事件が相次ぐ中、“山に住む謎のよそ者”の存在が浮かび上がる。娘まで発症したことで、彼は祈祷師を呼び、理性を超えた戦いに身を投じていきます。
156分という長尺を使い、村の空気感や人々の迷信、疑心暗鬼が丁寧に描かれます。日常のリアリズムから一気に地獄絵図へ転落する緩急が見事で、観客はまるで自分も村に取り込まれたかのような錯覚に陥ります。結末に待つ解釈の余地が、さらに議論を呼びました。
『哭声』はホラーであると同時に、人間の信じる力と疑う心を試す宗教劇でもあります。観終わった後、誰を信じるべきだったのか…あなたも答えを探さずにはいられないはず。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:民間信仰・サスペンス
- 一言ポイント:「信じるか、疑うか──韓国ホラーが到達した宗教的スリラーの極地」

普通の村の日常から地獄に落ちていく流れがリアルすぎて震えた。

祈祷師バトルのシーンは迫力満点。音とリズムが忘れられない。

結局“誰を信じればよかったのか”ってところで延々と考え込んでしまう。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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コクソン哭声 [DVD]



コンジアム
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2018年 | 韓国 | 94分 |
映画紹介:
「世界七大心霊スポット」に数えられる実在の廃病院を舞台にした『コンジアム』は、モキュメンタリー形式でリアルな恐怖を体験させる韓国ホラーです。視聴者はまるで配信を一緒に見ているかのような臨場感に包まれます。
ストーリーは、心霊配信チャンネルのメンバーが廃病院で“恐怖チャレンジ”を行うところから始まります。序盤は軽口を叩きながら進むものの、徐々に説明のつかない現象が加速し、やがて笑いは悲鳴へと変わっていく……。
POV形式のカメラは、廊下の暗がりや病室の奥を映し出し、視界に映るものすべてを疑わせる仕掛けとなります。誰もが想像した「心霊スポット探検」の延長線を極限まで突き詰めた作品といえるでしょう。
『コンジアム』は作り物のホラーを越え、“本当に映ってしまったのでは”と思わせる恐怖感が最大の魅力。ラストまで緊張感を切らさず、観客をその場に閉じ込めます。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:モキュメンタリー・心霊
- 一言ポイント:「配信感覚で味わう臨場感、心霊スポット探索の究極形」

ガチで生配信を見てる気分。音の使い方が心臓に悪すぎる!

途中から笑えなくなる展開がリアルすぎて震えた…。廃病院って最強の舞台。

モキュメンタリーの中でも完成度トップクラス。韓国ホラーの底力を感じた。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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コンジアム [DVD]



哭悲/The Sadness
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2021年 | 台湾 | 99分 |
映画紹介:
ゾンビ映画の常識を塗り替えたと評される衝撃作、それが『哭悲/The Sadness』です。感染すると人間が理性を失い、最も残虐で歪んだ欲望に従って行動する──そんな“究極の狂気”を描いた作品で、公開時には過激描写のため世界中で話題となりました。
舞台は現代の台北。恋人同士のジムとカイティンがウイルス蔓延の都市で再会を目指すという骨格はシンプルですが、スクリーンに映るのは地獄絵図。人々が次々と凶暴化し、拷問、凌辱、虐殺などあらゆる暴力がむき出しで描かれます。
他のゾンビ映画と一線を画すのは、感染者が意思を持ち楽しそうに暴力をふるう点。単なる「怪物」ではなく、人間の中に潜む狂気を増幅させた存在であるため、その残虐さはよりリアルで不快です。
ホラーの中でも最も過激でショッキングな一本。“恐怖”と“嫌悪”の境界線を越えてくる体験は、観る者の耐性を試す試金石ともいえるでしょう。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:ゾンビ・ゴア
- 一言ポイント:「暴力と狂気の大洪水──人間の暗黒面を曝け出す禁断のゾンビ映画」

グロすぎて正直しんどい。でも、目を背けられない迫力がある。

感染者が笑いながら暴力をふるうのが一番怖かった…。人間そのものが怪物。

耐性がない人には絶対おすすめできない。でもゾンビ映画好きには避けて通れない一本。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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哭悲/THE SADNESS [DVD]



心霊写真
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2004年 | タイ | 97分 |
映画紹介:
一枚の写真に写り込んだ“何か”。『心霊写真』は、日常に潜む不可解な現象を本物の恐怖へと変えたタイ発ホラーの傑作です。2004年の公開以来、その強烈な後味から世界的にリメイクもされた名作として知られています。
主人公はカメラマンのタムと恋人ジェーン。交通事故をきっかけに、彼の撮る写真の中に奇怪な影が現れ始めます。次第に友人たちが次々と犠牲となり、やがて過去の罪と向き合わざるを得ない真実が明らかになります。
この作品の真骨頂は、ただの心霊現象ではなく、写真に刻まれる“重さ”そのものを恐怖に変えた発想にあります。ラストシーンで明かされる驚愕のビジュアルは、観客の脳裏に焼き付いて離れません。
『心霊写真』は単なるJホラーの模倣ではなく、タイ独自の文化と因習を織り込んだリアルな怪談映画。アジアホラーの多様性を示す一本として必見です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:心霊・呪い
- 一言ポイント:「最後の“重さ”の正体が忘れられない、アジア怪談ホラーの傑作」

ラストの写真の正体を知った瞬間、背筋が凍りついた…。

“重さ”の演出は本当に天才的。見終わったあともしばらく肩が重く感じた。

Jホラーっぽさを持ちつつ、タイならではの独自の恐怖があって面白い。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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心霊写真



女神の継承
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2021年 | タイ/韓国 | 131分 |
映画紹介:
ミニドキュメンタリーの体裁から始まり、気づけば“神がかり”の只中へ。『女神の継承』は、民間信仰と家族の崩壊をモキュメンタリーの文法で極限までリアルにした傑作です。カメラが“記録”から“呪いの媒介”へと変質していく過程が、観る者の心を容赦なく締め上げます。
舞台はタイ東北部イサーン。巫女として土着の女神を“継承”してきた一族に、娘ミンの異変が起こる。最初は気分のムラや体調不良にすぎなかったものが、やがて説明不能な行動、夜の徘徊、動物への執着へと増幅。家族は祈祷と医療の間で揺れ、カメラはその崩れていく日常を冷徹に捉え続けます。
本作の凄みは、“信じる/信じない”という二項対立を越えて、信仰が共同体の倫理や責任、そして暴力をどう変容させるかを映し出す点にあります。終盤の儀式の長回しは、音と身体性が作るトランス感で、観客をまるごと儀式空間へ引きずり込みます。
最後に残るのは、超常の有無ではなく、人間が“継承”せざるを得ないものの重さ。恐怖演出の完成度はもちろん、社会的ドキュメンタリーとしての硬度も兼ね備えた、アジアホラーの到達点です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:民間信仰・ドキュメンタリー風
- 一言ポイント:「記録が儀式に変わる瞬間、画面の外にまで“祟り”が滲む。」

ドキュメンタリー感がリアルすぎて、後半は視線を逸らせないほど怖い。

儀式パートの没入感が異常。音と身体の連鎖で本当に“場”が立ち上がる。

信じる/信じないでは片付かない“継承”の重さが、胸にのしかかった。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
---|---|---|
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女神の継承 [DVD]



悪魔の奴隷(Satan’s Slaves)
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2017年 | インドネシア | 107分 |
映画紹介:
80年代インドネシア・ホラー『Pengabdi Setan(1980)』のリブートにして、アジア的な家族観とイスラム文化の空気を濃密にまとった怪異譚。母の死を境に、貧しい一家の周辺で不可解な現象が頻発し、やがて“呼ばれてくる”気配が家そのものを侵食していきます。
舞台は郊外の古い屋敷。音の設計が卓越しており、金属の軋み、祈りの声、遠くの鐘といった生活の音が、次第に不穏なサインへ変貌。階段、井戸、暗い廊下――日常の導線がそのまま恐怖の導線になる演出が巧みです。
物語の核にあるのは、母という存在の不在/在の揺らぎ。写真、手紙、遺品が語る過去が少しずつ繋がるにつれ、家族の救済と信仰の“取引”が浮かび上がります。露骨なゴアに頼らず、葬送のイメージと民間儀礼の肌ざわりで恐怖を積み上げる手つきは見事。
クラシカルなゴシックの趣と現代的な恐怖演出の融合。灯りを消した瞬間に立ち上がる“闇の密度”を体験したい人に強く推したい一作です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:カルト・家族
- 一言ポイント:「家と祈りに宿る“呼ばれる恐怖”。静音系ジャンプスケアの完成度が高い。」

エレベーターや廊下の“待つ時間”が地獄。音の間の使い方がずるい。

儀礼や風習の描写が効きすぎて、画面の外まで不穏さが染み出す。

家族に絡む真相が重くのしかかる。エモいけど容赦ない結末。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
---|---|---|
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悪魔の奴隷 [DVD]


悪魔に呼ばれる前に/May the Devil Take You

公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2018年 | インドネシア | 110分 |
映画紹介:
監督ティモ・ティヤジャントが放つ猛毒ゴシック。『悪魔に呼ばれる前に』は、呪術と家族の業が生む“返り血まみれのオカルト”を、怒涛の演出で突き付ける一作です。古びた別荘、地下室、封じられた扉――王道の舞台装置を、東南アジアの黒魔術モチーフでアップデートしています。
疎遠だった父の重病を機に、アレフィアは義理の家族と共に山荘を訪れる。しかしそこには過去の“取引”の代償が眠っており、家の内側から這い上がる呪いが一家を次々と襲う。鏡、髪、土、人形といった呪物のディテールが、画面の湿度を一気に引き上げます。
見どころは、静と動の極端な切り替え。ローアングルの追いカットや長回しから一転、血しぶきと肉体破壊が弾けるスプラッター展開へ。ジャパニーズ・オカルトの不気味さと、サム・ライミ譲りの物理的な悪魔騒ぎを融合したような快楽があります。
“血族の罪”というアジア的テーマを、逃げ場のない家屋ホラーの文法で貫徹。容赦のない画づらながら、最後に残るのは家族関係のひび割れが響かせる空虚さです。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:オカルト・スプラッター
- 一言ポイント:「黒魔術×家屋ホラー×血の雨。容赦なき“悪魔の取り立て”が始まる。」

物理的に攻める悪魔描写が最高。勢いとキレでねじ伏せるタイプの恐怖!

地下室の儀式シーンは息が詰まる。音とカメラの圧がすごい…。

家族の過去が明かされるほど胸が重くなる。血の派手さだけじゃない余韻。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
---|---|---|
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呪詛(Incantation)
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2022年 | 台湾 | 111分 |
映画紹介:
“あなた”も儀式に参加させられる――『呪詛』は、視聴者の視線そのものを呪いの回路に接続する、アジア発ファウンド・フッテージの新境地です。母リーロナンが、禁忌の儀礼に触れた過去を抱えながら、娘ドゥオドゥオを守ろうともがく物語。記録映像、監視カメラ、スマホ動画がつぎはぎに繋がり、画面の向こうの怪異がこちら側へ滲み出してきます。
物語は、かつてロナンが仲間と“神の名を口にしてはならない”宗教儀式を撮影し、禁を犯した代償を受ける過去線と、娘を呪いから遠ざけようと奔走する現在線が交錯。お守りの紋様、唱え言葉、穴の連続モチーフなど、民間信仰のディテールが緻密に積み重ねられ、理屈では拭いきれない不気味さを増幅させます。
本作の肝は、観客に向けて差し出される“お願い”が、やがて呪いの協力要請へと転化していく構造。母の愛と祈りが、いつのまにか儀礼の歯車になってしまう残酷さが胸を締め付けます。ジャンプスケアに頼らず、音と間、画面外の気配で恐怖を押し広げる演出が見事。
見終えたあとも、符号と言葉が頭から離れない。スクリーンと現実の境界を侵食する“参加型ホラー”として、アジア映画史に刻まれる一作です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:呪い・モキュメンタリー
- 一言ポイント:「観客をも“儀式”に巻き込む、禁忌と母性のディストピア。」

視線が呪いに加担していく感覚が怖すぎる。見た自分が汚れた気がした。

お守りや唱え言葉の積み重ねが効く…音と“穴”のイメージがずっと残る。

母の祈りが悲劇に繋がる構図がつらい。ホラーなのに胸が痛む結末。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
---|---|---|
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霊幻道士(キョンシー)
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
1985年 | 香港 | 96分 |
映画紹介:
80年代ホラー・ブームを象徴するカルト的存在、それが『霊幻道士』です。西洋のゾンビとも日本の幽霊とも違う、中国の民間信仰から生まれた“キョンシー”という怪異をポップに描き、香港ホラー・アクションというジャンルを確立しました。
舞台は道士と弟子たちが暮らす霊的な世界。封印を破って蘇った死体=キョンシーが、人々に襲い掛かります。額にお札を貼れば動きが止まる、息を止めれば気配を消せるなど、ユニークなルールが観客に鮮烈な印象を与えました。
本作の魅力は恐怖とユーモアの共存。ワイヤーアクションを駆使した戦闘や、弟子たちのドタバタ劇が続く一方で、キョンシーのビジュアルと動きが持つ不気味さは、しっかりホラーとしての存在感を残しています。
『霊幻道士』は、アジア的ホラーの多様性を世界に知らしめた重要作。怖さと笑いの融合という唯一無二のスタイルは、今なお多くのファンを魅了し続けています。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:カルト・妖怪
- 一言ポイント:「恐怖とユーモアが共存する、唯一無二の香港ホラー・アクション」

ホラーなのに笑えるシーンが多くてクセになる。子どもの頃に観てトラウマ&爆笑。

キョンシーの動きが独特で、怖いんだけどユーモラス。不思議な魅力がある。

当時の香港映画らしい勢いとカラッとしたノリ。今見ても楽しい一本。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
---|---|---|
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