「美しいのに怖い」「芸術なのに狂っている」──そんな相反する感情を呼び起こすのが、アート系ホラーの魅力です。
絵画、ダンス、音楽、ファッション。人が“美”を追い求めるとき、その先にはしばしば狂気や破滅が待っています。
芸術と恐怖は、本来まったく違う世界のはず。それなのに、アートホラーの中ではその境界があやふやになり、観る者を不安と陶酔へと導いていくのです。
今回は、そんな“美と狂気”が共存するアート系ホラー映画10本を厳選。
映像美に酔いしれたい人も、芸術の裏に潜む闇を覗きたい人も、きっと心を掴まれるはずです。
美しさは、いつだって人を狂わせる──。
・美しくスタイリッシュなホラー映画が好きな人
・芸術や表現活動をテーマにした狂気の物語を観たい人
・A24作品や映像美ホラーの系譜をもっと知りたい人
美と狂気が交差する|アート系ホラー映画10選まとめ

| タイトル | テーマ | 怖さ |
|---|---|---|
| ブラック・スワン | バレエ・狂気 | |
| サスペリア(2018) | 儀式・ダンス | |
| ネオン・デーモン | 美・嫉妬 | |
| ヴェルヴェット・バズソー:血塗られたギャラリー | 現代アート・呪い | |
| BLISS ブリス | 画家・トランス | |
| デビルズ・キャンディ | 悪魔・創作 | |
| バーバリアン 怪奇映画特殊音響効果製作所 | 音・狂気 | |
| パーフェクト・ブルー | アイドル・精神崩壊 | |
| キャンディマン(2021) | 現代美術・都市伝説 | |
| ファブリック | 服・呪物 |
ブラック・スワン
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2010年 | アメリカ | 108分 |
映画紹介:
完璧を求めるほどに、人は壊れていく──。『ブラック・スワン』は、バレエという純粋な芸術を通して、美と狂気の境界線を描いた傑作心理ホラーです。主演のナタリー・ポートマンが演じるのは、純粋無垢なバレリーナ、ニナ。彼女が「白鳥」と「黒鳥」の両方を演じるプレッシャーの中で、次第に自我を崩壊させていく姿が痛々しくも美しい。
監督ダーレン・アロノフスキーは、鏡・影・音を巧みに使い、ニナの精神が壊れていく過程を視覚化します。現実と幻覚の境目が曖昧になっていく演出は、観る者の神経をじわじわと侵食。完璧を追い求める彼女の姿に、芸術家なら誰もが恐怖と共感を覚えるはずです。
血、羽、汗――バレエの美しさが、そのまま肉体と精神の崩壊に直結していく。まさに“芸術が狂気に変わる瞬間”を描いた作品。ナタリー・ポートマンの魂の演技が、観る者の心を締め付けます。
美しさを極めようとする人間の悲劇。『ブラック・スワン』は、恐怖よりも先に、芸術という名の狂気を見せつけてくれる一本です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:心理・アートホラー
- 一言ポイント:「完璧を求めるほど、狂気は美しくなる」

ナタリー・ポートマンの演技がすごすぎる。心が壊れていく過程に引き込まれた。

ラストの“白と黒”の融合が鳥肌もの。芸術って、怖いほど美しい。

ホラーというよりも、人間の精神を描くサイコドラマ。観たあともしばらく余韻が残る。
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|---|---|---|
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ブラック・スワン [DVD]



サスペリア(2018)
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2018年 | イタリア・アメリカ | 152分 |
映画紹介:
ダンスと呪術、身体表現と破壊的芸術。その境界を曖昧にしてしまった怪作が『サスペリア(2018)』です。1977年のアルジェント版を、ルカ・グァダニーノ監督が大胆に再構築。オリジナルの色彩的恐怖から一転、冷たい美と肉体的狂気に満ちた儀式ホラーへと進化しました。
舞台は1977年のベルリン。名門舞踏学校に入学したスージーが、奇妙なレッスンと仲間の失踪をきっかけに、ダンス=呪文、振付=召喚というおぞましい真実に迫っていきます。血と骨で描かれる振り付けの数々は、まさに“踊る悪夢”。
全編を支配するのは、不穏なリズムと曖昧な善悪。トム・ヨークによる音楽が絶望的な静けさを生み、スクリーン全体を狂気の舞台へと変えていきます。ラスト30分のカタルシスは、アートホラー史に残る凶美。
『サスペリア』は、恐怖と美の融合を極限まで押し広げた作品です。観終わった後、あなたの中の“芸術”の定義が変わるかもしれません。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:儀式・ダンスホラー
- 一言ポイント:「芸術の名を借りた呪術──踊ることで破滅する美」

ダンスシーンが怖すぎる…骨の軋む音が脳に残る。

152分と長いけど、芸術としての完成度は圧倒的。静かな狂気が続くタイプ。

赤と灰の色彩が美しすぎて、恐怖すら神聖に感じる。まさにアートホラーの頂点。
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|---|---|---|
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サスペリア [DVD]



ネオン・デーモン
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2016年 | アメリカ・デンマーク | 118分 |
映画紹介:
美は武器であり、呪いでもある──。『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督が放つ『ネオン・デーモン』は、ファッション業界を舞台にした美と狂気の寓話。主人公ジェシー(エル・ファニング)は、LAにやってきた無垢な新人モデル。だがその「完璧な美」が、周囲の嫉妬と欲望を呼び覚まし、やがて恐るべき惨劇を引き起こしていきます。
この映画の恐怖は、血や怪物ではなく、“人が人を食う”社会構造にあります。煌びやかな照明、冷たいシンセ音、無機質なポージング。全てが美しく配置されているのに、どこかおかしい。観ているうちに、視覚的快楽が毒に変わっていく感覚に襲われるでしょう。
レフン監督らしい強烈な色彩と対称的構図は、まるで絵画そのもの。だがそこに映るのは、“美のために他者を犠牲にする”現代社会の鏡像です。終盤の描写は人によって賛否両論ですが、アートホラーとしての完成度は圧巻。
『ネオン・デーモン』は、美を求めることの恐ろしさを描いた現代の黙示録。観終わった後、あなたはもう“美しいもの”を素直に見られなくなるかもしれません。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:美・嫉妬ホラー
- 一言ポイント:「“美”を追い求める人間の飢えを、極彩色で描いた地獄」

アートすぎて理解が追いつかないけど、映像の美しさに圧倒された。

この世界の残酷さが怖い。美を崇拝すること自体がホラーだと思った。

ネオンカラーと血の対比が芸術的。美しいものに惹かれることの罪を感じた。
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ネオン・デーモン [DVD]



ヴェルヴェット・バズソー:血塗られたギャラリー

| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2019年 | アメリカ | 113分 |
映画紹介:
現代アート業界の虚飾と欲望を、血と絵の具で塗りつぶすように描いた『ヴェルヴェット・バズソー:血塗られたギャラリー』。監督は『ナイトクローラー』のダン・ギルロイ。主演のジェイク・ギレンホールが、芸術の価値を金で測る批評家を見事に演じています。
物語は、謎の画家が残した作品が世に出た瞬間から始まります。その絵は、見た者を殺す呪われたアート。ギャラリストや評論家たちは金の匂いに群がり、作品を“商品”として扱うが、次々と恐ろしい死を遂げていきます。
本作の真髄は、芸術に宿る“魂”を皮肉たっぷりに描くブラックユーモア。アート作品の中に吸い込まれる人間、動き出す絵画──どのシーンもスタイリッシュでありながら強烈な風刺が効いています。まるでアート業界そのものがホラー化したかのよう。
『ヴェルヴェット・バズソー』は、芸術を“商品”と見なす人間たちへの警告。アートに心がないなら、アートが牙をむくというメッセージが、ゾッとするほど美しく響きます。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:現代アート・呪いホラー
- 一言ポイント:「アートを金に変えた者は、アートに喰われる」

芸術業界の皮肉が効きすぎてて最高。笑えるのに怖いのがすごい。

アートが動く演出がリアルでゾッとした。スタイリッシュなのに地獄絵図。

アートへの愛がないと死ぬ世界。風刺が効いたホラーってこんなに面白いんだ。
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|---|---|---|
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BLISS ブリス
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2019年 | アメリカ | 80分 |
映画紹介:
絵を描くことは、魂を削ること。『BLISS ブリス』は、創作の苦悩と破滅をドラッグと血の陶酔で描く、圧倒的トランス系アートホラーです。監督はジョー・ベグス。主人公の画家デジーはスランプに陥り、刺激を求めて新種のドラッグ“Bliss”に手を出します。すると、彼女の中の芸術と理性の境界が崩壊していくのです。
この作品は、まるで90分間の悪夢のキャンバス。鮮烈な照明とノイズ音楽が観る者の感覚をかき乱し、創造と破壊が一体化する地獄の陶酔感を体験させます。デジーが絵を完成させるたび、彼女自身が“作品の一部”になっていくかのよう。
吸血・官能・暴力──全てが絵画的なビジュアルで表現され、アートという行為がどれほど危うく、破滅的であるかを観客に突きつけます。ドラッグで感性を研ぎ澄ませようとする彼女の姿は、“創作に取り憑かれた者”の象徴と言えるでしょう。
『BLISS ブリス』は、芸術を愛する人間にとっての恐怖映画。インスピレーションと狂気の境目を、血と絵の具で描いた問題作です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:画家・トランスホラー
- 一言ポイント:「創作と破滅は紙一重。血と絵の具の区別がつかなくなる」

映像も音も攻撃的!狂気に飲み込まれる感覚がすごい。

血まみれのアートが美しいなんて思わなかった。完全にトリップ系ホラー。

アーティストの狂気をここまでリアルに描いた映画、他にない。
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BLISS ブリス [DVD]



デビルズ・キャンディ
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2015年 | アメリカ | 90分 |
映画紹介:
芸術は悪魔の声を聞く──。『デビルズ・キャンディ』は、家族愛と創作の狂気が交錯するヘヴィメタル系アートホラー。監督はショーン・バーン(『ザ・ラバーズ』)。静かなスランプに苦しむ画家ジェシーが、新しい家に越してから、奇妙な囁きを聞き始めます。それは“描け”と命じる悪魔の声。
やがて彼はキャンバスに恐ろしい絵を描き始め、自分の創作衝動と悪の囁きが区別できなくなっていく。同時に、家には殺人鬼が近づき、ジェシーとその娘が巻き込まれていくという二重構造のストーリー。音と絵がシンクロするような演出は、まさに“悪魔的インスピレーション”。
ヘヴィメタルの重低音が流れるたびに画面が歪み、キャンバスに描かれる地獄絵が現実を侵食していく。宗教的モチーフも絡み、信仰と芸術の境界を曖昧にするストーリーテリングが見事です。
『デビルズ・キャンディ』は、創作することの危うさを音と映像で叩きつける傑作。アートに取り憑かれた男の末路を、鋭い筆致で描き切っています。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:悪魔・創作ホラー
- 一言ポイント:「創造の代償は魂。キャンバスに潜む悪魔のささやき」

音楽と絵がシンクロする演出が最高。悪魔に操られる画家の悲劇が熱い。

静かな狂気がずっと続く。家族愛との対比が切ない。

重低音のリフと悪魔の声がシンクロする瞬間、ゾクゾクした。美しくも邪悪な一本。
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|---|---|---|
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THE DEVIL’S CANDY



バーバリアン 怪奇映画特殊音響効果製作所
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2012年 | イギリス | 92分 |
映画紹介:
恐怖映画の“音”を作る仕事。それがどれほど狂気的なものか、あなたは考えたことがあるだろうか。『バーバリアン 怪奇映画特殊音響効果製作所』は、音響という見えない芸術が人の精神を侵すという、異色のアートホラーです。
舞台は1970年代イタリア。真面目な音響技師・ギルダーイが、ホラー映画の効果音を制作するためにローマのスタジオを訪れる。だが、録音される悲鳴と拷問音が現実と交錯し始めるにつれ、彼の精神は音の海に溺れていきます。スクリーンには血も死体も映らないのに、音だけで観客を追い詰めていく恐怖演出は圧巻。
この映画が描くのは、創作行為に潜む“共犯意識”。恐怖を作る者は、被害者でもあり加害者でもあるという哲学的テーマが、無機質な音とフィルムのノイズに宿っています。芸術と倫理の境界が崩壊する瞬間を、あなたの耳が体験することになるでしょう。
『バーバリアン〜』は、静寂とノイズの狭間に狂気を見出す映画。音が恐怖になる瞬間を味わいたい人に、これ以上の作品はありません。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:音・心理ホラー
- 一言ポイント:「音だけで狂気を描く、“聴くホラー”の極北」

映像は地味なのに、音の演出がやばい。耳がゾワゾワする。

ホラー映画を“作る側”の狂気をここまで描いた作品は珍しい。

音の世界に沈んでいく感じが怖くも美しい。静かな狂気がじわじわくる。
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バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所 DVD



パーフェクト・ブルー
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 1997年 | 日本 | 81分 |
映画紹介:
“アイドル”という虚構と“自分”という現実。その境界が崩れ落ちたとき、彼女の心は壊れていく──。今敏監督による『パーフェクト・ブルー』は、アートと心理ホラーを融合させた日本アニメの金字塔です。主人公ミマは人気アイドルから女優へ転身するが、その過程で彼女を執拗に監視するストーカーと、ネット上に現れた“もう一人のミマ”に翻弄されていきます。
現実と虚構の境界が曖昧になる映像演出は、観客までが幻覚に巻き込まれていくような錯覚を起こします。シーンの繋ぎや反復カットの妙は、まるで編集そのものが人間の意識を操作しているかのよう。これが1997年のアニメ映画とは思えないほどの完成度です。
今敏監督はこの作品で、“演じる”ことの恐怖を極限まで描き出しました。芸能という名のアートが、人の心を侵食していく過程を、冷徹かつ詩的に表現。後の『ブラック・スワン』にも多大な影響を与えたといわれています。
『パーフェクト・ブルー』は、夢と現実、芸術と狂気の境界を探るサイコホラー。「誰のために自分を演じているのか」という問いが、観た者の胸に深く突き刺さります。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:心理・アイドルホラー
- 一言ポイント:「現実がバグる。芸術が人間を壊す瞬間を描いた名作」

ラストの余韻がすごい。ホラーなのに切なさが残る不思議な体験。

現実と幻覚の境界がわからなくなる。観ていて頭がおかしくなりそう。

今敏の映像構成が神がかってる。アートとしてもホラーとしても完璧。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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パーフェクトブルー 【通常版】 [DVD]



キャンディマン(2021)
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2021年 | アメリカ | 91分 |
映画紹介:
鏡に名を呼べば現れる“都市伝説”が、現代アートと結びついたとき、恐怖は社会の記憶をえぐり出す。『キャンディマン(2021)』は、ジョーダン・ピール製作による社会派ホラーでありながら、アートが呪いの伝達手段になるというユニークな切り口を持つ傑作です。
舞台は再開発が進むシカゴ・カブリーニ=グリーン地区。新進気鋭の黒人アーティスト、アンソニーが伝説の“キャンディマン”を題材に新作を発表したことで、現代美術と過去の暴力が融合し、現実が血に染まっていきます。アートギャラリーという清潔な空間が、一瞬で地獄に変わる演出は圧巻。
本作は、単なるリメイクではなく、黒人差別や暴力の歴史を“アートとしての恐怖”に昇華させた作品。ミラーショットや影絵アニメーションを使った演出は詩的であり、同時に痛烈。アートが真実を語る手段であり、呪いの連鎖でもあるというテーマが突き刺さります。
『キャンディマン(2021)』は、美しくも苦しい“記憶の芸術”。恐怖を通して、歴史の傷をまざまざと見せつける社会派アートホラーの到達点です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:現代美術・社会派ホラー
- 一言ポイント:「アートが暴力の記録になる。鏡の中の正義と呪いが交錯する」

ホラーなのに社会的メッセージがすごく強い。アート作品としても成立してる。

鏡の使い方が最高。映像がアートすぎて、怖さと美しさが同時にくる。

単なるスラッシャーじゃなく、芸術と歴史が融合した新時代のホラー。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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ファブリック
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2018年 | イギリス | 118分 |
映画紹介:
それは“呪われたドレス”──だが、ただのホラーでは終わらない。『ファブリック』は、ピーター・ストリックランド監督による、衣服・質感・フェティシズムを芸術にまで昇華させたアートホラーです。見た目はレトロで美しいのに、観ているうちに不穏さが増していく、不思議な魅力に満ちた一本。
舞台はイギリスの百貨店。独身女性がセールで真紅のドレスを購入した瞬間から、不可解な現象が起こり始めます。その服を着た者は次々と災厄に見舞われ、やがてドレスそのものが“意志”を持ち始めるのです。布の揺らめきや静電気までもが恐怖を語る映像詩のような演出に息を呑みます。
ホラーでありながら、どこか滑稽で、どこか官能的。人間の孤独や欲望が織り込まれたその布は、まさに現代社会の象徴です。「モノに支配される人間」というテーマを、これほど美しく描いた作品は他にないでしょう。
『ファブリック』は、観る者を催眠のように包み込む不思議な恐怖。アートホラーという言葉の意味を体現した、美しすぎる呪物映画です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:呪物・ファッションホラー
- 一言ポイント:「布の波打ちが不気味に美しい──“着る”ことが恐怖になる」

意味不明なのに美しい。不安なのに目が離せなかった。

ドレスの質感フェチすぎる。映像と音の使い方が完全に芸術。

ホラーというよりアートインスタレーションを観てる気分。静かに怖い。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
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美しく狂気的なホラーを観るなら、U-NEXTで

『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』『ネオン・デーモン』など、映像美と心理描写に酔いしれるアート系ホラーが充実しているのがU-NEXTの魅力です。
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“美しさ”の裏に潜む狂気を覗く。

人が「美しい」と感じるものの中には、しばしば狂気や破滅の香りが潜んでいます。
アートホラーが魅せるのは、単なる恐怖ではなく、美の追求が人間をどこまで狂わせるかという問い。絵画、音楽、ファッション、パフォーマンス──どんな芸術も、創造の裏には必ず“闇”があるのです。
もしあなたが「怖いのに目が離せない」「美しいのに不安になる」そんな感覚を味わいたいなら、アートホラーの世界へようこそ。恐怖と美が共存する奇妙なカタルシスが、あなたの感性を静かに侵食していくはずです。

















