空を飛ぶはずの飛行機が、一瞬で“棺桶”へと変わる──。
逃げ場のない高度1万メートル。小さな異常が、墜落、炎上、極限のサバイバルへと直結してしまう。その緊張感は、ゾンビや怪物の映画とはまた違ったリアリティを突きつけてきます。
今回は、実際の事故をもとにした胸を締めつけるドラマから、フィクションのハイジャック・パニック、B級の怪作まで、
さまざまな角度から「飛行機事故」を描いた映画を10本厳選しました。
人は空を支配できない──その事実を痛感させられるラインナップです。
・飛行機事故やサバイバルを題材にしたリアルな映画を探している人
・ゾンビや幽霊よりも、現実に起こり得る恐怖を味わいたい人
・実話ベースの感動作からB級パニックまで幅広く知りたい人
飛行機事故映画おすすめ10選|高度1万メートルの恐怖と人間ドラマ

タイトル | ジャンル | 緊張度 |
---|---|---|
ユナイテッド93 | 実録・テロ | |
フライト | 人間ドラマ・サスペンス | |
生きてこそ | 実話・サバイバル | |
フライト・ゲーム | 機内サスペンス | |
7500 | ハイジャック・密室 | |
スネーク・フライト | B級・パニック | |
エグゼクティブ・デシジョン | アクション・テロ | |
大空港 | 古典・パニック | |
デッド・フライト | ホラー・怪異 | |
フライト・オブ・フェニックス | サバイバル・冒険 |
ユナイテッド93
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2006年 | アメリカ | 111分 |
映画紹介:
2001年9月11日、ハイジャックされた4機の旅客機のうち唯一目的地に到達しなかったユナイテッド航空93便。その機内で何が起きたのかを描いた衝撃作が『ユナイテッド93』です。ドキュメンタリーのような手法で再現され、圧倒的な臨場感と緊張感で観客を現場へと引きずり込みます。
物語はほぼリアルタイムで進行。乗員や乗客が恐怖と混乱の中で情報をかき集め、やがて「自分たちで立ち向かうしかない」と決意するまでを淡々と描きます。劇的な演出を避けているからこそ、現実の重みが胸に突き刺さります。
俳優もスターではなく無名に近いキャストを起用し、リアリティを徹底。ニュース映像とシームレスに繋がる演出が、観ている側を「目撃者」に変えてしまいます。
エンタメ性を排したことで、逆に圧倒的な映画体験となった本作。ただの飛行機パニックではなく、“歴史を忘れないための記録”として必見の作品です。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:実録・テロ
- 一言ポイント:「史実を忠実に再現した、最もリアルな飛行機事故映画」

ドキュメンタリーを観ているような緊張感。息が詰まった。

ラストの乗客たちの決断に涙が止まらなかった…。実話だからこそ心に響く。

派手さゼロなのにここまで衝撃的。間違いなく忘れられない作品。
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ユナイテッド93 [DVD]


フライト
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2012年 | アメリカ | 138分 |
映画紹介:
デンゼル・ワシントン主演の『フライト』は、単なる飛行機事故映画にとどまりません。奇跡的な操縦で多数の命を救った英雄パイロットが、実はアルコール依存という深刻な闇を抱えていたという衝撃の人間ドラマです。
離陸後のトラブルから始まる緊迫の墜落シーンは圧巻。逆さ飛行という前代未聞の操作で辛くも着陸に成功する冒頭は、観客を一気に掴みます。しかし物語の核心は事故の後。パイロットの人格、過去、そして嘘が明らかになっていく過程で、“真の英雄とは何か”という問いを突きつけてきます。
法廷ドラマ、依存症との葛藤、社会の目。事故をきっかけに一人の男が徹底的に追い詰められていく姿は、サスペンスでありながら極めてリアルな人間劇でもあります。
墜落の恐怖と人間の弱さを両立させた本作は、観終えたあとに深い余韻を残す名作。アクションではなく心理の重さで心を抉ってくる、異色の飛行機映画です。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:人間ドラマ・サスペンス
- 一言ポイント:「英雄か、それとも嘘にまみれた人間か──墜落後の真実に迫る」

事故シーンで震えたけど、それ以上に人間ドラマに泣かされた…。

デンゼル・ワシントンの演技が圧巻。依存症の苦しさがリアルすぎる。

ただのパニック映画と思って観たら、予想外に重くて考えさせられた。
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フライト [DVD]



生きてこそ
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
1993年 | アメリカ | 127分 |
映画紹介:
ウルグアイ空軍機571便の墜落事故を題材にした『生きてこそ』は、“人は生きるためにどこまでできるのか”を突きつけてくる衝撃のサバイバル映画です。実際にアンデス山脈で起きた出来事をもとにしており、その重みはフィクションでは到達できないレベル。
雪山に取り残された若者たち。食料も救助もない極限状態で、彼らが選んだのは仲間の遺体を食べるという究極の決断でした。この描写はセンセーショナルでありながらも、作品は決してショック演出に走らず、人間の尊厳と生への渇望を丁寧に描いています。
白銀の大自然は美しくも残酷。静けさの中で響く風の音が、観る者に彼らの孤独と絶望を伝えてきます。それでも彼らは希望を失わず、生き延びようと必死に抗います。
観終えた後には、ただのパニック映画ではない生きることそのものへの問いかけが心に残るでしょう。泣けるサバイバル映画の金字塔です。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:実話・サバイバル
- 一言ポイント:「実話ベースの極限サバイバル──生きるとは何かを突きつける衝撃作」

ただのサバイバルじゃなくて、生きることへの祈りのような映画だった。

実話だと思うと余計に震える…。雪山の絶望感がリアルすぎる。

彼らの決断に涙が止まらなかった。重いけど絶対に観る価値がある。
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生きてこそ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]



フライト・ゲーム
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2014年 | アメリカ | 107分 |
映画紹介:
リーアム・ニーソン主演の『フライト・ゲーム』は、旅客機という閉ざされた空間で繰り広げられる極限のサスペンス。高度1万メートルを飛ぶ機内で、突如として届く「20分ごとに乗客を一人殺す」という脅迫メッセージ。犯人は乗客の中にいるのか、それとも──。
主人公は航空保安官。だが状況が進むにつれ、逆に彼自身が疑われてしまう展開がスリリング。観客は“誰が犯人なのか”という謎解きと、時間制限付きの緊張感に引き込まれます。
機内という限られた舞台でどう緊張感を維持するか──その演出の巧さが光る作品。観客も乗客と同じように閉じ込められた気分を味わいながら、息詰まる攻防を体感できます。
パニック映画の要素と、謎解きスリラーの面白さを兼ね備えた一本。「飛行機版ダイ・ハード」とも評される、緊張度MAXのエンタメサスペンスです。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:機内サスペンス
- 一言ポイント:「閉ざされた機内で“犯人は誰だ”と疑心暗鬼が渦巻くスリラー」

20分ごとに殺されるって設定が緊張感ヤバい!最初から最後までハラハラ。

リーアム・ニーソン無双!でもちゃんとサスペンスとしても楽しめた。

ちょっとご都合主義な部分もあるけど、エンタメとしては十分面白い。
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フライト・ゲーム スペシャル・プライス [DVD]



7500
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2019年 | ドイツ/アメリカ | 92分 |
映画紹介:
副操縦士の視点だけで描かれる異色のハイジャック映画『7500』。タイトルの「7500」とは、航空無線で「ハイジャック発生」を意味する暗号です。舞台はコックピットのみ。外の状況は一切映さず、観客は操縦席に閉じ込められた副操縦士と同じ目線で恐怖と混乱を体験することになります。
突然の侵入、必死に制御を続ける操縦士。コックピットのドアを隔てて、乗客の悲鳴や犯人たちの脅しが響きます。視覚的な派手さはないものの、音と限られた映像だけで生み出される緊張感は息が詰まるほど。
物語が進むにつれ、副操縦士は過酷な選択を迫られます。職務と人命、そして自らの命の間で揺れる葛藤がリアルに描かれ、ただのパニック映画ではない心理的重圧が観客を押し潰します。
シンプルな舞台設定で、ここまで張り詰めたサスペンスを作り出せるのかと驚かされる一本。密室スリラーとしても秀逸な作品です。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:ハイジャック・密室スリラー
- 一言ポイント:「操縦席から一歩も出ない──究極の密室サスペンス」

ずっとコックピットだけなのに、ここまで緊張感が続くのはすごい。

観ているこっちまで息苦しくなる。リアルすぎて怖かった。

派手さはないけど、リアルな恐怖を体験したい人にはおすすめ。
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スネーク・フライト
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2006年 | アメリカ | 106分 |
映画紹介:
飛行機事故映画の中でも異色中の異色、『スネーク・フライト』。その名の通り、旅客機の機内に大量の毒ヘビが解き放たれるという、B級パニックの王道設定です。シリアスな緊張感よりも、観客を驚かせ楽しませるエンタメ性に全振りした作品と言えるでしょう。
突如として座席や手荷物から飛び出すヘビたち。乗客は次々と襲われ、機内はまさに地獄絵図。しかも相手は毒蛇、噛まれれば命の保証はありません。観客は「どこから出てくるのか」という恐怖と「ここまでやるのか」という笑いを同時に味わうことになります。
主演のサミュエル・L・ジャクソンの存在感が抜群で、彼の怒りと豪快なアクションがカオスな状況をさらに盛り上げます。B級ながらも妙な爽快感があり、ツッコミどころ満載の快作としてカルト的人気を獲得しました。
真面目に怖がるより、友達とツッコミながら観たい一本。飛行機映画特集においてスパイスのような存在です。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:B級・パニック
- 一言ポイント:「飛行機内で毒ヘビ地獄!笑えて怖いB級パニックの傑作」

シリアスじゃないけど最高に楽しい!みんなで観ると爆笑できる。

突然座席からヘビが出てきたときは本気でビビった…。笑いながら怖い!

サミュエル・L・ジャクソンの迫力だけで成立してる感あるけど、それがいい。
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スネーク・フライト [DVD]



エグゼクティブ・デシジョン
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
1996年 | アメリカ | 133分 |
映画紹介:
『エグゼクティブ・デシジョン』は、ハイジャックされた旅客機を舞台にしたスリリングなアクション大作。テロリストが仕掛けたのは化学兵器による大規模テロ。それを阻止するため、特殊部隊と民間人のアナリストが命を懸けて機内に潜入します。
本作の見どころは、冒頭から裏切られる展開。アクションスター、スティーブン・セガールが序盤で予想外の退場を遂げ、観客は「誰がこの状況を救うのか」と強烈な緊張感を味わうことになります。その後の主役を担うのは、分析官役のカート・ラッセル。派手なヒーローではなく、知識と冷静さで危機を切り抜ける姿が描かれます。
狭い機内で繰り広げられる銃撃戦、爆破の恐怖、そして時間制限付きの緊張感。90年代らしい硬派なアクションとサスペンスが融合し、最後まで手に汗握る展開が続きます。
ハリウッドらしいスケール感と予測不能なストーリー展開で、今なおファンの多い名作。「誰も安全ではない」という冷酷さが際立つ一本です。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:アクション・テロサスペンス
- 一言ポイント:「スター退場の衝撃と、分析官の奮闘が光る異色ハイジャック映画」

セガールがあんなに早く消えるなんて予想外すぎ!一気に緊張感MAX。

カート・ラッセルが渋すぎる。派手じゃないけどカッコいいんだよな。

90年代アクションの王道感。今観ても緊迫したスリルを楽しめた!
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エグゼクティブ・デシジョン [DVD]


大空港
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
1970年 | アメリカ | 137分 |
映画紹介:
飛行機パニック映画の原点ともいえる古典的大作が『大空港』です。1970年公開の本作は、その後の「ディザスター映画ブーム」を決定づけた記念碑的作品。空港の混乱と、機内での爆弾騒ぎが絡み合う群像劇として描かれます。
物語は雪で混乱する空港を舞台に、多数のキャラクターの人間模様を交差させながら進行。そこへ自爆を企てる男が乗り込んだことで、一気に緊張感が高まります。群像劇ならではの人間ドラマと、飛行機事故の恐怖が融合した構成は、まさに王道のパニック映画スタイルです。
特撮や演出は今の目で見ると古さもありますが、その分リアリティと重厚感が漂います。スター俳優が多数出演し、観客を安心させつつも危機に直面させるバランスが絶妙です。
以後の『エアポート’75』『エアポート’77』『エアポート’80』へと続くシリーズの出発点でもあり、飛行機パニック映画の源流を知るなら必見の一本です。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:古典・パニック
- 一言ポイント:「飛行機パニック映画の始祖──群像劇スタイルの原点的作品」

今見ると古いけど、飛行機パニック映画のルーツとして面白い!

群像劇で人間模様がしっかり描かれてて、思った以上に見応えあった。

シリーズの第一作として歴史的価値がある。パニック映画好きなら必修科目!
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デッド・フライト
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2007年 | イギリス | 85分 |
映画紹介:
『デッド・フライト』は、飛行機事故とオカルト要素を融合させた異色のホラー作品。墜落した航空機の残骸から次々と怪異が発生し、乗客たちは「死そのもの」に取り憑かれていくかのような恐怖を味わいます。
突如として聞こえる声、姿なき存在の襲撃、そして一人また一人と消えていく仲間たち。生存者が救いを求めても、大空の孤立した状況では助けは来ません。舞台が閉ざされた飛行機の残骸であるため、逃げ場のないホラーとしての緊張感が高まります。
低予算ながら雰囲気作りは抜群で、特に暗闇や音の使い方が秀逸。派手さはなくても、「次に何が起こるのか分からない」不安が持続し、観客をじわじわと追い詰めていきます。
王道のサバイバル映画とは異なり、飛行機事故に霊的恐怖を掛け合わせた珍しい一本。ホラー好きにとっては見逃せない存在です。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:ホラー・怪異
- 一言ポイント:「墜落機の残骸で巻き起こる、怪異と恐怖のサバイバル」

霊的な恐怖と飛行機事故を組み合わせる発想がユニークでゾクゾクした。

低予算感は否めないけど、雰囲気ホラーとしては意外に良かった。

飛行機ホラーの中でもかなりマイナー。逆にそこがレア感あって好き。
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デッド・フライト [DVD]



フライト・オブ・フェニックス
公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2004年 | アメリカ | 113分 |
映画紹介:
砂漠に不時着した飛行機と、その乗客たちが「スクラップから新しい飛行機を作り上げて脱出を図る」という奇抜な実話ベースの設定を描いたのが『フライト・オブ・フェニックス』です。1965年の名作のリメイク版であり、逆境を打ち破る人間の知恵と執念を力強く描いています。
灼熱の砂漠、限られた水と食料、そして絶望的な状況。生き延びるために彼らが取った手段は、壊れた機体の残骸から新しい飛行機を組み立てるという途方もない挑戦でした。このアイデアが実際に可能なのか、観客は最後まで手に汗握ります。
登場人物たちは衝突し、疑い合い、それでも協力せざるを得ない。人間ドラマの濃さとサバイバルの緊張感が絶妙に絡み合い、観る者を飽きさせません。リメイクながらも現代的な映像技術でスケールアップされ、迫力とリアリティが増しています。
飛行機事故を題材にしつつも、単なる恐怖ではなく「再生と希望」を描いた前向きな一作。絶望の中で生き抜こうとする人間の姿に勇気をもらえるでしょう。
- 緊張度:
- グロ度:
- ジャンル:サバイバル・冒険
- 一言ポイント:「残骸から再び飛び立つ!絶望と希望を描いたサバイバル映画」

サバイバルだけじゃなくて、希望を感じられるのがいい。勇気が出た!

スクラップから飛行機を作るとか無茶だけど、緊張感がすごくてハラハラ。

事故映画の中でも珍しくポジティブな余韻。観終わったあと気持ちが軽くなった。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
---|---|---|
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フライト・オブ・フェニックス [Blu-ray]



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空の恐怖と人間ドラマを体感しよう

高度1万メートルという密室で起こる飛行機事故は、ゾンビや幽霊とはまったく違う種類の恐怖を与えてくれます。
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空を飛ぶことは文明の象徴であり、同時に人類の限界を突きつける舞台でもあります──。