廃墟、病院、学校──。
普段は人の営みで満ちていた場所が、静まり返り、何かがおかしいと感じた瞬間、そこはもう“恐怖の舞台”になります。
「人気のない建物ってなんか怖い…」
「病院や学校が舞台のホラーって逃げ場がなくてゾクゾクする」
そんな風に感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、“逃げ場ゼロ”の絶望感を味わえるホラー映画を10本厳選してご紹介。
舞台は、廃墟・病院・学校といった閉鎖された空間。その静けさや異常な空気が、恐怖をじわじわと加速させます。
今回紹介する映画をジャンル・怖さレベル付きで一覧でチェック!

タイトル | ジャンル | 怖さレベル |
---|---|---|
コンジアム | 心霊・POV | ★★★★☆ |
グレイヴ・エンカウンターズ | 心霊・POV | ★★★★☆ |
アザーズ | 心霊・クラシックゴーストホラー | ★★★☆☆ |
ヴィジット | サイコ・モキュメンタリー | ★★★☆☆ |
呪怨:黒い少女 | 心霊・邦画 | ★★★★☆ |
学校の怪談 | 学園ホラー・邦画 | ★★☆☆☆ |
SESSION 9 | 心理ホラー・洋画 | ★★★☆☆ |
インシディアス 第2章 | 心霊・サスペンス | ★★★★☆ |
CUBE | SFサスペンス | ★★★★☆ |
スウィート・ホーム | 廃墟・邦画 | ★★★☆☆ |
コンジアム
映画紹介:
「実際に存在する心霊スポットを題材にしたホラー映画って、本当に怖いの?」
そんな疑問を吹き飛ばす、“韓国最恐の心霊スポット”を舞台にしたガチすぎるPOVホラーがこの『コンジアム』。
舞台は、かつて精神病院として使われていた廃墟「昆池岩(コンジアム)」。
ネット配信番組のクルーたちが肝試し感覚で潜入しますが、次第に“そこにいる何か”と対面することに──。
スマホやアクションカメラで撮影された主観映像がリアリティを極限まで高め、「観ている自分も現場にいるような」感覚が襲ってきます。
“実在する場所×POVスタイル”という組み合わせが生む没入感は圧倒的。
ただの肝試しでは終わらない、本物の恐怖体験があなたを待っています。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★★☆☆
- ジャンル:心霊・POVホラー
- 一言おすすめポイント:本当にそこにいるような恐怖。夜に観るとマジで後悔するかも。
視聴者の声:
・「映像がリアルすぎて、何度も息をのんだ。心霊番組っぽさも逆に怖い」
・「韓国ホラーの中でも群を抜いて怖い。病院の廃墟という舞台が強すぎる」
・「POV作品で一番怖かった。これはホラー好きなら絶対観るべき」
グレイヴ・エンカウンターズ
映画紹介:
「海外の心霊番組ってヤラセばかりじゃないの?」
そんな疑いから始まるフェイクドキュメンタリーが、想像を超える恐怖に変わる──それがこの『グレイヴ・エンカウンターズ』です。
廃墟となった精神病院に乗り込んだテレビ番組クルーたち。
“怖いフリ”をしながら検証を始めますが、カメラがとらえたのは仕込みでは済まされない異常現象の数々。
「ドアが消える」「出口がない」「時間が止まる」──理不尽な空間の崩壊がじわじわと彼らの精神をむしばんでいきます。
特徴はなんといっても、建物そのものが“意思を持った存在”のように襲ってくるところ。
リアルなカメラ映像と、徐々に発狂していく登場人物の演技が合わさって、ただのPOVでは終わらない異様な没入感を生み出しています。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★☆☆☆
- ジャンル:心霊・POV・モキュメンタリー
- 一言おすすめポイント:廃病院という舞台の不安感×POVの閉塞感=圧倒的恐怖。
視聴者の声:
・「POV系で一番トラウマになった映画。音の使い方がうますぎる」
・「“出口が消えた”瞬間、全身に寒気が走った」
・「やらせ番組が本当に地獄に変わっていく過程がリアルすぎて怖すぎ」
アザーズ
映画紹介:
「音を立てちゃいけない家って、どういうこと?」
そんな不穏な空気が最初から最後まで続く、静寂が怖いクラシックホラーの傑作がこの『アザーズ』です。
舞台は、第二次大戦後のイギリス。
陽の光を浴びられない病気を持つ子どもたちと、母親が暮らす洋館。外界から遮断されたその家に、ある日“見えない住人”が現れはじめる…。
この作品の魅力は、音も光も最小限に抑えた演出にあります。
豪華な洋館の中で起こる怪奇現象は派手ではないものの、観る者の想像力を最大限に刺激し、「気配」や「視線の先の空間」がどんどん怖くなっていく構成。
また、終盤には物語の解釈が一変する衝撃の展開も。
派手な恐怖は苦手だけど、“本物のゾワッ”を感じたい人にはぴったりの一作です。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:心霊・クラシックゴーストホラー
- 一言おすすめポイント:静けさの中で迫る異変。“気づいてはいけない恐怖”がここにある。
視聴者の声:
・「幽霊が出る瞬間より、“出そうで出ない”時間が怖い」
・「クラシックな洋館ホラーの完成形。音と影の演出が見事」
・「何度観てもゾッとするラスト。怖さと悲しさが共存している」
ヴィジット
映画紹介:
「家族って安心できる存在のはずでしょ?」
そんな“当たり前”が少しずつ崩れていく。
――この映画の恐怖は、“日常”がじわじわ壊れていくことにあります。
監督は『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン。
主人公は、離れて暮らす祖父母の家に初めて滞在する姉弟。最初は優しかった祖父母の言動に、夜になると奇妙な違和感が忍び寄ってきます。
「夜9時半以降は部屋から出てはいけない」
「床を這うような音」「ドアの隙間から見える異様な姿」
──笑えるくらいおかしいのに、気づけば笑えないほど怖い。
モキュメンタリー形式で進行するリアリティの高さが、恐怖をより際立たせます。
シャマランらしい“ひねりの効いた展開”が用意されているのも魅力。
観終わったあと、誰かの家に泊まるのが怖くなること間違いなしです。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★★☆☆☆
- ジャンル:サイコ・モキュメンタリー
- 一言おすすめポイント:祖父母の“違和感”がじわじわと恐怖に変わる…
視聴者の声:
・「最初はコメディっぽいけど、後半の展開で凍りついた」
・「“あれ…おかしい”と気づくタイミングが絶妙すぎる」
・「これを観てから、祖父母の家に行くのがちょっと怖くなった」
呪怨:黒い少女
映画紹介:
「日本のホラーって、なんであんなにじわじわ怖いの?」
その問いの答えが、この『呪怨:黒い少女』に詰まっています。
本作は『呪怨』シリーズのスピンオフでありながら、単体でも楽しめる独立エピソード。
病院での臓器移植手術をきっかけに、少女の身体に“何か”が入り込み、そこから次々と関係者が呪われていくというストーリー。
注目すべきは、病院という舞台が持つ独特の“無音と冷たさ”。
白い廊下、無人の病室、深夜の検査室──ただそこに“いるだけ”で、何かが背後に立っていそうな恐怖。
そこに『呪怨』特有の「静かに現れて確実に呪う」スタイルが融合し、“目に見えない恐怖”が最大限に発揮されています。
病院×怨霊という、王道にして最強の組み合わせを体感したい人には必見の作品です。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:心霊・邦画
- 一言おすすめポイント:病院の無機質な空間で“静かに忍び寄る恐怖”を味わえる一本
視聴者の声:
・「何も起きない時間が一番怖い。心拍数がずっと高かった…」
・「シリーズの中でも特に“和のホラー感”が強くて好き」
・「病院の夜の静けさがこんなに怖いとは思わなかった」
学校の怪談
映画紹介:
「子どものころ、学校の怪談って妙にリアルで怖くなかった?」
その“学校=安心できる場所”が恐怖の舞台に変わる体験を、まさに映像化したのがこの『学校の怪談』です。
舞台は、夏休み中の旧校舎。
忍び込んだ子どもたちが次々と怪現象に遭遇していく──という王道のジュブナイルホラー。
“トイレの花子さん”“動く人体模型”“音楽室の怪”など、誰もが一度は耳にしたことのある怪談ネタがリアルに登場します。
子ども向けと思われがちですが、セットや音響、演出が本格的で、今見ても普通に怖い。
むしろ、“自分が小学生のときに観ていたら絶対にトラウマになる”レベル。
昭和〜平成初期の学校の雰囲気もリアルに描かれており、ノスタルジーを感じる大人ホラー好きにも刺さる作品です。
ポイント:
- 怖さ:★★☆☆☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:学園ホラー・邦画
- 一言おすすめポイント:子ども向けと思ったら大間違い。あの“学校の怖さ”がそのまま映像に。
視聴者の声:
・「小学生のときにテレビで観てマジで泣いた。今でも思い出す」
・「怪談のフルコースみたいな映画。むしろ大人の方が怖いかも」
・「学校って、夜になるとこんなに怖いんだなって思わされた」
SESSION 9
映画紹介:
「派手な演出より、静かに不安を煽るホラーが好き」
そんな人にぜひ観てほしいのが、この『SESSION 9』です。
物語の舞台は、実在する廃病院「ダンバース州立病院」。
アスベスト除去作業のために建物へ入った作業員たちが、次第に精神的に追い詰められていくという異色のサイコホラーです。
この映画には、血しぶきや幽霊はほとんど出てきません。
あるのは、老朽化した病院の暗い廊下、記録テープに残された謎の音声、そして静かに狂っていく人間たちの“目”。
とにかく演出が抑制されており、観る側の想像力を刺激する構成になっています。
派手なビジュアルや驚かしではなく、本物の「不穏さ」だけでここまで怖くなるのかと驚く一本。
“静かなホラー”の真髄がここにあります。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:心理ホラー・洋画
- 一言おすすめポイント:空気が重い、音が不気味、目が怖い──全編がじわじわ来る異常空間
視聴者の声:
・「幽霊が出るよりも、狂っていく人間の方がよっぽど怖いと感じた」
・「演出が控えめなのに、終盤まで張りつめた緊張感がすごい」
・「“何かが起こりそうで起きない”時間がこんなに怖いとは」
インシディアス 第2章
映画紹介:
「霊が見える世界に入り込んでしまったら…」
そんな“もしも”を本気で描いた人気シリーズの続編が、この『インシディアス 第2章』です。
前作に続き、超常現象に巻き込まれた一家が今度は“あちら側”に入り込んでしまう恐怖を描きます。
見どころは、現実と霊界の境界があいまいになっていく演出。
不気味な旧病院のような空間、かつて監禁されていた部屋、暗く沈んだ照明──観る者を「出口のない異界」へ引きずり込むような没入感が待っています。
ジャンプスケアも多めながら、単なる驚かしではなく物語構成が秀逸で何度も見返したくなるタイプ。
前作を観ていなくても楽しめますが、あわせて観ると「時空と霊のつながり」の仕掛けがより鮮明に。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★☆☆☆
- ジャンル:心霊・サスペンス
- 一言おすすめポイント:霊界の“あの空間”が怖すぎ。息が詰まるような異界体験をしたい人に。
視聴者の声:
・「こんなに緊張しながら観たホラーは久しぶり」
・「異界の演出がうますぎて、頭の中に残り続ける」
・「シリーズの中でも2作目がいちばん怖いと思う」
CUBE
映画紹介:
「突然、見知らぬ密室に閉じ込められたら…あなたはどうする?」
そんな極限状況を容赦なく突きつけてくる、密室系ホラーの金字塔がこの『CUBE』です。
名前も職業も違う男女が目を覚ますと、そこは無機質な“立方体の部屋”。
隣の部屋に進めば脱出できる――はずが、部屋のいくつかには即死トラップが仕掛けられている。
次第に、信頼関係は崩れ、恐怖と疑心が人間の“本性”をあぶり出していく…。
SF要素の強い作品ながら、誰にも感情移入できない空気感、終わりの見えない密室地獄、脱出できない不条理さが、ホラーとしても強烈に作用。
ジャンプスケアに頼らず、精神を締め付けるタイプの怖さを求める人におすすめです。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★★☆☆
- ジャンル:SFサスペンス・密室ホラー
- 一言おすすめポイント:人間心理の“むき出し”が怖すぎる。閉鎖空間の不安感を極限まで味わえる。
視聴者の声:
・「密室なのに異様に広がりを感じる。観てるこっちが閉所恐怖」
・「脱出ゲームみたいで面白いけど、途中から完全に心理ホラー」
・「トラップより人間が怖い。この感覚がホラーなんだと思った」
スウィート・ホーム
映画紹介:
「レトロ映画って本当に怖いの?」
そう思った方にこそ観てほしい、日本の実写ホラーの原点的存在がこの『スイート・ホーム』です。
映画史においても珍しい、“映画とゲームが同時開発されたホラー作品”。
心霊番組の撮影で訪れた、かつて大火災のあった洋館が舞台。スタッフたちは、**そこに封じられた“母の怨念”**と対峙することになります。
特筆すべきは、昭和ホラーならではの生々しさ。
特殊メイクやミニチュアを駆使したアナログ演出が、CGに頼らない“実体のある恐怖”を生み出しており、時代を超えて怖いと再評価されている名作です。
『バイオハザード』の原点とも言われ、ゲームファンにも見逃せない一本。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★★★☆☆
- ジャンル:廃墟・邦画・怨念系
- 一言おすすめポイント:昭和のホラー演出、アナログな怖さが逆に新鮮でリアル
視聴者の声:
・「時代を感じるけど、それが逆に怖い。幽霊の表現がガチで不気味」
・「バイオハザード好きには絶対観てほしい。すべての原点って感じ」
・「古いけどめちゃくちゃ凝ってる。邦画ホラーの底力を見た」
まとめ|廃墟・病院・学校が舞台のホラーは“逃げ場のなさ”が最大の武器

廃墟、病院、学校――。
それらは日常の延長線にある“見慣れた場所”でありながら、
一歩間違えば恐怖の舞台に一変する空間でもあります。
今回紹介した10本はいずれも、
「出られない」「誰もいないはずなのに何かいる」
そんな“逃げ場のない恐怖”が堪能できる作品ばかり。
・幽霊が蠢く廃病院
・時間も空間も歪んでいく密室
・思い出のはずの学校がトラウマに変わる
ただ怖いだけでなく、空間そのものがホラーになる恐怖体験を味わいたい方に、心からおすすめできる10本です。
ぜひ気になった作品からチェックして、“閉じ込められる怖さ”を体感してみてください。
次に読むべき記事


