血しぶきや怪物ではなく、じわじわと精神をむしばまれていく──。
視覚的なショックよりも、観客の心を揺さぶり、不安や緊張を極限まで高めていく心理的恐怖。気づけば画面の中の登場人物と同じように、出口のない迷宮に閉じ込められている感覚に陥ります。
今回は世界中のホラー映画から“心をえぐる心理的恐怖”を体感できる傑作10本を厳選。
家族の崩壊を描いた重厚な人間ドラマから、美しい映像に隠された狂気の物語まで、さまざまな角度から精神を追い詰める作品をご紹介します。
目を覆うよりも先に、あなたの心が震える──これがサイコロジカルホラーの魅力です。
・グロ描写ではなく、心理的に追い詰められる恐怖を味わいたい人
・「ミッドサマー」「ヘレディタリー」など話題の心理ホラーに興味がある人
・余韻が残る怖さや、考察したくなるホラー映画を探している人
心をえぐるサイコロジカルホラー映画おすすめ10選
| タイトル | ジャンル | 怖さ |
|---|---|---|
| ミッドサマー | カルト・異文化 | |
| ヘレディタリー／継承 | 家族・オカルト | |
| ブラック・スワン | 狂気・心理スリラー | |
| ローズマリーの赤ちゃん | 妊娠・陰謀 | |
| シャイニング | 孤独・狂気 | |
| セッション9 | 精神病院・廃墟 | |
| CURE キュア | 洗脳・犯罪 | |
| 来る | 霊的存在・人間関係 | |
| エスター | 家庭・サスペンス | |
| サスペリア | 魔女・幻想 |
ミッドサマー
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2019年 | アメリカ | 147分 |
映画紹介：
白夜のスウェーデンを舞台に、光あふれる祭りの裏で狂気が静かに広がっていく──。『ミッドサマー』は、アリ・アスター監督が描いた異文化とカルトの恐怖を体感できるサイコロジカルホラーです。
主人公ダニーは、最愛の家族を失い心を病んでいる女性。恋人や友人たちと訪れたのは、人里離れた村の夏至祭でした。明るい陽光の下で行われる祝祭は、最初は美しく魅力的に見えますが、やがて常軌を逸した儀式と狂信的な共同体の姿が露わになっていきます。
本作の最大の特徴は「昼間のホラー」。暗闇を頼らず、白夜のまばゆい光の中で繰り広げられる惨劇は、観客に強烈な違和感と逃げ場のない恐怖を突きつけます。心理的に追い詰められていくダニーの視点は、観る者に共鳴と戦慄をもたらすでしょう。
『ヘレディタリー／継承』に続き、アスター監督が世界に示した狂気の美学。美しさと恐怖が同居する儀式の映像体験は、一度観たら忘れられません。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：カルト・異文化ホラー
- 一言ポイント：「光の中に潜む狂気──白夜に照らされた終末儀式」
昼間の明るさが逆に怖い。安心できるはずの光が恐怖に変わる瞬間に震えた。
儀式シーンの衝撃映像は忘れられない。美しさとグロさが同居してる。
ダニーの心境にシンクロしてしまい、観終わったあと複雑な気分になった。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
 | 見放題 | 今すぐ視聴する |
 Prime Video | 見放題 | 今すぐ視聴する |
 Netflix | 未配信 | |
 TSUTAYA DISCAS  | レンタル | 今すぐレンタルする |
ミッドサマー [DVD]
ヘレディタリー／継承
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2018年 | アメリカ | 127分 |
映画紹介：
「現代ホラーの金字塔」と称されるアリ・アスター監督のデビュー作。『ヘレディタリー／継承』は、家族という最も身近で安心できるはずの絆が、恐怖と絶望に変わっていく過程を描いたサイコロジカルホラーです。
主人公アニーは母の死をきっかけに、家族に奇妙な影が落ち始める。不可解な現象が次第にエスカレートし、やがて避けられない“継承”の宿命が彼らを飲み込んでいきます。静かな家庭の風景が少しずつ崩れていく描写は、観客の心を強烈に締め付けます。
特筆すべきは、トニ・コレットの鬼気迫る演技。悲嘆と狂気を往復する表情は、単なる恐怖を超え、観る者に心理的な圧迫を与えます。また、日常的な空間を恐怖の舞台に変えてしまう美術と演出も見事で、画面の隅々まで不穏さが漂います。
悪魔崇拝という題材を扱いながらも、本質は「家族の崩壊」と「遺伝する呪い」の物語。観終わった後も胸に重くのしかかる、衝撃的な傑作です。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：家族・オカルトホラー
- 一言ポイント：「血筋と宿命が絡み合う、逃れられない“家族の呪い”」
ただの悪魔ホラーじゃない。家族の崩壊を見せつけられて心がえぐられた。
母親役の演技が強烈すぎて夢に出るレベル。リアルな狂気に震えた。
観終わったあと、心が重く沈んだ…怖さと喪失感が同時に押し寄せる作品。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
| 見放題 | 今すぐ視聴する |
Prime Video | 見放題 | 今すぐ視聴する |
Netflix | 未配信 | |
TSUTAYA DISCAS | レンタル | 今すぐレンタルする |
ヘレディタリー 継承 [DVD]
ブラック・スワン
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2010年 | アメリカ | 108分 |
映画紹介：
ダーレン・アロノフスキー監督が手がけた心理スリラーの傑作『ブラック・スワン』。プリマを夢見るバレリーナが、プレッシャーと自己崩壊の渦に飲み込まれていく姿を描き、観る者に強烈な不安と陶酔感を与えます。
主人公ニナは、白鳥の清らかさと黒鳥の官能的な闇を両方演じなければならない重圧に苦しみます。完璧を追い求める彼女の心は次第に歪み、幻覚や妄想が現実を侵食し、観客をもその狂気の世界に引き込みます。
本作の恐怖はゴア描写ではなく、精神が崩壊していく過程そのもの。映像表現は繊細かつ大胆で、肉体と精神の境界が溶け合うような感覚を覚えます。ナタリー・ポートマンの圧巻の演技はアカデミー賞主演女優賞を受賞し、作品にさらなる深みを与えました。
芸術と狂気、創造と破滅が隣り合わせで存在することを示したこの映画は、サイコロジカルホラーの枠を超え、観る者の心に長く残る傑作です。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：狂気・心理スリラー
- 一言ポイント：「美と狂気が表裏一体──芸術の裏に潜む恐怖」
美しいのに怖い…映像と音楽が不安を煽ってくる。
ナタリー・ポートマンの演技に圧倒された。ラストの衝撃は今でも忘れられない。
ホラーというより心理スリラーだけど、精神を削られる怖さがある。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
| 未配信 | |
Prime Video | 見放題 | 今すぐ視聴する |
Netflix | 未配信 | |
TSUTAYA DISCAS | レンタル | 今すぐレンタルする |
ブラック・スワン [DVD]
ローズマリーの赤ちゃん
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 1968年 | アメリカ | 137分 |
映画紹介：
ロマン・ポランスキー監督が手がけた『ローズマリーの赤ちゃん』は、サイコロジカルホラーの古典にして金字塔。妊娠という最も神聖で幸福であるはずの出来事を、恐怖と陰謀の物語へと反転させた衝撃作です。
若い夫婦ローズマリーとガイは、ニューヨークの古いアパートに引っ越してきます。しかし、隣人夫婦をはじめとした住人たちの奇妙な言動が次第に不気味さを増し、やがてローズマリーの妊娠とともに邪悪な計画が進行していることが明らかになっていきます。
直接的な怪物や血の描写はほとんどありません。それでも、観客の想像力を刺激し、ローズマリーと共に孤立無援の恐怖を味わわせる脚本と演出は圧巻。特に“夢と現実の境界が曖昧になる悪夢的なシーン”は、半世紀以上経った今も強烈なインパクトを放っています。
『エクソシスト』や『オーメン』に先駆けて悪魔的テーマを描いた本作は、今なお語り継がれる心理ホラーの源流。「信じてもらえない恐怖」を極限まで描き切った永遠の名作です。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：妊娠・陰謀ホラー
- 一言ポイント：「“母になること”の裏に潜む悪夢──心理ホラーの原点」
信じてもらえない恐怖ってこんなに怖いんだと実感させられる映画。
怪物も血もないのに、ここまで不気味でゾクゾクさせられるのがすごい。
1968年公開とは思えない完成度。今観ても十分通用する名作だと思う。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
| 見放題 | 今すぐ視聴する |
Prime Video | レンタル | 今すぐ視聴する |
Netflix | 未配信 | |
TSUTAYA DISCAS | レンタル | 今すぐレンタルする |
シャイニング
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 1980年 | アメリカ／イギリス | 119分 |
映画紹介：
スタンリー・キューブリック監督によるホラー映画の金字塔『シャイニング』。スティーヴン・キングの小説を原作に、孤立したホテルを舞台にした心理ホラーの極致として、今も世界中の映画ファンを震撼させ続けています。
冬季閉鎖中のホテルに管理人として滞在することになったジャック一家。だが、雪に閉ざされ外界から隔絶される中で、父ジャックは次第に精神を蝕まれていきます。やがて彼の狂気は、家族に向けられることに──。
完璧に計算されたカメラワーク、鮮烈な美術、そしてジャック・ニコルソンの怪演。廊下を駆ける双子の少女や血のエレベーターといった象徴的なシーンは、ホラー映画史に残る名場面となりました。恐怖は怪物ではなく、人間そのものが狂気に堕ちていく過程にあります。
『シャイニング』は単なる恐怖映画ではなく、孤独と閉塞がもたらす人間心理の破綻を描いた傑作。今なお考察の対象として語り継がれる、永遠の心理ホラーです。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：孤独・狂気ホラー
- 一言ポイント：「雪に閉ざされたホテルで狂気が目覚める──心理ホラーの頂点」
双子の少女のシーン、初見で本気で固まった…。今観ても怖すぎる。
ジャック・ニコルソンの狂気の演技が圧倒的。あれは人間の恐怖の極み。
何度も観てるけど考察が尽きない。心理ホラーとしての完成度がすごい。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
| 見放題 | 今すぐ視聴する |
Prime Video | 見放題 | 今すぐ視聴する |
Netflix | 未配信 | |
TSUTAYA DISCAS | レンタル | 今すぐレンタルする |
シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン [DVD]
セッション9
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2001年 | アメリカ | 100分 |
映画紹介：
『セッション9』は、派手な演出を排し、心理的圧迫感だけで観客を恐怖に陥れる異色のサイコロジカルホラー。舞台は廃墟となった精神病院。そこで働く清掃作業員たちが体験する、理不尽で出口のない恐怖が描かれます。
主人公ゴードンは仲間と共に病院のアスベスト除去作業を請け負いますが、次第に彼らは不可解な現象や精神的な異常に巻き込まれていきます。やがて発見されるのは患者のセラピー音声テープ「セッション9」。その記録が狂気の連鎖を解き放つ鍵となるのです。
本作の恐怖は幽霊や怪物ではなく、人間の心に潜む闇そのもの。廃墟の静寂と陰影が生み出す圧倒的な不気味さ、登場人物たちの精神が少しずつ崩壊していく過程が観客の想像力を刺激します。
派手さはないものの、心理的ホラーの真髄を味わえる隠れた名作。観終わった後も、暗闇の中で誰かの声が聞こえるような錯覚に襲われるはずです。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：精神病院・心理ホラー
- 一言ポイント：「廃墟に残された声が心を侵す──静かな狂気の恐怖」
幽霊が出るわけじゃないのに、廃墟の雰囲気が怖すぎて眠れなくなった。
音声テープのセッションがマジで不気味。聞いてるだけで背筋が凍る。
派手さはないけど心理的にジワジワ効いてくる。隠れた名作だと思う。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
| 未配信 | |
Prime Video | 未配信 | |
Netflix | 未配信 | |
TSUTAYA DISCAS | レンタル | 今すぐレンタルする |
SESSION 9
CURE キュア
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 1997年 | 日本 | 111分 |
映画紹介：
黒沢清監督が手がけたサイコロジカルホラーの傑作『CURE キュア』。日本映画史の中でも特に不穏で異様な空気をまとった本作は、連続殺人事件をめぐり“人間の心の脆さ”を鋭くえぐり出します。
物語は、現場ごとに異なる加害者が逮捕されるにもかかわらず、殺人方法はすべて同じという不可解な事件から始まります。やがて刑事高部は、記憶を失った謎の青年・間宮に行き着き、彼が人々の心に暗示をかけているのではないかと疑い始めます。
本作の恐怖は派手な演出に頼らず、会話の間や沈黙、曖昧な空気感から生まれるもの。観客はいつの間にか、登場人物と同じように言葉に引き込まれ、抗えない不安を感じるのです。映像全体に漂う虚無感と不穏さは、日本ホラーならではの空気感を体現しています。
人間の心の闇が“誰にでも潜んでいるもの”であると突きつける本作は、観終わった後も強烈な余韻を残す作品。「一番怖いのは人間そのもの」という事実を痛感させられるでしょう。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：洗脳・犯罪サイコホラー
- 一言ポイント：「沈黙と会話に潜む恐怖──観客も催眠にかかる心理ホラー」
間宮の無垢な笑顔が逆に怖い…。何を考えてるかわからないのが不気味すぎる。
派手さはないけど、とにかく空気が不穏。見てるだけで不安になってくる。
人間の心の弱さを突きつけられてゾッとした。余韻が長く残る作品。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
| 見放題 | 今すぐ視聴する |
Prime Video | 見放題 | 今すぐ視聴する |
Netflix | 未配信 | |
TSUTAYA DISCAS | レンタル | 今すぐレンタルする |
CURE [DVD]
来る
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2018年 | 日本 | 134分 |
映画紹介：
中島哲也監督が描いた異色のサイコロジカルホラー『来る』。原作は澤村伊智の小説『ぼぎわんが、来る』で、人間関係の闇と得体の知れない存在が交錯する物語です。
物語は、田原秀樹という男が「得体の知れない何か」に取り憑かれ、次第に家族や周囲の人々に被害が及んでいくところから始まります。事件を調査するフリーライターや霊媒師が関わることで、やがて“それ”の正体と人間の心の闇が暴かれていきます。
本作の恐怖は単なる怪異ではなく、登場人物たちが抱える嫉妬・裏切り・孤独といった感情が“それ”によって増幅される点にあります。観客はただの心霊ホラーではなく、人間そのものの怖さを突きつけられるのです。
壮大で派手なクライマックスと、濃密な心理描写を併せ持つ『来る』は、日本ホラーの中でも異色の存在。社会的テーマと怪異を融合させた、重厚な心理ホラーに仕上がっています。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：霊的存在・人間関係ホラー
- 一言ポイント：「怪異よりも怖いのは、人の心に潜む闇」
ただの心霊ホラーだと思ってたら、人間の方がよっぽど怖かった…。
クライマックスのスケール感に圧倒。ここまで派手な日本ホラーは珍しい。
人間模様がドロドロすぎて観ていてしんどい。でもそのリアルさが刺さった。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
| 見放題 | 今すぐ視聴する |
Prime Video | 見放題 | 今すぐ視聴する |
Netflix | 未配信 | |
TSUTAYA DISCAS | レンタル | 今すぐレンタルする |
来る DVD通常版
エスター
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 2009年 | アメリカ | 123分 |
映画紹介：
『エスター』は、一見無垢で愛らしい少女が秘めた“恐るべき正体”を描く心理サスペンスホラー。家庭という最も安全であるはずの場所が、恐怖の舞台へと変貌していきます。
養子として迎え入れられた少女エスター。礼儀正しく、聡明で魅力的な彼女でしたが、次第に不可解な行動が目立ち始めます。事故や不幸が重なるたびに、母親ケイトはエスターの裏の顔を疑い始め、やがて想像を絶する真実に辿り着くのです。
本作の恐怖は、ジャンプスケアではなく「隣にいる存在が信用できなくなる」心理的不安。家族という密接な関係性の中で信頼が崩れ落ちていく過程は、観客の心をじわじわと追い詰めます。
エスター役のイザベル・ファーマンの演技が圧巻で、幼さと大人びた残酷さを同時に体現。衝撃的なラストの展開は、多くの観客にトラウマを残しました。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：家庭・心理サスペンス
- 一言ポイント：「愛らしい笑顔の裏に潜む恐怖──“家族”が崩壊していく」
ラストの正体を知った瞬間、本当に背筋が凍った…。まさかの展開。
エスターがただ座ってるだけで怖い。無垢さと狂気のバランスが絶妙。
ホラー要素もあるけど、心理スリラーとしても超一級。何度観てもゾクゾクする。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
| 見放題 | 今すぐ視聴する |
Prime Video | 見放題 | 今すぐ視聴する |
Netflix | 未配信 | |
TSUTAYA DISCAS | レンタル | 今すぐレンタルする |
エスター [DVD]
サスペリア
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 |
|---|---|---|
| 1977年 | イタリア | 98分 |
映画紹介：
ダリオ・アルジェント監督が手がけたイタリアン・ホラーの金字塔。『サスペリア』は、鮮烈な色彩と不穏な音響で観客の神経を直接かき乱す、“体感型”サイコロジカルホラーです。舞台はドイツの名門バレエ学院。新入生スージーは、到着早々から不可解な出来事に巻き込まれていきます。
赤・青・緑の強烈な照明、万華鏡のような構図、美術の幾何学模様──すべてが理性を狂わせるために設計されたかのよう。さらにプログレバンド〈Goblin〉の攻撃的なスコアが、“見えない何かに追われている”感覚を増幅させ、観客を逃げ場のない悪夢へ引きずり込みます。
物語は魔女伝承を軸に進むものの、真に恐ろしいのは筋立てよりも演出そのもの。扉の色、廊下の長さ、呼吸のリズムといった細部が心理に干渉し、説明不能な不安を生み出します。ホラーにおける“音と色”の威力を知らしめた歴史的作品です。
ジャンプスケアに頼らず、視覚と聴覚で心を追い詰める唯一無二の体験。「悪夢を映画にするとこうなる」という教科書的傑作で、今なお多くのフィルムメーカーに影響を与え続けています。
- 怖さ：
- グロ度：
- ジャンル：魔女・幻想ホラー
- 一言ポイント：「色と音で精神を侵す──悪夢の美学が完成した瞬間」
照明だけでここまで怖い映画ある？ 画面を見てるだけで心拍が上がる。
筋はシンプルだけど、音と色が精神を削ってくる。理屈じゃない恐怖体験。
観終わってもしばらく現実に戻れない。悪夢を歩いた後のような余韻が残る。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
|---|---|---|
| 見放題 | 今すぐ視聴する |
Prime Video | 見放題 | 今すぐ視聴する |
Netflix | 未配信 | |
TSUTAYA DISCAS | レンタル | 今すぐレンタルする |
サスペリア [DVD]
心理的に追い詰めるホラーを観るならU-NEXTで
『ヘレディタリー／継承』『CURE キュア』『ミッドサマー』など、観る者の心をじわじわ追い込むサイコロジカルホラーが、U-NEXTには数多く揃っています。
家庭の崩壊、異文化の儀式、得体の知れない存在──。グロ描写よりも、精神的に圧迫してくる恐怖は、観終わった後も長く余韻を残します。
U-NEXTなら、こうした“心をえぐるホラー映画”を見放題で堪能可能。さらに毎月1,200円分のポイントが付与されるので、新作レンタルや劇場公開中の最新作も楽しめます。
初回登録は31日間の無料トライアル付き。
静かに、しかし確実に恐怖を刻み込む心理ホラーを、この機会にU-NEXTで体感してみてください。
▶ U-NEXTのおすすめポイント
- 月額：2,189円（税込）
- 初回31日間無料トライアルあり
- 登録時・毎月1日に1,200円分のポイント付与
- 見放題作品数32万本以上（※2024年5月時点）
- フルHD〜4K画質対応／高音質対応（ドルビーアトモスなど）
- 雑誌読み放題や書籍購入にもポイント利用可
＼ 初回31日間は無料登録可能！ ／
※解約はいつでも可能です
“心”を侵される恐怖を体験しよう。
恐怖は血や怪物だけでは生まれません。もっと静かに、もっと深く──人の心そのものを揺さぶる時、本当のサイコロジカルホラーが姿を現します。
家族の崩壊、孤独、狂気、異文化の儀式。そうした人間社会の根源的なテーマがホラーと結びつくことで、観終わった後も忘れられない余韻を残すのです。観客自身の心の奥に潜む不安や弱さを鏡のように映し出すのが、このジャンルの魅力と言えるでしょう。
「ただの怖さでは物足りない」「もっと深く考えさせられるホラーが観たい」──そう思うなら、今回紹介したサイコロジカルホラーが最適です。不安で胸が締め付けられるような恐怖を、ぜひ味わってみてください。
