その瞬間よりも、“あと”が怖い。
日常に戻ったはずなのに、ふとした音や影にゾッとする——
そんな**“あとを引く”邦画ホラー**、探していませんか?
本記事では、見終わった後にじわじわ効いてくる邦画ホラー映画を10本厳選しました。
突然驚かせる派手な恐怖ではなく、背後にじっと立ち続けるような静かな不気味さ。
「終わったのに、終わらない」
そんな感覚がクセになる作品ばかりです。
いずれもVODで視聴可能なものを中心に選出。
定番のJホラーから、近年の話題作まで網羅しているので、きっと“あとを引く1本”に出会えるはずです。
紹介する映画一覧(ジャンプリンク付き)
タイトル | ジャンル | 怖さレベル |
---|---|---|
リング | 呪い・心霊 | ★★★★★ |
呪怨 | 怨霊・連鎖する恐怖 | ★★★★★ |
仄暗い水の底から | 都市伝説・心理系 | ★★★★☆ |
着信アリ | 携帯・死の予兆 | ★★★★☆ |
ノロイ | モキュメンタリー・呪い | ★★★★☆ |
残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋− | 心霊・考察系 | ★★★★☆ |
来る | 民間信仰・多層ホラー | ★★★★☆ |
ミスミソウ | 復讐・人間の狂気 | ★★★★☆ |
犬鳴村 | 心霊・都市伝説 | ★★★☆☆ |
事故物件 恐い間取り | 実話ベース・霊現象 | ★★★☆☆ |
邦画ホラーおすすめ10選【あらすじ+おすすめポイント】

リング
映画紹介:
「そのビデオを観ると、7日後に死ぬ」
そんな都市伝説のような噂を追いかけるテレビレポーターの浅川玲子。
しかしその噂は、単なる作り話ではなかった——。
『リング』は、Jホラーを世界に知らしめた金字塔であり、貞子というホラーアイコンを生み出した作品。
画面の中から“這い出てくる”恐怖、映像が放つ呪いの存在感、そして静かに進行していく不安が、観る者の神経を確実に削っていきます。
視聴後、テレビ画面やビデオテープを直視できなくなること間違いなし。
ポイント:
- 怖さ:★★★★★
- グロ度:★★☆☆☆
- ジャンル:呪い・心霊・都市伝説系
- 一言おすすめポイント:日本のホラーを変えた作品。未視聴なら“絶対に”観てほしい一本。
視聴者の声:
・「ジワジワくる怖さが本当にキツい。7日後というタイムリミットが不気味すぎる」
・「貞子の動きが生理的に怖い。トラウマレベル」
・「20年以上前の映画とは思えない完成度。今観ても普通に怖い」
呪怨
映画紹介:
“ある家”に足を踏み入れた者は、例外なく呪われる──
『呪怨』は、怨念の連鎖によって人々が次々と恐怖に巻き込まれていく、“Jホラーの真骨頂”ともいえる作品。
何の脈絡もなく、ただ“存在しただけ”で襲いかかる伽椰子と俊雄の姿は、まさに理不尽な恐怖の象徴。
一度観たら忘れられない“這いずり声”や、タンスの中から覗く目など、日本人の“生活の中にある場所”を使った演出が絶妙すぎて、日常が怖くなるレベル。
観終わったあとに思い出すと、むしろゾッとするタイプの怖さです。
ポイント:
- 怖さ:★★★★★
- グロ度:★★★☆☆
- ジャンル:怨霊・連鎖型ホラー
- 一言おすすめポイント:一度呪われたら終わり。回避不能な恐怖のシステムが本気で怖い。
視聴者の声:
・「伽椰子の這いずり音が今でも耳に残ってる」
・「どこで出てくるか分からない演出がずるい。心臓に悪い」
・「いまだに押し入れ開けるときちょっと緊張する」
仄暗い水の底から
映画紹介:
離婚調停中のシングルマザー・淑美は、幼い娘とともに古い団地に引っ越してくる。
だがそこでは、天井から水漏れが続き、やがて“赤いバッグ”を持った少女の影が現れ始める……。
『仄暗い水の底から』は、社会的な孤立や母性、都市の孤独感などを描いた“静かに怖い”心理系ホラー。
派手な霊現象やグロはないのに、不安と恐怖がどんどん心に溜まっていくような感覚に襲われます。
そして観終わったあと、エレベーターや洗面所の“水音”が妙に気になり始めるかも。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:都市型心霊・母子・団地ホラー
- 一言おすすめポイント:不穏さがにじみ出る名作。ラストに漂う“切なさ”にも注目。
視聴者の声:
・「音の使い方がとにかく不気味。静かなのに怖い」
・「母と娘の絆がテーマにあるから、より切なく感じた」
・「団地ってこんなに怖くなるの!?って思った」
着信アリ
映画紹介:
友人の携帯に“未来の自分の声”が録音された着信が届く——
しかもその日付は、彼女が“死ぬ日時”だった。
『着信アリ』は、当時の携帯電話ブームと不安心理を巧みに掛け合わせた都市伝説系ホラー。
身近なアイテムを恐怖のトリガーに変えることで、観る者の日常にも“この現象、起こりそう”というリアリティを感じさせます。
着信メロディが鳴るたびに緊張感が走る、シンプルかつ巧妙な構成が光る作品。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★☆☆☆
- ジャンル:都市伝説・呪い・タイムリミット型
- 一言おすすめポイント:ケータイ世代なら避けて通れない。“音”だけで怖くなる。
視聴者の声:
・「あの着信音がトラウマ。しばらく携帯鳴るのが怖かった」
・「誰にでも起こりそうな設定がリアルで不気味」
・「ジャンプスケアより“次に来る”怖さでゾクゾクした」
ノロイ
映画紹介:
心霊研究家・小林雅文が残した“最期の記録”。
複数の事件や証言が、見えない糸でつながっていき、やがて恐るべき真実へと辿り着く──。
『ノロイ』は、モキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)形式で描かれる国産ホラーの異色作。
リアルすぎる演出と実在感のある人物たちが、観る者に“これは本当にあったのかも”という錯覚を起こさせます。
派手な演出はないのに、じわじわと心を締め付けてくるような恐怖が、観終わったあともしばらく残る一作です。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:モキュメンタリー・呪い・因習ホラー
- 一言おすすめポイント:“本当にあった感”がエグい。記録映像を観ているつもりが、いつの間にか引き込まれて抜けられない。
視聴者の声:
・「ノイズの音が耳から離れない。何も出てないのに怖いのがすごい」
・「誰かが本当に作った記録映像にしか見えない。リアルすぎる」
・「後からじわじわ怖くなる系。1週間くらい頭から離れなかった」
残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−
映画紹介:
「新居で奇妙な音がするんです」
一通の手紙から始まった不可解な相談。それを調べ始めた“私”と小説家の2人が辿り着いたのは、部屋ではなく土地に刻まれた“過去の呪い”だった──。
『残穢』は、“部屋が呪われている”のではなく、“歴史そのものが呪っている”というスケールで描かれる異色の考察系ホラー。
派手な霊現象はないものの、淡々と積み重ねられていく証言と史実が、じわじわと精神を削ってくるタイプの怖さです。
“何か出る”というより、“何かに触れてはいけない”感覚。静かだけど確実にゾッとします。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:心霊・考察・土地の呪い
- 一言おすすめポイント:ホラーなのに考察欲をくすぐられる。静かに怖い、知的な恐怖。
視聴者の声:
・「派手な演出ゼロなのに、ラストには鳥肌立ってた」
・「ドキュメンタリーのような進行がリアルで不気味」
・「一見地味なのに、怖さが後からジワジワ追いかけてくる」
来る
映画紹介:
“何か”が、やってくる。
幸せそうな家庭に、得体の知れない存在が忍び寄る。霊能者や民俗学者たちが調査に乗り出すも、その正体はあまりにも異質で、規格外。
『来る』は、Jホラーとしての恐怖演出と、日本古来の信仰・風習・家族問題までを絡めた、スケールの大きいホラー大作です。
途中から登場する霊能者たちの“ガチすぎる祓い”の描写が衝撃的で、まさに“何かヤバいものが本当に来てる”と感じさせられます。
ホラーでありながら、社会的テーマと人間ドラマも濃く、観終わったあとに重さが残る異色の傑作。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★★☆☆
- ジャンル:呪い・家族・宗教・民俗ホラー
- 一言おすすめポイント:規格外の恐怖スケール。“見せる系”祓いの儀式が凄まじい。
視聴者の声:
・「ホラーだけじゃない深さがある。人間ドラマとしても泣ける」
・「“何が来るのか”じゃなくて、“どう来るのか”が怖すぎる」
・「終盤の祓いシーン、鳥肌超えて放心した。日本ホラーであれは珍しい」
ミスミソウ
映画紹介:
転校先で壮絶ないじめを受けていた少女・春花。
彼女の家が全焼し、家族が命を落としたことで、静かな“復讐”が始まる──。
『ミスミソウ』は、押切蓮介の同名ホラー漫画を原作とした実写映画。
心霊的な恐怖は一切なく、人間の残酷さと狂気が描かれる“純粋な人間ホラー”です。
復讐の連鎖、正義と狂気の境界、耐えがたい暴力描写……観ていてつらくなる描写が続くのに、不思議と目が離せなくなる異様な引力を持った作品です。
ポイント:
- 怖さ:★★★★☆
- グロ度:★★★★☆
- ジャンル:復讐・人間の狂気・原作あり
- 一言おすすめポイント:霊なんて出ない。でも一番怖いのは人間だと思い知らされる。
視聴者の声:
・「心がえぐられた。ホラーより後味が悪いってすごい」
・「原作以上に生々しい。観るのに覚悟がいる」
・「“静かな怒り”の描写がリアル。泣きながら震えた」
犬鳴村
映画紹介:
「地図に載っていない村」「トンネルの先は戻って来られない」
ネットでも有名な都市伝説“犬鳴村”を題材にしたホラー映画。
ある青年の謎の死をきっかけに、霊感を持つ臨床心理士・奏が犬鳴村の真相に迫っていきます。
『犬鳴村』は、“本当にあったかもしれない”というリアルな伝説と、王道Jホラー的演出を組み合わせたエンタメ系心霊ホラー。
実話のような入り口から始まり、どんどん怪異のスケールが広がっていくのが見どころ。怖さと見やすさのバランスも良く、Jホラー初心者にもおすすめ。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★★☆☆☆
- ジャンル:心霊・都市伝説・エンタメホラー
- 一言おすすめポイント:有名な“犬鳴トンネル”を題材にした恐怖体験。入門としても良作!
視聴者の声:
・「都市伝説の怖さをしっかり映画に落とし込んでて満足」
・「犬鳴トンネルのシーン、めっちゃ緊張感あった」
・「ホラー苦手な自分でもギリ観れた。ビックリ系多めで分かりやすい怖さ」
事故物件 恐い間取り
映画紹介:
「この部屋、事故物件なんですけど……住んでみませんか?」
実在の芸人・松原タニシの体験をもとにした、前代未聞の“住みます心霊レポート”。
売れない芸人が話題づくりのために事故物件に住み始めたところから、次々と不可解な現象が発生。
『事故物件 恐い間取り』は、バラエティのような始まり方をしつつ、後半から一気に本格的な心霊ホラーへと変貌する異色作です。
「これ実話なの!?」というリアリティが、観終わったあとにじわじわ効いてきます。
ポイント:
- 怖さ:★★★☆☆
- グロ度:★☆☆☆☆
- ジャンル:実話系心霊・ホラーコメディ風味
- 一言おすすめポイント:笑いながら観てたら、いつの間にか本気でゾッとしてた。ギャップが逆に怖い。
視聴者の声:
・「まさか本当に住んでたって思うと、余計に怖く感じる」
・「バラエティっぽく始まるのに、後半ちゃんとホラーしてて油断した」
・「事故物件が題材って時点でリアルに怖い。知ってる場所かもって思って震えた」
まとめ|観終わってからが本当の恐怖の始まり
今回紹介した邦画ホラー10本は、どれも“見終わったあとに来る怖さ”が共通点。
一見静かに進む物語の中で、じわじわと恐怖が染み込み、観終わったあともふとした瞬間に思い出してゾッとする──
それが、Jホラーの真骨頂です。
- 日常の中に忍び込む不安
- 誰にも理解されない理不尽
- 静けさの中に潜む怨念
ホラー好きはもちろん、ただ驚かされるだけのホラーに飽きてきた人にもおすすめの10本でした。
まだ観ていない作品があれば、ぜひ“あと引く恐怖”を体験してみてください。
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