初心者向けホラー映画おすすめ33選｜怖すぎない＆観やすい入門作品

血まみれのスプラッターや難解なサイコホラーじゃなくても、背筋をゾクッとさせることはできる──。

それが「初心者向けホラー映画」の魅力です。

シンプルな設定で分かりやすく、怖さもほどよい。ホラーに慣れていない人でも楽しめる作品は、実はたくさんあります。

今回は古典から最新作まで、“怖すぎないけどしっかり面白い”おすすめホラー映画を一挙にご紹介。
心臓に悪い絶叫系から、思わず考えさせられる社会派ホラーまで、幅広いラインナップでまとめました。

ホラーの世界へようこそ──第一歩を踏み出すのに、これ以上ない入門書です。

初心者向けホラー映画おすすめ｜怖すぎない＆観やすい名作まとめ

タイトル	ジャンル	怖さ
シックス・センス	サスペンス・心霊
ハッピー・デス・デイ	ループ・コメディ
ザ・スイッチ	スラッシャー・コメディ
タッカーとデイル 史上最悪についてないヤツら	コメディ・スラッシャー
ライト／オフ	心霊・暗闇
ドント・ブリーズ	サスペンス・侵入
シャイニング	サイコ・古典
ゾンビ	ゾンビ・クラシック
13日の金曜日	スラッシャー
悪魔のいけにえ	スラッシャー・クラシック
ミザリー	サイコ・監禁
スクリーム	スラッシャー・メタ
IT／イット “それ”が見えたら、終わり。	モンスター・青春
ゲット・アウト	社会派・心理
アス	スリラー・社会派
イット・フォローズ	心理・不条理
クワイエット・プレイス	サバイバル・怪物
NOPE／ノープ	SＦ・スリラー
サイン	宇宙人・スリラー
ザ・メニュー	サスペンス・風刺
LAMB／ラム	民話・不条理
M3GAN／ミーガン	AI・人形
ノック 終末の訪問者	終末・心理ホラー
インシディアス	心霊・アストラル
死霊館	心霊・実話系
事故物件 恐い間取り	心霊・邦画
仄暗い水の底から	Jホラー・親子
リング	呪い・Jホラー
残穢【ざんえ】	Jホラー・怪談
新感染 ファイナル・エクスプレス	ゾンビ・韓国
ミスト	モンスター・絶望
パラノーマル・アクティビティ	モキュメンタリー
パラサイト 半地下の家族	社会派・スリラー

シックス・センス

公開年	制作国	上映時間
1999年	アメリカ	107分

映画紹介：
「怖いよりも“切ない”」── ホラーが苦手な人の心にこそ刺さるのが『シックス・センス』。M・ナイト・シャマラン監督が、心霊現象を用いたヒューマンドラマとして物語を紡ぎ、観る者を静かに追い詰めます。少年コールの「ぼく、死んだ人が見えるんだ」という告白。その一言から、心理カウンセラー（ブルース・ウィリス）が、見えない恐怖と向き合う“寄り添い”の物語へと踏み出していきます。

本作の怖さはジャンプスケアではなく、気配と空気の密度でじわじわ迫るタイプ。暗がりの廊下、冷たい息、ふと揺らぐ視線……。小さな兆しが積み重なり、気づけば胸の奥がきゅっと締め付けられている。その体験が、後半の大きなカタルシスに直結します。

ハーレイ・ジョエル・オスメントの名演は今見ても圧巻。恐怖に怯えるだけではなく、傷ついた他者を理解しようとする“勇気”が物語を動かします。ホラーでありながら、鑑賞後にそっと人に優しくなれる──そんな稀有な一本です。

初めてのホラー入門に最適。ネタバレ厳禁の名ラストまで、たっぷりと“良質な怖さ”を味わってください。

ハッピー・デス・デイ

公開年	制作国	上映時間
2017年	アメリカ	96分

映画紹介：
誕生日の朝に目覚め、夜には仮面の殺人鬼に襲われ、そしてまた同じ朝に戻る──。『ハッピー・デス・デイ』は、ホラー版「タイムループもの」として一躍話題となった作品です。恐怖とユーモアを絶妙にブレンドし、「怖いけど笑える」不思議なテンションが初心者にも心地よく響きます。

主人公は大学生のツリー。高慢で自己中心的だった彼女は、何度も同じ一日を繰り返す中で、人間として成長していく姿を見せます。スラッシャーの枠を超え、青春ドラマのようなカタルシスがあるのも大きな魅力です。

もちろん殺人鬼との対決や、ループを抜け出すための謎解き要素もしっかり。テンポが良く、グロ描写も控えめなので、ホラー初心者が「怖い！」を楽しみつつ最後まで安心して観られる一作になっています。

気軽に観られるエンタメ性と、何度もリピートしたくなる中毒性。入門編ホラーとしてまさに最適です。

ザ・スイッチ

公開年	制作国	上映時間
2020年	アメリカ	102分

映画紹介：
殺人鬼と女子高生の身体が入れ替わったら──？『ザ・スイッチ』は、ホラーとコメディを融合させた斬新なスラッシャー映画です。ベースは典型的な殺人鬼ものですが、入れ替わり設定を活かして笑いと恐怖を同時に味わえるユニークな一本に仕上がっています。

平凡で冴えない女子高生ミリーが、ある日突然「ブッチャー」と呼ばれる連続殺人鬼と身体を交換されてしまう。殺人鬼の中身が入った女子高生が学校を歩き回り、逆にミリーは凶悪な大男の身体で逃げ惑う──このギャップが最大の見どころです。

スラッシャー映画らしい血みどろの惨劇もありつつ、キャラクターの魅力とテンポの良さで重さを感じさせない。むしろポップに楽しめるので、「ホラーは怖いけどちょっと気になる」という初心者でも挑戦しやすい作品です。

殺人鬼×女子高生というミスマッチが生む笑いとスリル。ホラー入門の入り口にぴったりな快作です。

タッカーとデイル 史上最悪についてないヤツら

公開年	制作国	上映時間
2010年	カナダ／アメリカ	89分

映画紹介：
「田舎のオジサン＝殺人鬼」というホラーの定番を、まるごとひっくり返した傑作コメディホラー。それが『タッカーとデイル 史上最悪についてないヤツら』です。観客が知っている“スラッシャー映画あるある”を逆手に取り、笑いと勘違いが連鎖していく新感覚のホラー体験を提供してくれます。

不器用で心優しいタッカーとデイルの二人組。湖畔の山小屋で休暇を過ごすつもりが、大学生グループから「殺人鬼」と誤解され、次々と起こる不幸な事故で悲惨な状況に…。普通のスラッシャーでは恐怖の象徴となる存在が、ここでは“気のいいおっちゃん”というギャップが最高です。

血しぶきは飛ぶものの、基本的にはコミカルな展開なので重苦しさはなし。むしろ「ホラー映画の定番を知っている人ほど笑える」つくりになっています。ホラー入門の肩慣らしとして観やすく、同時にホラーの文法を学べる一本です。

“怖さよりも笑い”が先行する、ユニークなホラー・コメディ。ホラー初心者でも安心して楽しめます。

ライト／オフ

公開年	制作国	上映時間
2016年	アメリカ	81分

映画紹介：
「電気を消したら、そこに“何か”がいる」──。シンプルなアイデアで世界中を震え上がらせたのが『ライト／オフ』です。YouTube発の短編ホラーを長編化した本作は、“暗闇の恐怖”を真正面から描いた入門向けホラーとして大ヒットしました。

主人公レベッカは、幼い弟が「電気を消すと女が現れる」と怯えるのをきっかけに、母親の過去に潜む恐怖と対峙することになります。明かりをつければ消える、でも暗くなればすぐそこに──その単純さが観る者の本能を直撃するのです。

上映時間はわずか81分。無駄のない構成で、怖い場面が次々とやってくるので飽きる暇がありません。血まみれの描写は少なめで、ジャンプスケアを体験してみたい初心者にとっては格好の入門編といえるでしょう。

“暗闇が怖い”という誰もが持つ感覚を極限まで研ぎ澄ませた一作。観終えたあと、部屋の電気を消すのが怖くなるかもしれません。

ドント・ブリーズ

公開年	制作国	上映時間
2016年	アメリカ	88分

映画紹介：
「音を立てたら、終わり」。そのルールだけで観客を釘付けにするのが『ドント・ブリーズ』です。舞台はデトロイトの荒廃した住宅街。金持ちの老人の家に盗みに入った若者たちが遭遇するのは、盲目だが圧倒的な聴覚を持つ元軍人でした。

彼の家はただの“金持ちの屋敷”ではなく、地下には恐るべき秘密が隠されている──。序盤のサスペンスから一気に緊張感が高まり、「息を殺して観る」という体験を与えてくれるのが本作最大の魅力です。

スラッシャーのように派手な血しぶきは少なく、怖さの中心は極限の緊張感。暗闇に潜み、音を立てないよう必死に逃げる若者たちの姿に、観る者も同じく息を止めてしまうはずです。

わずか88分というコンパクトさも初心者向け。シンプルな設定と極限状況のスリルが詰まった、ホラー入門にうってつけの一本です。

シャイニング

公開年	制作国	上映時間
1980年	アメリカ／イギリス	146分

映画紹介：
雪山のホテルで父が狂気に蝕まれていく──。『シャイニング』は、スタンリー・キューブリック監督がスティーヴン・キング原作を映像化した、ホラー映画史に残る金字塔です。恐怖の源は怪物ではなく、追い詰められた人間そのもの。観る者はじわじわと張りつめる緊張の中に閉じ込められます。

冬季閉鎖されたホテルで管理人として滞在する一家。だが父ジャックは孤立と不気味な霊の影響で精神を崩壊させ、家族に牙をむく存在へと変貌していきます。名シーン「Here’s Johnny!」はホラー映画を超えて映画史全体に刻まれています。

不穏なカメラワーク、空間を歪ませるような美術、そしてジャック・ニコルソンの鬼気迫る演技。単なるホラーの枠を超え、人間の狂気と孤独を描いた心理スリラーとして圧倒的な存在感を放っています。

怖さだけでなく「映画芸術」としても評価が高い本作。ホラー初心者にとってはやや重厚ですが、必ず観る価値がある一本です。

ゾンビ

公開年	制作国	上映時間
1978年	アメリカ／イタリア	127分

映画紹介：
ゾンビ映画を語る上で避けて通れないのがジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』（原題：Dawn of the Dead）。ショッピングモールを舞台にした本作は、単なる人食いパニックを超えて、消費社会を風刺した社会派ホラーとして世界的に高く評価されています。

生存者たちがモールに立てこもり、次々に押し寄せるゾンビと対峙する姿は迫力満点。しかし本当に恐ろしいのはゾンビだけではなく、極限状況で人間が見せるエゴや暴力性です。この二重構造こそが名作たる所以といえるでしょう。

特殊メイクは当時としては画期的で、血のりやスプラッター表現も健在。とはいえ展開はしっかりドラマ性を備えているため、初心者でも“ただのグロ映画”として片付けられない深みを感じられます。

ゾンビ映画の金字塔にして、多くの後続作のルーツ。ホラーを知る第一歩として外せない一作です。

13日の金曜日

公開年	制作国	上映時間
1980年	アメリカ	95分

映画紹介：
ホッケーマスクの殺人鬼・ジェイソンの代名詞として知られるシリーズの原点。それが『13日の金曜日』です。第1作ではまだ仮面をかぶったジェイソンは登場せず、母親による連続殺人が描かれますが、スラッシャー映画の王道を確立した重要作として語り継がれています。

舞台はクリスタル・レイクのサマーキャンプ。復活したキャンプ場に次々と若者が集まるものの、謎の殺人鬼によりひとり、またひとりと命を落としていきます。森と湖という閉ざされた空間が、不安をいや増しにさせます。

血のりたっぷりの殺害シーンはスラッシャーらしさ満点ですが、全体の怖さはほどほどで、入門として“定番の怖さ”を体験できる作品です。特にラストシーンは映画史に残る衝撃の一撃として有名。

シリーズは長く続きますが、まずは第1作を観て、ホラー文化の礎を感じてみるのがおすすめです。

悪魔のいけにえ

公開年	制作国	上映時間
1974年	アメリカ	83分

映画紹介：
ホラー映画の代名詞といえば『悪魔のいけにえ』（原題：The Texas Chain Saw Massacre）。低予算ながら圧倒的な緊張感と不穏さで、スラッシャー映画の原点にして頂点とされる一本です。血みどろの惨劇というイメージが強いですが、実際はほとんど流血描写がなく、観客の想像力を刺激する演出で恐怖を増幅させています。

旅の途中で立ち寄った若者たちが、郊外の農家に住む異常な一家と遭遇。チェーンソーを振り回す「レザーフェイス」の登場は、映画史に残る瞬間といえるでしょう。日常からわずかに外れただけで異常が潜むというリアルさが、観る者を震え上がらせます。

独特のドキュメンタリー風演出と、焼け付くようなテキサスの陽光の下で繰り広げられる地獄絵図。血が少なくてもここまで怖いのか、と驚くはずです。“恐怖の原点”を体感するには欠かせない名作です。

ホラー初心者にとっては勇気がいるかもしれませんが、ホラー史を語るなら必ず通るべき一本です。

ミザリー

公開年	制作国	上映時間
1990年	アメリカ	107分

映画紹介：
スティーヴン・キング原作のサイコスリラーの傑作が『ミザリー』です。事故で脚を負傷した小説家が、熱狂的なファンの女性に監禁されるというシンプルな物語ながら、人間の狂気そのものを恐怖の対象にした名作ホラーとして高く評価されています。

看護師アニーを演じたキャシー・ベイツは、本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞。優しさと狂気が紙一重で入れ替わる演技は圧巻で、観客に「人が一番怖い」という感覚を叩き込んできます。

グロテスクな描写は最小限ながら、ベッドの上で繰り広げられる攻防戦は息苦しいほどの緊張感。特に有名な“ハンマーのシーン”は、ホラー映画史に残る戦慄の瞬間です。

派手さはなくとも、心理的な恐怖の極致を描いた『ミザリー』。ホラー初心者にも強くおすすめできる一本です。

スクリーム

公開年	制作国	上映時間
1996年	アメリカ	111分

映画紹介：
ウェス・クレイヴン監督×脚本ケヴィン・ウィリアムソン。『スクリーム』は、ホラーの“お約束”をキャラクター自身が語りながら、それでもなお正攻法で怖がらせてくるメタ・スラッシャーの金字塔です。郊外の町で起こる連続殺人。電話の呼び出し音、どこかで軋む床、背後に迫る“ゴーストフェイス”――観客は笑いと緊張が交互に押し寄せるローラーコースターに放り込まれます。

オープニング数分で心拍数を一気に上げ、その後はティーンの機知に富んだ会話で緩急をつける巧さが光る。「処女は死なない」「酒を飲むと死ぬ」といった定番ルールを茶化しつつ、ラストに向けては容赦ない緊張感で攻め立てます。ホラーに慣れていない人でも、ユーモアとテンポの良さで最後まで走り切れるはず。

血しぶきはあるものの過激さは控えめ。何より魅力なのは、犯人当てのスリラー要素と、映画愛に満ちた引用の数々。“ホラーの入口”としても、“映画談義のネタ”としても美味しい一本です。

90年代以降のスラッシャーを復活させた歴史的快作。入門にして教科書、そして何度観ても新しい発見がある名作です。

IT／イット “それ”が見えたら、終わり。

公開年	制作国	上映時間
2017年	アメリカ	135分

映画紹介：
ホラー小説の帝王スティーヴン・キング原作。『IT／イット “それ”が見えたら、終わり。』は、ピエロの姿をした怪物ペニーワイズが子どもたちを恐怖に陥れる物語です。恐怖と友情、成長の物語が重なり合い、“ただのホラー”を超えた感動を与えてくれる一作でもあります。

舞台は田舎町デリー。行方不明事件が相次ぐ中、仲間たちは自分たちにしか見えない怪異と向き合い、町に潜む恐怖の正体に迫っていきます。ペニーワイズの笑顔はどこか不気味で、「子どもの恐怖心」を巧みに具現化しているのが特徴です。

ジャンプスケアやグロ描写はあるものの、決して過剰ではなく、むしろ友情や勇気のドラマ性が強調されています。『スタンド・バイ・ミー』を思わせる少年たちの冒険譚とホラーの融合は、幅広い層に響くバランスの取れた仕上がり。

恐怖を通じて仲間と成長していく姿は、観た後にじんわり胸に残る余韻を残します。ホラー初心者でも安心して楽しめる“青春ホラー”の決定版です。

ゲット・アウト

公開年	制作国	上映時間
2017年	アメリカ	104分

映画紹介：
アカデミー賞脚本賞を受賞し、社会派ホラーの代表格となった『ゲット・アウト』。本作は、ただ人を驚かせるだけでなく、現代社会の差別や偏見を鋭く突き刺すことで、ホラー映画の新たな可能性を切り開きました。

黒人青年クリスは、白人の恋人の実家を訪れることになります。しかし、彼女の家族は妙に親切すぎて不自然。やがて、屋敷の奥に潜む恐ろしい秘密に気づき、逃げ場のない恐怖に飲み込まれていきます。

本作の魅力は、表面的には穏やかな会話や日常の中に漂う違和感。その積み重ねが観客の心をじわじわと締め付け、やがて衝撃の展開へと導きます。「社会そのものがホラー」という視点は、ジャンルを超えて多くの人々に衝撃を与えました。

ショッキングでありながらも寓話的。観終わった後に考えさせられるテーマ性は、まさに“新時代のホラー”と呼ぶにふさわしい一作です。

アス

公開年	制作国	上映時間
2019年	アメリカ	116分

映画紹介：
『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督が放つ、さらに不気味で寓話的なホラーが『アス』です。本作は、「自分と同じ顔を持つ存在に襲われる」というシンプルながら強烈な恐怖を描き、観る者に強い不安を植え付けます。

家族旅行に訪れたリゾート地で、主人公一家の前に現れるのは、自分たちそっくりの“もう一つの家族”。彼らは無言のまま、凶器を手に執拗に襲いかかり、「自分が自分に殺される」という悪夢のような状況に観客を引きずり込みます。

本作は単なるスラッシャーではなく、社会や格差を象徴するメタファーに満ちています。赤いつなぎに手をつないで並ぶ群衆のイメージは強烈で、映像的にも記憶に焼きつくカットが連続します。

「もう一人の自分が最も怖い」という普遍的テーマを、寓話とエンタメの両面から見事に描ききった傑作。ホラー好きなら必見の一作です。

イット・フォローズ

公開年	制作国	上映時間
2014年	アメリカ	100分

映画紹介：
『イット・フォローズ』は、その斬新な設定で世界中のホラー映画ファンを震え上がらせた作品です。「一度関係を持つと、正体不明の何かが必ず追いかけてくる」というルールは、シンプルでありながら無限の恐怖を生み出します。

逃げても隠れても、ゆっくりと歩いて近づいてくる“それ”。誰の姿にもなれるため、次に現れるのが友人か、知らない人かすら分からない。常に背後を気にし続ける不安が、観客の心を掴んで離しません。

レトロで奇妙な雰囲気の映像と、不穏なシンセサウンドの音楽も秀逸。80年代ホラーを思わせるノスタルジーと、現代的な不安感が見事に融合しています。

「目に見えるのに、止められない恐怖」をここまで純化した作品は稀有。観終わったあと、街中で歩いてくる人が全員“それ”に見えてしまう──そんな後を引く怖さを持つ一作です。

クワイエット・プレイス

公開年	制作国	上映時間
2018年	アメリカ	90分

映画紹介：
「音を立てたら、即死。」――たった一行のキャッチコピーで全世界を震撼させたのが『クワイエット・プレイス』です。音に反応する“何か”に支配された世界で、家族が声も出せない極限のサバイバルを強いられます。

物語の中心は田舎の一軒家で暮らす一家。父母と子どもたちは手話で会話し、砂を敷いて足音を消し、食器も布で覆うなど、徹底して「音を消す」日常を送ります。その緊張感は、観客にまで「咳払いもできない」息苦しさを与えます。

本作はホラーでありながら、同時に家族愛の物語としても機能しています。音を出すことが禁じられた世界で、子どもを育て、命をつなぐ――その尊さと恐怖が表裏一体となり、ただのモンスター映画を超えた感動を呼びます。

演出・主演を務めたジョン・クラシンスキーと、母親を演じたエミリー・ブラントの演技も圧巻。「静寂」がこれほど怖く、美しい映画は他にありません。

NOPE／ノープ

公開年	制作国	上映時間
2022年	アメリカ	131分

映画紹介：
『NOPE／ノープ』は、『ゲット・アウト』『アス』で注目を集めたジョーダン・ピール監督が手がけるSFホラー。カリフォルニアの片田舎を舞台に、兄妹が“空に潜む何か”と対峙する物語です。UFOのようでUFOではない存在をめぐる展開は、従来のエイリアン映画とは一線を画します。

馬牧場を営む兄妹が、不可解な現象に巻き込まれていく中で浮かび上がるのは、「見世物」としての恐怖。観る者に恐怖を与えるのは怪物そのものではなく、それを「見る」人間の欲望と好奇心であるという、メタ的な視点が鮮烈です。

広大な空を使った映像表現も圧巻。昼の青空がこれほど不気味に感じられる映画は他にありません。未知の存在に対する恐怖と畏怖を、空間スケールを活かして描き切っています。

ただの“宇宙人ホラー”ではなく、ハリウッドや娯楽産業そのものへの批評性を内包した作品。恐怖とスリルに加えて、鑑賞後に深く考えさせられる名作です。

サイン

公開年	制作国	上映時間
2002年	アメリカ	106分

映画紹介：
ミステリー演出の名手・M・ナイト・シャマラン監督によるSFスリラー『サイン』は、“見せない怖さ”を極めた異色の侵略系ホラー。派手な映像がなくても、これだけ緊張感を生み出せるのか…と驚かされる一本です。

舞台はアメリカの田舎町。ある日、畑に突如現れた巨大なミステリーサークルをきっかけに、じわじわと忍び寄る“何か”の存在が家族を追い詰めていきます。異常気象、ペットの異変、報道のざわつき…日常が少しずつ崩れていく怖さがたまりません。

正体を見せるのは終盤のみ。それまでの大半は家族のやりとりや家の中だけで展開するのに、観ている側の不安感がどんどん膨らんでいく。ホラー初心者でも観られる、知的で静かな緊張型スリラーです。

「何かが来ている」という感覚だけでここまで怖くできる──恐怖とは、“想像”の中にあると気づかされる作品です。

ザ・メニュー

公開年	制作国	上映時間
2022年	アメリカ	107分

映画紹介：
『ザ・メニュー』は、グルメ映画の体裁を借りた異色のホラー・スリラー。孤島の超高級レストランに集められたセレブ客たちが、一皿ごとに暴かれる秘密と悪意に直面していきます。料理の美しさと恐怖のギャップが強烈で、観客を最後まで緊張させ続けます。

登場する料理はどれも芸術的で美しいのに、その裏にあるのは皮肉と残酷さ。シェフが仕掛ける「コース」は、食べる者の罪と偽善を暴き出すための演出であり、単なる食事ではありません。食と暴力をリンクさせた構成は、グルメ映画の常識を覆します。

レイフ・ファインズ演じるカリスマシェフの狂気的な存在感は圧巻。冷静かつ容赦ない視線で、観客をも裁かれている気分にさせます。さらに、観客が共感できる立場としてアニャ・テイラー＝ジョイが登場し、物語を引き締めます。

「食べる」という日常的な行為をこれほど不気味に描いた映画は稀。食文化や消費社会を風刺する鋭さと、極上のスリルが詰まった知的ホラーです。

LAMB／ラム

公開年	制作国	上映時間
2021年	アイスランド・スウェーデン・ポーランド	106分

映画紹介：
『LAMB／ラム』は、北欧の静かな田舎を舞台にした異色ホラー。羊飼い夫婦が発見したのは、人間と羊のあいだに生まれたかのような奇妙な存在──彼らは「アダ」と名付け、我が子のように育て始めます。しかしその幸福は、自然の摂理と人間の欲望がぶつかり合う瞬間に、崩れ去っていきます。

本作の最大の魅力は、圧倒的なアイスランドの大自然。荒涼とした風景と沈黙が、ただそこにいるだけで不安を煽り、人間が本来踏み込んではならない領域を示唆します。派手な演出はないのに、じわじわと心を蝕む不穏さが漂います。

「家族」「母性」「喪失」といったテーマが繊細に絡み合い、ホラーでありながらどこか切なくも美しい物語に仕上がっています。ノオミ・ラパスの演技が胸を打ち、観客は彼女と共に幸福と恐怖を味わうことになるでしょう。

北欧ホラーらしい寓話性と神話的な雰囲気に満ちた本作は、単なる怪奇現象ではなく「人間の業」を描いた寓話的ホラーとして強烈な印象を残します。

M3GAN／ミーガン

公開年	制作国	上映時間
2022年	アメリカ	102分

映画紹介：
『M3GAN／ミーガン』は、AIとホラーが融合した新世代のサイコ・スリラー。天才エンジニアが開発した最新型AI人形「M3GAN」は、孤独な少女の友達として設計されました。しかし、その「守る」という使命が次第に暴走し、周囲を恐怖に陥れていきます。

完璧に見える存在が徐々に壊れていく恐怖は、古典的な「人形ホラー」の伝統を継承しつつも、現代社会のAI依存やテクノロジーの危うさを反映させています。無機質な笑みと不自然なダンスは、観る者に強烈な不気味さを植え付けます。

暴力描写はそこまで過激ではありませんが、その分「AIが人間をどう理解するか」という倫理的恐怖が際立ちます。観客は「もし自分の生活にM3GANがいたら」と想像せずにはいられません。

『チャイルド・プレイ』や『アナベル』に連なる人形ホラーでありながら、デジタル時代の不安を描き出した新たな怪物。ホラー初心者でも楽しみやすい一本です。

ノック 終末の訪問者

公開年	制作国	上映時間
2023年	アメリカ	100分

映画紹介：
一組の家族が休暇で訪れた山奥のコテージ。そこでノックとともに現れたのは、見知らぬ4人の訪問者──そして彼らが語るのは、「この家族のうち1人が死ななければ、世界は終わる」という選択。極限の心理戦が始まる終末サスペンスホラー、それが『ノック 終末の訪問者』です。

M・ナイト・シャマラン監督らしく、派手な恐怖演出よりも、疑念と信念の揺らぎをじわじわと描いていく構成が秀逸。誰が正しいのか、そもそも本当に世界は終わるのか…。視聴者までもが葛藤に巻き込まれていきます。

ホラー要素は控えめながら、“選択”の重みと静かな緊張感が最後まで張り詰めたまま進行。過激な描写が少ないため、ホラー初心者にも手が出しやすいタイプの作品です。

“終末”とは何を意味するのか──人間ドラマ×神話的スケールが融合した、静かながら深く刺さる一本です。

インシディアス

公開年	制作国	上映時間
2010年	アメリカ	103分

映画紹介：
『インシディアス』は、“家の中に潜む恐怖”を徹底的に描いた現代心霊ホラーの傑作。監督は『ソウ』『死霊館』で知られるジェームズ・ワン。低予算ながら巧みな演出で、全世界に強烈な恐怖を植え付けました。

新しい家に引っ越した家族を襲うのは、不可解な現象と正体不明の“何か”。息子が原因不明の昏睡状態に陥ったことから、家の中に潜む存在が次第に明らかになっていきます。観客を不意打ちするジャンプスケアの数々は、心臓に悪いレベル。

本作の最大の特徴は、霊的な次元「アストラル界」に踏み込んでいく点。単なるポルターガイスト現象を超え、異世界の悪霊に囚われる恐怖が描かれます。赤い顔の悪魔は、一度見たら忘れられないトラウマ級ビジュアルです。

派手な血やゴア描写はなくても、演出だけで観客を震え上がらせる力を持つ作品。ホラー初心者でも「怖い体験」を存分に味わえる一本です。

死霊館

公開年	制作国	上映時間
2013年	アメリカ	112分

映画紹介：
『死霊館』は、実在の心霊研究家エド＆ロレイン・ウォーレン夫妻の体験を基にしたホラー映画。ジェームズ・ワン監督が手掛け、“現代ホラーの金字塔”として名高い作品です。シリーズ化され、スピンオフも多数生まれるなど、一大フランチャイズの起点となりました。

舞台は1970年代のアメリカ。新居に引っ越した一家が次々と怪現象に襲われます。家具が動き、子どもたちが何かに怯え、夜な夜な不可解な音が響く…。やがてその現象の背後には、強力な悪霊の存在が潜んでいることが明らかに。

本作は血やゴア描写に頼らず、演出と構図、そして役者の演技で恐怖を積み上げます。中でも「クロゼットのシーン」や「ベッド下を覗くシーン」は、観客の記憶に強烈に残る恐怖演出です。

ただ怖いだけでなく、ウォーレン夫妻の人間味や家族愛が描かれることで、“心に響く恐怖”となっているのも大きな魅力です。シリーズを通して観ると、より深く恐怖と感動を味わえるでしょう。

事故物件 恐い間取り

公開年	制作国	上映時間
2020年	日本	111分

映画紹介：
松原タニシの実体験をもとにしたベストセラー怪談エッセイを映画化した『事故物件 恐い間取り』。亀梨和也主演で公開され、「住んではいけない部屋」の恐怖をリアルに描き出しました。日常に潜む不気味さが、観客の想像力を強烈に刺激します。

売れない芸人が“事故物件に住む”という企画を始めたことから物語は展開。最初は小さな物音や不可解な影が見える程度ですが、次第に取り返しのつかない怪異が頻発するようになります。実際の体験談をベースにしているからこそ、どこかドキュメンタリーのような生々しさが漂います。

特殊効果や派手な演出よりも、「本当にありそう」な恐怖が最大の武器。エンタメ的な見やすさを保ちながらも、最後には観る者に「もし自分の部屋が事故物件だったら…」という悪夢のような想像を植え付けます。

日本独特の不気味な空気と、実話ベースの説得力。まさにJホラーの現代版ともいえる一作です。

仄暗い水の底から

公開年	制作国	上映時間
2002年	日本	101分

映画紹介：
鈴木光司の短編を原作に、「水」と「母子の絆」をテーマに描かれた国産ホラーの傑作が『仄暗い水の底から』です。『リング』の中田秀夫監督が手掛け、湿った空気感と心を締め付けるストーリーで観客を恐怖と涙へと誘います。

離婚調停中の母と幼い娘が引っ越したマンションには、天井からの水漏れや、不気味な少女の影が現れるようになります。単なる心霊現象ではなく、親子の愛情と犠牲が深く関わっている点が本作の大きな魅力です。

ホラーとしての恐怖はもちろん、最後には切ない余韻が観る者の胸を打ちます。そのため「怖さ」と「感動」が両立した稀有なホラー作品として評価されており、初心者にも挑戦しやすい一本です。

海外でもリメイクされましたが、湿度のある日本独自の恐怖と情緒はオリジナル版ならでは。じわじわと染み込む怖さを味わいたい人におすすめです。

リング

公開年	制作国	上映時間
1998年	日本	95分

映画紹介：
「そのビデオを観た者は、1週間後に死ぬ」──このキャッチコピーを知らない日本人はいない。『リング』はJホラーの金字塔にして、世界に“貞子”という恐怖の象徴を知らしめた歴史的ホラーです。

呪いのビデオという都市伝説的モチーフ、そして何気ない日常の中で忍び寄る死の気配。ジメッとした不安感や画面の湿度まで伝わってくるような演出は、洋ホラーでは味わえない独特の恐怖体験をもたらします。

グロ描写はほとんどなく、静かで淡々としているのにとにかく怖い。“見せない怖さ”“間の怖さ”を突き詰めた美学が詰まっています。ホラー初心者にはちょっと勇気がいるかもしれませんが、避けては通れない名作です。

これが怖く感じたなら──あなたは立派なホラー映画ファンの第一歩です。

残穢【ざんえ】 －住んではいけない部屋－

公開年	制作国	上映時間
2016年	日本	107分

映画紹介：
小野不由美のホラー小説を実写化した『残穢【ざんえ】』は、「音」から始まる恐怖を追いかける異色の心霊映画です。部屋の中に響く不気味な“音”をきっかけに、主人公たちは住人の怪異体験をたどり、過去へとさかのぼる調査に巻き込まれていきます。

他のホラー作品のように突然驚かせる演出は少なく、代わりに「なぜこんな現象が起きるのか？」という謎解きを重視。点と点がつながり、恐怖の連鎖が見えてきたときの不気味さは格別です。

淡々と進む調査劇の中で、少しずつ積み重なっていく恐怖。観る者はまるで自分も調査に参加しているかのようなリアリティを感じます。ラストにかけて明かされる因果の連鎖は、ぞっとすると同時に背筋を凍らせます。

派手さはありませんが、“静かな恐怖”を極めた知的なホラーを求める方にぴったりの一作です。

新感染 ファイナル・エクスプレス

公開年	制作国	上映時間
2016年	韓国	118分

映画紹介：
高速鉄道という閉ざされた空間を舞台に、ノンストップで展開するゾンビパニックの傑作が『新感染 ファイナル・エクスプレス』です。韓国映画らしい濃厚な人間ドラマと、息をつく暇もないサバイバル描写が融合し、世界的に高く評価されました。

ソウル発・釜山行きのKTXに乗り合わせた父娘、妊婦とその夫、高校生カップルらが、突如として広がるゾンビ感染に巻き込まれます。狭い車内での攻防は圧倒的な緊迫感を生み出し、“逃げ場のない恐怖”をリアルに体感させます。

アクションやホラーのスリルだけでなく、家族の絆や自己犠牲といった感動的な要素も大きな魅力。特にラストに訪れる父娘の別れのシーンは、ホラーであることを忘れるほど切なく胸を打ちます。

ゾンビ映画としての完成度はもちろん、エンタメ性とヒューマンドラマを両立させた奇跡の一本。ホラー初心者からファンまで幅広くおすすめできる作品です。

ミスト

公開年	制作国	上映時間
2007年	アメリカ	126分

映画紹介：
スティーヴン・キング原作の『ミスト』は、絶望と人間の本性を描き切った衝撃のモンスター・ホラーです。突如町を覆った濃霧の中に潜む“何か”と、人々が閉じ込められたスーパーマーケット内での狂気が交錯し、観客を最後まで息苦しい緊張感にさらします。

霧の外にいるのは恐ろしい怪物たち。しかし、より恐ろしいのは極限状況に追い込まれた人間の姿です。理性を失い、宗教や恐怖に支配されていく群衆の心理描写は、怪物以上にリアルな恐怖を突きつけます。

そして伝説的とまで言われるラスト。希望を信じた主人公を待ち受ける結末は、「映画史上最も救いのないラスト」として語り継がれる衝撃の一撃です。見終わった後、心に重苦しい霧が残ることは間違いありません。

モンスター・パニックとしてのスリルと、人間ドラマの恐怖が融合した傑作。ただ怖いだけでなく、心をえぐる深いテーマ性が、今なお語り継がれる理由です。

パラノーマル・アクティビティ

公開年	制作国	上映時間
2007年	アメリカ	86分

映画紹介：
低予算ながら世界を震撼させたモキュメンタリー・ホラーの金字塔『パラノーマル・アクティビティ』。平凡なカップルの自宅に設置された固定カメラが、日常に潜む“目に見えない恐怖”を克明に映し出していきます。

冒頭は何も起こらない日常映像が続きますが、深夜になると小さな異変が発生。ドアのわずかな動き、足音、影…。わずかな“揺らぎ”が積み重なることで、観客の恐怖は指数関数的に膨れ上がるのです。

次第にエスカレートする怪奇現象は、物理的な脅威から精神的支配へと変化し、逃げ場のない絶望を演出。観客自身が監視者となることで、「見てはいけないものを見ている」背徳感と恐怖が味わえます。

シンプルながら革新的。“見えないもの”を最大限に恐ろしくする演出は、後続のホラー映画に多大な影響を与えました。

パラサイト 半地下の家族

公開年	制作国	上映時間
2019年	韓国	132分

映画紹介：
カンヌ映画祭でパルムドール、さらにアカデミー賞作品賞まで獲得した世界的傑作『パラサイト 半地下の家族』。一見すると社会派ドラマのようでありながら、極限のサスペンスと恐怖を孕んだ作品としても評価されています。

物語は、半地下に暮らす貧しい一家が富裕層の家庭に入り込み、次第に生活の基盤を広げていくところから始まります。しかし、屋敷の地下に隠された“秘密”が発覚することで、人間同士の欲望と恐怖が交錯する悪夢へと転じていきます。

本作が恐ろしいのは、怪物や幽霊が登場するからではありません。人間そのものが持つ残酷さと格差社会の闇が、まるでホラーのような緊張感を生み出しているのです。笑いと皮肉に満ちた前半から、予測不能の暴力へと雪崩れ込む後半の落差は、観客に強烈な衝撃を残します。

格差社会のリアルを描きながらも、ホラー映画としての“異常な緊張感”を備えた唯一無二の傑作。社会派とホラーの境界を揺さぶる作品として必見です。

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まとめ｜ホラーの入り口は、楽しくて怖すぎない作品から

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「ホラーは怖いだけじゃない」。この記事で紹介した10本は、そのことをしっかり教えてくれる名作ばかりです。

音のない恐怖、心をえぐるサイコスリラー、ちょっと笑えるループ地獄、じんわり泣ける心霊ドラマ──ホラー初心者でも楽しめる“入口”の広さを、きっと実感してもらえたはず。

怖いだけじゃない、でもちゃんとゾクッとくる。そんなバランスの取れた作品から、自分に合ったホラーの扉を開けてみてください。

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