視界が揺れる。息が詰まる。叫び声がカメラの奥で響き、何が起きているのか誰にもわからない──。
それが「REC/レック シリーズ」の恐怖です。
スペイン発の本作は、テレビクルーが足を踏み入れた“封鎖されたアパート”から始まる実録風ホラー。ゾンビとも違う、悪魔とも言い切れない存在が、密室で人間の理性を削り取っていきます。
今回はそんな「REC/レック」シリーズ4作を時系列順で完全ガイド。
さらに、ハリウッドリメイクの「クアランティン」シリーズも別枠で紹介。
実録風ホラーの金字塔、その全貌を紐解きます。
これは、カメラに刻まれた本物の“地獄”です──。
・REC/レック シリーズを初めて観る人、見る順番に迷っている人
・実録・POV系ホラー、ファウンド・フッテージ作品が好きな人
・クアランティン含め、派生・関連作もチェックしたいホラーファン

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REC/レック 映画 ホラー シリーズ全4作|時系列で徹底紹介

タイトル | ジャンル | 怖さ |
---|---|---|
REC/レック | ファウンド・フッテージ | |
REC/レック2 | 悪魔・感染ホラー | |
REC/レック3 ジェネシス | 結婚式・スプラッター | |
REC/レック4 ワールドエンド | 封鎖・終末ホラー |
REC/レック

公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2008年6月14日 | スペイン | 77分 |
映画紹介:
テレビレポーターが何気なく訪れたアパートが、“地獄”への入り口だった──。『REC/レック』は、スペイン発のファウンド・フッテージホラーの傑作として世界中の恐怖を塗り替えた1本です。
深夜の消防署に密着取材に訪れた女性記者アンヘラとカメラクルー。通報を受けて消防士とともに向かった古びたアパートで、彼らは想像を絶する“異常”と遭遇します。カメラだけがすべてを記録し、観客はその惨劇を“当事者目線”で目撃することになるのです。
最初は騒動に過ぎなかったものが、次第に“感染”の恐怖へと変化し、やがて人間の理解を超えた恐怖へと進化していく構成は圧巻。密室・感染・悪魔的存在という3重の恐怖が、手ブレ映像によってリアルすぎるほどの没入感を生み出します。
静寂の中で軋む床、遠くで鳴る悲鳴、夜のアパートに響く自分の心音──。『REC/レック』はただのゾンビ映画ではありません。“カメラが見た悪夢”として、ホラー史に刻まれる一作です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:ファウンド・フッテージ
- 一言ポイント:「何も見えない“暗闇”が、こんなにも怖いとは思わなかった」
音と気配だけでゾクゾクする。ラスト15分は本当に心臓に悪い…!
カメラ視点だからこその臨場感がすごい。自分が閉じ込められてるみたい。
ただのゾンビじゃないってところが怖さ倍増。スペインホラー侮れない。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
---|---|---|
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REC/レック2

公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2009年10月24日 | スペイン | 85分 |
映画紹介:
前作の“その直後”を描く続編『REC/レック2』は、感染ホラーから悪魔的恐怖へとジャンルを変貌させた意欲作です。アパートはまだ封鎖されたまま。新たに投入された特殊部隊のヘルメットカメラが、さらなる惨劇を記録します。
彼らの任務は「生存者の捜索と感染源の確保」。しかしそこに同行した“保健省の男”の正体は思いもよらぬもの。ウイルスではなく悪魔憑きのような超常的存在が関わっていることが次第に明らかになっていきます。
前作同様のPOV(主観カメラ)演出を踏襲しながらも、視点の切り替え・複数人カメラ・アクション要素の強化でスピード感と恐怖の幅が格段にアップ。前作よりも“戦うホラー”の色が濃くなり、アパート内での攻防戦は緊張感に満ちています。
感染症パニックとして見せていた恐怖の裏に、宗教的・悪魔的な根源があったという事実が判明することで、シリーズ全体の方向性が一気に変わります。単なる続編ではなく、REC神話の始まりとも言える一作です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:悪魔・感染ホラー
- 一言ポイント:「この“感染”は、医学じゃ説明できない──」
前作の謎が一気に深掘りされてて興奮。まさかこんな展開になるとは…
POVのままアクションもホラーもレベルアップしててすごい臨場感!
ただのゾンビ感染じゃなくて“悪魔”系になってくるのが怖すぎる…
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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REC/レック3 ジェネシス

公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2012年4月28日 | スペイン | 80分 |
映画紹介:
舞台はアパートではなく、幸せいっぱいの結婚式──だが、血の宴が始まる。『REC/レック3 ジェネシス』は、シリーズの中でも異色の立ち位置にある、前日譚かつスプラッター色の強い一作です。
結婚式の最中、新郎側の親戚が体調不良で豹変。突如として感染が広がり、招待客たちは次々と血祭りに。カメラ視点は冒頭のみで、途中から通常の映画的カットに切り替わるため、前2作とは大きく雰囲気が異なります。
新婦クララのウェディングドレス姿のままチェーンソーを振り回すシーンなど、ゴア描写やB級パニックの魅力を全面に押し出した作風は、良くも悪くも賛否両論。しかし“感染の起源”を示唆する小ネタも含まれており、シリーズ全体の世界観に広がりをもたせています。
本作はシリアスな恐怖よりも、ホラー×バイオレンス×ブラックユーモアなテイストを楽しむための作品。グロ耐性がある方なら、RECの新しい一面としてぜひ味わっておきたい異端の1本です。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:結婚式・スプラッター
- 一言ポイント:「花嫁が最強すぎる。血まみれウェディングホラー爆誕!」
これREC!?ってなるけど、これはこれで好き。めちゃくちゃ血が出る!
最初のビデオ撮影パートが地味に怖い。ホームビデオのリアルさある。
クララ強すぎ問題。最後の展開はちょっと泣きそうになった。
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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REC/レック4 ワールドエンド

公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2015年1月31日 | スペイン | 95分 |
映画紹介:
舞台は封鎖されたアパートから、孤立した洋上の巨大船へ──。『REC/レック4 ワールドエンド』は、シリーズ完結編として第1作の主人公アンヘラが再び登場し、感染の真相に迫るSFサバイバルホラーです。
アパートでの惨劇から救出されたアンヘラは、洋上に浮かぶ研究船で隔離・観察されることに。しかし、船内で再び感染が拡大。今度は逃げ場のない“海の密室”が舞台となり、極限状態のサバイバルが繰り広げられます。
本作は前作の異色路線から一転し、再びシリアスで緊迫感のあるホラーへ回帰。ただし、POV形式は廃され、通常の映画撮影スタイルになっています。感染源にまつわる衝撃の事実も明かされ、シリーズ全体を締めくくる重要な一作です。
ゾンビ・悪魔・感染と多面的に進化してきたRECシリーズ。そのラストにふさわしく、人間の理性と本能が激突する閉鎖空間ホラーとして仕上がっています。アンヘラの運命を、最後まで見届けてください。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:封鎖・終末ホラー
- 一言ポイント:「海のど真ん中で感染爆発…もう、どこにも逃げ場がない」
ついにアンヘラが帰ってきた!最初から最後まで息つく暇なし
POVじゃなくなっても緊張感キープしてるのがすごい。音響も怖い
研究所×ゾンビってベタだけど、海上という設定が効いてた
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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REC:レック/ザ・クアランティン

公開年 | 制作国 | 上映時間 |
---|---|---|
2008年10月10日 | アメリカ | 89分 |
映画紹介:
『REC/レック』のアメリカリメイク版として製作された『REC:レック/ザ・クアランティン』は、言語も文化も超えて“恐怖の本質”を再構築した一本。オリジナルに忠実なストーリー展開ながら、ハリウッドならではの演出も加わったリアルパニックホラーです。
深夜のテレビ取材に同行していたレポーター、アンジェラとカメラマン。彼らが消防隊と共に向かったアパートは、正体不明の感染症が蔓延し、完全封鎖された“生ける墓場”と化していました。カメラが捉えるのは、次々と凶暴化する住民と、生存者の絶叫。
ストーリーや構図は原作の『REC』をほぼ踏襲していますが、俳優の演技や画面の明るさ、編集のテンポなどがより“アメリカ映画らしく”調整されており、初見の人には非常に入りやすい作品です。
原作を知っていても、「どこか違う」演出が生む微妙な不安感があり、リメイクとしてだけでなく、独立した恐怖映画としても成立しています。ハリウッド流の実録ホラーに触れてみたい人におすすめ。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:ファウンド・フッテージ
- 一言ポイント:「知ってる展開なのに怖い。アメリカ版RECの完成度に驚いた」
英語版だから観やすいし、REC未見でも怖さがダイレクトに伝わる
ラストのあのシーンは、原作知っててもゾクっとくる。演出がうまい
音や演技はこっちの方が派手。ホラー入門にも向いてると思う
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇

公開年 | 制作国 | 上映時間 |
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2011年6月17日 | アメリカ | 86分 |
映画紹介:
リメイク元の『REC2』とは無関係の完全オリジナル展開──『REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇』は、飛行機から空港ターミナルへと舞台を移した“感染パニックホラー”です。
ロサンゼルス発の国内線フライト。乗客のひとりが突如凶暴化し、機内は地獄と化す。緊急着陸したものの、乗客たちは“感染者を乗せたままの飛行機にいた”という理由で空港施設ごと軍によって隔離・封鎖されてしまいます。
POVではなく通常のシネマ撮影で進行する本作は、クローズドサークル×ゾンビ的サバイバルとして完成度が高く、予想以上にエンタメ感も強め。低予算ながら工夫されたセットとテンポの良さが光ります。
“感染”の原因が陰謀論めいたバイオテロとして描かれている点や、原作と無関係な独自路線は賛否あるものの、単体のB級ホラー映画としては十分に楽しめる作りです。前作を観ていなくても問題なく視聴できます。
- 怖さ:
- グロ度:
- ジャンル:感染パニック
- 一言ポイント:「空港という密室で爆発する“見えない恐怖”」
RECってタイトルだけど、これは完全に別物。でも普通に面白かった
空港という閉鎖空間が最高に不安。感染広がってく感じがリアル
POVじゃないからREC感はないけど、B級感染ホラーとしては◎
配信サービス | 配信状況 | 配信先 |
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まとめ|“カメラの中の地獄”は、ここにある。

『REC/レック』シリーズは、ただのゾンビ映画ではありません。ファウンド・フッテージのリアリティ、不条理な感染パニック、悪魔的恐怖へと進化するストーリー──そのすべてが「映像に映る恐怖」として観る者に突き刺さります。
1作目と2作目で実録風ホラーの極地を味わい、3作目で異色のスプラッターを経て、4作目で物語は終末へ。どの作品も異なる角度から恐怖を描きつつ、“封鎖された空間での絶望”という核を共有しています。
そしてハリウッド版『クアランティン』シリーズも、オリジナルとは別の魅力を持つ良質ホラー。文化を越えて恐怖を継承する作品として、RECをきっかけに観る価値は十分です。
カメラの視点で、私たちはその恐怖を“目撃”する。だからこそ、逃げられない。
このシリーズを観終わったあと、あなたはきっと、暗い廊下とカメラの赤いRECランプに背筋が凍るはずです。