「ホラーほど怖くないけど、ハラハラした緊張感は味わいたい」──そんな気分の日、ありませんか?
そこで今回は、“ゾクッとくるけど観やすい”を基準に、プロの目線で厳選した邦画サスペンス映画をご紹介。人間の裏側、誰かの嘘、日常に潜む異常…じわじわと追い詰められるあの感覚がたまりません。
この記事では、「邦画サスペンスって何から観ればいいの?」「ミステリーとどう違うの?」「考察とか苦手だけど楽しめる?」といった悩みにも応えながら、ジャンル初心者でも没入できる傑作10本を紹介していきます。
ミステリーより感情に刺さる、ホラーよりも現実味がある──そんな絶妙な怖さを体験したいあなたにぴったりの作品ばかりです。

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邦画サスペンス紹介作品一覧(ジャンプリンク付き)

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タイトル | ジャンル | 緊張感 |
---|---|---|
死刑にいたる病 | サイコ・猟奇 | |
キャラクター | 猟奇・創作サスペンス | |
この子は邪悪 | 家族ミステリー | |
クリーピー 偽りの隣人 | 隣人スリラー | |
市子 | 社会派・人間ドラマ | |
怪物 | 多視点ミステリー | |
クズとブスとゲス | 密室心理サスペンス | |
見えない目撃者 | 追跡スリラー | |
告白 | 復讐・心理スリラー | |
22年目の告白 私が殺人犯です | どんでん返し系 |
死刑にいたる病
物語の始まりは、1通の手紙から。大学生の雅也は、拘置所に収監されている連続殺人犯・榛村大和から「冤罪を証明してほしい」との依頼を受ける。榛村は9件の殺人を認めているが、最後の1件だけは“自分の犯行ではない”と主張していた──。
死刑囚と大学生。接点のなかった二人の静かな対話は、やがて過去の事件と雅也自身の記憶を呼び起こし、真相へと収束していく。 「なぜ榛村は雅也を選んだのか?」「最後の1件だけ否定する理由とは?」 問いが積み重なるたびに、観る者の思考と感情はねじ曲げられ、終盤には一気に奈落へと突き落とされる。
特筆すべきは、阿部サダヲの“笑顔の殺人鬼”という存在感。人懐っこく理性的にすら見える彼の語り口と、犯してきた罪のギャップが恐ろしく、観る者を心理的に追い詰める。
静かな会話劇のようでいて、その実“心を抉るホラー”とも言える作品。ラストシーンの衝撃と、その後に残る虚無感が、まさに“死刑にいたる”ような後味を残す。
- 緊張感:
- ジャンル:サイコ・猟奇
- おすすめポイント:笑顔の奥に潜む本物の狂気。会話だけでここまで怖い映画はそうない
阿部サダヲ、上手すぎて怖い。普通の声であんなに背筋が凍るとは…
冤罪の調査って話かと思ったら、もっとずっとヤバい話だった。ゾワゾワしすぎて震えた。
“声だけで狂気を語れる俳優”って本当に限られてる。この映画、最後まで見た後の虚無感がヤバい。
キャラクター
売れない漫画家・山城圭吾は、「悪役を描けない」ことに悩んでいた。ある日偶然、殺人現場を目撃した彼は、その場にいた犯人の姿をスケッチに収めてしまう。奇妙なほど美しく、そして人間離れしたオーラを放つその男──両角との出会いが、山城の運命を大きく狂わせていく。
やがて山城は、両角をモデルにした漫画『34(さんじゅうし)』を連載し、たちまち大ヒット作家となる。しかし現実の殺人と漫画の展開が奇妙に一致していき、彼の前に再び両角が姿を現す──。
「創作と現実の境界」「狂気を描く者は、自らも狂気に呑まれるのか」というテーマが根底にあり、芸術家としての葛藤と、殺人鬼との奇妙な共犯関係が観る者を引き込む。菅田将暉とFukase(SEKAI NO OWARI)の対峙は、不穏で不安定で、目が離せない。
ホラーのようなビジュアルと、サスペンスの緻密な構成を両立した、現代型“ダーク・エンタメ”邦画。
- 緊張感:
- ジャンル:猟奇・創作サスペンス
- おすすめポイント:漫画家と殺人鬼、創作と現実──危うい関係が生む異常な緊張感
漫画を描くシーンまで緊迫感ある。Fukaseが不気味すぎて怖かった…
「悪を描けない漫画家」って設定が地味にリアル。それをぶっ壊してくる展開がいい。
見ててずっとモヤモヤするけど、それがクセになる感じ。両角の存在が頭から離れない。
この子は邪悪
交通事故で母は昏睡状態、妹は車椅子生活──。深い傷を負った家族のもとに、奇跡的に回復した母が突然戻ってくる。しかし、少女・窪花(さくら)は気づく。「この人、本当にお母さんなの?」と。
少しずつ歪み出す家族の関係。笑顔の裏にある異質さ、過去と現在の繋がり、不自然な優しさ……やがて花は、自分の記憶すら揺らぐような“真実”にたどり着く。
本作は“家族”というもっとも身近な存在に潜む違和感と恐怖を描いた心理サスペンス。ホラー的な演出もありつつ、その中心には「信じていたものが壊れていく」という普遍的な不安がある。
子役の表情、構図の不穏さ、抑えた演出が逆に効いていて、ジワジワと神経を削られる。静かで淡々としているのに、観終わったあと心がざわついて眠れなくなるタイプの1本。
- 緊張感:
- ジャンル:家族ミステリー
- おすすめポイント:母親の「何かがおかしい」違和感が全編を包む。静かながら心がざわつく
「この人誰?」って娘が言った瞬間から、ずっと心臓バクバクしてた。
音も演出も控えめなのに、不穏さが消えないのがすごい。ずっとゾワゾワしてた。
ホラー苦手でも観れるけど、内容はむしろそっちより怖い。静かな恐怖とはこのこと。
クリーピー 偽りの隣人

刑事を辞め、大学教授として新たな人生を歩み始めた高倉。静かな住宅街で妻と共に新生活を始めた矢先、隣人・西野の“妙な空気”に違和感を覚える。隣家の娘は怯え、妻は次第にその男に取り込まれていく──。
どこか社交的で気さくなのに、目の奥が笑っていない西野。ちょっとした会話の違和感、誰もが無関心な住宅街の空気…その全てが不穏で、やがて殺人事件と過去の未解決事件が絡み合ってくる。
まさにタイトル通り「クリーピー=じわじわと不気味」な恐怖を体感できる作品。サイコパスの恐ろしさは、刃物を振り回すのではなく、人を操り、侵食していくということを改めて見せつけてくる。
黒沢清監督らしい“静かなカメラ”と“予感だけが増す演出”が秀逸で、「隣人」という近すぎる存在がどれほど恐ろしいかを思い知らされる。
- 緊張感:
- ジャンル:隣人スリラー
- おすすめポイント:表面上は日常。でも中身はじわじわ侵食される悪夢
「この人ちょっと変だな…」って違和感がどんどん積もっていくのがリアルで怖い。
香川照之の演技がマジで怖い。目の奥が笑ってない感じ、ゾッとする。
静かすぎるから逆に怖い。音楽で煽ってこないのに不穏すぎるのが黒沢清っぽい。
市子
恋人の長谷川の前から、ある日突然姿を消した市子。彼女の失踪をきっかけに、関係者や周囲の証言を集めていくと、見えていたはずの“市子像”が少しずつ崩れていく。彼女はいったい誰だったのか──。
事実を辿るたびに、記憶の歪みと人間関係の綻びが浮き彫りになっていく。証言が重なるたびに、市子という人物の輪郭が変わっていく様は、まさに「人間は多面体」であることを突きつけられるよう。
過去と現在が交差しながら描かれる構成は、観る者の理解を試すミステリ構造。だが本作が突き刺さるのは、その裏にある“家庭・育児・社会の無関心”といった、どこかで自分とも地続きな闇を抱えているからだ。
誰が悪かったのか、誰が彼女を壊したのか──。ラストに向かって明かされていく事実は重く、後味の悪さと同時に深い余韻を残す。ミステリーとヒューマンドラマが見事に融合した、今の日本映画を代表する一本。
- 緊張感:
- ジャンル:社会派・人間ドラマ
- おすすめポイント:証言が食い違うたびに変わる“市子像”。観る側も試される構成力
市子という存在の不確かさがずっと不安にさせてくる。誰の言うことも信用できない。
社会的テーマが重いのに、ミステリーとしても成立していて見ごたえあり。ラストにやられた。
どこにでもいそうな人の話なのに、こんなに引き込まれるなんて思わなかった。静かながら衝撃作。
怪物
ある少年が「先生に殴られた」と母に訴えたことから、学校と保護者、そしてメディアを巻き込む騒動が始まる。母の視点、教師の視点、そして少年たちの視点。異なる視点から同じ出来事を何度も見せることで、少しずつ“本当の怪物”が浮かび上がってくる──。
観客は情報が追加されるたびに、印象が塗り替えられていく。「あのときの言葉の意味は?」「誰が本当に正しかったのか?」。登場人物たちの表情の裏に隠された本音が明かされるたび、物語は切実さと痛みを増していく。
脚本は坂元裕二、監督は是枝裕和、音楽は坂本龍一──重厚な布陣で描かれる本作は、サスペンスであり、ミステリーであり、そして社会的寓話でもある。
ラストに流れる“あの音楽”と、ある事実の判明によって、タイトル『怪物』の意味が180度変わる。事件の本質はどこにあったのか?モンスターとは、誰だったのか?観終わった後、あなたはきっと誰かに話したくなる。
- 緊張感:
- ジャンル:多視点ミステリー
- おすすめポイント:視点が切り替わるたびに真実が揺らぐ構成。静かな怒りと衝撃が残る名作
同じシーンを別視点で見るだけで、こんなに見方が変わるのすごい…映画ってすごい。
誰が悪いとかじゃない。けど、何かが狂ってる。それを静かに突きつけてくる。
怪物ってタイトル、ラストまで観てやっと意味が分かる。観終わってからもずっと考えてしまう。

クズとブスとゲス

ラブホテルの一室に集められた男女4人。そこに届いたのは「この中に殺人犯がいる」という謎のメッセージ。誰が犯人なのか?なぜ集められたのか?互いに疑心暗鬼になりながら、彼らは少しずつ本音を露わにしていく。
タイトル通り、登場人物は皆“どこかクズでブスでゲス”。だがその会話劇は驚くほどスリリングで、ブラックユーモアを含んだ毒舌の応酬は観る者をニヤリとさせながらもゾッとさせる。
密室、限られた登場人物、そして暴かれる過去。それだけでここまで緊張感を作れるのは、脚本と演技の力があってこそ。観客は“笑い”と“恐怖”の間で揺さぶられ、ラストには思わぬ真実にたどり着く。
低予算とは思えない完成度で、“人間の本性”というもっともグロテスクな部分を炙り出す心理サスペンス。テンポもよく、観終わると会話劇の面白さと後味の悪さが同時に残る。
- 緊張感:
- ジャンル:密室心理サスペンス
- おすすめポイント:毒舌と本音が交差する密室劇。人間の“ゲスな部分”を覗き見する快感
開始10分で登場人物全員嫌いになったのに、なぜか最後まで目が離せなかった。
舞台みたいなシンプルな構成だけど、セリフの応酬がめちゃくちゃ緊迫してる。
後味悪い系が好きならドンピシャ。人間のダメなとこ全部詰まってる。
見えない目撃者
視覚を失った元警察学校生の浜中なつめ。ある夜、偶然聞こえた“少女の助けを求める声”をきっかけに、彼女は連続誘拐殺人事件の存在に気づく。警察に相手にされず、自らの記憶と感覚を頼りに事件を追い始める──。
なつめは偶然出会ったスケボー少年・春馬と協力しながら、犯人に迫っていくが、その行動は次第に“犯人の視界”にも捉えられていく。 彼女は「見えない」からこそ、恐怖をより敏感に感じ、観る者も彼女の緊張感に巻き込まれていく。
韓国映画『ブラインド』を原作にしたリメイク作品ながら、邦画ならではの湿度や社会性も追加され、テンポの良いサスペンスとして完成度が高い。盲目の主人公が“聴覚と記憶”だけを武器に真実を追い詰めていく構成は、まさに“感覚型スリラー”の醍醐味。
派手さは控えめだが、リアル志向の演出が不気味で、最終盤の犯人との対峙シーンには手に汗握る。視覚を奪われた状況で、どこまで真実に迫れるか──スリル重視派におすすめの一作。
- 緊張感:
- ジャンル:追跡スリラー
- おすすめポイント:盲目の主人公が感覚と記憶だけで犯人を追い詰める“感覚型”サスペンス
「見えない」ってこんなに怖いんだと改めて思った。音と気配の演出がうますぎる。
主人公の行動力と気合がすごい。サスペンスだけど地味に泣けるシーンもある。
韓国版も良かったけど、こっちは静かでリアルな分、逆に怖かった。
告白

中学校の終業式。生徒たちの前で、担任教師・森口悠子は“ある告白”を始める──「私の娘を殺した犯人は、このクラスにいます」。淡々と語られるその内容は、クラス全体を静かに、しかし確実に崩壊へと導いていく。
本作はただの復讐劇ではなく、語り手が次々と変わる“視点の連鎖”によって、事件の真相と登場人物の心の闇が明らかになっていく。教師、生徒、親、それぞれの思惑が交錯し、どこまでも救いのない展開が続く。
中島哲也監督による映像演出はスタイリッシュかつ冷酷。静かな語りと、美しいカメラワーク、そして胸をえぐる音楽の組み合わせが、暴力よりも強烈な“精神的な恐怖”を作り出している。
「正義」「教育」「社会と子ども」という普遍的なテーマをえぐる脚本と、主演・松たか子の迫力に圧倒される作品。血は流れずとも、心がズタズタになるような重さと緊張感を持つ、邦画サスペンスの金字塔。
- 緊張感:
- ジャンル:復讐・心理スリラー
- おすすめポイント:映像と語りで“恐怖”を描き切った傑作。誰の正義も信じられなくなる
淡々とした語りが逆に怖い。松たか子の静かな怒りに震えた。
音楽、映像、間…すべてが計算され尽くしてる。ホラーじゃないのに心が抉られる。
観終わったあと、しばらく何も考えられなくなる。怖さのベクトルが異常。

22年目の告白 私が殺人犯です

時効を迎えた連続殺人事件。その犯人を名乗る男・曾根崎雅人が、突然メディアの前に現れた──しかも出版記者会見で、自らの手口を語りながら「自分は殺人犯だ」と告白し、ベストセラー作家として注目を集めていく。
世間は騒然とし、遺族は憤り、警察は混乱する中、かつて事件を追った刑事・牧村は曾根崎の言動に違和感を覚え、再び独自の捜査を開始する。彼の目的は何なのか? そして、曾根崎は本当に“あの連続殺人犯”なのか──?
スピーディな展開と二転三転するストーリー、そして強烈などんでん返し。単なる推理劇ではなく、“真実と嘘”“復讐と正義”“メディアと世論”という現代的テーマを絡めたサスペンスとして完成度が非常に高い。
藤原竜也と伊藤英明、演技派二人のぶつかり合いにも圧倒される。 視聴者の“信じていたもの”を何度も覆してくる構成は、最後の最後まで緊張感が持続する圧巻の一作。
- 緊張感:
- ジャンル:どんでん返し系
- おすすめポイント:真犯人は誰?という問いが、最後に全てをひっくり返す快感サスペンス
まさかこんなに展開するとは…ミスリードの嵐でずっと騙されてた。
「犯人が告白してベストセラー作家に?」って設定の時点でもう面白い。
ラスト10分で全部ひっくり返る。まさにどんでん返しの快感を味わいたい人向け。
“この緊張感、ただごとじゃない” 邦画サスペンスの傑作もU-NEXTで配信中

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まとめ|静かな緊張感に包まれる邦画サスペンスの魅力

ホラーよりも現実味があって、ミステリーよりも感情に刺さる。邦画のサスペンス作品には、そんな「じわじわと追い詰められる恐怖」が詰まっています。
今回ご紹介した10本は、どれも登場人物の内面や社会の闇を丁寧に描きつつ、しっかりとサスペンスとしての緊張感をキープしている作品ばかり。
「誰が本当の犯人?」「信じていたものが壊れていく」「人間がいちばん怖い」──そんなゾクゾクするテーマに惹かれる方には、きっと刺さるはずです。
週末にじっくり腰を据えて観るもよし、平日の夜に静かに震えるもよし。 あなたにとっての“心をざわつかせる1本”が見つかれば幸いです。