逃げても、死んでも、また同じ一日が始まる。
気づけば何度も同じ瞬間を繰り返している――
それが楽しい日ならいい。でも、何度繰り返しても“死”や“恐怖”が待っていたら?
時間ループ系ホラーは、ただのスリルじゃ終わらない。
逃れられない運命、何度も繰り返される絶望、そして自分以外が誰もその異常に気づいていない孤独が、観る者の心をじわじわと蝕んでいきます。
この記事では、「殺されてもループ」「死ぬたびやり直し」「時間が閉じた空間から抜け出せない」――
そんなゾッとする状況に囚われた登場人物たちを描いた、おすすめの“時間ループ×ホラー映画”を10本厳選して紹介します。
「普通のホラーには飽きた」
「スリラーやタイムリープ系が好き」
そんなあなたにもきっと刺さる、“終わらない恐怖”の世界へようこそ。
同じ日を何度も繰り返す恐怖──時間ループ系ホラー映画まとめ

タイトル | ジャンル | 怖さレベル |
---|---|---|
体探し | 学園・スラッシャー・Jホラー | ★★★★☆ |
ハッピー・デス・デイ | スラッシャー・タイムループ | ★★★☆☆ |
ハッピー・デス・デイ 2U | SFホラー・サスペンス | ★★★☆☆ |
トライアングル | 海上・ループ・ミステリーホラー | ★★★★☆ |
ザ・コール | 韓国ホラー・サイコ・時間改変 | ★★★★☆ |
デスデイ | 韓国・学園・青春ホラー | ★★★☆☆ |
ループ | カルト・時間SF・異空間 | ★★★★☆ |
グレイヴ・エンカウンターズ2 | POV・心霊・廃墟ホラー | ★★★★☆ |
死霊高校 | 心霊・学園・ループ | ★★★☆☆ |
タイムカット | スラッシャー・タイムリープ | ★★★★☆ |
体探し
映画紹介:
7月5日──その日、私たちは“死んだ”。
そして目を覚ますと、また“7月5日”が始まっていた…。
『体探し』は、LINEノベル発の人気ホラー小説を原作にした邦画ホラー。
舞台は高校。深夜の校舎で赤い人に襲われ、無残に殺されてしまう主人公たちは、“同じ1日を繰り返す”呪いに囚われていく。
何度逃げても殺され、何度死んでも目覚めるのは7月5日。
この絶望のループから抜け出すには、バラバラにされた「ある少女の体」をすべて見つけなければならない──。
スラッシャー要素・謎解き要素・友情と恐怖のバランスが取れた、“青春×ループ×残酷描写”が交錯する異色の邦画ホラーです。
ポイント:
怖さ:★★★★☆
グロ度:★★★☆☆
ジャンル:学園・スラッシャー・Jホラー
一言おすすめポイント:赤い人から逃げ切れ。死を繰り返すループと謎解きの絶望。
視聴者の声:
・「ループものってだけで好きなのに、しっかり怖くて見ごたえある」
・「学校ホラーでこの完成度はすごい」
・「赤い人の存在感が強烈すぎて夢に出そうだった」
ハッピー・デス・デイ
映画紹介:
誕生日の朝、目覚めた女子大生ツリー。
だがその夜、仮面の殺人鬼に襲われて殺されてしまう。──と思いきや、次の瞬間、また“誕生日の朝”に戻っていた。
『ハッピー・デス・デイ』は、スラッシャー×タイムループという一見ふざけた設定ながら、意外にも完成度の高いエンタメホラー。
ツリーはループの中で少しずつ犯人の正体に近づいていくが、同じ日を繰り返すたびに心も体も削られていく。
軽快なテンポとブラックユーモアを交えつつ、「自分の死を繰り返す」ことの重たさをしっかり描くバランス感が光る。
ホラーが苦手な人でも観やすい“楽しくてちょっと怖い”タイムループホラーの定番です。
ポイント:
怖さ:★★★☆☆
グロ度:★★☆☆☆
ジャンル:スラッシャー・タイムループ・青春ホラー
一言おすすめポイント:死ぬ→やり直す→また死ぬ。何度殺されても進み続けるヒロインがアツい!
視聴者の声:
・「ホラーにしてはポップ。でもきちんと怖くてテンポもいい」
・「ループものの中でも設定が分かりやすくて楽しい」
・「ツリーの成長物語としても見ごたえある!」
ハッピー・デス・デイ 2U
映画紹介:
あの地獄のループから脱出したはずのツリー。
しかし今度は別の人物がループに巻き込まれ、さらにはツリー自身も“別の時間軸”に飛ばされてしまう。
『ハッピー・デス・デイ 2U』は、前作のタイムループホラーをさらに発展させたSFスリラー寄りの続編。
ホラー色はやや控えめになるものの、「時間の分岐」や「並行世界」といったテーマが深掘りされ、シリーズとしての完成度を高めています。
前作で確立されたテンポ感とユーモアは健在で、今作ではツリーが「どの世界を選ぶか」という感情的な葛藤も描かれ、人間ドラマとしても見応えアリ。
“同じ恐怖の繰り返し”というより、“時間そのものをどう生きるか”がテーマの異色タイムループ作品です。
ポイント:
怖さ:★★★☆☆
グロ度:★☆☆☆☆
ジャンル:SFホラー・青春・時間SF
一言おすすめポイント:タイムループに科学的解釈と感情の深みが加わった、驚きの続編。
視聴者の声:
・「1作目とは違うけど、これはこれで面白い」
・「ツリーが完全に好きになった。ヒロインが強い!」
・「ホラーというよりSFだけど、前作観てたら絶対観るべき」
トライアングル
映画紹介:
ヨットで海に出た仲間たちが、嵐に遭遇。
命からがら乗り込んだ大型客船は、なぜか乗員の気配がない――
だがそこは、“終わらない死のループ”が支配する空間だった。
『トライアングル』は、観る者すら混乱に巻き込むループ系ミステリーホラー。
殺される → 再び船に乗り込む → また殺される…という**「ループ地獄」**の構造が、徐々に狂気を帯びていく。
同じ場面が何度も繰り返される中で、登場人物の“位置”や“行動”が少しずつズレていくことで、物語の構造そのものが恐怖として機能。
終盤に向けての絶望的な展開と、理解すればするほど怖くなる“閉じた世界”の仕掛けが秀逸です。
ポイント:
怖さ:★★★★☆
グロ度:★★★☆☆
ジャンル:海上・ループ・ミステリーホラー
一言おすすめポイント:気づいた時にはもう逃げられない。終わらない“死の航海”へようこそ。
視聴者の声:
・「考察すればするほど恐ろしい。これぞループ地獄」
・「説明されない不気味さがクセになる」
・「意味が分かった瞬間、背筋が凍った。傑作」
ザ・コール
映画紹介:
現在を生きるソヨンと、過去の同じ家に暮らすヨンスク。
“ある電話”をきっかけに、異なる時代に生きる2人の女性が通話でつながってしまう──。
『ザ・コール』は、過去と現在がリンクすることで生まれる恐怖と、“過去を変えることで現在がどんどん狂っていく”タイムパラドックス系ホラー。
序盤は助け合うように見えた2人の関係が、ある瞬間を境に一変し、物語は一気にサイコスリラーへ。
過去のヨンスクが暴走を始めることで、現在のソヨンの世界が塗り替えられていく――
しかも彼女は“記憶”だけを持ったまま、何もできず変化を受け入れるしかない。
ホラーというよりサスペンス寄りの構成ながら、「変化を止められない」「繰り返される絶望」の感覚が、ループもの特有の苦しさとよく似ています。
ポイント:
怖さ:★★★★☆
グロ度:★★☆☆☆
ジャンル:韓国ホラー・タイムパラドックス・サイコスリラー
一言おすすめポイント:過去とつながった瞬間から、現在が壊れていく。“時を超えた狂気”が襲う。
視聴者の声:
・「ヨンスクの変貌っぷりが怖すぎる…演技力もすごい」
・「時間ものとしてもホラーとしても完成度が高い」
・「見終わったあと、もう電話が怖くて鳴ってほしくない」
デスデイ
映画紹介:
学校の廊下、振り向いた瞬間、何かに襲われて“死ぬ”。
そして目覚めると、また“同じ一日”が始まっている──。
『デスデイ』は、韓国発の学園タイムループホラー。
主人公の女子高生は、自分が何度も何度も“死の瞬間”を繰り返すという異常な状況に陥る。
ループするたびに行動を変え、原因を探り、周囲の人々の真実に近づいていく展開は、王道ながら引き込まれます。
青春のもろさと、“自分の死”を受け入れなければならない理不尽さ。
そこにホラーとしての緊張感と、韓国らしい社会的背景が重なり、ただ怖いだけじゃない“深さ”のあるループ作品に仕上がっています。
ポイント:
怖さ:★★★☆☆
グロ度:★☆☆☆☆
ジャンル:学園・韓国ホラー・青春×ループ
一言おすすめポイント:命を懸けて“真実”にたどり着く、韓国発の静かなループホラー。
視聴者の声:
・「切ないし怖い。予想外に心に刺さった」
・「韓国ホラーっぽく、感情描写が濃くてよかった」
・「ループもの好きなら観て損なし。エモい系」
ループ(The Endless)
映画紹介:
10年前に脱出した“カルト教団の村”から、一通のビデオメッセージが届く。
兄弟は真相を確かめるためにその地へ戻るが、そこで待っていたのは**“時間がループし続ける奇妙な空間”**だった。
『ループ(The Endless)』は、インディーズながら世界中で話題となった、タイムループ×SF×カルトホラーの異色作。
村では同じ現象が延々と繰り返されており、そこに住む人々もそれを理解し、受け入れてしまっている。
観る者には、理屈ではなく感覚で「これはおかしい」と思わせる不気味さがあります。
ルールの見えない世界にじわじわと取り込まれていく恐怖、
そして「出ることはできるのか?」「そもそも自分たちはどうしてここに戻ってきたのか?」という哲学的な問いまで突きつけられる静かな傑作です。
ポイント:
怖さ:★★★★☆
グロ度:★★☆☆☆
ジャンル:カルト・SF・タイムループ・異空間
一言おすすめポイント:時間が壊れた村で、信じるものは何もない。不穏で静かな名作。
視聴者の声:
・「説明されない怖さがクセになる」
・「じわじわ精神をむしばまれる感じがたまらない」
・「ラストの余韻がすごい。“この世界に戻りたくない”って思わされた」
グレイヴ・エンカウンターズ2
映画紹介:
1作目の映像は“フェイク”なのか、それとも本当に起きた出来事なのか?
その真相を確かめるため、若き映画学生たちが例の精神病院跡地に足を踏み入れる──。
『グレイヴ・エンカウンターズ2』は、前作のフェイクドキュメンタリー構造を引き継ぎながら、
今作では“空間と時間が崩壊していく廃墟”という新たな恐怖が描かれます。
病院内では時間の流れが乱れ、出口を探しても出られず、
“同じ場所をぐるぐる回っている”ような感覚に囚われていく。
まさに、POV+空間ループ+心霊現象が三位一体となった、強烈な閉鎖ホラーです。
緊張感の持続、暗闇からの急襲、精神が崩壊していく描写がリアルで、
視覚的にも感覚的にも“出口のない地獄”を疑似体験できます。
ポイント:
怖さ:★★★★☆
グロ度:★★★☆☆
ジャンル:POV・心霊・廃墟・時間崩壊
一言おすすめポイント:出口はどこにもない。“狂った時間”に閉じ込められた恐怖。
視聴者の声:
・「前作より怖い。時間と空間の歪みが不気味すぎる」
・「POVでここまで緊張感持続できるのはすごい」
・「ループというより脱出不能の異空間。精神にくる系」
死霊高校(The Gallows: Act II)
映画紹介:
舞台は高校。演劇課題で“チャーリーの台詞”を演じた女子高生が、ネット上で注目され始める。
だが、それと同時に彼女の周囲で奇怪な出来事と死の連鎖が起こりはじめる──。
『死霊高校(The Gallows: Act II)』は、都市伝説“チャーリー”にまつわる呪いが拡散され、
演じた者を呪いのループに巻き込んでいく学園ホラー。
物語が進むにつれ、現実と幻覚、現在と過去が曖昧になり、
気づけば同じシーンを繰り返し、終わらない恐怖の循環に囚われていく。
SNSやバズることの代償といったテーマも内包しつつ、
舞台という閉じた空間+演劇の反復=“ループ”の象徴性がしっかり活かされた構成になっています。
ポイント:
怖さ:★★★☆☆
グロ度:★★☆☆☆
ジャンル:学園ホラー・呪い・都市伝説・演劇ループ
一言おすすめポイント:演じた瞬間、呪いは始まる。“舞台”という空間が地獄に変わる。
視聴者の声:
・「1より好き。ループっぽい構成がじわじわ効く」
・「演劇という設定が新鮮。世界が少しずつ狂っていく感覚が怖い」
・「チャーリーが意外と印象に残る存在だった」
タイムカット
映画紹介:
ある日、兄が突然失踪した高校生の少女アンジー。
数年後、兄の事件現場だった高校に転入した彼女は、あるきっかけで**“過去へ戻れる扉”**を見つけてしまう──。
『タイムカット(Time Cut)』は、“兄の死の真相を突き止めるために過去へ行く”という切ない動機と、
その先で起こるスラッシャー展開が交錯する青春×ループ×ホラー。
時間移動のルールを把握しながら、
「誰を助けるべきか」「過去を変えたら現在はどうなるのか」という選択を迫られ、
物語はやがて“やり直しが効かないかもしれない”という絶望へと突き進んでいきます。
ビジュアルや雰囲気は若干『ハッピー・デス・デイ』寄りですが、
こちらはよりエモーショナルかつ、スラッシャーとしての緊張感が強め。
Netflixオリジナルながら、完成度の高いタイムホラーに仕上がっています。
ポイント:
怖さ:★★★★☆
グロ度:★★★☆☆
ジャンル:スラッシャー・青春・時間ループ
一言おすすめポイント:兄を救うため、時間を切り裂く。“後戻りできない”ループの恐怖。
視聴者の声:
・「ホラー要素がしっかりしてる。ループだけじゃない怖さがある」
・「普通にスラッシャーとしても見ごたえある!」
・「時間移動で青春してるのに、やってることがめっちゃ残酷なのがいい」
まとめ|ループは終わらない。恐怖も、また始まる。

同じ日を何度も繰り返す──
普通の人なら一度きりのはずの「死」や「恐怖」を、登場人物たちは何度も何度も体験します。
時間ループ系ホラーの怖さは、ただのジャンプスケアやスプラッターとは違います。
“自分だけが異常に気づいている”という孤独、
何をしても回避できない運命、
そして繰り返すほどに精神が削れていく感覚。
「もう一度」ではなく、「またか…」と絶望するその瞬間が、ホラーとして一番ゾッとするのかもしれません。
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