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ホラー映画でよく見る用語まとめ|POV・モキュメンタリー・ジャンプスケアってなに?初心者向け解説付き!

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スマホを見つめ、通信不能に困惑する若者の表情

ホラー映画を観ていると、たびたび目にする“聞き慣れない言葉”たち。

「POV」「モキュメンタリー」「ジャンプスケア」──その意味、ちゃんとわかっていますか?

実はこれらの用語を知っているだけで、ホラー映画の見え方がガラッと変わります。怖さの“仕掛け”を理解できれば、より深く、より面白くホラー作品を楽しめるようになるんです。

この記事では、初心者向けにホラー映画でよく使われる用語をわかりやすく解説
意味だけでなく、具体的な映画タイトルも交えて紹介するので、今日から“ホラー通”になれるかもしれません。

怖がるだけじゃ、もったいない。

こんな人におすすめの記事です

・ホラー映画に出てくる用語の意味がわからず、もやもやしている人

・POVやモキュメンタリーって何が違うの?と疑問を感じている人

・怖さの仕組みを知って、もっとホラー映画を楽しみたい人

目次

ホラー映画用語一覧|よく出るジャンル&演出用語まとめ

スマホを見つめ、通信不能に困惑する若者の表情

用語カテゴリ
POV(ポイント・オブ・ビュー)撮影手法
モキュメンタリー構成・演出
ジャンプスケア演出技法
スプラッタージャンル
サイコホラージャンル
ボディホラージャンル
心霊ホラージャンル
サスペンスホラージャンル
Jホラー国・文化系
ファウンド・フッテージ構成・演出
クローズドサークル設定・舞台
スラッシャージャンル
オムニバスホラー構成形式
カルトホラージャンル・傾向
短編ホラー/短編集構成形式
配信系ホラー公開媒体
ワンシチュエーションホラー設定・演出
トラウマホラージャンル・影響
メタホラー演出・ジャンル
実話ベースホラー元ネタ
ジャンルミックスホラー構成・傾向
ビジュアルホラー演出・映像美
ルック・アウェイ演出演出技法

POV(ポイント・オブ・ビュー)

どんな言葉の意味?

POVとは“Point Of View”の略で、「登場人物の主観視点」で物語を描く映像スタイル。観客はキャラクターの目を通して世界を見ることになり、まるで自分がその場にいるかのような臨場感と没入感を味わえるのが最大の特徴です。

ホラー映画におけるPOVは、ただの演出ではなく“恐怖を疑似体験させるための装置”として機能します。たとえば暗闇でガタッと音が鳴った瞬間、観客もキャラと同じくその方向を向き、息を呑む。その瞬間、スクリーンの向こうとこちらの境界が溶けてしまうのです。

POVの多くは、カメラを手にした人物が記録しているという設定で進行します。そのため映像にはブレやノイズ、ピント外れなども含まれますが、それすらもリアルさを増幅させる演出の一部。「視えないけど、そこに“何か”がいる」という恐怖を効果的に強調するスタイルです。

通常の三人称カメラでは得られない、“体験するホラー”を生み出すPOV。その手法がホラー映画の中でも革新的である理由は、観る者の安全地帯を奪い去り、「自分が犠牲者になるかもしれない恐怖」を直に叩きつけてくる点にあります。

ブレア・ウィッチ・プロジェクト──POV映画の金字塔。

公開年制作国上映時間
1999年12月23日アメリカ81分
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REC/レック──スペイン発の超リアル感染系POVホラー。

公開年制作国上映時間
2008年6月14日スペイン77分
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コンジアム──韓国の心霊スポットを舞台にした臨場感MAXの一作。

公開年制作国上映時間
2019年3月23日韓国94分
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モキュメンタリー(Mockumentary)

どんな言葉の意味?

「Mock(でっちあげ)」+「Documentary(ドキュメンタリー)」を組み合わせた造語。“偽のドキュメンタリー形式”で物語が進行する映像手法です。あえてリアルな取材映像や証言インタビューのような構成にすることで、フィクションにも関わらずドキュメンタリーを観ているような現実味を与えるのが最大の狙い。

ホラー映画におけるモキュメンタリーは、事実と虚構の境界線をあいまいにし、観客の「これは本当に起きた話かもしれない…」という不安をあおります。たとえば、心霊現象を検証するためにカメラを回す取材班、閉鎖病棟に潜入するYouTuber、行方不明者の残した映像など、あくまで“現実世界の記録”として描かれるため、没入感と恐怖の説得力が段違いです。

多くの場合、ナレーションや取材風の音声、粗い映像や手ブレをあえて取り入れ、まるでテレビ番組やドキュメンタリーを観ているかのような錯覚を誘います。そのため、“作り物っぽさ”が苦手な人にも刺さりやすいジャンルであり、リアル志向のホラー好きには特に人気です。

モキュメンタリーホラーは、単なる演出スタイルではなく、恐怖をリアリティで包み込む最も効果的な方法のひとつ。現実の延長に潜む異常さを浮かび上がらせるため、観終わった後も“あとを引く”恐ろしさが残るのが大きな魅力です。

ノロイ──日本産モキュメンタリーの最高峰。

公開年制作国上映時間
2005年8月20日日本115分
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グレイヴ・エンカウンターズ──幽霊屋敷×検証番組の組み合わせが秀逸。

公開年制作国上映時間
2012年6月1日カナダ92分
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レイク・マンゴー ──静かな作風が逆に怖い、オーストラリア発の異色作。

公開年制作国上映時間
2008年6月18日オーストラリア87分
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ジャンプスケア(Jump Scare)

どんな言葉の意味?

ジャンプスケアとは、音や映像の“急な変化”によって観客を驚かせるホラー演出の王道手法。突然の爆音や暗闇からの飛び出しによって、文字どおり「ビクッ!」と身体が跳ねるほどのショックを与えることからこの名が付きました。

ホラーにおけるジャンプスケアは、脅かしの瞬間だけでなく、その“前の静けさ”によって恐怖を何倍にも引き立てるという特徴があります。たとえば、不穏なBGMが止まり、物音一つしないシーン。観客の緊張がピークに達した瞬間、突如として怪異が襲いかかる──この「静と動」の落差こそ、ジャンプスケアの真骨頂です。

多用しすぎると「ただ驚かせるだけ」と批判されがちなこの手法ですが、上手く使われたジャンプスケアは、恐怖の記憶として観客に深く焼きつきます。また、映画館などの暗い密閉空間で観たとき、その威力は倍増し、心臓が止まりそうになるほどの衝撃を与えることも。

近年では音響技術の向上もあり、ジャンプスケアはより洗練された形で使われています。単なる驚かしではなく、作品のテーマや恐怖の本質とリンクした「意味のあるスケア」を演出できる監督こそが、ジャンルを超えて高く評価される存在となってきました。

インシディアス──顔ドン演出が伝説となったジャンプスケアの代表格。

公開年制作国上映時間
2011年8月27日アメリカ103分
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死霊館──音とタイミングが絶妙な“驚かせの名手”ジェームズ・ワン作。

公開年制作国上映時間
2013年10月11日アメリカ112分
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ライト/オフ──光と闇のスイッチを使った新感覚ジャンプスケア。

公開年制作国上映時間
2016年8月27日アメリカ81分
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スプラッター(Splatter)

どんな言葉の意味?

「Splatter」は英語で“飛び散る”という意味。ホラージャンルでは血しぶきが飛び交うほどの激しい暴力描写や人体損壊をメインに据えた作品を指します。切断、破壊、内臓、焼失──人体の限界に挑むかのような描写が、視覚的にも感情的にも強烈なインパクトを残します。

スプラッター映画の目的は、単なるグロテスクの追求だけではありません。人間の“生と死”の境界線を、容赦なく暴き出すこと。生理的嫌悪感を引き起こすことで、観客の深層心理にある恐怖や不安を刺激するのです。

作品によっては、スプラッター描写にブラックユーモアや風刺を交えるものもあり、そこに“B級ならではの美学”を見出すファンも多いジャンルです。逆に、写実的な拷問や内臓描写が延々と続くリアル系スプラッターは、観る者の精神を試す“耐久ホラー”と化します。

「怖い」より「痛い」「エグい」という言葉が先に出るタイプのホラーが好きなら、このジャンルはまさに天国(あるいは地獄)。視覚的ショックの限界を求めるホラーマニアにこそ刺さる、究極の“流血芸術”です。

ホステル──拷問と絶望が支配するリアル系スプラッター。

公開年制作国上映時間
2006年10月28日アメリカ93分
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死霊のはらわたII──笑えるほど血が出る!B級スプラッターの金字塔。

公開年制作国上映時間
1987年10月3日アメリカ85分
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ソウ──仕掛け×出血=現代スプラッターの完成形。

公開年制作国上映時間
2004年10月30日アメリカ、オーストラリア103分
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サイコホラー(Psychological Horror)

どんな言葉の意味?

サイコホラーとは、幽霊やモンスターなどの“外的な恐怖”ではなく、人間の内面に潜む狂気や異常心理を描くホラージャンルです。現実に起こりうる精神の崩壊、妄想、嫉妬、執着、トラウマ…その“心の闇”が物語の主軸になります。

怖がらせるのではなく、じわじわと“気持ち悪くさせてくる”のがこのジャンルの恐ろしさ。登場人物の言動や視点が徐々に狂っていく描写を通して、観客も現実と虚構の境界を見失っていきます。恐怖の正体が見えないからこそ、心の中に長く残る“後を引く”怖さが特徴です。

また、サイコホラーでは加害者=怪物とは限らず、誰が狂っていて、誰が正気なのかが曖昧な構造が多く見られます。この“不確かさ”が、観る者の感情をかき乱し、深く考察したくなる作品へと昇華していくのです。

見終わったあとに、「あの人、本当にああだったのか?」「最初から全部、妄想だったのでは?」と問い直したくなるタイプの作品が多く、考察好き・心理描写フェチにはたまらないジャンル。血がなくても、悲鳴がなくても、これほど怖い映画がある──それがサイコホラーです。

ブラック・スワン──狂気と美が交錯する心理ホラーの傑作。

公開年制作国上映時間
2011年5月11日アメリカ108分
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シャイニング──閉鎖空間でじわじわ狂っていくサイコホラーの古典。

公開年制作国上映時間
1980年12月13日イギリス119分
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ミッドサマー──異文化×精神崩壊の極限サイコホラー。

公開年制作国上映時間
2020年2月21日アメリカ、スウェーデン147分
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ボディホラー(Body Horror)

どんな言葉の意味?

ボディホラーとは、人体の変異・破壊・融合といった“肉体的異常”をテーマにしたホラージャンル。人間の身体が意図せずに変質していく様子を描くことで、強烈な不快感と恐怖を生み出します。

皮膚がただれ、骨が歪み、体内から“何か”が出てくる──。視覚的インパクトだけでなく、「自分の身体が壊れていく」ことへの根源的な恐怖を刺激するこのジャンルは、観る者の本能に訴えかけるショッキングさを備えています。

ボディホラーは、ただグロいだけではありません。「身体」という身近で避けがたい存在が侵されることによって、アイデンティティの喪失や自己否定といった心理的恐怖にも踏み込んでいくのがこのジャンルの深み。肉体の変容を通して、社会への違和感や人間の存在そのものに疑問を投げかける作品も多いのです。

現代ではCGやメイク技術の進化により、さらにリアルかつ衝撃的な変異描写が可能になり、ボディホラーはより強力なジャンルとして進化し続けています。「目を背けたいのに、目が離せない」──それがボディホラー最大の魅力であり、罠でもあるのです。

ザ・フライ──恐ろしくも悲しい、ボディホラーの金字塔。

公開年制作国上映時間
1987年1月15日アメリカ、カナダ97分
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RAW〜少女のめざめ〜──“身体”と“欲望”が暴れ出す少女の成長譚。

公開年制作国上映時間
2018年2月2日フランス、ベルギー98分
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心霊ホラー(Ghost Horror)

どんな言葉の意味?

心霊ホラーとは、幽霊や霊的存在をテーマにしたホラージャンルです。この世に未練を残した死者の怨念、呪われた家、怪異の連鎖──超自然的な力が現実世界に干渉し、人々を恐怖へと巻き込んでいきます。

このジャンルの特徴は、「目に見えないもの」によってじわじわと恐怖が広がっていく点にあります。足音だけが聞こえる、鏡の中に誰かが立っている、カメラには映っているけど肉眼では見えない──こうした“気配”や“不在の存在”が生む静かな恐怖が、心霊ホラー最大の魅力です。

心霊ホラーは、ジャンプスケアやスプラッターのような派手な恐怖演出とは違い、観る者の想像力に訴えかけることで「本当にありそう…」というリアルな不安を掻き立てます。だからこそ、観終わったあとも部屋の暗がりや物音に敏感になってしまう──まさに“後を引く”怖さの代表格。

とくに日本では、このジャンルが独自の進化を遂げており、「呪い」や「怨念」といった文化的背景が深く関わった物語が多く見られます。静かな演出の中に宿る“和製ホラー”特有の気味悪さは、海外でも高く評価されている要素です。

死霊館──霊との“同居”にじわじわ追い詰められる心霊ホラー。

公開年制作国上映時間
2013年10月11日アメリカ112分
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仄暗い水の底から──水音が怖い、母と娘の静かな心霊劇。

公開年制作国上映時間
2002年1月19日日本101分
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インシディアス──異世界“フューダー”へ潜る霊界アクション。

公開年制作国上映時間
2011年8月27日アメリカ103分
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サスペンスホラー(Suspense Horror)

どんな言葉の意味?

サスペンスホラーとは、恐怖に「緊張感」と「心理的駆け引き」が加わったホラージャンルです。殺人鬼との知恵比べ、正体不明の脅威との攻防、裏切りや秘密が明らかになる過程──怖さだけでなく、“ハラハラ感”を味わえるのが特徴です。

観客は「いつ何が起こるのか」「誰が黒幕なのか」といったサスペンス要素に引き込まれ、ただ驚かされるのではなく、“恐怖の裏にある真実”を追いかけることになります。感情の高まりがクライマックスで爆発するような構造が多く、ストーリーテリングに力を入れた作品が多数存在します。

また、サスペンスホラーの面白さは、登場人物の“恐怖の中での選択”にあると言っても過言ではありません。犯人に気づかれないように行動する、逃げるか助けるかの葛藤、嘘に騙されるか見抜くか──そうしたドラマ性が、恐怖を何倍にもふくらませるのです。

ゴアや霊的演出が苦手でも、「心が締め付けられるような緊張感のあるホラーを観たい」という人にはぴったりのジャンル。謎と恐怖が同時進行する、知的でスリリングな恐怖体験を求めるなら、このサスペンスホラーを選んで損はありません。

シックス・センス──“あのラスト”が語り継がれる心理サスペンスホラー。

公開年制作国上映時間
1999年10月30日アメリカ107分
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ミザリー──ファン心理の狂気を描いた密室サスペンスの極致。

公開年制作国上映時間
1991年2月16日アメリカ108分
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エスター──正体にゾッとする知能犯サスペンスホラー。

公開年制作国上映時間
2009年10月10日カナダ、アメリカ、ドイツ、フランス123分
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Jホラー(Japanese Horror)

どんな言葉の意味?

Jホラーとは、日本発のホラー映画や演出スタイルを総称した呼び方で、“Japanese Horror”の略称です。1990年代後半から2000年代初頭にかけて世界的なブームを巻き起こし、その静かな恐怖演出は「Hollywood Horror」と一線を画す存在として今もなお高い評価を得ています。

Jホラー最大の特徴は、“見せない恐怖”“説明しない恐怖”。呪いや因縁、怨念といった日本独自の死生観や宗教観がベースにあり、霊的な存在が日常にそっと忍び込んでくるような恐怖を描く作品が多く見られます。

ハリウッドのようなド派手な音や演出ではなく、「気配」「間」「無音」などを用いて“じわじわと心を侵食するような怖さ”を表現するのがJホラーの真髄。観終わったあとも部屋の暗がりやテレビ画面を見つめたくなくなるような、後引く恐怖が特徴です。

またJホラーは、海外でのリメイクも数多く生まれており、“静のホラー”として世界的に認知された数少ないジャンルでもあります。日本人ならではの「怖さの感性」が反映された作品群は、ホラーファンなら一度は通るべき道と言えるでしょう。

リング──世界に“Jホラー”を知らしめた最恐呪いビデオ。

公開年制作国上映時間
1998年1月31日日本95分
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呪怨──黒髪・無音・白塗りの恐怖が詰まった和ホラー代表作。

公開年制作国上映時間
2000年3月18日日本76分
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回路──ネットと霊が交差する、哲学的Jホラーの異端児。

公開年制作国上映時間
2001年2月10日日本118分
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ファウンド・フッテージ(Found Footage)

どんな言葉の意味?

「Found Footage」とは、“発見された映像”という意味の演出手法で、作中で見つかったカメラ映像や記録メディアの内容として物語が展開されていくスタイルです。撮影者がすでに行方不明・死亡しているという設定が多く、映像の「リアルすぎる生々しさ」が観客に強い没入感を与えます。

ファウンド・フッテージの恐怖の核心は、“これ、本当に起こったんじゃないか?”という錯覚。ドキュメンタリー風の構成やカメラワーク、偶発的に映り込んだ怪異などが、物語に真実味を与え、観る者の現実とフィクションの境界を曖昧にしていきます。

このジャンルは低予算でも制作可能なため、インディペンデント作品も多く、演出次第ではメジャー映画に引けを取らない恐怖体験を生み出せるのが魅力。逆に“チープな作り”すらも「素人が撮った記録」というリアリティに昇華されることもあり、ジャンルとしての懐が非常に深いのも特徴です。

POV(主観視点)と混同されがちですが、POVが“今まさに撮っている視点”であるのに対し、ファウンド・フッテージは“撮られた後に誰かが見つけた記録映像”という枠組み。その“残されたもの”を覗き込むような視聴体験が、静かに心をえぐってくるのです。

ブレア・ウィッチ・プロジェクト──ファウンド・フッテージの原点にして伝説。

公開年制作国上映時間
1999年12月23日アメリカ81分
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REC/レック──臨場感と緊迫感が詰まったスペイン発POVホラー。

公開年制作国上映時間
2008年6月14日スペイン77分
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コンジアム──韓国の廃病院で巻き起こる“リアルタイム恐怖”。

公開年制作国上映時間
2019年3月23日韓国94分
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クローズドサークル(Closed Circle)

どんな言葉の意味?

「クローズドサークル」とは、外界から遮断された空間で物語が展開されるシチュエーション設定のこと。孤島、山荘、船、雪山、無人駅など、逃げ場のない“密室的環境”が舞台となり、登場人物たちはその空間から出ることができません。

この設定の最大のポイントは、恐怖が外から来るだけでなく、「この中に何か(誰か)いる」という内なる緊張感を生むこと。疑心暗鬼、裏切り、狂気の連鎖──空間が閉じられているからこそ、心理的な圧迫感とサバイバル的スリルが極限まで高まっていきます。

ホラーに限らずミステリーでも頻出する設定ですが、ホラー映画では「逃げ場のない空間で、理不尽な恐怖と対峙する」シチュエーションとして用いられ、視覚的にも精神的にも観客を追い詰める展開が多くなります。

クローズドサークルは、限られた登場人物・舞台・時間の中で物語が凝縮されるため、緻密な構成と緊迫した演出により“閉鎖空間の狂気”を体感させる作品が多いのが特徴。ひとたびその世界に入り込めば、観る側も“閉じ込められた気分”になること必至です。

シャイニング──雪に閉ざされたホテルで狂気が芽吹く。

公開年制作国上映時間
1980年12月13日イギリス119分
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遊星からの物体X──誰が敵かもわからない、極限の閉鎖ホラー。

公開年制作国上映時間
1982年11月13日アメリカ109分
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CUBE──出口もルールも不明な密室地獄。

公開年制作国上映時間
1998年9月12日カナダ91分
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スラッシャー(Slasher)

どんな言葉の意味?

スラッシャーとは、ナイフや斧といった“刃物”で人を襲う殺人鬼が登場するホラー映画のサブジャンルです。特徴的な仮面、不気味な無言、異常な執念をもって獲物を追い詰める“殺人鬼”の存在が物語の中心にあり、テンポの良い殺戮劇が展開されます。

スラッシャー映画の魅力は、襲撃のスリルと、誰がどんな最期を迎えるのかという“恐怖の順番待ち”にあります。観客は“次に死ぬのは誰か”を予想しながら、逃げ場のない状況に息を詰める──まさにジェットコースターのような体感型ホラーです。

また、スラッシャーには独自のルールや美学があります。例えば、“性に奔放な若者は早く死ぬ”“最後まで生き残るのは真面目な女の子(ファイナルガール)”など、型があるからこそ楽しめる“お約束”の美味しさがこのジャンルには詰まっています。

1980年代に爆発的なブームを巻き起こし、今なお根強い人気を誇るスラッシャー映画。シンプルだからこそ強い恐怖、「殺人鬼に狙われる」という原始的恐怖のど真ん中を突く作品が多く、ホラー初心者にもとっつきやすいジャンルでもあります。

ハロウィン──殺人鬼ブギーマンが生んだスラッシャーの原型。

公開年制作国上映時間
2018年10月19日アメリカ106分
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13日の金曜日──ジェイソンの斧が唸る青春スラッシュ祭り。

公開年制作国上映時間
1980年8月15日アメリカ95分
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スクリーム──“ホラーのルール”を逆手に取ったメタ・スラッシャー。

公開年制作国上映時間
1997年8月23日アメリカ111分
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オムニバスホラー(Anthology Horror)

どんな言葉の意味?

オムニバスホラーとは、複数の短編ホラーを1本の映画としてまとめた構成形式のこと。それぞれ独立した物語が集まっており、時には「共通テーマ」や「全体をつなぐフレームストーリー」を持っている作品もあります。

このジャンルの最大の魅力は、短い時間でさまざまな恐怖を一気に楽しめる“ホラー詰め合わせセット”感覚にあります。1話ごとに異なる世界観や演出、怪異が登場するため、飽きずに最後まで観られるのが大きな強みです。

また、オムニバス形式は、新鋭監督や若手クリエイターの登竜門にもなっており、実験的な演出やアイデア勝負の作品が多く見られるのも特徴です。1本の中でさまざまな“怖さのバリエーション”を体験できるので、初心者にもおすすめの入り口ジャンルです。

ただし、1話あたりの時間が短いため、登場人物の掘り下げやストーリーの余韻を求める人には物足りなく感じることも。しかし、「ゾクッとするショートショック」を求める人には最高の刺激となるでしょう。

V/H/S シリーズ──ビデオテープに封じられた恐怖オムニバス。

公開年制作国上映時間
2014年1月24日アメリカ96分
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カルトホラー(Cult Horror)

どんな言葉の意味?

カルトホラーとは、宗教的カルトやカルト集団、儀式的な狂信行為を題材にしたホラー作品を指します。現実に存在するカルト宗教や洗脳、密教的な信仰、儀式殺人などといった“異常な集団心理”を描くことで、社会的・心理的な恐怖を強烈に浮かび上がらせます。

このジャンルの本質的な怖さは、“人の信仰心”や“集団における思考停止”といった、誰もが陥るかもしれないリアルな恐怖にあります。化け物が出るわけではないのに、「この人たちは本気でこれを信じてる」という狂気が、観る者の背筋を凍らせるのです。

カルトホラー作品では、外部から閉ざされた村、神秘的な儀式、救いのない結末などが頻出し、逃げ場のない“信仰という名の地獄”に追い込まれる展開が多く描かれます。作品によっては実際の事件をモチーフにしていることもあり、観終わったあとに現実のニュースが頭をよぎることも。

宗教や洗脳というテーマから、深読みや考察にも適しており、強烈な余韻を残す作品が多いのもこのジャンルの魅力。明確な“怖がらせ演出”が少なくても、精神的にじわじわと効いてくる異色の恐怖を味わいたい人におすすめです。

ミッドサマー──カルトの祝祭に隠された光と狂気。

公開年制作国上映時間
2020年2月21日アメリカ、スウェーデン147分
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へレディタリー/継承──悪魔が“家系”に潜む、呪いと喪失の物語。

公開年制作国上映時間
2018年11月30日アメリカ127分
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短編ホラー/短編集ホラー

どんな言葉の意味?

短編ホラーとは、5〜20分程度の短い尺で構成されたホラー作品のこと。SNSやYouTube、映画祭などを通じて世に出ることが多く、近年では配信系サービスでの人気ジャンルとしても注目されています。

短編ホラーの最大の魅力は、その短さゆえの“凝縮された恐怖”。長編では描ききれないような奇抜なアイデアや、一発勝負のどんでん返し、セリフなしでも通じる視覚演出など、自由度の高い作品が多く、“ホラーの純度”が高いものがそろっています。

また、短編集ホラー(オムニバス形式)として複数の短編を1本にまとめた作品も多く、“今日は1本だけ”という軽い気持ちで観られる手軽さも魅力です。時間がないときや、サクッと怖い気分に浸りたいときにぴったり。

短編だからといって侮るなかれ。むしろ短いからこそ、最後の1カットで観客の心を凍らせる“一撃必殺型ホラー”が多いのも事実。ホラークリエイターの登竜門としても注目されており、ここから長編化されることも珍しくありません。

配信系ホラー

どんな言葉の意味?

配信系ホラーとは、NetflixやU-NEXT、Amazonプライム・ビデオなどのVOD(動画配信サービス)を主戦場に制作・公開されるホラー作品群を指す用語です。劇場公開を前提としないことで、ジャンルの垣根を越えた自由な作品づくりが可能となり、独創的なホラーが次々と登場しています。

とくに近年は、SNS時代を反映した“画面越しホラー”や、“コロナ禍”をテーマにした隔離ホラーなど、現代の生活や価値観を切り取ったリアルな恐怖が増加中。低予算ながら高評価を得る作品も多く、観る側も“発掘する楽しさ”があります。

また、海外作品だけでなく日本発の配信オリジナルホラーも増えており、テレビでは放送できないような過激描写や独特な世界観を展開できるのも配信系ならではの魅力。シリーズものやスピンオフ展開にも柔軟に対応できる点も、今の時代にマッチしています。

手軽に観られて、ラインナップも常に更新される──まさにホラー好きにとって“宝庫”のようなジャンルです。「怖い作品を探している時間」すら楽しい、それが配信系ホラーの醍醐味と言えるでしょう。

ズーム/見えない参加者──Zoom会議中に心霊現象が起きる“コロナ禍ホラー”。

公開年制作国上映時間
2021年1月15日イギリス68分
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呪詛──台湾発、呪術×家族愛が交錯するNetflix配信ホラー。

公開年制作国上映時間
2022年3月18日台湾111分
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ワンシチュエーションホラー(One Location Horror)

どんな言葉の意味?

ワンシチュエーションホラーとは、“たった一つの場所”だけで物語が進行するホラー作品のこと。密室、棺の中、地下室、車内──舞台が限定されているからこそ、逃げ場のない恐怖や心理的圧迫感が最大限に引き出されます。

このジャンルの魅力は、派手な仕掛けがなくても、緊張感とアイデア次第で最後まで引き込まれるスリルにあります。閉鎖空間に閉じ込められた登場人物が、状況をどう打開するか。そこに謎や怪異が絡んでくることで、“空間そのものが敵”のように機能します。

また、ワンシチュエーションという制限の中だからこそ、会話や沈黙、間の取り方といった演出が際立ち、心理戦や人間関係の崩壊もより鮮明に映し出されるのも特徴。静かな空間に差し込まれる一つの物音が、恐怖のスイッチになることも珍しくありません。

“その場から動けない”という状況は、それだけで人間の原始的な恐怖を刺激します。「閉じ込められる」「監視されている」「見えない何かがいる」──そんなシンプルな恐怖が、最大限に膨らむのがワンシチュエーションホラーの真骨頂です。

FALL/フォール──600m上空、降りられない塔の恐怖。

公開年制作国上映時間
2023年2月3日アメリカ106分
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CUBE──極限密室に閉じ込められた理不尽サバイバル。

公開年制作国上映時間
1998年9月12日カナダ91分
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トラウマホラー

どんな言葉の意味?

トラウマホラーとは、観た人の心に深い傷跡を残すような、“精神的ダメージの強いホラー作品”を指す言葉です。単に驚かすだけでなく、グロテスク、暴力、性的嫌悪、不条理、絶望、トラウマ的な体験を描くことで、観たあとも長く脳裏に焼き付く“消化不良系ホラー”とも言えます。

このジャンルの特徴は、観客の“安心領域”を意図的に破壊すること。見慣れた家庭や日常の中で起こる異常、子どもが犠牲になる描写、倫理観を揺さぶる展開など、「そこまでやるか…」というラインを軽々と超えてきます。時には精神的ショックが大きすぎて、再視聴できないという人も。

トラウマホラーの多くは、一見静かで芸術的な映像の中に“強烈な一撃”を隠していることが多く、序盤は淡々と進んでも中盤以降に突如地獄の扉が開く──そんな構成も魅力のひとつ。誰にでもおすすめできるジャンルではないからこそ、刺さる人には一生モノの衝撃を与えます。

「怖い」というより「しんどい」「苦しい」「消えない」という感情が残る作品群。ホラーに慣れた中〜上級者にこそ試してほしい、“観る覚悟が必要なジャンル”です。

ムカデ人間──倫理のすべてを踏み越える問題作。

公開年制作国上映時間
2011年7月2日オランダ、イギリス90分
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マーターズ──痛覚と信仰が交差する究極のトラウマ映画。

公開年制作国上映時間
2009年8月29日フランス、カナダ100分
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へレディタリー/継承──喪失と呪いが生む、心に傷を残す恐怖。

公開年制作国上映時間
2018年11月30日アメリカ127分
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メタホラー(Meta Horror)

どんな言葉の意味?

メタホラーとは、ホラー映画の“お約束”や“お決まりの展開”を逆手にとり、観客にそれを意識させることで恐怖と笑いを同居させるスタイルのことです。「自分たちがホラー映画の中にいる」と登場人物が気づいたり、ホラー映画のルールを語りながら破っていく構造が特徴です。

このジャンルの面白さは、“ホラー映画をよく知っている人ほど楽しめる”という知的な仕掛けにあります。殺人鬼の登場タイミング、死にやすいキャラのパターン、ジャンプスケアの前兆など、定番演出をあえて露骨にしたり崩したりして、観客の“予想”を良い意味で裏切ってきます。

メタホラーは怖さだけでなく、皮肉や風刺、ジャンルへの愛が込められた作品が多く、「ホラーに慣れてしまった観客にもう一度“新鮮な驚き”を届ける」ことがテーマになっていることも多いです。

笑っていいのか、怖がるべきなのか──その狭間で感情が揺さぶられるのがメタホラーの真骨頂。ホラーを“観る側の視点”で揺さぶってくる、知的でユーモアのある恐怖体験を求める人にはピッタリのジャンルです。

スクリーム──ホラーの“お約束”を逆手に取った名作メタホラー。

公開年制作国上映時間
1997年8月23日アメリカ111分
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キャビン──ジャンル崩壊×陰謀のすべてが詰まった爆笑ホラー。

公開年制作国上映時間
2013年3月9日カナダ、アメリカ95分
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実話ベースホラー

どんな言葉の意味?

実話ベースホラーとは、実際にあった事件・体験談・記録をもとに作られたホラー作品のこと。怪奇現象や犯罪、失踪事件など、現実世界で起きた出来事を題材にしており、フィクションとは違う“背筋が凍るリアルさ”が魅力です。

このジャンルの最大の恐怖ポイントは、「これは全部、作り話じゃない」という意識が観客に植えつけられること。たとえ演出が控えめでも、実際に起きたことだと思えば思うほど、想像力が膨らみ、“あとを引く恐怖”へと変わっていきます。

作品によっては実在の心霊研究家や犯罪者、家族が登場し、記録映像・新聞記事・写真などを使った演出でリアリティを倍増。視聴後に思わず「この事件、本当にあったの?」と検索してしまう人も多く、ドキュメンタリー的な興味と恐怖が混在します。

現実の恐怖は、ときにフィクションを超える。幽霊や怪物より、“実在した何か”の方が怖いと感じる人にとっては、実話ベースホラーは最恐のジャンルです。

死霊館──“ウォーレン夫妻”の記録に基づいた心霊調査ホラー。

公開年制作国上映時間
2013年10月11日アメリカ112分
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ジャンルミックスホラー

どんな言葉の意味?

ジャンルミックスホラーとは、ホラーをベースにしながら他ジャンル──SF、コメディ、ファンタジー、青春、恋愛など──の要素を組み合わせた作品群を指します。一言で「ホラー」と言い切れない広がりと意外性が、このジャンル最大の魅力です。

怖いだけじゃない。笑えるのに、突然ゾッとする。泣けるのに、最終的には悪夢に変わる──そんな感情のジェットコースターを味わえるのがジャンルミックスホラーの醍醐味。ひとつの枠に収まりきらない作品が多く、“ホラー”という言葉で敬遠していた人にも刺さる傑作が潜んでいます。

このジャンルは、作り手のセンスやバランス感覚が問われるため、演出がはまれば名作に、外せばカオスな怪作になることも。その“どっちに転ぶかわからないスリル”こそが、コアなホラーファンを引き寄せる理由でもあります。

「ホラーだけど、ホラーじゃない」「でもやっぱり怖かった」──そんな余韻を味わいたいなら、ジャンルミックスホラーの扉を開いてみる価値は十分です。

ゲット・アウト──人種問題×サスペンス×ホラーの融合傑作。

公開年制作国上映時間
2017年10月27日アメリカ104分
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イット・フォローズ──青春映画に“死の感染”を重ねた静かな恐怖。

公開年制作国上映時間
2016年1月8日アメリカ100分
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ビジュアルホラー

どんな言葉の意味?

ビジュアルホラーとは、映像美やアート性を強調したホラー作品を指す言葉です。血や恐怖だけでなく、“美しい”“不気味に洗練されている”といった感覚で観客を魅了するジャンルで、デザイン・色彩・構図・ライティングなど、視覚的演出が大きな武器となっています。

このジャンルでは、「怖い」と「美しい」が共存するのが最大の魅力。登場人物の苦悩や狂気、異常な世界観が、まるでアート作品のような画作りで描かれることで、観る者に強い印象を残します。恐怖というより、“陶酔感”や“夢の中に迷い込んだような不安感”をもたらす作品も多いです。

また、セリフや説明を削ぎ落とし、映像で語る静かなホラーが多いのも特徴。象徴的なカットやメタファーが多く含まれ、観る側に“読み解く楽しさ”を提供してくれるのもこのジャンルならではです。

ホラーでありながら映画的にも芸術的にも評価されることが多く、ホラー映画は“品がない”という偏見を覆すジャンルとも言えるでしょう。静かで美しく、しかしどこか背筋が寒くなる──そんな一作を探している人におすすめです。

サスペリア(2018)──色彩と構図で不穏さを描く映像美ホラー。

公開年制作国上映時間
1977年6月25日イタリア99分
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A GHOST STORY──幽霊の孤独を詩的に綴る“静けさのホラー”。

公開年制作国上映時間
2018年11月17日アメリカ92分
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ホラー用語を知れば、映画はもっと怖くて面白くなる

記事のまとめタイトルと可愛い幽霊のイラスト

「POV」「ジャンプスケア」「スプラッター」「Jホラー」──最初は聞き慣れなかったこれらの言葉も、その意味を知ることでホラー映画の世界が一気に広がったはずです。

ホラーというジャンルは、ただ“怖がらせる”だけではありません。心理、映像、構造、文化、演出──多種多様な切り口があり、用語を知ることでその奥深さと楽しみ方がよりクリアになります。

「この作品、モキュメンタリーだったのか」「ジャンルミックスだけど、ラストは完全にトラウマ系だな」──そんな風に言葉で整理しながら観るホラーは、受け身から“考えるホラー体験”へと進化します。

もしこれからホラー映画を深掘りしたい、いろんな作品を観てみたいという人は、今回の用語集を片手にぜひ楽しんでください。

恐怖の仕掛けがわかると、怖さも何倍にも跳ね上がる。
それが、ホラー映画の奥深さです。

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