ゾンビ映画というジャンルを“発明”した男、ジョージ・A・ロメロ。彼の作品を語らずして、ホラー映画史を語ることはできません。
1968年、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が放った衝撃──それは単なるホラーではなく、社会への警鐘であり、人間そのものを暴き出す鏡でした。
以来、ロメロは“生ける屍”を通して時代を描き、絶望の中に皮肉とユーモアを織り交ぜながら、ホラーを文化にまで押し上げた稀代の映画作家です。
この記事では、そんなロメロ監督の代表作から隠れた名作まで、おすすめの10本を厳選してご紹介。ゾンビ三部作の金字塔はもちろん、社会派スリラーや異色ホラーまで、彼の“恐怖の哲学”を余すことなく解説します。
恐怖とは何か。人間とは何か。──その答えを、ロメロ映画の中に探してみてください。
・ジョージ・A・ロメロ監督の代表作や時系列を知りたい人
・ゾンビ映画の原点や“社会風刺”としての魅力を深掘りしたい人
・ゾンビ以外のロメロ作品(『マーティン』『クリープショー』など)も気になる人
ジョージ・A・ロメロ監督おすすめ映画10選|“生ける屍”の創造者が描いた恐怖

| タイトル | ジャンル | 怖さ | 
|---|---|---|
| ナイト・オブ・ザ・リビングデッド | ゾンビ・社会派 | |
| ゾンビ(Dawn of the Dead) | ゾンビ・風刺 | |
| デイ・オブ・ザ・デッド | ゾンビ・絶望 | |
| ランド・オブ・ザ・デッド | ゾンビ・SF | |
| ダイアリー・オブ・ザ・デッド | ゾンビ・モキュメンタリー | |
| サバイバル・オブ・ザ・デッド | ゾンビ・群像劇 | |
| ザ・クレイジーズ | 感染・スリラー | |
| マーティン/呪われた吸血少年 | 吸血鬼・ドラマ | |
| クリープショー | オムニバス・ホラー | |
| モンキー・シャイン | サイコ・スリラー | 
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 1968年 | アメリカ | 96分 | 
映画紹介:
ホラー映画史を塗り替えた伝説の一作。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は、ジョージ・A・ロメロがわずかな予算で創り上げた、“ゾンビ映画の原点”にして社会派ホラーの金字塔です。
物語は、ごく普通の人々が農家の一軒家に立てこもり、外から迫りくる“生ける死者”と戦うというシンプルな構成。しかしその中で描かれるのは、単なる生存劇ではなく、人間同士の対立と崩壊していく社会の縮図。ゾンビよりも恐ろしいのは、極限状態で露わになる人間の本性です。
白黒映像が生むリアルなドキュメンタリー感、そして当時としては異例の黒人主人公という設定も社会的衝撃を与えました。ラストの展開は、今見ても胸をえぐるほどの虚無感に包まれます。
すべてのゾンビ映画の出発点であり、ホラーが“娯楽”から“批評”へと進化した瞬間。映画史に刻まれた、不朽の名作です。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:ゾンビ・社会派ホラー
 - 一言ポイント:「ゾンビ映画の原点にして、人間の闇を暴く衝撃作」
 

白黒なのに怖すぎ。人が壊れていく描写がゾンビより怖い。

この映画がなければ『ウォーキング・デッド』もなかったと思う。まさに原点。

社会風刺がすごい。ホラーなのに終わったあと無言になった。
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド スペシャル・エディション [DVD]



ゾンビ(Dawn of the Dead)
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 1978年 | アメリカ | 127分 | 
映画紹介:
ショッピングモールを舞台にしたサバイバルの極致──『ゾンビ(Dawn of the Dead)』は、ジョージ・A・ロメロの名を世界に知らしめた伝説の続編です。前作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の社会批評性を受け継ぎながら、よりスケールの大きな“消費社会への風刺”として完成しています。
ゾンビが溢れる世界で、生存者たちは巨大ショッピングモールに立てこもる。食料も娯楽も揃った“理想の避難所”は、やがて欲望と退廃の象徴に変わっていく。ロメロはここで、「ゾンビ=消費者」という比喩を用い、現代人の無自覚な飢えと欲望を痛烈に描き出しました。
ゾンビメイクの完成度、スプラッター描写のインパクト、そして荒廃した世界観の構築力は圧倒的。特に特殊メイクの巨匠トム・サヴィーニの仕事は、ホラー史に残る芸術レベルです。
ホラー映画でありながら、哲学的な深みを持つ『ゾンビ』。それは単なる恐怖の物語ではなく、人間そのものがゾンビ化していく過程を映す鏡なのです。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:ゾンビ・風刺ホラー
 - 一言ポイント:「ゾンビ=消費者──ロメロが描いた“現代社会の地獄”」
 

ゾンビ映画の完成形。風刺もエンタメもここまで高次元なのがすごい。

ショッピングモールの閉鎖空間って舞台設定が完璧。怖いのにワクワクする。

ゾンビよりも人間の欲望が一番怖い。これこそ社会派ホラーの真髄。
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スマイルBEST ゾンビ ディレクターズカット版 [DVD]



デイ・オブ・ザ・デッド
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 1985年 | アメリカ | 101分 | 
映画紹介:
ロメロ監督のゾンビ三部作の中でも最も暗く、重く、そして哲学的な作品──それが『デイ・オブ・ザ・デッド』です。文明が崩壊した世界で、人類はついに地下へと追い詰められました。そこに残ったのは、わずかな科学者と軍人たち。そして、彼らの前に広がるのは、ゾンビが支配する荒廃した地上です。
本作のテーマは「支配と理性」。軍人たちは暴力で秩序を保とうとし、科学者たちはゾンビを理解しようとする。やがて対立は極限に達し、人間同士の争いがゾンビよりも恐ろしく見えてくる。ロメロはこの作品で、“人間の狂気こそが終末を招く”という真理を突きつけました。
特殊メイクのトム・サヴィーニが生み出したスプラッター描写は、今なお伝説級。ゾンビの血肉が飛び散る地獄絵図の中に、どこか悲哀と哀れみが漂います。特に“ブブ(Bub)”というゾンビのキャラクターは、知性と感情を宿した存在として多くのファンを魅了しました。
絶望の中にわずかな希望を見せる結末は、観る者の心に静かに焼きつく。『デイ・オブ・ザ・デッド』は、ホラーという枠を超えた“人間の本質”を描く黙示録的傑作です。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:ゾンビ・終末ホラー
 - 一言ポイント:「ゾンビよりも人間が怖い。ロメロの思想が頂点に達した地獄篇」
 

グロいのに切ない。ブブの存在が胸に刺さる…ゾンビが人間を超えた瞬間。

地下の閉塞感がヤバい。軍人の狂気がリアルで息苦しくなる。

ゾンビ映画なのに哲学的。恐怖と悲しみが同居したロメロの集大成。
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死霊のえじき 完全版 [DVD]



ランド・オブ・ザ・デッド
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 2005年 | アメリカ・カナダ・フランス | 97分 | 
映画紹介:
時は進み、世界は完全にゾンビに支配された──。『ランド・オブ・ザ・デッド』は、ジョージ・A・ロメロが21世紀に放った壮大な黙示録。ゾンビ三部作の精神を受け継ぎながら、社会構造が変容した“新しい地獄”を描き出します。
物語の舞台は、高層都市「フィディオ」。富裕層が安全なタワーで暮らす一方、貧困層は外のゾンビ地帯で生き延びるしかない。この設定こそ、ロメロらしい社会批評の極み。ゾンビすら“階級社会”の象徴として描かれ、暴動と反乱のメタファーが全編に息づいています。
特筆すべきはゾンビの“進化”。リーダー格のゾンビ・ビッグダディは、感情と知性を持ち始め、「人間がゾンビに追われる構図」が逆転する瞬間を見せてくれます。恐怖と哀しみ、そしてわずかな希望──ロメロが長年描き続けたテーマがここで再び結実します。
ハリウッド資本でスケールアップしたにもかかわらず、ロメロらしい皮肉と哀愁は健在。『ランド・オブ・ザ・デッド』は、時代を超えてなお鋭く社会を切り裂く“21世紀のゾンビ寓話”です。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:ゾンビ・SFホラー
 - 一言ポイント:「進化するゾンビ、堕落する人間──ロメロが描いた“新しい地獄”」
 

ゾンビが知性を持ち始める展開にゾッとした。もう逃げ場がない感覚。

スケールが大きくなってもロメロ節は健在。社会風刺のキレがすごい。

ゾンビが“人間らしく”、人間が“ゾンビ化”してる。この対比が最高。
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ランド・オブ・ザ・デッド [DVD]



ダイアリー・オブ・ザ・デッド
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 2007年 | アメリカ・カナダ | 95分 | 
映画紹介:
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』は、ロメロが“新しい時代の恐怖”に挑んだ意欲作です。監督自身が70代でありながら、モキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)という斬新な手法を用い、インターネットと情報社会の狂気を描いた一本です。
物語は、学生たちがゾンビ発生の瞬間をカメラで記録するところから始まります。彼らは世界の終わりを「撮る」ことで、自分たちの存在を証明しようとする。しかし、現実と映像の境界は曖昧になり、“生き延びること”よりも“記録すること”に取り憑かれるという皮肉が浮かび上がります。
映像は全て登場人物たちのカメラ視点で進行。リアルな手ブレ、雑音、SNS的な会話──その臨場感が、まるでニュース速報を見ているような没入感を生み出します。ロメロはここで、「真実よりも“拡散”を優先する人間の愚かさ」を痛烈に批判しました。
派手なグロ描写は控えめですが、情報過多社会に対する洞察は鋭く、まさに現代にこそ再評価されるべき作品。ロメロが“時代を読み続けた”監督であることを証明する1本です。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:ゾンビ・モキュメンタリーホラー
 - 一言ポイント:「恐怖を“撮る”ことが目的化する──SNS時代のホラー警鐘」
 

ゾンビよりも、カメラを手放せない人間のほうが怖い。まさに現代の寓話。

ロメロが70代でこの構成をやるってすごい。時代に取り残されてない監督。

「人間の愚かさは不死身だ」という言葉が突き刺さった。静かな名作。
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|---|---|---|
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ダイアリー・オブ・ザ・デッド [DVD]



サバイバル・オブ・ザ・デッド
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 2009年 | アメリカ・カナダ | 90分 | 
映画紹介:
ジョージ・A・ロメロ監督の遺作となった『サバイバル・オブ・ザ・デッド』は、ゾンビと人間の“共存”をテーマにした異色の終末譚です。長年ゾンビを描いてきたロメロが最後にたどり着いたのは、「滅びの先にある、共生の可能性」という静かな問いでした。
舞台は孤島・プラム島。そこでは二つの一族が対立していました。一方はゾンビを殺そうとし、もう一方は彼らを「かつての家族」として生かそうとする。人間とゾンビ、殺す者と守る者──この対立構造の中で、ロメロは“恐怖”よりも倫理と悲しみの物語を描いています。
アクションやスプラッター描写は控えめですが、映像はどこか寓話的で美しい。ゾンビが馬を追いかけるシーンは、ロメロ映画の中でも異質で詩的です。世界が終わりを迎えた後に残るのは、憎しみか、希望か──。
『サバイバル・オブ・ザ・デッド』は、ゾンビ映画の父が人生をかけて問い続けたテーマの終着点。血よりも深い“赦し”のドラマとして、彼のフィルモグラフィーを締めくくるにふさわしい作品です。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:ゾンビ・群像劇
 - 一言ポイント:「殺すか、生かすか──ロメロが最後に見た“人間とゾンビの未来”」
 

アクションよりテーマ重視。ゾンビ映画というより哲学映画って感じ。

“共存”を描こうとするロメロの優しさにグッときた。遺作にふさわしい余韻。

ゾンビが馬に興味を示す場面、妙に美しい。ホラーなのに静かな感動がある。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 | 
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サバイバル・オブ・ザ・デッド [DVD]



ザ・クレイジーズ
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 1973年 | アメリカ | 103分 | 
映画紹介:
『ザ・クレイジーズ』は、ゾンビ映画で培ったロメロの社会批判精神をそのまま“感染パニック”に応用した問題作です。軍事機密のウイルスが田舎町に流出し、住民が次々と狂気に陥っていく──そのリアリティと不気味さは、今観てもまるで現代社会を予言しているかのようです。
感染者たちはゾンビではなく、理性を失った普通の人間。彼らの暴走と、それを封じ込めようとする軍の暴力的鎮圧が交錯し、恐怖はどちらの側にも存在します。ロメロはここで「狂っているのは誰なのか?」という問いを観客に突きつけました。
カメラはドキュメンタリーのような手触りで、混乱と恐怖を生々しく映し出します。住民を救うどころか、無差別に制圧していく軍の姿は、権力による暴力と無責任さを鋭く風刺。まさに“感染よりも人間が怖い”系パニックホラーの原点です。
2010年にリメイクも制作されましたが、オリジナル版の方がより社会的で骨太。ロメロらしい不条理な絶望感と、暴走する群衆のリアルな恐怖が詰まった傑作です。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:感染・スリラーホラー
 - 一言ポイント:「狂うのは人間か、社会か──ロメロが描いた現実の悪夢」
 

ゾンビが出ないのに、ここまで怖い。ロメロの人間描写ほんとに鋭い。

軍の対応がまるで現実みたい。パニック映画というより社会ドキュメンタリー。

“感染”というより“狂気”がテーマ。ロメロの真骨頂だね。
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ザ・クレイジーズ 特別版



マーティン/呪われた吸血少年
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 1977年 | アメリカ | 95分 | 
映画紹介:
『マーティン/呪われた吸血少年』は、ジョージ・A・ロメロの中でも最も異色で、最も哀しい作品です。ゾンビでも感染でもなく、彼がここで描いたのは「吸血鬼という幻想に取り憑かれた青年の孤独」。ホラーというより、社会から逸脱した者のリアルな人間ドラマです。
主人公マーティンは、自分を吸血鬼だと信じています。しかし彼には牙も超能力もなく、血を得るために薬物で人を眠らせ、刃物で切りつけるだけ。幻想と現実の境界が曖昧な彼の姿を通して、ロメロは“モンスター化する心”を静かに描きます。
舞台は錆びた鉄鋼の街。モノクロのフラッシュバックと退廃的な映像が、どこまでも陰鬱な空気を醸し出します。宗教、孤独、性、罪悪感──マーティンの中で渦巻く葛藤は、まるで現代の疎外された若者のメタファーのようです。
血を吸う描写よりも胸を刺すのは、彼が“愛されたい”という願いの純粋さ。『マーティン』は、ホラーでありながら深い人間ドラマとして心に残る、ロメロのもうひとつの最高傑作です。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:吸血鬼・心理ホラー
 - 一言ポイント:「怪物は血ではなく孤独から生まれる──哀しき吸血鬼の物語」
 

怖いというより切ない。人間の孤独をここまで描いたホラーは珍しい。

吸血鬼を現代的に解釈した名作。血よりも心が痛くなるタイプの恐怖。

ロメロ=ゾンビだけじゃない。こんな繊細な作品を撮れるのがすごい。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 | 
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マーティン [DVD]



クリープショー
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 1982年 | アメリカ | 120分 | 
映画紹介:
ホラーへの“愛”と“遊び心”が詰まった、まさに大人のための怪奇絵巻──それが『クリープショー』です。ジョージ・A・ロメロが監督、スティーヴン・キングが脚本を務めた夢のコラボレーションで、50年代ホラーコミックの世界を映画として甦らせた作品です。
5つの短編からなるオムニバス形式で、テーマはどれも人間の欲・怨念・報い。復讐する死者、呪われた財宝、謎の生物──まるで“悪夢の見本市”のようなラインナップで、笑いと恐怖が交互に押し寄せます。ロメロらしい毒とブラックユーモアが炸裂。
カラフルな照明、コミック的な演出、コマ割り風の編集など、スタイリッシュな映像美も魅力。血や死を扱いながらも、どこかポップで軽やか。まさに“ホラーを楽しむ”という感覚を純粋に体現した一本です。
ロメロ=社会派というイメージを覆す、遊び心全開の傑作。ホラーを愛する者が作り、ホラーを愛する者のために作られた、カルト的名作アンソロジーです。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:オムニバス・ホラーコメディ
 - 一言ポイント:「ロメロ×キングの夢タッグ!ホラーを“遊ぶ”快作アンソロジー」
 

怖いけど楽しい!ロメロがこんなポップなホラーを撮るなんて意外。

スティーヴン・キングの脚本が最高。ブラックジョークが効いててニヤリとする。

どの短編もクオリティ高い。ホラー初心者にもおすすめできる一本。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 | 
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クリープショー Season1 DVD VOL.1 [DVD]



モンキー・シャイン
| 公開年 | 制作国 | 上映時間 | 
|---|---|---|
| 1988年 | アメリカ | 113分 | 
映画紹介:
『モンキー・シャイン』は、ジョージ・A・ロメロが手掛けたサイコスリラーであり、ゾンビとは異なる“恐怖の依存関係”を描いた異色作です。ホラーでありながらも、人間と動物、支配と執着の境界を問う深い心理ドラマでもあります。
主人公アランは事故で全身麻痺となり、介助用に訓練された猿・エラと共に生活を始める。最初は心の支えだった彼女が、やがてアランの怒りや嫉妬を共有し始め、人間の暗い感情を具現化する存在へと変貌していく──。
エラが徐々に知性と殺意を帯びていく過程の描写は、静かでありながら恐ろしい。ロメロはこの物語を通して、「恐怖は外ではなく内にある」というテーマを再び突きつけます。依存、孤独、そして支配欲。ゾンビ映画とは異なる形で、人間の心の腐敗を描いた傑作です。
派手さはありませんが、じわじわと積み上がる心理的恐怖は圧倒的。ラストの“視線”の演出には背筋が凍るでしょう。『モンキー・シャイン』は、ロメロの知性と演出力が光る、静かに狂気が侵食するホラーです。
- 怖さ:
 - グロ度:
 - ジャンル:サイコ・スリラーホラー
 - 一言ポイント:「人間の闇を映す“もう一人の自分”──ロメロ流サイコホラー」
 

ゾンビが出ないのにロメロらしい。心理的な怖さがじわじわくる。

猿の演技がすごすぎる。感情を持ってるようで本当に不気味だった。

ホラーなのにどこか切ない。孤独と依存がテーマの深い作品。
| 配信サービス | 配信状況 | 配信先 | 
|---|---|---|
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“生ける屍”が映す、人間という存在の恐怖。

ゾンビとは、ただのモンスターではありません。ジョージ・A・ロメロが描いた“生ける屍”は、いつの時代も人間社会の鏡として存在してきました。
生存、欲望、差別、暴力──ロメロ作品に登場するゾンビたちは、常に私たち自身を映し出しています。恐怖の向こうにあるのは、腐敗した社会で生きる人間の姿。だからこそ彼の映画は、何十年経っても色あせることがありません。
「ゾンビ映画=ホラー」と思っている人ほど、ロメロ作品の本質に驚くはず。そこには単なる恐怖を超えた、思想と感情が交錯する深いドラマがあります。生と死、秩序と混沌の狭間で、あなたは何を見るのか──ぜひその目で確かめてください。

















