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70年代ホラー映画の名作17選|恐怖の原点はここにある!

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ゾンビから逃げる若い男女
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ホラー映画が今のようにジャンル分けされ、多様な恐怖を描くようになったのはいつからか――その原点ともいえるのが1970年代です。

この時代は、宗教的恐怖を描いた『エクソシスト』、運命の残酷さを叩きつける『オーメン』、人間の狂気を描いた『悪魔のいけにえ』など、今なお語り継がれる名作ホラーが次々と生まれた“黄金期”。

現代ホラーのルーツを辿ると、70年代にたどり着く──そう言っても過言ではありません。

この記事では、70年代に生まれたホラー映画の名作を厳選して17本ご紹介。ジャンルや国を超えて、今観てもなお色あせない恐怖を、あなたもぜひ体感してみてください。

こんな人におすすめの記事です

・70年代の名作ホラーを知りたい

・ホラー映画の原点・ルーツを知りたい

・古いけど面白いホラー映画を探している

目次

70年代ホラー映画の名作17選|恐怖の原点はここにある!

ゾンビから逃げる若い男女
タイトルジャンル怖さ
エクソシスト悪魔憑き・宗教
オーメンサスペンス・黙示録
悪魔のいけにえスプラッター・狂気
サスペリアオカルト・美術ホラー
ゾンビゾンビ・社会風刺
ハロウィンスラッシャー
キャリー超能力・青春
悪魔の棲む家心霊・実話ベース
ウィッカーマン信仰・カルト
アリス・スウィート・アリスサイコ・スラッシャー
ロッキー・ホラー・ショーホラー・ミュージカル
HOUSE ハウスジャパニーズ・カルト
ザ・ブルード/怒りのメタファーサイコ・実験ホラー
悪魔の赤ちゃんモンスター・出産ホラー
悪魔の赤ちゃんIIモンスター・続編
ルチオ・フルチの ザ・サイキックオカルト・サスペンス
マルチプル・マニアックスカルト・グロテスク

エクソシスト

公開年制作国上映時間
1974年7月13日アメリカ121分

映画紹介:
「少女に取り憑いた“それ”は、悪魔だった――」
ホラー映画史を語る上で絶対に外せない金字塔『エクソシスト』。1973年に公開されるや否や、世界中に“悪魔憑き”という恐怖の概念を植え付け、今なおその影響力は色褪せません。

無邪気だった少女リーガンが、次第に常軌を逸した言動を見せ始める…その変化の過程がとにかくリアル。特殊メイクや演出だけでなく、神と悪魔、信仰と絶望の対立が描かれることで、単なる怪奇現象を超えた“精神のホラー”として成立しています。

聖職者たちが命がけで悪魔と対峙する儀式の緊張感は、何度観ても手に汗握るもの。特に終盤の「エクソシズム(悪魔祓い)」シーンは、宗教的重厚さと恐怖の臨場感が融合した名シーン中の名シーンです。

ホラーの枠を超え、“信じる心”の物語としても胸を打つ一作。恐怖の原点を知りたい人には、まずこれを観てほしい──ホラー映画の原型がここにあります。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:悪魔憑き・宗教ホラー
  • 一言ポイント:「“恐怖”と“信仰”がぶつかる瞬間、観る者の心も試される」

古い映画だけど、悪魔の声と目つきにガチで震えた…

ホラーなのに重厚すぎる。宗教観とか考えさせられる系

リーガンの変化がリアルすぎて怖い…まじで名作だった

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オーメン

公開年制作国上映時間
1976年10月16日アメリカ111分

映画紹介:
“あの子は何かがおかしい”──
世界を恐怖に陥れた“悪魔の子”ダミアンを描いた名作『オーメン』は、静かに忍び寄る破滅と運命の不可避さを描いた、サスペンス色の強いオカルトホラーです。

外交官の夫妻が養子として迎えた少年ダミアン。周囲で次々と不審な死が起こり、やがて彼が“反キリスト”=666の印を持つ存在であると判明するまでの展開は、あまりにスムーズで不気味。

派手な演出は抑えめながら、誰にも止められない“運命の連鎖”が物語に深い緊張感を与えています。特に神父や乳母の死にざまは、シンプルながら強烈に印象に残る名シーン。

“悪魔は、無垢な顔で微笑んでいる”──
人の善意と信頼をすり抜けて破滅へ向かう恐怖が、静かに胸に刺さる傑作です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:サスペンス・黙示録ホラー
  • 一言ポイント:「無垢な子どもこそ最恐。静かな“破滅の連鎖”に震える」

静かな映画だけど、ずっと不穏で鳥肌が止まらなかった…

ダミアンが笑うだけで怖い。演出の力すごすぎる

神父の死に方、トラウマ。音楽の使い方も怖すぎ!

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悪魔のいけにえ

公開年制作国上映時間
1975年2月1日アメリカ84分

映画紹介:
叫んでも、逃げても、助からない──
『悪魔のいけにえ』は、“ホラー映画はここまでやっていいのか”という限界を突きつけたスプラッター映画の原点です。

アメリカ南部を旅する若者たちが迷い込んだのは、常軌を逸した家族が暮らす家。そこで彼らは、巨大なチェーンソーを振り回す仮面の男“レザーフェイス”に襲われる…。この圧倒的な暴力と狂気の空気感は、公開から50年経った今もなお観る者を震わせます。

実は本作、流血シーン自体は少ないのに、異常なまでの緊張感と精神的消耗がすさまじい。ドキュメンタリー風の撮影手法もあいまって、“本当に起きた事件”のようなリアリティが生々しく突き刺さります。

ホラー耐性に自信がある人にこそ観てほしい、“恐怖の本質”を突いた問題作。観終わったあと、しばらく日常に戻れなくなること必至です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:スプラッター・狂気ホラー
  • 一言ポイント:「“怖い”を超えて“消耗する”。伝説級スプラッター」

何が怖いって、“音”と“間”が怖すぎるんだよこれ…

グロくないのに吐きそうになるほど追い詰められた

レザーフェイスの存在感、マジで悪夢。観終わってもしばらく放心した

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悪魔のいけにえ 特別価格版 [DVD]

サスペリア

公開年制作国上映時間
1977年6月25日イタリア99分

映画紹介:
扉を開けた瞬間、そこは“美しく狂った世界”だった――
『サスペリア』は、色彩・音響・構図すべてが計算し尽くされた、ダリオ・アルジェントによる芸術的ホラーの傑作です。

名門バレエ学校に入学したスージーは、周囲で次々と起こる不可解な出来事に巻き込まれていく。赤、青、緑――鮮烈な色使いと前衛的な音楽が、観る者の感覚をじわじわと狂わせ、不安を増幅させていきます。

物語の論理性よりも“体験としての恐怖”に重きを置いた本作は、観終わったあとも頭から離れない“夢のような悪夢”。まるで現実がじわじわ侵食されていくような感覚がクセになります。

ホラー映画に「美しさ」や「美術的完成度」を求める人にはたまらない一本。観る人によって恐怖の感じ方がまったく変わる、唯一無二の映像体験をぜひ。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:オカルト・美術ホラー
  • 一言ポイント:「美しすぎて不安になる──“色彩”が恐怖を作る映画」

色の使い方が狂ってる。夢と現実の間をさまよってる気分になった

ストーリーより“感覚”でくるタイプ。ゾワゾワする不快さがクセになる

音楽がヤバい。あれ聞くだけで夜眠れなくなるレベル

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ゾンビ

公開年制作国上映時間
1978年9月2日イタリア139分

映画紹介:
ゾンビは“ただの化け物”じゃない――
『ゾンビ(Dawn of the Dead)』は、ジョージ・A・ロメロ監督が描いたゾンビ×社会風刺の決定版。単なるパニック映画ではない、知的で深い恐怖をもたらす名作です。

舞台はゾンビによって崩壊しつつあるアメリカ。主人公たちはショッピングモールに立てこもり、束の間の平穏を得るも、やがて“外”も“中”も崩れていく…。モールに集まるゾンビたちの姿は、消費社会そのものを皮肉っているようでもあります。

血しぶきも容赦なく飛び交う一方で、緊張感・喪失感・無力感が強く胸に残る。単なる娯楽ホラーにとどまらず、時代と人間の本質を炙り出す“ゾンビ映画の教科書”です。

現代ホラーやポップカルチャーに多大な影響を与えた傑作。「ゾンビもの」の基準を作った1本として、必ず押さえておきたい作品です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:ゾンビ・社会風刺ホラー
  • 一言ポイント:「ゾンビに追われながら、“人間の業”からも逃れられない」

ゾンビなのに考えさせられる。現代とリンクしすぎてゾッとした

モールでの生活が意外と快適そうで、逆に怖いんだよな…

ゾンビの動きは遅いのに、絶望感はすごい。古くても名作!

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スマイルBEST ゾンビ ディレクターズカット版 [DVD]

ハロウィン

公開年制作国上映時間
1979年8月18日アメリカ90分

映画紹介:
静かな住宅街に、殺意だけを抱えた“何か”が現れる――
『ハロウィン』は、スラッシャーホラーというジャンルを確立した伝説の1本。シンプルなのに、恐怖の本質を突いた作品です。

6歳のときに姉を殺したマイケル・マイヤーズが、15年後のハロウィンの夜に再び故郷へ舞い戻る。無言で、感情なく、ただひたすらに“狙った相手”を追い詰める姿に、人間味のない絶対的な恐怖が宿ります。

ゴア表現はほとんどないのに怖い。その理由は、長回しや主観視点カメラを駆使した演出。観客自身が“狙われている側”になったような緊張感が、じわじわと首を締めてきます。

“マイケルは何者なのか”という謎を最後まで明かさないことで、逆に不気味さが倍増。“殺人鬼がいるだけ”なのにこんなに怖い──この原点を体験すれば、ホラーの見え方が変わるはず。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:スラッシャー・殺人鬼ホラー
  • 一言ポイント:「“何も喋らない”マイケルが、こんなにも怖いとは…」

BGMが流れた瞬間、もう無理。怖すぎて音でびくってなる

マイケルがずっと歩いてくるだけなのに、恐怖しかない

派手な殺し方しないのが逆にリアルでゾッとした

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キャリー

公開年制作国上映時間
1977年3月3日アメリカ98分

映画紹介:
少女の涙が、世界を焼き尽くす――
スティーヴン・キングの小説を原作にした『キャリー』は、青春と狂気が交差する悲劇の超能力ホラー。ホラー初心者にも刺さる、感情重視の名作です。

内気な高校生キャリーは、厳格すぎる宗教母に支配され、学校でもいじめの標的にされていた。だが、彼女にはある“力”があった――心を閉ざしてきた少女の感情が、ある事件をきっかけに爆発するラストは、衝撃と哀しさが入り混じる圧巻の展開。

ホラーといってもグロやジャンプスケアは少なめ。むしろ観終わったあとに残るのは、キャリーへの同情と胸の痛み。青春映画としての側面があるからこそ、“怒り”のカタルシスが鮮烈に響きます。

“怖い”より“哀しい”が強い異色ホラー。感情を爆発させたとき、誰も止められない――その怖さを静かに教えてくれる一作です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:超能力・青春ホラー
  • 一言ポイント:「心を踏みにじられた少女の怒りは、もはや災害」

観てる側がキャリーを守りたくなる…。いじめ描写がリアルすぎて辛い

あのラスト、鳥肌立った。悲しみと怒りが一気にくる

スティーヴン・キングってこんな切ないホラーも書くんだ…最高

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悪魔の棲む家

公開年制作国上映時間
1979年7月27日アメリカ118分

映画紹介:
その家には、何か“いる”。
『悪魔の棲む家』は、アメリカで実際に起きた一家殺害事件をもとにした心霊ホラー。
“住んではいけない家”というジャンルを確立させた先駆的作品です。

一家殺害事件の後に格安で売り出された家に、再び家族が引っ越してくるところから物語は始まります。最初は平穏に見えた日常が、徐々に歪み始め、誰かの気配や暴力的な現象が家族を追い詰めていく展開は、まさに王道でありながら不気味さ満点。

幽霊の正体や明確な姿はあまり見せないにもかかわらず、“家そのものが敵”であるという圧迫感が全編を覆います。現実に基づいているからこそ、観る側の不安を煽る力が強く、じわじわと精神を削られます。

家という“本来安心できる場所”が一転して恐怖の舞台になる──その感覚を体験できる代表作。静かな恐怖にじわじわと侵食されたい方におすすめの一作です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:心霊・実話系ホラー
  • 一言ポイント:「“家が敵”という静かな恐怖が、こんなに効くとは…」

地味だけどマジで不安になるタイプ。夜に観ると後悔するやつ

“家”がここまで怖くなるのすごい。なにも起きてないのに怖い

実話ベースって聞いたら余計にゾッとした…絶対住みたくない

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悪魔の棲む家 コレクターズ・エディション [DVD]

ウィッカーマン

公開年制作国上映時間
1998年3月21日イギリス86分

映画紹介:
神を信じる者が、異教の島で見たものとは――
『ウィッカーマン』は、“信仰の狂気”と“異文化の不気味さ”を描いた英国発のカルトホラー。華やかで牧歌的な景色の裏に、ぞっとする異常性が潜んでいます。

ある少女の失踪事件を調査するため、スコットランド沖の孤島を訪れた警察官。しかし島の住人たちはどこかおかしく、独自の宗教儀式や価値観が支配する世界に、徐々に彼は追い詰められていきます。

本作の恐怖は“派手な演出”ではなく、常識が一切通じない閉ざされた共同体の異質さから生まれます。物語が進むほど、正しさとは何か、正義とは何かが曖昧になっていく構成が秀逸。

そして迎えるラストの衝撃──観た者の心に深く突き刺さる、静かで壮絶な終幕は、ホラー史に残る名場面です。美しさと恐怖が融合した、唯一無二の作品をぜひ体験してください。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:信仰・カルトホラー
  • 一言ポイント:「“美しさ”の奥にある狂気が、最後に牙をむく」

最初はのどかで平和そうなのに、徐々におかしくなってく感じが怖すぎ

話が進むほど違和感だらけ。ラストは鳥肌&絶望

“異文化の怖さ”ってこういうことか…音楽も雰囲気もクセになる

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アリス・スウィート・アリス

公開年制作国上映時間
1976年11月15日アメリカ108分

映画紹介:
小さな手、小さな影――
『アリス・スウィート・アリス』は、子どもという“無垢さ”の裏にある狂気を描いた異色のスラッシャー作品。70年代らしい空気感と、サスペンスフルな構成がクセになるカルト作です。

ある少女が教会で惨殺され、容疑が向けられたのは姉のアリス。だが事件はそれだけで終わらなかった…。黄色いレインコート、白いマスクという不気味なビジュアルが観る者の記憶に焼きつき、子どもをめぐる疑心と恐怖がどんどん膨らんでいきます。

ホラーというよりはサイコサスペンス寄りで、人間の闇や家庭内の緊張関係をリアルに描写。無関係そうに見えた人々が次第に“見えてくる”構成も巧妙で、ただの犯人捜しでは終わりません。

“少女が凶器を持つ”という構図の不気味さと、無垢な存在こそ恐ろしいという逆転の発想が光る一作。知名度こそ高くないものの、玄人ホラーファンなら一度は観ておきたい隠れた名作です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:サイコ・スラッシャー
  • 一言ポイント:「“あの子が犯人なの?”という疑念が、一番怖い」

マスクとレインコートの子どもが怖すぎる…視覚的にずっと不安

ホラーってより不穏サスペンス。でも最後まで目が離せなかった!

ホラー慣れしててもぞわっときた。子どもが凶器持ってるって反則…

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アリス・スウィート・アリス [DVD]

ロッキー・ホラー・ショー

公開年制作国上映時間
1975年イギリス100分

映画紹介:
カーテンコールは悪夢のその先へ──。『ロッキー・ホラー・ショー』は、B級ホラーへの愛とロックンロールの奔流が爆発する怪奇ミュージカルの決定版。舞台版『The Rocky Horror Show』を自作したリチャード・オブライエンが脚本・楽曲を携え、ジム・シャーマン監督、ティム・カリーの怪演で映画化。ホラーの文法を知り尽くした上で、性とアイデンティティの解放を笑いと快楽に変える、唯一無二の“参加型カルト”です。

雨の夜に古城へ迷い込んだ純朴カップル、ブラッドとジャネット。彼らを歓迎するのは、異星の科学者にして華麗なる怪人フランク・N・フルター。彼が創造した人造美青年“ロッキー”が目覚めた瞬間から、常識は崩壊。『The Time Warp』『Sweet Transvestite』など名曲が次々と飛び出し、観客の体までリズムで支配していきます。

怖さは控えめでも、鋭いのはその引用精神とサブカルチャーの祝祭性。50〜60年代の怪奇映画へのオマージュを重ねつつ、ジェンダー・セクシュアリティの領域を軽やかに横断。単なるパロディにとどまらず、「ホラーは自由であっていい」というメッセージを歌とダンスで可視化します。

公開当時は不発でしたが、深夜上映で火がつき、コール&レスポンスやコスプレが恒例のミッドナイト・ムービーとして世界的な現象へ。映画が“観るもの”から“参加する儀式”へ変わる瞬間を体験できる、ホラー史でも稀有な一本です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:ホラー・ミュージカル
  • 一言ポイント:Time Warpで常識が溶ける——観客参加型の怪奇祝祭!」

初参加で大合唱!ホラーというより“祝祭”。これは体験しないと損。

ティム・カリーのカリスマ、圧倒的。フランク様が画面を支配してる。

ホラーの教養ネタも満載。オマージュ探しが楽しすぎて何度も観た。

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ロッキー・ホラー・ショー [DVD]

HOUSE ハウス

公開年制作国上映時間
1977年日本88分

映画紹介:
大林宣彦監督が放った劇場用デビュー作『HOUSE ハウス』は、70年代邦画ホラーの中でも異色中の異色。少女たちが“家”に喰われるという突飛なアイデアを、ポップでシュールな映像美で描いた作品です。まさに“Jホラー”の前史ともいえるカルトムービーで、公開から数十年経った今でも世界中で再評価が進んでいます。

物語は夏休み、田舎の古い屋敷に遊びにやって来た女子高生7人組を中心に展開。ところが、この屋敷は人を喰らう魔性の存在であり、次々と少女たちを飲み込んでいきます。ピアノに食べられる少女、布団に押しつぶされる少女──ユーモラスでありながら背筋が凍る演出は、今見ても鮮烈です。

『HOUSE』の魅力は、テレビCM出身の大林監督らしいトリッキーな映像表現にあります。合成、アニメーション、実写を自在に組み合わせたビジュアルは、当時の日本映画の常識を超えており、海外のホラーファンにも衝撃を与えました。

ただのホラーではなく、どこか無邪気で夢幻的。“少女と怪異”のモチーフは後の日本ホラーに脈々と受け継がれる要素であり、邦画ホラー史において避けて通れない一本です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:ジャパニーズ・カルト
  • 一言ポイント:「家そのものが怪物──映像実験が炸裂するカルト邦画」

ピアノに食べられるシーン、笑ったのに怖い。不思議な感覚!

ホラーとコメディとアートが混ざり合って、唯一無二の世界観。

海外のファンに人気なのも納得。今見ても斬新でカルト的。

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HOUSE ハウス[東宝DVD名作セレクション]

ザ・ブルード/怒りのメタファー

公開年制作国上映時間
1979年カナダ91分

映画紹介:
『ザ・ブルード/怒りのメタファー』は、デヴィッド・クローネンバーグ監督が自身の離婚体験をもとに生み出した、最も私的で不穏なホラー作品。心の奥底に抑圧された怒りやトラウマが“肉体的な形”を取り、怪物として具現化するという、クローネンバーグらしい“身体と精神の境界”を描く傑作です。

物語は、精神科医ラグラン博士が主宰する治療施設を舞台に展開。患者の感情を外在化させる実験的療法が行われる中、母親ノーラの抑圧された怒りが暴走し、醜悪な子供たち=ブルードを生み出してしまいます。彼らは母の感情を代弁するかのように暴力を振るい、家族を襲撃していくのです。

クローネンバーグ作品らしく、血と肉体変容の描写は容赦なく、同時に冷徹なリアリズムで描かれます。特にクライマックスでの母親の出産シーンは、観る者の心を抉る衝撃のビジュアル。ホラー映画史に残る異様な“出産のメタファー”として名高い場面です。

単なるスプラッターではなく、家庭崩壊・親子関係の病理を正面から映し出した『ザ・ブルード』は、1970年代ホラーにおける心理的恐怖の極北。観終えた後、じわじわと嫌な感覚が残る後味の悪さが、本作の真骨頂です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:サイコ・実験ホラー
  • 一言ポイント:「母の怒りが具現化──心の闇から生まれる“子供”の恐怖」

出産シーンの衝撃が強烈すぎる…。一生忘れられない映像体験。

ホラーだけじゃなく、家族と精神のテーマが突き刺さる作品。

クローネンバーグらしい冷徹さ。心理ホラーとしても一級品だね。

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ザ・ブルード/怒りのメタファー リストア版 [Blu-ray]

悪魔の赤ちゃん

公開年制作国上映時間
1974年アメリカ91分

映画紹介:
『悪魔の赤ちゃん(It’s Alive)』は、ラリー・コーエン監督が手がけた70年代モンスター・ホラーの異色作。テーマはなんと「生まれてきた赤ん坊が怪物だったら」というショッキングな発想で、公開当時から賛否両論を巻き起こしました。低予算ながらもアイデアと演出で観客を恐怖に引き込み、現在ではカルトクラシックとして語り継がれています。

出産に立ち会った家族が目にするのは、普通の赤ん坊ではなく凶暴な怪物。生まれた瞬間から医師や看護師を襲い、逃げ出したその存在は都市を恐怖に陥れます。「赤ちゃん」という無垢な存在と「殺人者」という相反する要素が融合したショックは強烈で、観客に倫理的な不安まで突きつけました。

本作の恐怖は、怪物の造形そのものよりも、子供を愛するか恐れるかという親の葛藤にあります。主人公一家は“我が子”として怪物にどう向き合うかを迫られ、その苦悩がストーリーの軸となります。この人間ドラマ性が、単なるB級ホラーに終わらせなかった理由です。

後に続編やリメイクも作られ、70年代ホラーの中でも異色の存在感を放ちました。「家族」「出産」「子供」という普遍的なテーマに切り込んだモンスター映画として必見です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:モンスター・出産ホラー
  • 一言ポイント:「“産声”が悲鳴に変わる──出産を恐怖にしたカルトホラー」

赤ちゃんが怪物って発想だけでゾッとする。タイトル負けしてない恐怖。

親としての愛情と恐怖の狭間にあるドラマ性が良かった。

70年代らしい低予算感も逆に味になってる。カルト的に面白い!

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悪魔の赤ちゃん [DVD]

悪魔の赤ちゃんII

公開年制作国上映時間
1978年アメリカ91分

映画紹介:
ラリー・コーエン監督のカルトホラー『悪魔の赤ちゃん』の続編にあたる本作は、タイトル通り「怪物の赤ちゃん」が再び生まれるという衝撃の展開から始まります。1作目が持っていた“我が子が怪物だったら”という倫理的恐怖をさらに発展させ、怪物の存在を社会や国家レベルでどう扱うかを描いた作品です。

今回は一匹だけではなく、複数の怪物の赤ちゃんが登場。政府や医療機関が彼らを研究・管理しようとするものの、その本能的な暴力性は制御不能。「人間と怪物の共存は可能か」というテーマがより強調され、単なるモンスター映画を超えた問題提起が仕掛けられています。

低予算ながら、都市部や施設で繰り広げられるパニック描写は迫力があり、1作目よりもスケールアップ。とはいえ本作の本質は、やはり親と子の愛情の歪んだドラマにあります。恐ろしい存在でありながら「我が子」であるという矛盾した立場が、観る者の感情を揺さぶります。

批評的評価は賛否両論ですが、70年代ホラーのカルト色をさらに濃くした一作として存在感を放っています。続く『悪魔の赤ちゃんIII』へとつながる中間作でもあり、シリーズを追うなら外せないエピソードです。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:モンスター・続編
  • 一言ポイント:「怪物は一匹じゃない──共存か排除かを問いかける続編」

1作目のショックは薄れたけど、テーマ性が広がってて興味深い。

怪物が複数出てきたことでパニック映画っぽさが増したね。

シリーズを通して観ると面白さが増すタイプ。単体だと評価は分かれるかも。

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ルチオ・フルチの ザ・サイキック

公開年制作国上映時間
1977年イタリア96分

映画紹介:
『ルチオ・フルチの ザ・サイキック』は、“ゴアの帝王”として知られるルチオ・フルチが手掛けた異色のサスペンス・ホラー。彼の代表作『サンゲリア』や『地獄の門』と比べるとゴア描写は抑えめですが、その代わりに予知能力を持つ女性が体験する恐怖と謎解きを中心に据えた、心理的スリルが際立つ一作です。

主人公は突如ビジョンに悩まされる女性ヴァージニア。彼女の幻視には血塗られた壁、死体、謎めいた時計といった断片的なイメージが繰り返し現れます。やがて現実世界でそのビジョンが一つずつ符合していき、自らが恐ろしい事件の渦中にいることを悟っていきます。

フルチらしい陰鬱な雰囲気は健在で、イタリア映画ならではのスタイリッシュな映像美と緊張感のあるサスペンス演出が光ります。ラストに待ち受ける絶望的な結末は、観客に深い余韻と戦慄を残す名場面。血みどろのホラーとは違うベクトルで、監督の力量を見せつけます。

『ザ・サイキック』は、ルチオ・フルチ作品の中でも異彩を放つ一本。ゴアなしでも恐怖を描けることを証明したサスペンス・ホラーとして、コアなファンから高く評価されています。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:サスペンス・超常ホラー
  • 一言ポイント:「予知夢が現実を侵食する──フルチ流のサイコ・スリラー」

最後の展開はマジで絶望的…。救いのないラストに震えた。

フルチ=ゴアのイメージを覆す、静かなサスペンスの名作だね。

派手さはないけど、じわじわ効いてくる怖さがクセになる。

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ルチオ・フルチのザ・サイキック デジタル・リマスター版 [DVD]

マルチプル・マニアックス

公開年制作国上映時間
1970年アメリカ91分

映画紹介:
『マルチプル・マニアックス』は、カルト映画の帝王ジョン・ウォーターズが23歳のときに手掛けたバッドテイストホラー。後に『ピンク・フラミンゴ』で世界を驚かせる彼の原点的作品であり、過激な描写とブラックユーモアが炸裂するショックムービーです。

物語は、ディヴァイン率いる移動サーカス一座「キャバレー・オブ・クライム」を中心に展開。観客を楽しませるどころか、吐瀉物や異常行為を“見世物”として見せつけ、やがて観客をも犠牲にしていくという狂気のショーが描かれます。悪趣味・猟奇・破壊的ユーモアが同居する映像は、今なお強烈なインパクトを放っています。

低予算8ミリ撮影ながら、ウォーターズらしい毒と風刺に満ちた作風が光り、宗教や権威を揶揄するシーンは当時から物議を醸しました。特に「ロブスターとの異常な絡み」はカルト映画史に残る伝説的場面です。

ストーリー性よりも衝撃と挑発に重きを置いた本作は、万人向けではありません。しかし、ジョン・ウォーターズという異端の才能を理解するうえで欠かせない一本であり、カルトホラー史の重要作です。

  • 怖さ:
  • グロ度:
  • ジャンル:カルト・バッドテイスト
  • 一言ポイント:「悪趣味と狂気が渦巻く──ジョン・ウォーターズの原点」

正直気分が悪くなる場面も多いけど…クセになる異常さ。

笑っていいのか引くべきか分からない。そこがジョン・ウォーターズ節。

観終わった後の空虚感がすごい…。でも忘れられない。

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まとめ|70年代ホラーは“今も刺さる”恐怖の原点

記事のまとめタイトルと可愛い幽霊のイラスト

CGや派手な演出に頼らなくても、ここまで怖く、人の心を揺さぶることができる──それが70年代ホラーのすごさです。

今回紹介した17本は、どれも現代ホラーの土台を築いた作品ばかり。宗教的恐怖、スラッシャー、ゾンビ、オカルト、美術ホラーなど、多様なジャンルがこの時代に生まれました。

「なんか古そう…」と思って敬遠していた方にこそ、観てほしい。70年代のホラーは、“怖さ”というより“人間の本質”に踏み込む恐ろしさが詰まっています。

ぜひあなたも、今なお語り継がれる70年代の名作ホラーで、“恐怖の原点”に触れてみてください。

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